北朝鮮のリーダーをパロディ化して嘲笑することが目的のプロパガンダ映画が
現在、公開が延期されているのだが、オバマはこの映画を何としてでも上映させたいらしい。
「表現の自由を守る」ためらしい。
では、オバマが軍事支援を模索してまで守りたがっている
ウクライナの自由は、報道や表現をする権利を守っているのだろうか?
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ウクライナ政府は、同国のザポリージャ原子力発電所で事故が発生したことを認めた。
危険な状態になったのは11月28日のことだが、
現地のマスコミには、事故について報道しないように指示が出された。
今後ウクライナでは、
ジャーナリストたちの一言一言が
情報政策省によって監視されるようになる。
同省の創設は、ウクライナの新政権形成の際に承認された。
ウクライナのザポリージャ原発3号機で、変圧器が故障した。
ザポリージャ原発は、欧州最大の原発。出力は6000メガワット。
なお、1986年に全世界を震撼させる事故を起こした
チェルノブイリ原子力発電所の出力は4000メガワット。
チェルノブイリ原発事故の後、他の国に被害が及ぶ恐れのある
原子力施設におけるあらゆる事故について国際原子力機関(IAEA)へ
通報することを義務付ける国際条約が採択された。
しかしウクライナは、ザポリージャ原発での事故について沈黙することを決めた。
電力の生産が停止したことで、ウクライナの様々な地域で暖房が止まり、
停電が発生し、数百万人に影響が出た。しかしマスコミはこれについて報じなかった。
ウクライナのマスメディアには、事故について一切報じてはならない
という指示が出された。ウクライナが原子力発電所で緊急事態が発生したのを認めたのは、
放射線物質の放出が確認されなかったことを確信し、
外国のマスコミに大規模な停電に関する情報が漏れたあとだった。
ウクライナ政府は、マスコミにどのようなニュース、
どのような意見が伝わったのかを今後心配しないために、
新政権の下に情報政策省を創設する決定を承認した。
発表によると、情報政策省にはウクライナのイメージ形成、国
内の情報空間への外部からの影響防止に関する課題が与えられた。
ロシア下院(国家会議)情報政策通信委員会のセルゲイ・ジェレズニャク委員は、
ジャーナリストたちはすでに新たな機関である「真理省」に呼ばれたと指摘し、
次のように語っている。
「ウクライナ政府は、野蛮な政策を実施し、
ドネツクおよびルガンスク両人民共和国の住民の大量虐殺を行っている。
しかし、大量虐殺を隠すために、情報を秘密にして歪曲するための
特別な措置を必要としている。そこでウクライナ政府は、
専門的な省を創設する必要があると考えたようだ。」
ウクライナ政府はずいぶん前からこの方向で進んでいる。
ウクライナでは、2月のクーデターの後、ロシアのテレビ局の放送が禁止された。
またウクライナで人気のある
ロシア人の俳優や歌手たちのウクライナへの入国も禁止された。
名称に「ロシア」が入っている新聞や雑誌のライセンスも剥奪された。
ウクライナではロシアの映画も上映されていない。
ウクライナ政府は、慎重に選んだ言葉や画像で情報不足を補い、
国民に影響を与える方針だ。政治情報センターのアレクセイ・ムヒン所長は、
そのために情報政策省が創設されているとの見方を表し、次のように語っている。
「情報政策省は、言論の自由を制限し、現政府の意のままに
現実を大きく歪曲することを優先するある種の情報秩序を構築するだろう。
ウクライナの現政府が近いうちに国民の社会・経済問題を解決できることは恐らくない。
しかし、幸福のイメージは必ずつくりだすだろう。
これらの措置は全て、ウクライナが欧州の価値観や自由
および民主主義の希求を宣言する一方で、全く正反対の状態にあることを示している。」
新たに形成されたウクライナ最高会議の議員たちは、
共産党、共産党的なイデオロギー、その特性を禁止する法案を提出した。
軍人たちが鉤十字の付いた制服を誇らしげに着用している国では、
赤旗やレーニンに関する書籍が禁止されている。
だがウクライナのマスコミでは、これが民主主義の現象として報じられるだろう。
そうでなければ、「真実の省」の検閲を通ることはできないからだ。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_12_04/280881610/
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韓国の統合進歩党の強制解散といい、
最近は民主主義国の独裁のほうが目につくようになってきた。
もちろん、このことをテレビや新聞は軽く、あるいは全く取り扱わない。
今日のニュースでもプロパガンダ映画の予告篇と、
東京駅での限定Suicaをめぐっての暴動が面白おかしく伝えられていた。
本質を伝えない興味本位の報道。
先日、紹介した水島宏明氏の『内側からみたテレビ』は
視聴率至上主義の弊害や物語を演出する報道の危険性を告発している。
本気を出せば1日で読み終われるだろう。
現在、公開が延期されているのだが、オバマはこの映画を何としてでも上映させたいらしい。
「表現の自由を守る」ためらしい。
では、オバマが軍事支援を模索してまで守りたがっている
ウクライナの自由は、報道や表現をする権利を守っているのだろうか?
