アマゾンプライムで映画「侍タイムスリッパー」を観ました。
時は幕末、京の夜。
会津藩士・高坂新左衛門は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷により気を失う。
眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった・・・
一館のみの上映から第48回日本アカデミー賞優秀賞7部門受賞&最優秀作品賞を受賞するという快挙を成し遂げた作品です。
昨今の日本映画はアニメや漫画が原作の映画、若者受けを狙った恋愛映画ばかりでいい加減うんざりしていました。
この作品も幕末の侍が現代にタイムスリップすると云う使い古された題材で本当に面白いの?と疑いながら観始めました。
撮影所のポスターで江戸幕府が140年前に滅んだ事を知り愕然となる新左衛門。
一度は死を覚悟したものの、やがて磨き上げた剣の腕を頼りに”斬られ役”として撮影所の門を叩くことに。
タイムスリップに時代劇を入れることで、過去と現代を上手く重ねる合わせる事ができて、深みがあるストーリーになっています。
人情や笑い、そして時代に取り残された武士の悲哀が散りばめられてます。
また、良い時代劇を作ろうと云う映画製作スタッフの情熱にも引き込まれました。
初めて見る俳優さんばかりでしたが、それぞれの演技も良かったです。
そして、ラストの緊迫感が半端なかった!
久しぶりにおもしろい日本映画を観ました。
お勧めです!