時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

どの政党に投票すべきか

2014-12-01 23:15:51 | 日本政治
少なくとも、嘘をつく政党には入れたくない。

自民党にも、人間として尊敬できる人物はいるが、
重要なのは、政治とはその時に権力をもった集団によって動かされるということ。


今現在は、中国人や韓国人をゴキブリ・ダニと語り、
殺してしまえと書く人間を日本人の鏡として絶賛する差別主義者が
首相を務め、彼のお友達が内閣の要職に就き、NHKをはじめとした
マスメディアも彼のご機嫌を窺って、おべっかニュースばかり流れる時代だ。


こいつらの好き勝手にはさせたくない。

人種差別に反対する人間なら、誰でもそう思うのではないだろうか?


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消費税増税をめぐって
「身を切る改革」――税金にどっぷり漬かりながら、国民に増税をおしつける


安倍晋三首相は、消費税10%の「先送り」実施について
「税制における重大な変更だから国民の信を問うべきだろう」と発言。


これに対し民主党の海江田万里代表は「(民主、自民、公明3党で)消費税を上げる、
『身を切る』努力で議員定数削減をやると約束したのに、首相は約束を破っている」
と議員定数削減を迫りました。


維新の党の橋下徹共同代表は安倍首相を援護する立場から、
「共産党は定数を増やせと言っている」と事実に反する発言をしました。



志位氏は安倍政権の経済失政や民主、維新が持ち出した議員定数削減について次のように批判しました。


志位 
「共産党は定数を増やせなんてそんなことどこでも言っていません。
 うそを言ってはいけない。

 「身を切る改革」とか言われますけれど、
(2013年分の)政治資金の収支報告をみて驚きましたよ。

自民党(本部)の収入の6割、
民主党の収入の8割、
維新の党の収入の7割、
政党助成金ですよ。

国民の税金にどっぷりつかっていながら、
国民には増税を押し付けるという、
こんなむちゃくちゃな議論はない。



志位
「消費税増税の問題に戻りますが、私は1月の代表質問で、
“こんな経済情勢のもとで増税をやったら、景気の悪化の悪循環の引き金を引く。
 おやめなさい”と安倍さんにいいました。



そのとき安倍さんは
“経済対策とあわせてやるから大丈夫だ”ということをおっしゃった
んですね。


結果は、GDP(国内総生産)の2期連続マイナスと
消費支出の7カ月連続マイナスという異常事態が起こったんですから、経済失政です。「
増税不況」です。これは自公民「3党合意」でやったんですから共同責任があります

この失政の責任を認めるべきだ。

そして、消費税増税10%を1年半先送りにするというけれど、
先送りしたら景気がどうあろうと実施するというんでしょ。

しかし消費税ほど景気破壊税はないですよ。
1997年のときも5%にあげて不況の引き金を引いた。今年もそうです。
そういうのを繰り返している。10%はやめるべきだといいたい。


「アベノミクス」について
「道半ば」でなく方向が間違っている――国民の所得を増やす政策への転換を


公明党の山口那津男代表は志位氏の指摘にまともに答えず、責任を回避。
安倍首相は財政再建を口実に再増税中止を拒み、政権の経済政策
「アベノミクス」を推進する立場を強調しました。これに対し志位氏はこう反論しました。


志位 
「結局、アベノミクスは道半ばだ、だからこれから進むんだと
(安倍首相は)言いますけれど、私は方向が間違っていると思います。

 結局、安倍さんが言っていることは、
“大企業がもうければいずれは暮らしにまわる”、
 もう少しでまわるということだけど、私はそうはいかないと(思う)。

 先ほど(安倍首相は賃金が)2%上がったと言いました。

 しかしこれは全体のたった5%の大企業ですよ。


しかもその2%のうち0・5%しかベースアップはないんですよ。
あとは定期昇給なんです。実質賃金は15カ月連続マイナスですから、
国民のところにはまわらない。この事実は明らかになった。


だから考え方を変えて、大企業の中にある285兆円の内部留保の一部を活用して、
大幅な賃上げをはかる。安定した雇用を増やす。そして国民の所得を増やす政策に
転換していく。この転換をしていかないと先はないです。

「この道しかない」というけれど、この道に先はないですよ。
やっぱり転換しなきゃだめです。



議論は事実にもとづいて――総雇用者報酬をめぐって



雇用問題をめぐって安倍首相は
「今までの働き方でいいのか。これを変えていかなければ
 女性はとても参加できないだろう」と発言。

 実質賃金が下がっているとの志位氏の指摘に対し、
「誤解を与える」と強弁しました。志位氏は次のように反論しました。

志位 

「安倍さんは「誤解を与える」といいましたが、
 アベノミクスをめぐる議論というのは、
 やはり、事実にもとづいてやらなければだめだと思います。

 (安倍首相は)雇用者が増えたから総雇用者報酬は増えた、
 それを見てほしいというふうに言われたけれども、これは名目値であって、
 実質値は昨年の4月から今年の9月まで合計して1・9兆円減っていますよ。
 ですから、賃金は実質では減っている。この事実をきちんと直視しないといけない。

 それから女性の問題が出ましたけれど、
 女性の一番の問題というのは、56%が非正規で働いている。
 ここに貧困の一番の理由があるわけです。
 そういうときに、労働者派遣法の改悪をやっちゃダメです。


http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-01/2014120104_02_0.html
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共産党は政党助成金を一切受け取っていない唯一の政党だ。
これは政党助成金に対して批判する同党の意地を貫くためでもある。


