美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

まだ被災者じゃない人こそ「想像力」を

2024年03月11日 07時45分46秒 | 日記、その他

東日本大震災、福島原発事故から13年、島岡美延です。怖がった小学生が社会に出たりした年月。

この13年間にも新たな「被災者」が生まれています。映画には「災害からの復興」を描いた作品も多く、ドキュメンタリーはもちろん、物語にもハッとさせられる場面、セリフがあるもの。

例えば、やっと全員が避難所で会えて抱き合う家族がいる一方、親が行方不明、たった一人、膝を抱える幼い子。学校が避難所であり遺体安置所にもなった現実。

「辛いことを忘れちゃいけないのか、いつまで被災者でいろというのか」という叫び。マスコミは「その時期」だけ来て、忘れない、という――。被災者であることを隠して就職した若者の壊れそうな心。

そんな場面に出会うたび、胸がつまります。能登半島で2か月以上たって断水が解消した人の笑顔。でもそうなるまでに想像を絶する困難があったはず。首都圏に住む私たちが2か月以上の断水を乗り越えられるのか。その想像力を持たなくては、と肝に銘じます。

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医療過疎地で働く香山リカさん

2024年03月10日 08時29分45秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

アラレちゃん、ちびまる子ちゃん、のショック、島岡美延です。漫画家・鳥山明さんの訃報に驚き、声優・TARAKOさん、63歳の訃報。

TARAKOさんと同じ歳の彼女は、2022年から大きく生活を変えたそう。香山リカ著『老いてもいい、病んでもいい 「常識」を捨てたらラクになる』(新日本出版社)を読みました。今、平日は北海道むかわ町で総合診療医、土日は東京での仕事。

大きなきっかけは2019年、中村哲さんがアフガニスタンで亡くなったこと。聴診器をスコップに持ち替えた彼、自分も医者としてまだ出来ることがあるのでは、と。出身地の北海道とはいえ、むかわ町穂別は本当に小さな町。

地域医療の一方、北海道各地から「精神科の先生がいる」と患者が来る現実。他人が厳しい現代、もっと「自分に対して甘い点をつける」ことがセルフケアになるそう。

医療は「平均値」で語れない、病状も副作用もその患者当人には「0か100か」の指摘、確かに。

 

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私たちが食べているものは

2024年03月09日 07時52分20秒 | 日記、その他

昨日の朝の雪はあっという間にとけて、暖かくなる週末、島岡美延です。

昨日まで東京ビッグサイトで開催された国際食品・飲料展、ニュースで見たのが「代替食」。見た目、食感、味もホンモノと見分けがつかない食品は、世界の食糧不足や環境問題などを解決してくれそうだけど、ちょっと待って。

堤未果著『ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか?』(文春新書)を読みました。去年ベストセラーになった『堤未果のショックドクトリン』より少し前の出版。

「食のグレートリセット」はすでに始まっていて、技術で作れるようになったタンパク質。食の世界市場では巨大企業がすべてを握り、豊かだった土壌はその企業の肥料、種子がないと何も生み出せなくなる――。

「遺伝子組み換えでない」という食品表示は2023年以降実質消滅。ゲノム編集に至っては表示義務なしの種、苗、食品が流通。

誰でも「人は食べたもので出来ている」のだから、ちゃんと興味をもっていかないと。

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株価、女性の地位、あのバブルから

2024年03月08日 08時00分42秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

今さら驚かないけど諦めたくもない、島岡美延です。3月8日は国際女性デー、黄色いミモザの花もおなじみに。英誌エコノミスト発表のOECD加盟国29か国中27位という日本の「女性の働きやすさ」。バブル以来の株価更新でも、1986年の男女雇用機会均等法施行から(ドラマ『不適切にもほどがある!』の時代設定)、何が変わった?

先日の日本テレビ開局70周年ドラマ『テレビ報道記者~ニュースをつないだ女たち』を見てモヤモヤ。女性記者が事件現場取材なんてありえない、結婚=仕事は辞める、と言われた時代から、職場結婚するも育児はほぼ妻の役目、手伝う夫はイクメンって。私が社会に出て、生きてきた日々。

今や大企業なら、メンタル対応、休職、時短社員のカバーも充実、だろうけど、多くの働く人はどうかしら。満額回答も聞こえてくる今年の大企業春闘。非正規雇用や男女の賃金格差、なんとかして。経団連も支持を表明した選択的夫婦別姓制度、今年こそ何か前進してほしいけど。 

 

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バレエ映画、シーンのこだわり

2024年03月07日 07時57分11秒 | 姿勢&見た目

もしトラ、ほぼトラ・・・、どんな米大統領選挙になるのか、島岡美延です。世界の「自分の国さえよければ」の傾向はまた強まりそう。

戦いなら、スポーツと芸術で。ここに出演しているダンサーは国際的なコンテストを勝ち抜いた人たち。映画『レッド・シューズ(15日公開)』をご紹介します。ドキュメンタリー出身のジェシー・エイハーンとその母で女優、ジョアンヌ・サミュエルの共同監督。バレエシーンはもちろん吹き替えなしのこだわり。

才能豊かなバレエダンサー、サムは『赤い靴』の公演間際に姉の訃報に接し、ショックで踊れなくなる。バレエから距離を置くも、仲間やライバル、厳しい師の導きもあり、再び踊ることを決意。ただ、踊りたい想いとは裏腹にトラウマを克服するのは簡単ではない。そして今年も『赤い靴』の公演が迫り――。

サムを演じるジュリエット・ドハーティはYAGP(ユースアメリカグランプリ)金賞受賞、他のダンサーもバレエ団所属など。映画ならではのバレエシーンに拍手。

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結婚を迷う男女とその両親が

2024年03月06日 07時56分27秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

ホワイトハウスで白い柔道着の五ノ井里奈さん、島岡美延です。『勇気ある国際的な女性賞』を受賞し、「日本も行動した人が報われる社会になってほしい」と。東日本大震災での女性自衛官の姿に憧れて入隊、こんな13年後は予想できなかったでしょう。

人生の選択肢、大きく迷う岐路が〈結婚〉かしら。映画『アバウト・ライフ 幸せの選択肢(8日公開)』をご紹介します。豪華キャストが「愛」を巡って迷走、その決断は?

