Mr.しもの前途遼遠

オンラインプロレスラー、Mr.しもとザ・ミックの成長日記みたいなものです。

ノア8.26中嶋vsエディとノアの話

2017-09-28 14:27:22 | NOAH

一ヶ月遅れでようやく
8.26後楽園大会で行われた
GHCヘビー級王座戦、
中嶋vsエディをフルで
見ることができました。

熱い試合だったことは
間違いありませんが
それよりも何よりも
王者の中嶋はもとより
外国人挑戦者のエディが
GHCヘビー級王座戦を
意識して戦っていたことが
胸を打ちました。
かつてのノアを知りながら
長いインターバルを
挟んでの参戦となった
エディだからこそ
今のノアに足りないもの、
ほしいものを
体現できたのかも
しれません。

新日本との交流がなくなり
選手層は薄くなった反面、
所属選手たちが
自分たちの戦いで
良いものを見せたいという
思いが強くなりました。
一時はあっさりめな試合が
続いていた各王座戦も
ようやくかつての
濃厚な戦いに
戻りつつあります。
負傷者が続出している
現在のプロレス界を
心配する声とは
逆行するような流れですが
私はそれでいいと
思うんですよね。
元々、ノアって
そういう部分で優れていた
団体だと思いますし。

内容が充実してきただけに
客入りが伴わない事実に
もどかしい気持ちもありますが
所属選手のほとんどが
入れ替わってしまったことを
考慮すれば
当たり前のことだと
納得もしてしまいます。
プロレスってやっぱり
まずは「個」を楽しむ
ものだと思っていますので。

まぁノアの場合、
プロレスじゃない部分での
雑音が多いのは
ちょっと問題だと
思うんですけどね(笑)

さて、この日の王座戦に
話を戻しますと
大きなサプライズが
3つありました。

まず1つは
エディが勝利したことで
初の外国人としての
GHCヘビー級王者が
誕生したということ。
あえてこういう
書き方をしますが
エディの快挙によって
「必要以上に高いハードル」
がようやく崩れました。
この事実は
これからのノアにとっても
プラスに作用すると
私は思っています。
かつてのGHCヘビーは
他団体、外国人選手には
あまりにも縁の遠い
ベルトになってしまって
いましたからね。
面白くなるんじゃないですか。

2つ目のサプライズは
これまでノアを牽引してきた
強い王者・中嶋勝彦が
敗れたということ。
ブライアン・ケイジという
最強の挑戦者を
退けていただけに
中嶋の王座防衛は
磐石だと思っていましたし
何より10月の横浜文体という
年内最大のビッグマッチを
控えたこのタイミングで、
しかもその文体のメインが
中嶋と丸藤による
GHCヘビー戦であると
大半のノアファンが
予想していたところで
この結果だったのですから
いかに予想外のサプライズで
あったかは
ファンでなくとも
推し量れるのではないかなと。

新日本でたとえるならば
10月の両国で
IWGPヘビー戦で
EVILがオカダを破り
翌年の1.4東京ドームで
EVIL vs 内藤が
メインになるような
ものですからね。

そして3つ目は
それでもエディの戴冠を
喜ぶファンの声が
10.1横浜文体での
中嶋vs丸藤を期待していた
ファンの嘆き・怒りを
上回っていること。
特に丸藤と中嶋のシングルは
現在のノアファンが最も
見たいカードといっても
過言ではないでしょうから
普通に考えれば
「出し惜しみしやがって」
「金返せ」
なんていう声が
もっと聞こえてきても
おかしくないんですけどね。
それがむしろ
「エディ防衛しろ」
という声の方が
圧倒的に多い現状が
いかにエディの戴冠劇が
ファンの心を打ったのかを
物語っていると思います。

三沢さんの技を
使用している選手は
沢山いますが
エディの場合、
それがファンのニーズと
ピッタリ重なったんでしょうね。
今、三沢さんを知らない
所属選手とファンが増えた
このタイミングで
まったく伏線の
なかった新必殺技、
ダイハード・フロウジョンを
繰り出すということ。
それは一歩間違えれば
思いっきりスベっていた
危険性もあったわけで。
今のエディ推しのうねりは
規模こそまったく違いますが
内藤が新日本で
ブレイクしたときのことを
思い起こさせます。

一方で
ノアファンが捨てられない
(当然、私も含めてです)
懐古主義的な意味での
過去への立ち返りが
加速してしまうのであれば
それはそれで
危険なことでも
あるんですよね。
今、ノアはかつての
ブランドイメージを捨て
進んでいかなければ
ならない中で、
三沢さんとかエディとか
全盛期を思い起こさせる
キーワードばかり先行すれば
「やっぱりノアは
前に進めない団体だ」
ともなりかねません。
エディに関して言えば
誠実な人柄や努力が
報われてほしいという
ファンの思い、ニーズが
実現した形で
満足感が生まれたわけで
「やっぱり三沢さんの
名前や技は偉大だな」
・・・と
勘違いをしてしまうのは
本当に危険なこと。
それだけは
選手も役員もファンも
忘れてはなりません。

エディは今
「かつてのファンを
呼び戻したい」
と語っていますが
今、この言葉が
一番説得力を持つのは
エディだと思いますし
所属選手でもない
エディにそれを言われて
他の選手だってきっと
発奮していることでしょう。

これからのノア、
なんだかちょっと
面白くなりそうな
予感がしませんか!?



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