翻って、国民に負担を求めながら、自分たちはチャッカリ甘えている与党。
民主も公明も消費税増税に加担したことなど忘却して、
いかにも自民党に対抗するようなポーズを見せて票を入れてもらおうとしている。

そういう詐欺めいた連中に投票しては駄目だ。


私は投票する場合、与党ではなく野党に対して投票するようにしている。
すなわち、国会において反対政党がパワーを持っていて、
国が暴走しかけた時に、待ったをかけてくれる政党。

そういう政党に票を入れるつもりだ。

保守速報が大好きな安倍晋三

2014-12-01 21:23:31 | 日本政治
強烈な人種差別思想の持ち主である安倍晋三。
彼の意をくんだ大手メディアが闊歩する今の日本はナチス以上に独裁的だ。


そんな安倍だが、極右サイトとして有名な保守速報にリンクしていたらしい。

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安倍晋三のヘイト好きが止まらない。

先日は「中国はゴキブリ」「韓国はダニ」といった
おぞましい差別言辞を連発する神社宮司と親密な交友関係をもち、
自費出版本に推薦文まで書いていた事実を指摘したが、
今度はなんとヘイトサイトを拡散したことが明らかになった。



解散に疑義を呈する「#どうして解散するんですか?」
というサイトを立ち上げたのが小学4年生でなく、大学生のなりすましだった騒動で
安倍首相自らがまるで鬼のクビをとったようにこれを取り上げたのだが、
その際に、なんとヘイトサイトでもっとも悪質といわれる「保守速報」をシェア。


しかも、「選挙目当ての印象操作ではないでしょうが」などという解説を加えながら、
民主党の陰謀というデマをそのまま垂れ流したのだ。



だいたい「保守速報」といえば、中国人や韓国人への差別発言、
ヘイトスピーチが満載され、その内容は妄想と陰謀論だらけのまとめサイト。

いまや2ちゃんねらーの間でも失笑の対象になっている。

今年8月、その人種差別発言に対して在日コリアンのライター李信恵から
損害賠償を求める訴訟を起こされ、現在、係争中でもある。



国際社会がヘイトスピーチに対して一斉に非難の声を明けている中での
安倍首相の行為には、ネットユーザーから批判が殺到。

駒崎弘樹、宇野常寛、津田大介といった特別、
政権に批判的でない識者の間でも疑問の声が上がった。

そして、安倍首相側はこうした騒動に慌てて、「保守速報」のシェア部分を削除した。
これが今回の騒動の概要である。


しかし、かえすがえすも驚かされるのは、一国の首相が
こんなヘイトサイトをシェアしていたという事実だ。

ツイッターなどには、「やったのはスタッフでしょうけど」
「書いたのはたぶん秘書」という意見が散見されるが、
取材してみるとどうもそうではないらしい。官邸担当記者がこう語る。


「Facebookは安倍首相以外に、秘書と専門スタッフが
書き込めるようにしているらしいですが、秘書の場合は『秘書です』と書くことが多い。

それ以外は本人が書いているか、指示をして書かせているケースがほとんどです。

今回もアップされたのは安倍首相が私邸に戻った夜ですし
、本人が秘書の初村竜一郎の投稿を見つけてシェアした可能性が高い。
それでスタッフに拡散を指示したんでしょう」


本人が直接やっていたとは、ますます唖然とさせられるが、
安倍首相がネトウヨやヘイトスピーチに抵抗感がないのは、Facebookを見れば明らかだ。

安倍首相のFacebookのコメント欄には
「保守速報」や在特会顔負けのこんなヘイトスピーチが大量に見られる。


「(反対勢力は)売国奴以外の何物でもない。きっと在日だよ」

「反日在日韓国人わ徹底的ニ潰しましょう(原文ママ)」

「日本国内のとりあえず中華料理屋店 韓国料理屋店、関係店をぶっ潰せ~」

「野生唐物 北京原人を射殺してください」

「中国朝鮮3国もろとも殲滅でいいきましょう」

「北京とソウルに、原爆よりえげつない、
 核物質搭載(劣化ウラン)イプシロンミサイルを打ち込んでしまえ~。」



そして、安倍首相は
こうした書き込みをまったく削除することなく、世界中が閲覧できる状態にしているのだ。

 

ユーザーの意見を勝手に削除できないと弁明するつもりかもしれないが、
一方で、安倍首相のFacebookは、批判的な意見にはしばしばブロックをかけることで
知られている。つまり、安倍首相は明らかにユーザーを選別しているわけで、
逆に言えば、これらのヘイトコメントの発信者は
安倍首相からその存在を認められているといってもいいだろう。


~続きはこちら~
http://lite-ra.com/2014/11/post-660.html
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ここまで来ると、安倍は精神を病んでいるのではないかと不安になってくる。
よくもまぁ、ここまで差別的な文章を喜んで読めるものだ。


現在進行形で日本の汚点が増えているような気がする。

安倍晋三、「中国はゴキブリ、韓国はダニ」と書く宮司を大絶賛

2014-12-01 21:18:48 | 日本政治
安倍の機嫌を損ねないよう空気を読みまくるメディアは決して伝えないが、
安倍ほど差別主義に染まった首相は戦後存在しなかったのでは?と思う。


もちろん、岸、中曽根、森や麻生とドッコイドッコイな奴は腐るほどいるのだが、
ここまでストレートに表現してお叱りを受けないのは、彼が初めてだと思う。


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第二次安倍政権では、山谷えり子拉致問題担当相兼国家公安委員長、
高市早苗総務大臣、稲田朋美政調会長など、複数の閣僚に
ヘイトスピーチ団体の在特会やネオナチとの関係が次々浮上したばかりか、
安倍首相自身にも在特会元幹部とのツーショット写真が出回った



