そしてとうとう、9月9日。当日(今年は、お月見の日ではなかったんだけど)
天気は極上の晴れ。
お寺の本堂には、お月見会の手により、高座が組まれ、照明、客席のスタンバイも完了!参門には一時間も前から今夜の寄席をいい席で聞こうと、お客さん達が集まり始める。
秋の夕方の陽射しの中、どこからともなくピリッとした程よい緊張感にお寺一帯が包まれていく…
午後6時半、開場と共にお客さんがいっせいに本堂に入り、とうとうお月見会のはじまりはじまり~
お寺で行われるイベントと言うことで、この会ではいつも最初に、住職によるお勤めがある。これもまた見どころのひとつ(お勤めに見どころもヘったくれもないのだが…)で、ここの住職は、ほんとぉぉぉ~に、声がいい!!!聞き惚れて、うっとりしてしまう。仏様の言葉の意味をよく知らなくても「ありがたい。」そう思えてくる。そして自然と手を合わせてしまう。
そうして会場の空気が、いい意味でシン。と、引き締まった所で、調子の良いお囃子がながれ、お待ちかねの、落語がはじまる
開口一番!前座は 立川 メンソーレさん(4番弟子で、その名のとおり、沖縄出身)
次に、もうひとり前座の立川 志の八さん(2番弟子。一昨年も来々★しかも私が言うのも差し出がましいが、かなり上達されていて、その成長ぶりに感心&感激(涙)。)
贅沢に二人の前座を楽しませてもらい、笑いのつぼが、やわらか~く、ほぐれた所で、待ちに待った!!立川 志の輔師匠が高座にご登場!
「よっ!待ってました!!」(とは、言ってないけど)
皆様興奮高まり、拍手喝さい
言葉では語りつくせないほど、それはそれは、面白い!!!そして人間描写のうまいこと!グイグイ志の輔ワールドに引き込まれていき、気が付くと、お客さん一人一人の顔の色が、明るくなって隣は知らないもの同士のはずなのに、顔を見合わせて笑いあっている。笑いの文化は素晴らしい!!!!
そして、終わってみると、なんと一時間オーバーの午後10時。
これにはさすがの志の輔さんも、ビックリ!!「かつてこんな長い寄席は例がない。」そうだ。最後まで笑いが絶えることなく大盛況のうちに、志の輔独演会は終了した。
うひひ。その後はと言うと。驚く速さと、団結力でスタッフ全員、会場の撤収をし、志の輔さんを囲み、
お疲れ様でしたぁ!!かんぱ~ぃい!ごち~ん!ぷはぁ~。
熱くて長い、お月見会の夜はふけていくのでありました。
人が隠したがる恥を真っ向から笑いに変えてしまう落語の文化。そんな文化がなんとも愛しい。素晴らしいぞ。NIPPON!!
志の輔師匠!!明日から、少し肩の力を抜いて生きていける気がしますっっっ!!
(もうすでに、抜きすぎです…)
志の輔師匠。志の八さん。メンソーレさん。本当にありがとうございました。
お月見だんごの紳士な、オジサマ方。お疲れ様でした!そしてまた来年も、素晴らしい会となりますように!