美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

2011年の「想定外」、今は

2025年03月11日 07時46分51秒 | 日記、その他

大震災から14年と、原発事故から14年の差を感じる2025年3月11日、島岡美延です。大船渡の山火事の避難先から戻った人の中には、津波で家族を亡くし、思い出の家が燃えてしまった人も。

2011年3月11日を境にこの国は変わる、そう思いませんでしたか。「絆」という言葉があふれたけど、たった14年で原発回帰を打ち出した国。昨年は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)、その地方の原発で、もう「想定外」とはいえないはず。故郷を奪われたままの人たちがいます。

2011年から10年たった2021年は、コロナ禍で追悼式典なども規模縮小。気が付けば14年、いまだ避難生活の人がいるし、被災者と呼ばれ続けることに違和感を持つ人も。14年間で、熊本、北海道胆振、能登と震度7だけでもこんなに繰り返している日本列島。

映画も大震災と原発事故を様々な形で描いてきました。「知らなかったこと、気づいていなかったこと」が必ずあり、そこに出てくる言葉に耳を傾けてみませんか?

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現代アメリカの闇を巡る旅は

2025年03月10日 07時47分50秒 | 姿勢&見た目

犠牲者10万人の東京大空襲から80年、島岡美延です。一時的な埋葬をしたこともあり、被害の実像は見えにくいまま。米大統領は米軍による大空襲や原爆のこと、知っているのか疑いたくなる言動の日々。

こちらは「トランプ時代の不思議の国のアリス」のような奇想天外な物語。映画『スイート・イースト 不思議の国のリリアン(14日公開)』をご紹介します。NYインディペンデント映画界を牽引してきた撮影監督ショーン・プライス・ウィリアムズの初長編監督作品。

どこか物憂げな高校生リリアン(タリア・ライダー)はワシントンDCへの修学旅行の夜、抜け出して行ったカラオケバーで陰謀論に取り憑かれた若い男による銃乱射事件に巻き込まれる。店のトイレに逃げ込むと、鏡の裏に〈秘密の扉〉があり、地下通路へと繋がっていて――。

トイレから別世界って、ドラマ『不適切にもほどがある!』を思い出すけど、ダークで危ういアメリカの未来が見える?

 

 

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最期は本名で逝った男の人生

2025年03月09日 07時27分40秒 | 姿勢&見た目

花粉が「極めて多く飛ぶ」という日曜日、島岡美延です。外出の際はメガネも必須アイテム。

メガネで笑顔の手配写真、覚えていますか。映画『逃走(15日公開)』をご紹介します。先日のラジオに足立正生監督と俳優の大川裕明さん、増田俊樹さんが登場。安部元首相銃撃犯を描いた『Revolution+1』の次は、1974年の連続企業爆破事件で指名手配され、24年1月25日に死亡した桐島聡の人生。足立監督自身も70年代に連合赤軍に身を投じ、海外の空港には自分の手配写真があったというエピソードも。

事件の仲間が一斉に逮捕され、名前を内田洋と変えて土木工事会社に住み込みで働くようになる桐島。周囲に溶け込み、バーの常連になるも健康保険証もなく、倒れた時はがんの末期。病院に担ぎ込まれて4日後に死亡。約49年間名乗らなかった本名を明かす――。

若い時代を杉田雷麟、その後を古舘寛治。脚本を一気に書き、オーディションから公開までの早さ。85歳の足立監督のエネルギーに脱帽。

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世紀末の韓国、10代の少女たちは

2025年03月08日 07時16分53秒 | 姿勢&見た目

朝刊の題字もミモザの国際女性デー、島岡美延です。いまだ虚しさを突き付けられる日。

1999年の韓国はどうだったか。映画『私たちは天国には行けないけど、愛することはできる(14日公開)』をご紹介します。世紀末に何を考えていましたか?『はちどり』のパク・スヨンと『イカゲーム』のイ・ユミによるW主演。

ノストラダムスの地球終末論が広がり、階級差別や性差別が色濃く残る1999年の韓国。高校のテコンドー部のジュヨン(パク・スヨン)が先輩からの暴行を受けていたところをイェジ(イ・ユミ)という少年院の女子学生に助けられる。その後、ジュヨンの母が仕事で引き受けた「家庭体験プロジェクト」で彼女の家に滞在することになったイェジ。友達数人と旅行に出かけ、二人は互いの微妙な感情に気づく。「大人たちがいう同情、ではなく愛」だと確信した二人は、互いの存在を守ろうとして――。

部活における体罰や様々な問題。けして韓国だけのことではなく、今もなお根深く残っているのでは。

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ずっと食糧危機を訴え続けたあの人

2025年03月07日 08時32分23秒 | 日記、その他

久々の青空は花粉に要警戒、島岡美延です。晴れと雨が繰り返される予報こそ春。

森永卓郎さんが亡くなったのは1月末。政府が備蓄米の放出を決めてもお米は高いまま。これを図書館で予約したのは彼が存命だった頃。『国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係』(講談社+α新書)は、元農林水産省勤務、食料安全保障推進財団理事長の鈴木宣弘氏と森永卓郎氏の共著。

防衛費を増やしても、食料が入らなくなれば終わり、食料の安全保障こそ重要、という二人。特に森永氏は埼玉の自宅で野菜など育てる生活をして、そんな「マイクロ農業」を推奨。真逆をいく国の方針の大規模、効率化の農業が日本の食料自給率を下げ、国土を弱くしていると。

昨年2月に書かれた森永氏の「あとがき」から要約。「人と地球を大切にする」ため、中心に位置づけられるのは農業。金を稼ぐための農業ではなく、自分や地域の人たちが食べる農作物で健康を害するようなものを作ろうとする人はいないだろう――。