彼らは一様に「そういう団体の関係者だとは知らなかった」と弁明していたが、
これは明らかなごまかしであり、安倍政権とヘイト極右団体の癒着は構造的なものだ。

実際、最近も新たに、安倍晋三とヘイト極右活動家の関係を物語る情報が飛び出している。


昨年3月、安倍首相はある自費出版本に推薦文を寄せた。
『わが祖国日本への戀文』という本で、著者は奈良県吉野にある
吉水神社の宮司・佐藤一彦氏。吉水神社は世界遺産にも登録された由緒正しい神社だ。


この本の巻頭2ページに、安倍首相が「推薦のことば 安倍晋三」
というタイトルの文章を寄せ、こう佐藤氏を絶賛している。



〈「戀文」は、佐藤宮司の魂の日記ですが、
戦後失われた「日本人の誇り」をテーマとして
自分の国は自分達が守らなければならないという強い意志を感じます。

世界一の日本人、世界一の国家をめざして進むための道標となることと思います〉

佐藤氏は山口県小野田市出身で、安倍首相と同郷だというが、
現役の首相が個人の書籍にここまできちんとした推薦文を書くというのは、
相当に親しい関係だと推測される。


ところが、今週発売された「サンデー毎日(毎日新聞社)11月23日号の
「『ヘイトスピーチ神社』過激暴言!」によると、この安倍首相が絶賛する佐藤宮司は、
右派市民団体の会長を務めており、過激なヘイトスピーチを発信している人物なのだという。



佐藤氏は「世界遺産の吉水神社から『ニコニコ顔で、命がけ!』」というタイトルの
ブログを開設しており、『わが祖国日本への戀文』はそれをまとめた本なのだが、
このブログが世にもおぞましいヘイトスピ―チのオンパレードなのだ。

「サン毎」は、佐藤氏がこんな文言を書き綴っていたと指摘する。


〈共産支那はゴキブリと蛆虫、
朝鮮半島はシラミとダニ。慰安婦だらけの国〉

〈『中国人を皆殺しにしよう』と発言! 『よく言った』と世界から拍手!〉
 
〈日本人で韓国に観光に行ったり、韓流ドラマや韓国人の歌を聴く者は
『馬鹿かアホ・ボケ・カス・スカタン』しかいなくなった〉


〈(中国人が)わが国を食いつぶす日は近いと思います。
ダニも最初に退治しないとどんどん増殖します〉

〈支那人は『世界一汚い民族』だと、日本人は思い始めた!〉

〈韓国人は整形をしなければ見られた顔ではない〉



由緒正しい神社の宮司が
「ゴキブリ」や「蛆虫」など、
ナチスと同じ人種差別発言を繰り返し、
中国人のジェノサイド(大量虐殺)
を肯定する発言までしていた

のである。


また、編集部でブログを確認してみたところ、「サン毎」がとりあげた
ブログ記事はほとんど消去されているか閲覧制限がかけられているようで、
見ることができるものは少なかったが、それ以外にもこんな文章がまだいくつも残っていた。

〈世界が知っている 「澄み切った目=日本人」 
「狡猾な目=韓国人」 
「凶暴で油断できない目=中国人」(中略) 
いくら「整形」してもすぐに見破られる国民性〉

(2014年1月17日)

〈韓国人の整形は 「コンプレックス民族だから」しかたがない 
だが・・・中年から顔が崩れる。 生まれた子の顔は、他人に似ている。 
韓国人は「恨み」「妬み」「劣等感」の暗い性格だ。
だから、死ぬまで自分の顔に満足しない・・ 
作り変えては崩し 造り替えては崩し、 創り代えては崩す。 
整形外科医は儲ける・・乱立する〉(2014年1月30日)

〈今では中国や韓国を訪れる日本の若者は
「馬鹿かキチガイ」だけになってきた。〉

(2014年2月19日)

〈「アンネの日記」を破って喜ぶのは、
「中国・韓国人」か? この悪質な犯罪の目的は 
「日本の信用」を失わせようとする 怨恨的犯行である。〉
(2014年3月1日)

〈韓国人が「プーチン殺せ」のネットロシア軍の報復
ロシアのプーチンを叩きつけた韓国民に ロシアはミサイル攻撃で応えるだろう!
そうしないとプーチンは物笑いにされる(中略) ロシアと韓国が戦争しても
日本は韓国を見捨てる。 多くの日本人は韓国と国交を断絶したいと願い
・・・ ロシアのミサイル攻撃を応援するだろう。(中略) 
プーチン氏はもっと怒るべきだ!〉(2014年3月1日)


~続きはこちら~
http://lite-ra.com/2014/11/post-629.html

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クズはクズに惹かれるのだろうか・・・・・・

こういう正気を疑う宮司が正しい日本人の姿らしい。

そもそも、安倍は「神道政治連盟国会議員懇談会」というカルト団体の会長で、
この団体は、国家神道と祭政一致、つまり大日本帝国の復活を願っている。


いい加減、朝日新聞も岩波書店も、
安倍はこういう奴なのだとハッキリ書くべきではないか?

