北のはげおやじの徒然日記

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二題

2015-05-31 18:43:00 | 日記

10年ぶりの再会

 次男が関西(大阪、京都)で料理の修行していた時の遊び仲間に、源流釣り師「○組」というグループがありました。

 いまは、メンバーの高齢化(?)や転勤などで、グループとしての活動は休止状態のようです。

 源流釣りとは、その名のごとく渓流ではなく、川の源流域にまで遡って魚釣りをしようと言うこと。重装備で山に入り、崖をこえ、川を渡って、テントで寝泊まりしながら釣りを楽しむものらしい。

 

 そんな、釣り仲間の一人が、ご夫婦で北海道旅行の途中に我が家に泊まったのは、12〜13年前だった様に思います。パソコンを何台か入れ替えているうちに、当時のメールや写真が見当たらなくなってしまったので、正確な年代は分からなくなっています。

 

 我が家に来られた時の出で立ちには、眼を見張りました。ご夫婦がそれぞれBMWの大型バイクを操って来たのです。

 

 その後、2005年には自家用車で、そして、今回と3回目のわれわれとの再会になります。

 

 毎年の様に北海道旅行をしたいと希望しながら、なかなか実現できないでいたものを、思い切って短い期間でも北海道に足を延ばしたいと、関空から函館まで飛行機を利用して来られたとのことでした。

 

 函館観光をメインに2泊3日と短い旅行日程ですが、折角の北海道旅行なので、われわれ夫婦にも会いたいと連絡が入っていたので、一昨日29日に次男が現在勤めている居酒屋チェーンでお会いしました。

 

 函館からはレンタカーで札幌まで入り、われわれに夜会ったら、翌日昼には大阪へ帰るスケジュールなので、われわれに面会の為だけに、札幌へ泊まる旅行計画を作って頂いた事には恐縮してしまいました。(わざわざそのような計画を立ててまで会う価値のある人物とは、自分の事ながら思いません。笑)

 

 お二人ともお元気で、懐かしく、楽しいひと時を過ごす事が出来ました。

 

 次男(36歳)のお友達なので、次男より年上とは思っていましたが、年齢をお聞きすると、彼は満55歳になるとの事、細身で若く見え、私と11歳しか違わない事に少々驚きました。

 

 彼は、長く大手の雑誌社から依頼をされてオートバイ雑誌の編集をされている方で、ご自身は会社に所属せず、独立してオフィスを構えて仕事をしておられる。

 

 京都の美術系大学の卒業ですが、昨年秋に、母校の通信教育学部に再入学し、現在学生ですと学生証を見せて頂いた。いつまでも自分磨きに取り組む姿勢に敬意。

 

 またの再会を約束して、お別れしました。

 

 次男が仕事を終えた11時過ぎには、次男と彼はススキノに出て、旧交を温めたらしい。

 

最初に我が家に来られた時に乗って来たと思われるBMWのバイク(ご主人用)

BMW Motorradのホームページから借用

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奥さん用(BMW Motorradのホームページより)

1週間乗って道内を廻ったので、腕と腰がパンパンと言っていた様に記憶しています。

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103歳の元気

 

 昨日(30日)、札幌で「新老人の会北海道支部」主催の講演会があり、妻と出席して来ました。

 

 講演会の目玉は、その会の全国組織の発案者で代表を務める聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生(明治44年生まれで今年満103歳)のご講演を拝聴する事。

 

 当日のプログラムは、2部構成になっており、第一部は札幌交響楽団のコンサートマスター大平まゆみさんのバイオリン演奏[明上山(あけがみやま)貴代のピアノ伴奏]、第二部が日野原先生のご講演です。

 

 大平さんと明上山さんは共にボランティア出演です。エルガーの「愛の挨拶」から始まり、ドボルザークの「ユーモレスク」、日本の唱歌などから「知床旅情」「ふるさと」「夏の思い出」、最後にサラサーテの「チゴイネルワイゼン」を情熱的に技巧を凝らして演奏してくれました。

 

