これまで上杉藩の城下町米沢に住んでいながら、上杉家発祥の地、上越になかなか来ることが出来なかったが、今回の旅でようやく胸の閊えが取れたような気がする。
朝一番に高田公園内にある小林古径記念美術館を見学に出掛けた。残念なことに、古径の作品は展示していなく、別の企画展の展示をしていた。係の人の話によると、夏と冬は日本画の痛みを最小限に防ぐため、例年展示していないとのことだった。いつの日か、春か秋に来てみたいと思う。100m程離れた所まで歩き、文化庁の登録有形文化財に指定されている、古径のかつて住んでいた家と、絵を描くために使っていた離れの建物を見学した。広い公園はかつて高田城があった所で、お堀は蓮の葉で埋まっていた。7月末から8月にかけて花一杯になる頃、盛大に蓮祭りが行われているとのことだった。
今日は旅の最後の日、上越から会津、米沢と上杉藩の変遷を辿りながら5日振りに4時過ぎ帰宅し、孫の笑顔を見てほっとした。今夜からまた、現実の世界引き戻された日々がつづく。
留守中、家族には迷惑をかけたたが、26年振りのとてもいい一人旅だった。