リテラや赤旗のような傍流のメディアばかり避難して、
口を閉ざしているなんておかしいじゃないか。


記事では、アベノミクスもさることながら、
このような安倍の人種差別思想こそ最も恐ろしいと述べている。

まったくもってそのとおりだと思う。
こんな奴の台頭を許した自民や公明は本当に終わっている気がする。

維新や次世代のような極右政党も加えれば、
日本の政党は差別主義政党ばっかりだ。まともな反対政党は共産党ぐらいしかいない。
(社民もいるっちゃいるが、正直、民主や生活の党と大差ない気がする)

こういう状況下、14日の選挙がどうなるか、本当に不安である。
共産の議席を増やせればいいのだが、そうは問屋が卸さないだろう。

せめて現議席数を維持できればいいのだが・・・・・・

言論弾圧と日本メディア

2014-12-01 20:17:40 | マスコミ批判
一応、日本は言論弾圧がない国だということになっている。
実際、これといった弾圧はないと私も思う。


しかし、日本の場合、弾圧などする必要もなく、
メディアが空気を読んで政府に都合のよい言説を流してしまう
という弾圧よりも性質が悪い癒着体制がシッカリと出来上がっている。


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読売新聞11月28日付が、同社の英字紙「デイリー・ヨミウリ」
(現ジャパン・ニューズ)がこれまでに掲載してきた「慰安婦」問題に関する記事で、
「性奴隷」という表現を使用したことを「不適切」だと謝罪しました。


これを、世界各国のメディアは、
安倍政権・自民党の策動と
軌を一にしたもので、
「政府主導キャンペーンへの加担」と
厳しく指摘しています。




英紙ガーディアン(電子版)28日付は、
「売春宿で働くよう強制された女性たちを、望んで売春婦になったと描く企ては、
歴史に関する主流の見解とは相いれない」との副見出しを付けて報道。

「読売新聞の措置は、同国のマスコミの一部が、日本の戦争の歴史を書き換え、
日本のアジア大陸での行動をより肯定的に描き出そうとする
政府主導のキャンペーンに加担してしまったとの懸念を強めた」と指摘します。


英国放送協会(BBC)は電子版の東京特派員の解説で、
「安倍首相と彼の右翼国粋主義者の支持者らの新たな勝利だ」と分析。

安倍首相に任命されたNHK首脳部の下で、
同英語放送で「性奴隷」という用語の使用が停止されたことなどをあげています。


フランスのAFP通信は
「日本の保守派が戦時中の日本の行動を
より同情的に解釈させようとする圧力を強めるなかで行われた」と指摘。

「AFPは、APやロイターなど他の国際的通信社と同様、
『性奴隷』の表現を使っている」とのべています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-01/2014120101_03_1.html



自民党の“公平”圧力に『朝生』が屈服!じゃあ安倍首相の単独出演は公平なのか


早速、効果が現れたということだろうか。
先日、本サイトが取り上げた自民党による
各テレビ局への「報道の公平を求める」通達の事実はその後、
共同通信、朝日新聞や毎日新聞などでも報道され、識者の間で
「報道への圧力」という批判の声があがるなど、大きな問題になった。


ところが、その直後、テレビ朝日の『朝まで生テレビ!』が
解散総選挙をテーマにした放映で、出演の決まっていた荻上チキ、
小島慶子ら評論家、文化人を「公平性を担保できない」として
ドタキャンしていたことが発覚したのである。

http://lite-ra.com/2014/11/post-666.html

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このように、メディアは空気を読んで、
安倍政権を極力困らせないよう努力している。



彼らの語る報道の自由や言論の自由は、
権力者を称えたり屈したりする自由を意味するらしい。


まぁ、田原総一郎など、山野車輪や古市などの若手極右の宣伝を行った
とんでもないクズ野郎だから、彼が屈するのは当り前の行為であるが、
対立するはずのメディアも、もっと腰を入れて徹底的に非難すべきじゃないだろうか?


私が残念でならないのは、こういう非難を
きちんと行っているのが大手新聞ではなく、赤旗だという事実である。


共産党でさえ出来ることを何で出来ないのかと問い詰めたい。
もちろん、共産とは戦前から権力者に抗うために検挙を覚悟で
赤旗(当時は「せっき」と呼んだ)を刷っていた連中だから、
こと支配者へ対する批判は徹底している部分がある。

だが、彼らはあくまでも政党であり、メディアではない。
政党機関紙に負けるという時点で、日本のメディアは相当質がやばいのではないだろうか?

北方領土問題でもウソをつく安倍政権

2014-12-01 19:40:23 | 日本政治
安倍という人間は、領土問題でしか自分を主張することができないのだろうか?

出来もしないことを景気よく語り、
聴衆にアピールし、支持者を増やそうとする。

今まで北方領土の「ほ」の字すら言わなかった男が、
なぜか選挙を控えると、この問題を取り出して御高説を垂れる。

こんなのに3回も政権を渡したら、日本はいよいよ
アジアをはじめとした国際社会で孤立してしまうのではないだろうか?

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日本の安倍首相は、北海道根室市の長谷川俊輔市長らと面会し、
北方領土問題について、「何としてもやり遂げたい」と述べ、
北方領土問題を解決して、ロシアと平和条約を締結するとの考えを示した。


安倍首相は、
北方領土問題を解決し
ロシアと平和条約を締結する」と述べた。



安倍首相は、
「政治家の使命として、日本国の総理大臣の使命として、何としてもやり遂げたい。
 執念を持ってこの問題に取り組んでいく決意だ」と語った。NHKが伝えた。


NHKによると、根室市の長谷川市長は、
安倍総理大臣はロシアのプーチン大統領と7回も会談しており、
 戦後69年の中で一番よい関係にあると思っている。
われわれも、
 領土返還の声を全国に発信していくので、ここ数年の間に
 領土問題を解決するようお願いしたい」と述べた。 
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_12_01/ronichikankei-heiwa/
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簡単に説明すると、
ロシア側は全島返還はNG,2島だけならOKという立場を取っている。
それも、可能な限りの最大限の妥協としてである。


