映画「湯道」を観て来ました。
亡き父が遺した銭湯「まるきん温泉」に戻ってきた建築家の三浦史朗は、店を切り盛りする弟・悟朗に、銭湯をたたんでマンションに建て替えることを伝える。一方、郵便局員の横山は「入浴、お風呂について深く顧みる」という「湯道」に魅せられ、湯道会館で家元から湯を学んでいる。定年後は退職金で自宅に檜風呂を導入したいと考えているが、家族には言い出せずにいた。そんなある日、まるきん温泉のボイラー室でボヤ騒ぎが発生し、悟朗が入院。店の看板娘・いづみの助言もあり、史朗が弟に代わって数日間だけ店主を務めることになる。
お風呂を題材にした映画と言えば、思い浮かぶのはテルマエ・ロマエです。
阿部寛主演で古代ローマ人が現代日本にタイムスリップするストーリーで大ヒットしました。
本作もそんな感じかなぁと思いましたが・・・ユーモアは少な目です。
と云うよりも、ギャグは駄々滑り!?
作品のテーマは銭湯を通じて親子、家族、夫婦、人と人の繋がりでした。
色々なエピソードがお風呂に入っている様にやんわりとじんわりと心に染み込んできます。
印象的なのは水の流れる音や銭湯の中の音です。
特に銭湯に響き渡る風呂桶の音は久しく聴いていませんでした〜!
家風呂の増加に始まり、後継者不足、コロナ禍、燃料費の高騰などで廃業する銭湯が増えてます。
この映画を観て行く人が少しでも増えて、銭湯がこれからも長く残ることを望みます。
あ〜、風呂上りに瓶に入ったコーヒー牛乳が飲みたい!!
因みに“湯道”はこの映画の造語かと思っていたら、エンドロールに「社団法人・湯道文化振興会」とクレジットされていました。
こんな社団法人が本当に有るんですね〜!