美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

歩くこと自体をもっと楽しもう

2025年02月01日 07時01分32秒 | 姿勢&見た目

多くの懸念を抱えて2月スタート、島岡美延です。米大統領の差別発言は呆れるを通り越す恐ろしさ。

先日ご紹介した大阿闍梨の言葉に「振り出しに戻りたい時は歩く」というのがありました。そこで春が始まる今月の姿勢テーマは『歩くこと、歩く時間を増やしてみよう』です。〈純粋に〉歩いていますか?

通勤通学で駅まで歩く、でもスマホを見ながら? イヤホンで聞きながら、の人はどうか車や自転車の接近に気をつけて。

歩くこと自体を目的に、毎日のウォーキングやイベントの長距離ウォークを楽しむ人も。アイディアが煮詰まったり、何かうまくいかない時に、ひたすら歩くことで新しい何かが見えてくるよう。実は脳の活性化に有効とされるウォーキング。足の裏で地面を感じ、歩く速度で風を感じる、これって様々な感覚を同時に使っていること。

梅や菜の花を見つけたり、さくらのつぼみが確実に存在感を増していく。そんな2月、空気の変化を目や肌で感じながら、もっと歩くことを楽しみませんか?

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ロボットが無人島で目覚めたら

2025年01月31日 07時29分47秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

地面の下には様々な管が埋まっていることを再認識、島岡美延です。陥没面積は広がり、周辺では電話回線が使えない事態も。

想定外に直面したら、頭をフル回転させるのは人間だけじゃないよう。映画『野生の島のロズ(2月7日公開)』をご紹介します。ドリームワークス・アニメーション30周年記念作品。

最新型アシスト・ロボットのロズは嵐で無人島に漂着。野生の島では全く機能しない彼女だったが、動物の行動や言葉を学習し、未知の世界に順応していく。ある日、雁の卵を見つけ、ひなを孵すことに。「ママ!」と呼ばれた瞬間、彼女の中に生まれる感情。ひな鳥をキラリと名付け、ハズレ者の狐チャッカリの知恵を借りながら、渡り鳥に必要なことを手探りで教えていく。旅立ちの日、そして野生の島に迫る危機――。

日本語吹き替え版はロズに綾瀬はるか、キラリは鈴木福、チャッカリは柄本佑。ディズニーの古典、ジブリの世界観を感じるのは、手書きスタイルによる美しい映像ゆえ。

 

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千日回峰行を2度、大阿闍梨の言葉

2025年01月30日 07時18分27秒 | 日記、その他

子どもの自殺が過去最多に、島岡美延です。全体の自殺数が減る一方、小・中・高校がいずれも前年より増加。

悩みの解決は簡単ではないけれど――。酒井雄哉著『一日一生』(朝日新書)を読みました。1926年生まれ、特攻隊基地で終戦、職を転々としたのち40歳で得度。約7年かけて4万㌔を歩くなどの荒行「千日回峰行」を80年、87年の2度満行。2013年没。2024年に37刷の本書。

千日回峰行はすごいと言われるけど「毎日毎日同じことをやる」のはラーメン屋をしていた時の日々の繰り返しと同じ。一日を一生と思って生きる、今が一番大切だってこと。特別なことでなく身の丈にあった目の前のことを毎日毎日、一生懸命やること。

「人生はその時だけじゃない」という表現にハッとしました。今日がダメだと明日からもずっとダメと思ってしまいがち。でもそうじゃない。今、この言葉が必要な人、多いのでは。振り出しに戻りたい時は「歩くことが何かを教えてくれる」。

 

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月一回、高齢読書サークルで

2025年01月29日 07時21分01秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

前日までラジオ出演していた森永卓郎さんが67歳で・・・、島岡美延です。彼ががんの告知を受けて立て続けに出版した著書での忖度なしの発言、忘れずにいたいです。

そんな感じで小説以外の本を読むほうが多いですが、妹から借りた朝倉かすみ著『よむよむかたる』は電車で読んでいると笑いをこらえるのが大変なほど。先日発表の第172回直木賞候補作、受賞はならなかったものの「読書っていい」とあらためて実感。