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ウクライナ政府は、同国のザポリージャ原子力発電所で事故が発生したことを認めた。
危険な状態になったのは11月28日のことだが、
現地のマスコミには、事故について報道しないように指示が出された。
今後ウクライナでは、
ジャーナリストたちの一言一言が
情報政策省によって監視されるようになる。
同省の創設は、ウクライナの新政権形成の際に承認された。
ウクライナのザポリージャ原発3号機で、変圧器が故障した。
ザポリージャ原発は、欧州最大の原発。出力は6000メガワット。
なお、1986年に全世界を震撼させる事故を起こした
チェルノブイリ原子力発電所の出力は4000メガワット。
チェルノブイリ原発事故の後、他の国に被害が及ぶ恐れのある
原子力施設におけるあらゆる事故について国際原子力機関(IAEA)へ
通報することを義務付ける国際条約が採択された。
しかしウクライナは、ザポリージャ原発での事故について沈黙することを決めた。
電力の生産が停止したことで、ウクライナの様々な地域で暖房が止まり、
停電が発生し、数百万人に影響が出た。しかしマスコミはこれについて報じなかった。
ウクライナのマスメディアには、事故について一切報じてはならない
という指示が出された。ウクライナが原子力発電所で緊急事態が発生したのを認めたのは、
放射線物質の放出が確認されなかったことを確信し、
外国のマスコミに大規模な停電に関する情報が漏れたあとだった。
ウクライナ政府は、マスコミにどのようなニュース、
どのような意見が伝わったのかを今後心配しないために、
新政権の下に情報政策省を創設する決定を承認した。
発表によると、情報政策省にはウクライナのイメージ形成、国
内の情報空間への外部からの影響防止に関する課題が与えられた。
ロシア下院(国家会議)情報政策通信委員会のセルゲイ・ジェレズニャク委員は、
ジャーナリストたちはすでに新たな機関である「真理省」に呼ばれたと指摘し、
次のように語っている。
「ウクライナ政府は、野蛮な政策を実施し、
ドネツクおよびルガンスク両人民共和国の住民の大量虐殺を行っている。
しかし、大量虐殺を隠すために、情報を秘密にして歪曲するための
特別な措置を必要としている。そこでウクライナ政府は、
専門的な省を創設する必要があると考えたようだ。」
ウクライナ政府はずいぶん前からこの方向で進んでいる。
ウクライナでは、2月のクーデターの後、ロシアのテレビ局の放送が禁止された。
またウクライナで人気のある
ロシア人の俳優や歌手たちのウクライナへの入国も禁止された。
名称に「ロシア」が入っている新聞や雑誌のライセンスも剥奪された。
ウクライナではロシアの映画も上映されていない。
ウクライナ政府は、慎重に選んだ言葉や画像で情報不足を補い、
国民に影響を与える方針だ。政治情報センターのアレクセイ・ムヒン所長は、
そのために情報政策省が創設されているとの見方を表し、次のように語っている。
「情報政策省は、言論の自由を制限し、現政府の意のままに
現実を大きく歪曲することを優先するある種の情報秩序を構築するだろう。
ウクライナの現政府が近いうちに国民の社会・経済問題を解決できることは恐らくない。
しかし、幸福のイメージは必ずつくりだすだろう。
これらの措置は全て、ウクライナが欧州の価値観や自由
および民主主義の希求を宣言する一方で、全く正反対の状態にあることを示している。」
新たに形成されたウクライナ最高会議の議員たちは、
共産党、共産党的なイデオロギー、その特性を禁止する法案を提出した。
軍人たちが鉤十字の付いた制服を誇らしげに着用している国では、
赤旗やレーニンに関する書籍が禁止されている。
だがウクライナのマスコミでは、これが民主主義の現象として報じられるだろう。
そうでなければ、「真実の省」の検閲を通ることはできないからだ。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_12_04/280881610/
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韓国の統合進歩党の強制解散といい、
最近は民主主義国の独裁のほうが目につくようになってきた。
もちろん、このことをテレビや新聞は軽く、あるいは全く取り扱わない。
今日のニュースでもプロパガンダ映画の予告篇と、
東京駅での限定Suicaをめぐっての暴動が面白おかしく伝えられていた。
本質を伝えない興味本位の報道。
先日、紹介した水島宏明氏の『内側からみたテレビ』は
視聴率至上主義の弊害や物語を演出する報道の危険性を告発している。
本気を出せば1日で読み終われるだろう。