ウラジーミル・プーチン大統領が2005年に提示した解決策は、
色丹と歯舞諸島を返還した後、平和条約を締結することを
今後の展望とする1956年のソ日共同宣言を基礎にし、
これをもって領土問題は解決済みとするというものだった。


つまり、択捉と国後を手放すという妥協を飲まない限り、
北方領土問題の進展は、まずない。


ところが、日本の立場は右も左も全島返還であり、
これと異なる選択を勝手にした場合、猛攻撃を受けることは必至だろう。


「全島返還をあきらめました」とは、とても言えないのが日本の現状だ。


ここで、ロシア側の言葉を紹介したいと思う。

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ロシアから「北方領土」の返還を求める日本政府は、
同時に、尖閣諸島をめぐる中国とのホットな紛争を抱えている。

日本政府はしかし、尖閣諸島については、領土問題の存在そのものを認めていない。

ここで問題になっているのは尖閣諸島の陸棚に眠る化石燃料などではないのだ。

日本は中国とこれを分け合うことに同意している。
非常に文明的なことに、この天然資源の共同採掘に関する合意が既に結ばれている。

しかし、尖閣諸島の一部を中国に明け渡すことさえ、
日本市民の大部分には国民的な侮辱と受け取られる。

さらに日本政府には、中国がそこに軍事基地を設営するのではないかとの危惧がある。

同様の危惧をロシアも抱いているのだ。



すなわち、南クリル諸島が日本のコントロール下に置かれた場合について。
もしもそうであるならば、尖閣問題について
日本が中国に対してとっている立場と同様の立場を、
いまロシアが取ることも自然なことではないだろうか。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2013_01_11/100751252/
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しかも、日本はウクライナ問題でアメリカの顔色を窺って、
直接のダメージはないとはいえ、ロシアに対して経済制裁を行ってしまった。


また、安倍の歴史改竄工作や集団的自衛権の容認は、
アジアに不審を抱かせ、ロシアの政敵であるアメリカと歩調を合わせる
予兆と受け取られている。つまり、仲が良いどころか、今さらロシアが
日本の言い分を聞いて、妥協してくれるかどうかは非常に微妙なのである。


全島返還の立場を固持する限り、北方領土の問題に進展はない。

にも関わらず、安倍は解決すると断言する。

どう考えても、根室市で自民党が選挙に勝つために行ったパフォーマンスだろう。


こういう大川隆法も真っ青なパフォーマンスしか出来ない嘘つき野郎に
好き勝手にされているのが今の日本なのだが、本当に私たちはこんな政党に
命を預けても大丈夫なのだろうか?私は非常に不安なのだが…

日本近代史に欠けているもの

2014-12-01 00:48:28 | 歴史全般
中塚明氏の朝鮮史を読むと、
いかに近代日本の発展が朝鮮への侵略と表裏一体であるかがよくわかる。


それにも関らず、日本の通史(明治史や近代史の通史も含めて)
では、朝鮮に対する記述が少ないような気がする。



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986年から続いている朝鮮大学校歴史実習が11月13日から15日にかけて行われ、
4年制学部の2年生と教育学部と短期学部の1年生が参加した。


現地実習に先駆けて、10日から12日まで、
朝大教員と外部講師による5つの講義が行われ、
学生たちは「関東大震災と朝鮮人虐殺」、
「日本軍と朝鮮人軍『慰安婦』」、「広島、長崎の朝鮮人被爆者」、
「太平洋戦争と朝鮮人軍属」の4つのテーマについて各自研究を行った。



1日目、学生たちは埼玉県本庄にある本庄市立歴史民俗資料館を訪れた。


旧本庄警察署があったこの地では、
関東大震災時に収容されていた同胞43人が
隣接された演武場で暴徒と化した民衆によって虐殺されたが、
資料館には1枚のパネルと数冊の本以外にそれを物語る展示物はない



学生たちは長峰共同墓地の
「関東大震災朝鮮人犠牲者慰霊碑」を訪ね花を手向け、追悼文を読んだ。
1959年に日朝協会によって建てられたこの碑にも民衆の虐殺行為への言及はない。


続いて学生たちは栃木県日光市の足尾銅山に向かった。
銀山平にある「中国人殉難烈士慰霊塔」を見学し、
足尾銅山の3つの抗(通洞抗、本山抗、小滝抗)のうちもっとも山奥にあり、
朝鮮人、中国人が多く収容された小滝抗跡を歩き、「朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑」を訪れた。


中国人慰霊塔と比べ、
あまりにも粗末な木製の碑の前で
生徒たちは沈痛な面持ちで黙祷をささげた。



その晩宿所では、総聯栃木県本部の崔朝雄委員長が
「足尾銅山と朝鮮人強制連行」というテーマで講義を行った。


2日目には足尾銅山の坑道内を見学した。


1940年8月から足尾銅山に連行された同胞の数は累計2416人。

しかし、坑道内にある年表には
「1940年戦時体制の中
労働力不足の補充として朝鮮人労働者を使用」
の一文のみが書かれ、世界遺産登録に向けての
「日本の近代国家創りに貢献した歴史ある観光施設」
が全面に押し出されている。



学生たちは専念寺で追悼式を行ったあと、
精錬所と足尾ダムを見学し、夜は西崎雅夫さん
(関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会
・一般社団法人ほうせんか)による講義
「八広に追悼碑ができるまでー東京の朝鮮人虐殺の実態ー」を聞いた。