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本人と演じる俳優、衝撃の手法

2025年03月06日 08時26分20秒 | 姿勢&見た目

待望の雨、雪が降っても鎮火はまだ、島岡美延です。なんとか、大船渡の人々に希望が見えますように。

なぜこんなことに、と人生で何度つぶやくのか。映画『Four Daughters フォー・ドーターズ(14日公開)』をご紹介します。第76回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞、ただドキュメンタリーの枠を超えた衝撃的な本作。

チュニジアに住む姉妹が15歳と16歳の若さで過激派組織IS(イスラム国)に参加。なぜそんな決断を? 残された母と妹二人、さらに「母と不在の姉二人」らを演じるプロの俳優が、カウザーベン・ハニア監督のカメラの前に立つという異色の形式。その過程で家族の複雑な歴史が徐々に明らかに。自分たちの身に起きた恐ろしい出来事を追体験する母、妹たち。厳しかった母と娘たちの記憶、反抗、絆。

時には母本人と母役を演じた女優が抱き合い、慰め合う場面も。IS加入などなければ、美しい4姉妹はどんな人生だったか、想像してみたい。

 

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快挙のアニメーションは驚きの連続

2025年03月05日 08時20分35秒 | 姿勢&見た目

昨夜積もっていた雪は雨で消えた朝、島岡美延です。大船渡でまとまった雨が降ってほしいけど。

雨の量は、なかなか思うようにいかず。映画『Flow(14日公開)』をご紹介します。先日の米アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞。ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が全編オープンソースソフトウェアBlenderで制作、スタッフ50人以下、制作費約5.5億円というアニメーションの常識を覆す体制で成し遂げた快挙。登場する動物たちの鳴き声のみ、セリフはないけど、種をこえて運命をともにするコミュニケーションの表現が絶妙。

世界が大洪水に見舞われ、街も消えていく中、一匹の猫は旅立つことを決意する。流れてきたボートに乗り込んだ猫は、一緒に乗り合わせた動物たちとともに、想像を超える出来事や危機に襲われる。流され、漂ううち、動物たちの間には少しずつ友情が芽生え始める――。

水や動物の描写のリアルさと驚きのファンタジー要素、どうぞ一緒に旅をして。

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アラスカ上空、飛行機の中で

2025年03月04日 07時32分46秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

この雨や雪、山火事の消火に役立ってほしい、島岡美延です。今夜は関東も大船渡市も雪の予報。空気が乾燥する恐ろしさを見せつけた春の天候、気温差の激しさにも要注意。

こちらは気温より乱高下の激しい運命。映画『フライト・リスク(7日公開)』をご紹介します。アカデミー賞6部門ノミネートの『ハクソー・リッジ』以来、9年ぶりのメル・ギブソン監督作品。

保安官捕のハリス(ミシェル・ドッカリー)は重要参考人のウィンストン(トファー・グレイス)をアラスカからニューヨークまで航空輸送する任務に就く。パイロットのダリル(マーク・ウォールバーグ)は彼女の緊張をほぐすように陽気に話しかける。アラスカ山脈上空1万フィート、後部座席につながれたウィンストンは足元に落ちていたパイロットライセンス証の顔写真が、ダリルとは全く別人だと気づき――。

小さな飛行機の密室劇は、アクション満載。スマホや管制塔とのやりとり、誰が味方か敵か、目が離せない91分。

 

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生きづらい女性が移住の決意

2025年03月03日 08時17分24秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

雪の予報も出ている桃の節句、島岡美延です。ひな祭りの催しは、本降りの雨と風にも要注意。

ひな祭りに「女の子だけずるい」と言われた記憶がある人もいるかもしれません。これは、ひな祭りはなく、5月5日「こどもの日」だけの国の物語。映画『ケナは韓国が嫌いで(7日公開)』をご紹介します。小説『82年生まれ、キム・ジヨン』の出版社から刊行されたベストセラーの映画化。『グエムル-漢江の怪物-』の天才子役、コ・アソンが主演。

ソウル郊外の小さな団地で両親と妹と暮らす28歳のケナ。大学卒業後に就職した金融会社への通勤は片道2時間、学生時代からの恋人ジミョンは、自分が就職したらケナを養うと言うが、ケナの苛立ちは募るばかり。ケナの母親は裕福な家庭で育ったジミョンが娘と結婚することを願っている。老朽化のために再開発される団地、転居先の購入費用をケナに頼る母。このままでは幸せになれないと、ケナはすべてを手放してニュージーランドへの移住を決意する――。

 

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家計と世界情勢とのつながりは

2025年03月02日 07時23分36秒 | 日記、その他

人々が米大統領の振舞いを見習いませんように、島岡美延です。自分の利益のために呼んだ取引相手、思い通りにならないと攻撃して追い出す――、世界が目撃した異例の首脳会談。

昨年11月出版のこの本は米大統領選の結果前に書かれたもの。総監修:小山堅『家計と世界情勢の関係がまるわかり! 暮らしと物価の地政学』(ナツメ社)を図書館で借りました。表紙にはさらに「日本の物価上昇を引き起こす世界経済の混乱と気候変動」。

ロシアのウクライナ侵攻で物の値段が上がり、と説明されて早3年。特にエネルギーと食料を圧倒的に輸入に依存している日本。ロシアへの経済制裁として原油を禁輸にしたものの、天然ガス(LNG)の輸入は継続し、安定供給を保っている――。

コメは消費量、生産量ともに減り続けている日本。昨年秋から続く米の価格高騰はまだ収まらず。この本で知ったことは多いけど、2025年に入り、いかに世界は不安定で危ういかを実感する日々。平和なニュースが早く欲しい、ただそれだけ。

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