著者の出身地、小樽の古民家カフェが舞台。毎月1回開かれる超高齢読書サークルでは課題本を朗読し、感想を語り合う。20周年を迎え、記念冊子を作り公開読書会を計画するなど盛り上がるも、コロナ禍を経たメンバーは90代~70代後半ゆえ色々起こり・・・。叔母のカフェを引き継いだ28歳の甥っ子目線で物語が進みます。

この高齢者たちの北海道の言葉が、私には懐かしい札幌の祖母の声になって聴こえてきました。毎月一回、皆に会うことがどれほどの生きがいか。こんな老後を目指したい!

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幕末、命がけの町医者が人々を救った

2025年01月28日 07時34分25秒 | 姿勢&見た目

指揮者・秋山和慶さんの訃報にショック、島岡美延です。昨年が60周年、ラジオでお会いしたのは20年以上前、引退発表直後に亡くなるとは。

昨日のラジオに公開中の映画『雪の花―ともに在りて―』の小泉堯史監督が登場。黒澤明監督の『影武者』『乱』や小泉監督の全作品を撮ったカメラマン上田正治さんが完成披露試写会に出席後、今月16日に87歳で突然亡くなったのを感心するように話した80歳の監督、フィルム撮影にこだわりが。

江戸時代末期。天然痘から人々を救いたいと福井藩の町医者・笠原良策(松坂桃李)が妻(芳根京子)に支えられながら、異国で効果を上げている種痘を日本にも広めたい、と奔走する物語。

教えを請う蘭方医役の役所広司を「豆腐のにがり」のようと言った監督に一同納得。また前日までなかった雪が、撮影の時に見事に降り積もって、雪の峠を越えるシーンが出来たことについて「ちゃんと準備をしていないと奇跡は起こらない」と。こんな日本人がいた、という物語をぜひ劇場で。

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映画の誕生から現在までを語る

2025年01月27日 07時28分42秒 | 姿勢&見た目

長野市内に住む容疑者逮捕、島岡美延です。ひとまず安心と思いつつ、北九州ではマクドナルドで中学生が、長野駅前では会社員が、面識のない相手に命を奪われる理不尽な事件が相次ぐ現実を国は見つめて。

社会を考える多くのヒントもくれるのが映画かも――。映画『映画を愛する君へ(31日公開)』をご紹介します。『そして僕は恋をする』のアルノー・デプレシャン監督が、19世紀末の映画の誕生から現在に至るまでの映画の魅力、歴史を語りつくしたシネマ・エッセイ。マチュー・アマルリック演じる映画監督の一代記の形をとり、祖母に連れられ初めての映画館体験、学生時代、監督を目指すまでの人生を世界中の53の名作映画と共に描きます。

ヒッチコック『北北西に進路を取れ』(59)、黒澤明『乱』(85)、ジェームズ・キャメロン『ターミネーター2』(91)などあらゆるジャンルの映画が洪水のように画面に登場。一般の観客が映画体験を語るドキュメンタリーパートも。あなたの映画初体験、どんなものでしたか?

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マレーシアでIDさえない二人は

2025年01月26日 07時15分17秒 | 姿勢&見た目

卓球も大相撲も優勝が気になる日曜日、島岡美延です。大阪国際女子マラソンも、みんな頑張れ!