最終日、学生たちは11月13日に「強制性」を否認する
新しい説明版が設置された松代大本営地下壕に向かった。



そこには総聯長野県本部の李光相委員長もかけつけ、説明を行った。

委員長は市当局の「非常に姑息なやり方」に怒りを露わにしながら

植民地政策により強制的に連行された犠牲者の存在を否定する
 安倍政権と世論の動きには、私たち自身のルーツにかかわる問題として闘わなければ。


 日本人もそうだが、同胞の中でも世代が変わり、実感がわかない部分もあると思う。
 
 しかし今日本列島の各地で
 同時多発的に起こっている歴史修正の動きもヘイトスピーチなどの差別も本質は一緒。


 若い人たちが過去の歴史の事実を知り、守っていくことが重要」だと述べた。

http://chosonsinbo.com/jp/2014/11/sk1118-2/
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悪の権化として描かれることが多い総連だが、言ってることはすごくまとも。
逆に、総連に反対する人間が歴史改竄やコリアン差別を是認している。


私が北朝鮮バッシングについて懐疑的なのも、
やってる連中が差別主義者だったり歴史改竄工作を平然とやっていたり、
そういう極右と一緒になって人権を語っている姿がどうにも胡散臭いからだ。

実際、嘘ばっかり語っている連中で、
その言説の一端はこのブログでも取り扱ってきた。


私は、こういう連中が跋扈しているのも、元をただせば、
上の記事が述べているように、コリアンをのけものにした歴史叙述に
あるのではないかと思う。正直言って、私は足尾銅山=鉱毒事件であり、
コリアンが戦時に強制連行された場所でもあることは知らなかった。


日本史では足尾銅山=田中正造・鉱毒事件であり、強制連行は除外されていた。


最近は少しずつ工夫されてきたが、
それでも日本史は大和民族の歴史であって、マジョリティの歴史である。


簡単に言ってしまえば、黒人やインディアンを抜きにして
アメリカ史が語られているようなもので、相当問題があると思う。


公平性や中立が要求される日本史のテキストや通史で
こういうマイノリティを排した歴史を描くことを歴史家は許してしまった。


この責任はとても大きいと思うのだが、
まぁ……一部の識者を除いて特に論じられることもないのかもしれない。

北朝鮮の麻薬問題

2014-12-01 00:42:13 | 北朝鮮
まだ逝去されて1カ月もたっていないのに、
高倉健さんの魂を呼び寄せるらしい大川隆法。


「よくやるよ」とは思うが、彼の場合は芸の一種で片づけられるが、
 北朝鮮についての評論を書く連中のなかには、どう考えても嘘だろという
 内容を平然と流してしまう人間が結構いる。大川よりこいつらのほうが害だと思う。


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最近、日本の芸能界でも薬物汚染が問題になっているが、
北朝鮮でも覚せい剤が蔓延し密かに社会問題化している。

先日、某雑誌で「脱北者座談会」の司会をする機会があったが、
一昨年に脱北した女性の動機は、なんと「覚せい剤」だった。


彼女は、朝鮮労働党の中堅幹部の比較的、
裕福な家に嫁いだだめ経済的にはそれほど苦しくなかった。

住んでいたのも党幹部のみが入居できるアパートで、
隣家は全て党幹部やそこそこ裕福な世帯だった。


ところが、しばらくすると隣家の息子が連日のように
暴れて叫び回るので異常を感じはじめた。

最初は理由がわからず、不安におびえていたが、
やがて彼が覚せい剤中毒になっていたことを知る。

北朝鮮社会の裏側を知らず、また知ろうともせず、
真面目に社会生活を営んでいた彼女は、衝撃を受け
独自に覚せい剤中毒について調べはじめた。


そこで知ったのは、北朝鮮で覚せい剤が蔓延している事実だった。

彼女は「覚せい剤が蔓延する北朝鮮社会に未来はない」と
絶望し北朝鮮を脱出するにいたったという。

http://dmm-news.com/article/899830/
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冷静に考えて、覚せい剤が蔓延しているのを理由に
向こうで生活できる保証もなく、また捕まったら非道い目に
合わされるリスクを背負ってまで、わざわざ亡命するだろうか?



檻のような国だと勘違いされているが、北朝鮮は鎖国をしているわけではなく、
中国やモンゴル、ロシアに出稼ぎをしに行く労働者もいるし、
ヨーロッパへ留学する学生もいる(金正恩氏もその中の一人)。


だから、単に逃げ出したいならもっと楽な方法があるのだが、
なぜこの女性は一番リスクが高く、経済的にも不安な道を選んだのだろうか?


加えて、そんなに蔓延してるなら
なんで一昨年まで気づかなかったの?



という疑問がわいてくる。

仮に情報統制が厳しくて、知る機会がなかったとしよう。
だが、その場合、この女性が自力で調べられるわけがない。


逆に、その気になれば調べられるレベルの秘密度なのに、
今まで興味がなかったから気付かなかったとしよう。
しかし、その場合も、調べない限り気付かない程度の蔓延ということになる。


日本でも麻薬中毒者はそれなりにいるが蔓延というレベルかと言えば怪しい。
さらに、アメリカではヘロインだのコカインだの、ヤバい薬が「蔓延」していて、
ビル・エバンスだのブライアン・ウィルソンだの、カート・コバーンだの、
大物ミュージシャンで麻薬中毒者(元も含む)は腐るほどいるが、
それを理由にアメリカ人をやめる奴がいるか!?


殺されるのを覚悟してまで無一文で二度と故郷へ帰れないのを承知で、
そこそこ裕福な暮らしをしている人間が脱北するだろうか?