 演奏の開始から、何故か涙が頬を伝って来ました。最近、とみに涙もろくなっていますが、聴衆を前に真摯に演奏し、優しく語りかける彼女を見て、訳もなく、本当に訳もなく涙が出て来てしまいました。

 

 知床旅情など日本の曲の演奏の時には、ステージから客席に降りて来て、グルっと客席を廻りながら、演奏してくれ、この講演会に出席した方々は多いに感銘を受けたのではないだろうか。

 

 大平さんは、クラシック音楽に少しでも馴染んでもらう為の活動を積極的にこなし、自分の車で身一つで全道各地に出向き、出前コンサートを行っておられる。私が現役の時に、勤務先の創立記念式の時にゲストで大平さんにお越しいただいた時にも、感銘深いお話と演奏をして頂いて、とても良かったと企画に携わった人間として、嬉しかった事を覚えています。

 


 この演奏の後、休憩を挟んで、いよいよメインの日野原先生のご講演。プログラムによると40分程度の講演時間となっていましたが、それをこえ約1時間に及ぶお話をお聞きする事が出来ました。

 

 先生のお話は、少々、言い回しに切れがなくなったかなと感ずるものの、独特の言い回しやアクセントは変わりません。

 

 パワーポイントを活用し、「夢を実現しよう〜いのちを守り平和を築く〜」というタイトルで、張りのある声で話されました。

 

 杖をついて登壇されましたが、講演の最中は殆ど杖を外し、ほぼ立ちっぱなしで講演されたのには、驚きました。

 

 登壇時に、客席に向かって両手を高々と上げて手を振り、最後はバレリーナがステージ場で挨拶する時の半身にして身体を前傾させる仕草で笑わせ、大平さんの演奏に感銘を受けた事を話すなかで、「大平さんが客席を廻り自分のところに着た時に、ハグをしようとしたが、しぞびれてしまった」とか、「こんないい演奏と私の話が聞けるのに1,500円は安すぎる」などと人を笑わせるユーモアをお持ちで、まさに「すごい」と感心させられる。講演の最後には、大平さんの伴奏で、参加者全員で「ふるさと」を合唱しましたが、一旦ステージ袖に降りられた日野原先生が再度登壇し、ステージ中央で、両手を使って見事に指揮を執っておられたのは、驚き以外の何ものでもありませんでした。

 

 講演内容は、省略しますが、論旨明瞭で簡潔にして必要十分な内容のお話で、出席者全員、感銘を受けて散会したのは言うまでもありません。

 

 今回、この企画を主催された新老人の会北海道支部の代表の方波見(かたばみ)康雄先生は、北海道の医療界では(全国的にもご高名でありますが)、知らぬ人がいないくらいの方で、毎月、北海道新聞と言う地方紙の生活面に月一で連載を執筆されています。 

 実は私とは30年近く公私に亘ってご交誼をいただいてきた方で、会の最初に挨拶をされましたが、これも、今年89歳になられたとは思えない程、昔同様、蘊蓄を含み、言葉の一つ一つを大事にお話しする姿勢は変わらず、しかも、お話に全く衰えを感じさせないお姿を拝見し、尊敬の念を禁じ得ない気持ちで帰って来ました。

 

 講演会は、撮影禁止のアナウンスがあったので、写真をお見せできないのが残念。

 

 この長々と書いてしまった文章をお読みいただくのは申し訳ない。私の日記のつもりでもあるので、感じた事を書かせて頂きました。

 

 

(追記)​

 今日も、わが町で札幌交響楽団の演奏会が14時からあり、聞いて来ました。チャイコフスキー特集で「スラブ行進曲」「バイオリンコンチェルト」「悲愴」の3曲でした。バイオリンコンチェルトはロシアのダニエル・アウストリッヒさんと言う気鋭の演奏家で、超絶技法を駆使し、札響の方々と見事な演奏をしてくれました。また、定番の悲愴も感銘深かった。わが町にお越しいただいた事に感謝しながら拝聴しましたが、涙は流れませんでした。