室蘭工業大学サッカー部OB会BLOG 「LOSS TIME」

持っているもの・・・それは仲間です。
汗と涙と友情と・・・。
あの熱き青春の日々を思い出せ!!

湯道

2023年02月27日 | 映画

映画「湯道」を観て来ました。

亡き父が遺した銭湯「まるきん温泉」に戻ってきた建築家の三浦史朗は、店を切り盛りする弟・悟朗に、銭湯をたたんでマンションに建て替えることを伝える。一方、郵便局員の横山は「入浴、お風呂について深く顧みる」という「湯道」に魅せられ、湯道会館で家元から湯を学んでいる。定年後は退職金で自宅に檜風呂を導入したいと考えているが、家族には言い出せずにいた。そんなある日、まるきん温泉のボイラー室でボヤ騒ぎが発生し、悟朗が入院。店の看板娘・いづみの助言もあり、史朗が弟に代わって数日間だけ店主を務めることになる。

 

お風呂を題材にした映画と言えば、思い浮かぶのはテルマエ・ロマエです。

阿部寛主演で古代ローマ人が現代日本にタイムスリップするストーリーで大ヒットしました。

本作もそんな感じかなぁと思いましたが・・・ユーモアは少な目です。

と云うよりも、ギャグは駄々滑り!?

作品のテーマは銭湯を通じて親子、家族、夫婦、人と人の繋がりでした。

色々なエピソードがお風呂に入っている様にやんわりとじんわりと心に染み込んできます。

印象的なのは水の流れる音や銭湯の中の音です。

特に銭湯に響き渡る風呂桶の音は久しく聴いていませんでした〜!

家風呂の増加に始まり、後継者不足、コロナ禍、燃料費の高騰などで廃業する銭湯が増えてます。

この映画を観て行く人が少しでも増えて、銭湯がこれからも長く残ることを望みます。

あ〜、風呂上りに瓶に入ったコーヒー牛乳が飲みたい!!

因みに“湯道”はこの映画の造語かと思っていたら、エンドロールに「社団法人・湯道文化振興会」とクレジットされていました。

こんな社団法人が本当に有るんですね〜!

 

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希望の国

2012年11月18日 | 映画

希望の国

現在公開中

出演:夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵、清水優、梶原ひかり、でんでん




酪農家の小野泰彦は、妻や息子夫婦と平和でつつましい日々を送っていた。

一方、隣家の息子は家業を手伝わずに恋人と遊んでばかり。

そんなある日、大地震が発生し原発の近くに住む住民は避難を強いられるが、泰彦らは長く住み着いた家を離れることができない。

そんな中、息子の妻いずみが妊娠していることが発覚する・・・。


「愛のむきだし」や「冷たい熱帯魚」、「ヒミズ」などの作品で国内外の映画ファンに衝撃を与え続けている園子温(そのしおん)監督の最新作。

3・11と福島第一原発事故後をテーマに、実際に被災地で撮影された日本で初めての劇映画です。

映画では長島県大葉町と言う架空の原発所在地で再び原発爆発が起こり、放射能が蔓延し、そこに生きる人々の苦悩の姿が描写されています。

原発から20km圏内の住民は強制避難、しかしすぐ隣りに住む圏外の人間はどうすればよいのか・・・

見えざる放射能の恐怖 ・・・

日々の生活と折り合いをつけることが可能なのか、子供をどう守るのか、先祖代々受け継いてきた土地を捨てる事が出来るのか・・・

観ているものにさまざまなテーマが突きつけられます。

その土地で生きてきた老夫婦、待望の子供が授かった若夫婦、津波により家族を奪われた彼女とその彼氏。

それぞれが、自分たちのこれからの生き方を模索し苦悩する・・・。

この設定は良いけれども、その描き方に常に不快感が付きまとう・・・。

役者陣が熱演すればするほど、観ている側としては”なんかちょっと違うんじゃないかな~”と思ってしまいました。

「希望の国」というタイトルで、逆に「絶望の国」を描くのが監督の意図だったのか・・・。

声高に原発反対を訴えている映画ではないだけに、その描き方に中途半端感が残りました。

この映画のお勧め度:☆☆☆ 

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