このように、文章を読むだけでもおかしい記事なのだが、
実のところ、麻薬が北朝鮮で蔓延しているという記事は
2011年に既にニュースになったものなのである。


~アジアプレスの「北朝鮮社会を蝕む覚醒剤」報道は何と1年前のリサイクル記事~
http://roodevil.blog.shinobi.jp/%E3%82%A2%E3%82%B8%E
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そして、この件は事実無根であるという反証がすでに行われているのである。


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昨年(訳者注:2010年)12月24日にNK知識人連帯という
脱北者団体が北朝鮮住民の麻薬吸入動画を報道した。


この動画は「聯合ニュース」に提供され、
ほぼ全ての媒体が動画の内容を報道した。


また1月5日には保守媒体である「ニューデイリー」が
「清津では10代と20代達も麻薬をたくさんやっている」式の記事を報道した。


北朝鮮の現実を知らない南の人達が見れば
「あんなに北の人々は麻薬を一般的にやるのか」となるが、
北朝鮮で暮らして来た脱北者である私の目からすれば誇張された内容だ。


私もあの動画を見た。動画を撮影した場所は北朝鮮地域に見える。
だが問題は麻薬の価格だ。動画では麻薬1グラムが北朝鮮の金で
5万ウォンくらいすると出ている。だがこれは常識的に考えて、
金のない北朝鮮の人々が買うのは困難な価格だ。



今北朝鮮で「ドル」のように通用するトウモロコシ
(北朝鮮では市場でほぼ全ての物価がこのトウモロコシ価格によって決定される)
価格は地域毎に若干の差異があるものの、1キロあたり大概500ウォン-700ウォン程度だ。


結局、麻薬1グラム買おうとしたらトウモロコシ100キロ程度の金が必要だ。


ほぼ大多数の北朝鮮住民達は一日一日を稼いで食うのにも忙しいのに
トウモロコシ100キロに相当する麻薬を、それもまるで全国民が吸入するという風に語るが、
これは北朝鮮の現実を知る人間にとってはいささか荒唐無稽な話に過ぎない。


もちろん北朝鮮でも麻薬をやる人間がいない訳ではない。
私が北朝鮮を離れる時にも麻薬をやる人間がいたが、
そうした者達は大部分が食っていく心配のない富裕層の一部ごく少数の人間達だった。

一般人は麻薬を見る事も難しく、
また麻薬が手に入ったとしても金に換えて米を買って食おうと考える。


韓国の焼酎のような酒一瓶すら買って飲むのも難しい
北朝鮮住民が食料100キロに該当する価格の麻薬を、それも一般人の多くがやるだと? 


これは嘘だ。数日前、北朝鮮にいる兄弟達と通話をする
同僚脱北者達にこの内容について確認してみたのだが
、関連するような事実を全く知らないという。 

「麻薬をやる? そんな人がいるの?」と反問する北朝鮮住民もいたという。


南の人は北の食糧事情に対する情報が不足して理解し難いだろうが、
韓国式にくだいて表現すると、月20-30万ウォンの家賃も払えない
人間が一回の利用に500-1000万ウォン出さねばならない飲み屋に通うと考えれば良い。



北朝鮮では食料1キロもなくて飢え死ぬ人間が大半だ。
それなのに一般人達が食料100キロ買える金で麻薬を購入する
というのは常識に合わないだけではなく、北朝鮮住民の所得水準を
勘定してみても合わない悪意的な話に過ぎない。

http://roodevil.blog.shinobi.jp/翻訳記事/
【翻訳記事】アジアプレスの「北朝鮮社会を蝕む覚醒剤」

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食料1キロもなくて餓死する人間が大半なら、
少なくとも4年間で北朝鮮の人口は8分の1になってんじゃないの?

(おそらく、この話者は自分の地域の惨状を一般化していると思われる)

というツッコミはおいておきながら、2010年(今から4年前)には、
すでに韓国の保守系メディアによって報道されているのである。


「密かに蔓延している」とか「なんと覚せい剤」だったと、
 数年前のネタを最新の情報であるかのように語るのはいかがなものだろうか?


しかも、この情報は既に当の脱北者に、かなり具体的な数字を列挙しながら
「食料を買わないで覚せい剤を買うわけないだろ」と否定されている。



要するに、かなり好意的な解釈をしても、北朝鮮において麻薬は
裕福な家庭でしか使用することができないのだが、この脱北者の
女性は、つい一昨年まで気づけない程度の「蔓延」を理由に
今までの裕福な生活を捨て、向こうで働ける保証もないまま、
捕まったら殺されるか収容所へ送られるであろう脱北をしたことになる。


池袋で危険ドラッグが簡単に入手できてしまう事実を知って、
全財産を捨てて海外に移住するようなもの
なので、

百憶歩ほど譲って真実だとしても、その場合、
大げさなオバさんだなーで済まされるような話だ(※)。


~~~~~
※むしろ、私は政治的な事情でこの女性は亡命したのではと思っている。
脱北者の大半は、経済的な事情でやむを得ず亡命するのだが、
この女性は、そこそこ力のあった幹部の家に住んでいたらしい。

内部の抗争に敗れて身の危険を感じ、逃げたあたりが真相なのではないだろうか。
~~~~~


北朝鮮が麻薬を栽培しているという情報は以前からあった。


例えば、2004年7月23日付の北朝鮮政府機関紙「労働新聞」の
記事を根拠に大麻王国北朝鮮が吹聴されたことがある。


同記事には「魅力ある作物」というタイトルで、
金正日が、「大麻には食糧、燃料、建材、医薬品、石鹸、塗料などの
原料として幅広い利用価値がある。大麻ほど役にたつ植物はほかにない」と断言し、
「党を挙げて栽培し利用を進めよ」と書かれていた。


実際、大麻はアサという植物から採れるのだが、
このアサは服にも食用にも医薬にも利用できるものである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B5


