北のはげおやじの徒然日記

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雑感ーミシュランガイドと日本人三つ星獲得者についてー

2020-02-03 09:39:48 | グルメ
ミシュランガイドは、いろいろな分野ごとにその優劣を格付
けして公表し、それに掲載された店舗関係者は一様に一喜
一憂し、利用者もまたそれを参考にするなど、世間に与える
インパクトはとても大きいようである。

先日も、本場フランスでレストランを経営する小林圭さんと
いうお方のお店が、日本人がオーナーシェフを務めるお店
としては初めて三つ星を獲得したことが、「本場フランスで
快挙!」とのタイトルでマスコミに大きく報道されていた。

しかし、私はこの報道にもろ手を挙げておめでとうと賛意を
表せないのである。
とても懐疑的に眺めている。

そもそも、人が感じる味覚は、人種や個々人の体形・志向、
生まれ育った環境などに大きく左右され、おいしいと感ず
る感覚も一様ではない。それをどういう基準で格付けしてい
るのか詳細は知らないが、絶対的な価値基準などあろうは
ずはない世界で、それを格付けして公表までしてしまうとい
うのはいかがなものか。

もし、評価をするのであれば、どれだけ多くの人がおいしい
と思って支持するかという相対的な支持者の数であろうが、
これとて、「〇〇ログ」などネットの世界では、その運営サイト
が、掲載店舗に裏でお金を要求し、それに答えたお店には、
あたかも多くの支持が集まっているかのように、作為的に
データなどを改ざんしていることが表に出てくると、データ
そのものが信用ならない。

利用者は、ミシュランガイドも〇〇ログもその程度のものだと
認識しているのであろうから、問題視することはないとも思う
のだが、どうもいけない。
素直でないからか。(笑い)

ミシュランガイドへの掲載に関しては、掲載を断るお店がある
ということで、さもありなんと思う。

掲載されるのは、良しにつけ悪しきにつけいろいろな影響を与
える。ことに電話などでの問い合わせや予約が殺到し、それま
で常連として利用してきたなじみの客が今までのように利用で
きなくなることは、お店にとって致命傷であろう。

基本、料理などを提供するオーナーやシェフの方々は、なじみに
してくれる方々に、おいしいものをなるべく割安な料金で味わっ
ていただこうと思うのが大多数の考え方だろうと思う。それが、
ミシュランガイドに掲載された途端に、なじみにしてくれた方々
が、今までと同じように利用できなくなるのは、本意ではないだ
ろう。

今回三つ星に認定された小林氏は、さらに高みを目指し努力を
惜しまないとコメントしておられたが、私などはそれでいいのか
と思う。世界中から予約が殺到し、利用には数か月から数年待ち
という状況になり、しかも料金は高騰するだろう。庶民にはとても
手が届かなくなることが、果たして小林氏の考えてる世界なのだ
ろうか。

ミシュランは私が信頼するタイヤメーカーで、実際に使用もして
いるが、そこが発行するガイドブックには、いかがなものかとこの
度の出来事に触れて思った次第。


インターネットから画像を借用