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昨晩に岡山に帰って、さっき神戸に帰って来ました。なかなか大変です。岡山の総社市にある「海賊とっと」という回転寿司やさんによく行くのですが、ここは105円のにしては、出色ものです。ネタがまったく違いますね。おいしいです。オススメします。それはまあそれとして、今回は、以前に「トスカ」について述べたことがありましたが、再び「トスカ」です。前回の「タンホイザー」と一緒に買いました。ロリン・マゼール指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団&合唱団、トスカにビルギット・ニルソン、カヴァラドッシにフランコ・コレッリ、スカルピアはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウという顔ぶれです。二枚組で1490円で安いです。しかし、これまでこのCDの存在を知りませんでした。トスカと言えば、カラス、テバルディ、フレーニ、リッチャレルリ、カバリエぐらいですね、有名なのは。これに加えて、このマゼール盤があったとは。いやー知らなかったことは、なんとも恥ずかしいことでした。そんなわけで、これを買って聴きました。演奏はどうかというと、凄いです、これは。ほんと。もうこの曲のベストに挙げたいです。第一幕では、コレッリの美声が鳴り響き、それにニルソン登場で、二人の掛け合いはなんとも聞き惚れます。そこに、フィッシャー=ディースカウのスカルピア男爵。なかなか堂々として、最後の「テ・デウム」のところまで、息つく間ありません。第二幕が、一番の聴かせどころでしょうね。最初から最後までニルソンとフィッシャー=ディースカウが聴かせる、聴かせる。ニルソンは、なんとなくイゾルデみたいなのです。イソルデがトスカになったようです。とにかく安定感抜群だし、高音も軽々ですね。まあ、イタリア・オペラのソプラノとは違うかな、とおも思いますが、それでも、このトスカの凄さは比肩するものがありませんね。このニルソンも聴きどころですが、もっと凄いのは、フィッシャー=ディースカウですよ。スカルピアの登場から殺害まで、もう参ります。歌はうまいし、また歌には溢れんばかりの表情があります。もうこれを聴くと、他のスカルピアはもうまるでダメになっちゃいます。このCDは、ニルソンもとてもいいです。でも、フィッシャー=ディースカウを聴くCDですね。ほんと。加えて、スカルピアが殺害された直後、第ニ幕でよく聴く甘美なメロディが流れます。これが心に染みこむのです。マゼールの指揮の存在を初めてここで認識しました。若いマゼールさんも頑張ってます。次に第三幕がありますが、これはもうフィッシャー=ディースカウは出てこないので、どうでもいいです。いやいや、「星は光りぬ」以降のトスカとカヴァラドッシの二重唱も聴かせますよ。まあ聴いてください。
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