ミシェル(エマ・ロバーツ)は結婚を望むも、アレン(ルーク・ブレイシー)はなかなか煮え切らない。二人は両親から学ぶべく、両家の食事の席を急遽設ける。ミシェルの家にやってきたアレンの両親、そこで顔を合わせてびっくり。ミシェルの父(リチャード・ギア)はアレンの母(スーザン・サランドン)と、アレンの父(ウィリアム・H・メイシー)はミシェルの母(ダイアン・キートン)とW不倫の関係にあった!?

この人間関係を名優たちがどう演じるか、大人のラブコメ、楽しんでください。

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この人、「壊れる」と思っている

2024年03月05日 08時01分07秒 | 日記、その他

午後から雨の啓蟄、島岡美延です。虫はごそごそ動き出し、国会議員もごそごそモゾモゾ。参議院はどこまで存在意義を示せる?

「2022年の参院選はひどかった、相変わらず売れなくなったタレントの天下り先みたいになっている」とバッサリ斬って捨てるのは、ビートたけし。昨年11月の映画『首』公開時期に出された『ニッポンが壊れる』(小学館新書)を読みました。週刊ポストの連載から抜粋、加筆。

KDDIの3日間の通信障害、便利になりすぎて危機管理力は落ちる一方と。「スマホは手錠みたいなもの。通信料という年貢も取られて逃げられない」

「映画の見どころは大どんでん返しや衝撃のラストじゃない、セリフのない〈間〉こそ魅力。時間をムダに使う贅沢を知らない若者は可哀想」「良い作品を見て、思考を巡らせながら時間をゆっくり浪費することは最高にリッチ」と映画監督らしく。

番外編「オイラが総理大臣だったら」は結構マジメ。もう喜寿を迎えたとは。まだまだ吠えてくれそう。

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ドッグマン、その男の半生は

2024年03月04日 07時56分36秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

花粉対策で久々にマスク着用、島岡美延です。冬よりマスクの人、確かに増加。私の場合、マスクだけでほぼくしゃみも出ないレベル。ゴーグルや薬が必要な人、大変かと思いますが、なんとか乗り切って。

親による虐待が、ここまで人格形成に影響を与えるのか。映画『DOGMAN ドッグマン(8日公開)』をご紹介します。『レオン』のリュック・ベッソン監督が実際の事件から着想を得て、脚本・監督を務め、第80回ヴェネツィア国際映画祭で「ベッソンの最高傑作!」と絶賛されたのも納得。

ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装した男。荷台には十数匹の犬。〈ドッグマン〉と呼ばれた男は自らの半生を語り始める――。

男は子どもの頃、父親から虐待され、犬小屋に入れられ、のちの人生で犬と特別な絆を築いていきます。主人公ダグラスを演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの怪演、このダークヒーローから目が離せない!

 

 

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家事こそ確実な「自己投資」

2024年03月03日 08時23分18秒 | 日記、その他

桃の花を飾って、3月3日の雛祭り、島岡美延です。

季節の先取り、春は前のめりになりがち。彼女によると、幸せを追いかけているつもりが実は逆みたい。元朝日新聞記者、アフロヘアの稲垣えみ子さん。どの本も面白いけど『家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』(マガジンハウス)は、目からウロコの連続!

東日本大震災後に省電力、50歳で退職して持ち物の9割を処分。収納のない古い部屋に引っ越すと「ものを持たない」暮らしは加速。カセットコンロ、鍋は1つ、タオルと雑巾は1枚ずつ、手洗いし干す。

実は料理上手だった母親が認知症になり「家事の能力」を考える。ラク、便利さの果てにあるのは認知症の増加? 「家事ができる=自分のことは自分でできる」、これぞお金、性別に関係なく幸福を手に入れる自己投資。今や頭も使わなくていい、のAI時代。

稲垣さんの「お金を使わないほうが文化的で豊かな生活」「五感が働く幸せ」の感覚、ちょっと真似したい。災害にも強そう。

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ハンセン病療養所で80年以上生きて

2024年03月02日 08時30分49秒 | 姿勢&見た目

やはり昔の経緯を知る人こそ語るべき、島岡美延です。国会議員の特権は、お金や人間を好き勝手に使うためではなく。

すべての国会議員にこの「国の過ち」に気づいてほしい。映画『かづゑ的(本日公開)』をご紹介します。日本の「らい予防法」(1931~1996)隔離政策により、10歳で瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所長島愛生園に入所、ずっとこの島で生きてきた宮﨑かづゑさん(96歳)。約8年間、取材した熊谷博子監督。

病気の影響で手の指や足を切断、視力もわずかのかづゑさん。買い物や料理は自分で。撮影初日から「いい格好していては本物は出ない。だからお風呂も撮って」と。療養所で孝行さん(2020年没)と結婚。76歳でパソコンを覚え、84歳で初の著作『長い道』出版。

『長い道』も読みました。警察官に連れられ故郷を離れ、療養所でのいじめ。読書で世界を広げ「ちゃんと生きてきたと思う」と語る人生。頭の回転が速く、病気がなければどんな仕事に就いたか。この人生、見て。

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