ウクライナの頭越しに何を決めようというのか、島岡美延です。ウクライナのバレエダンサーたちは空襲警報の中、舞台で踊るなど、戦時下を生き延びる日々。ロシアの侵攻からまもなく3年。
2022年、侵攻開始から約1か月後のウクライナに入国。映画『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと(21日公開)』をご紹介します。これまで犬や猫の命をテーマに福島や能登など被災地への取材を重ねてきたドキュメンタリー映像作家、山田あかね監督。今は猟師としても命に向き合う東出昌大のナレーション。
戦場で生きる犬たち、その命を救うため世界中から駆けつけた人々。車で移動中もがれきの中から犬の声が聞こえたら、救い出す――。戦争に翻弄される人たちが様々な立場から語る平和への願い。そしてキーウ近郊で起きた犬を巡る衝撃的な事件について真相を調べ始める山田監督たち。動物を救う活動をする元軍人はPTSDに苦しんだ時、犬の力に助けられたと語る。
破壊された町、奪われる命。あの侵攻さえなければ。