つまり、アサの栽培=麻薬の栽培ではなし、実際、
労働新聞でもそう書いているのだが、北朝鮮バッシング論者は
「しめたぞ!」と飛びつき、大麻王国北朝鮮をねつ造したというわけだ。


他にも、保守系の新聞サイトや極右の著書を読むと、
北朝鮮が覚せい剤を製造しているという情報はよく書かれていて、
いわゆる「あるあるネタ」になっている。



私が知るなかで一番、傑作なのがウォール・ストリート・ジャーナルの記事。


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北朝鮮の25歳の男性は、凍りついた豆満江を
ひとたび中国側に渡って脱北すれば引き返せないことを分かっていた。
それは2009年2月のことだった。

この男性は武装した北朝鮮や中国の国境警備兵に
見つからないように素早く行動する必要があることも分かっていた。


この男性は、そうした思考の明晰(めいせき)さを
与えてくれたものはたったの1つだったと話す。
それは麻酔効果のあるクリスタル・メス、つまり、メタンフェタミンだ。

~中略~


North Korea Review誌の2013年春号で発表された調査によると、
北朝鮮では「麻薬のまん延」が起きている。

「北朝鮮の薬物使用の新たな様相:北朝鮮北部全域で
メタンフェタミン(=メス)の乱用が急増」と題するこの研究では、
ここ数年間、メスの生産がいかに、国有工場から民間経営の
地下組織の研究所や「家庭のキッチン」に移行しているかが説明されている。


同研究の共同執筆者のKim Seok-hyang氏は
「(北朝鮮の)その地域の成人のほぼ全員がアイスを
使用した経験があり、しかも1回にとどまらない」と指摘、
私の試算では40‐50%以上が深刻なアイス中毒だ」と話す。

http://jp.wsj.com/articles/SB10001424127887324562504579024172885512560
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覚せい剤の中毒者は、こういう顔をしているのだが、
この記事によると、北朝鮮北部全域の半分の人間はこうなっているらしい。



覚せい剤の症状は、以下のようなものがある。


1・妄想・精神劣化

攻撃的になり、また妄想しがちになり、何時間も同じ窓の掃除を繰り返すなど、
取るに足らないことに過度に集中するようになる。

2 幻覚・精神異常

いわゆるヤク中の状態が終わると、猛烈な空虚感に襲われる。

この状態に共通しているのは強烈なかゆみで、
使用者は皮膚の下を虫が這いまわっていると思い込むことがある。


何日も眠ることができず、しばしば完全に精神に異常をきたした状態になり、
自分だけの世界に入り込み、幻覚を見る。この幻覚は非常に鮮明で、
本物であるように見える。また自傷の危険性も高くなる。


・・・北朝鮮北部全域の住民4~50%が
この有様だったら、もう全滅してるジャン。




私のこの手の蔓延説を疑うのは、
彼らの言うとおりだと、北朝鮮人はヤク中だらけになるし、
その場合、人口が超スピードで激減するはずだからだ



考えてほしい。東北や北海道の半分が麻薬中毒者だとしたら、
まともに日常生活を送れるだろうか?経済活動ができるだろうか?


そうなると、当然、北朝鮮では餓死ではなく麻薬中毒で死ぬ人間のほうが
多くなるはずなのだが、このことを当の大麻王国論者が主張したことはない。


加えて、連中の理屈に従えば、
北朝鮮から逃げてくる人間は、妄想に駆られたヤク中だらけになるはずなのだが、
そのわりには連中は彼らの言い分を特に疑うこともなく北朝鮮批判のネタにしている。



要するに、北朝鮮で麻薬が蔓延しているというのであれば、
必ず同国で社会問題になっているし、場合によっては
大量の死亡者が出て全滅する地域だって出てくるはずなのだが、
そういうニュースは一切ないのである。




ちなみに、北朝鮮が麻薬を国営で製造して密輸している
ということはずっと前から言われていた。しかし、どうも私には
これはイラクやシリアに細菌兵器があると同レベルの話に聞こえてならない。


イラクやシリアにも細菌兵器はあったのだが、
問題になった時点では既に処分していた。それにも関わらず、
アメリカはイラクやシリアを攻撃するためのネタとしてでっち上げた。


これと同じで、北朝鮮もキム・イルソンの時代(つまり冷戦時代)には
そういうこともやってたんだろうが、それを今もそうだと決めつけて
攻撃しているように見える。


この手の話の論者は揃いも揃って北朝鮮に個人的な恨みを抱いており、
韓国が北朝鮮を攻撃して統一すればいいじゃんといった論調をとる、
戦争を望む(北朝鮮を滅ぼしたがってる)人間が多いので、
どうも尾ひれをつけて大げさに語っているんじゃないかと思うのである。


実際、これ以外でも彼らが嘘をついてきた例はいくらでも列挙できるわけだし。
(例えば、北朝鮮の食糧事情は未だに自前でどうにか出来るほど甘くないが、
 連中の手にかかると、厳しい事情→飢餓ということになってしまっている。
 このように、針小棒大に誇張して話をすることが多いのである)


いずれにせよ、発信者の性質や論調自体に見える矛盾点に注目しつつ、
この手の話は慎重に受取り、考えなくてはならないだろう。


その場合、少なくとも北朝鮮麻薬蔓延論は間違いなく、
荒唐無稽のファンタジーであると断言できる。

真実だとするならば、この数年で住民が全滅する地域が続出しているだろうし、
政府も本腰を入れて対策に当たっているはずだろうし、そこまで死亡者が多いなら
とっくの昔に自滅して崩壊しているに違いないからだ。