昨日は兄弟同然に育ったいとこのロードムービー、今日は血の繋がりより濃いものを描く物語。映画『ブラザー 富都プドウのふたり(31日公開)』をご紹介します。マレーシア・台湾合作映画は世界の映画祭を席巻。

マレーシア・クアラルンプール、富都(プドゥ)地区のスラム街。ここには不法滞在2世ともいえる様々な国籍、背景を持つ人々が暮らしている。身分証明書(ID)さえ与えられず兄弟として成長してきた兄アバンと弟アディ。アバンは聾啞のハンディがありながら、日雇いで堅実に生計を立てているが、アディは簡単に現金が手に入る裏社会とつながり、常に危険をはらんでいる。ある日、アディの実父の存在がわかり、ID発行の可能性が出てきたものの、事件が起きて、二人の未来に暗い影をもたらす――。

子どもの時から、互いのおでこにゆで卵をぶつけて殻をむく二人。このゆで卵が切なすぎる場面にも。

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戦争史跡ツアーに参加したのは

2025年01月25日 07時24分09秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

言葉そのものより表情・口調が意味を伝えてしまうのに、島岡美延です。「楽しい日本」と語る首相が最も楽しくなさそう。

もちろん、笑顔の裏側に大きな痛みがあることも。映画『リアル・ペイン~心の旅~(31日公開)』をご紹介します。監督・脚本・製作・主演のジェシー・アイゼンバーグが脚本賞で、キーラン・カルキンが助演男優賞で米アカデミー賞にノミネートされました。自らの家族のルーツを題材にした繊細な物語、演出から一瞬も目が離せません。

かつては兄弟同然、近年は疎遠になっていたNYに暮らすデヴィッド(ジェシー)と従兄弟のベンジー(キーラン)。数年ぶりに再会したのは、亡くなった最愛の祖母を偲び彼女の故郷ポーランドを旅するため。強制収容所などを巡る史跡ツアーに参加したのは6人。正反対の性格ながら求める境地は重なり合い、旅先で揺れ動く様々な感情。この旅の終わりに見えてきたのは――。

全編ほぼショパンの名曲。美しい景観と影の歴史。知るべきものが凝縮された90分。

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香港がバブル経済に沸いた時代に

2025年01月24日 07時31分38秒 | 姿勢&見た目

会見なく中居氏引退、島岡美延です。ジャニーズ問題、企業不祥事、裏金問題、「悪しき慣習をやめられない」社会。声を上げると干され、前例踏襲、横並び意識。

日本は何十年もそんなだったけど、香港ほど変わったところはないかも。映画『ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件(24日公開)』をご紹介します。『インファナル・アフェア』シリーズ以来、およそ20年ぶりのトニー・レオンとアンディ・ラウの共演で、香港・中国での興収130億円越えの大ヒット。

イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外で失敗し、身一つでやってきたチン(トニー・レオン)は悪質な違法取引、株式ブームに乗って、凄腕詐欺師となり、巨大グループのトップにまで上り詰める。一方、汚職対策独立委員会のエリート捜査官ラウ(アンディ・ラウ)は、15年に渡って粘り強くチンの捜査を進めていく――。

バブル時代のばかばかしいほどの派手さ、日本のあの頃も思い出しそう。

 

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5人の脚本家による、母の物語

2025年01月23日 07時38分30秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

長野駅交番近くで無差別殺傷事件、島岡美延です。アメリカや韓国のようにデモや暴動は起きにくい日本だけど、闇バイトやローンウルフ型犯罪など、孤独を深めた末の事件は後を絶たず。

どんな人間でも母親から生まれ、その影響は少なくない――。オムニバス映画『Mothers マザーズ(25日公開)』をご紹介します。今週のラジオに総合プロデュースの難波望監督、小沢まゆさん、外山史織さんが登場。多彩な5つの物語。

『BUG』に出演の小沢さんは、無差別傷害事件を起こした息子に面会し、夫との関係にも揺れる母役。『いつか、母を捨てる』で娘役の外山さんは、幼い時から「あなたのため」という母と対峙し、物語は思いもよらない方向へ。

他に『夜想』は幻想的な舞台のよう。『だめだし』は娘のための動画を撮る夫(アキラ100%)に色々注文を出す妻。難波監督作品は最後の『ルカノパンタシア』、母と娘のある種のファンタジー。

ここにいる母か、子ども。その中にあなたがいるかも。

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