maki-amp
お嫁に行ったmaki-amp。自作真空管アンプ。
初段を6SN7GT、出力段を6AQ5とし、増幅回路は差動プッシュプル方式。定電流回路を作り、各真空管への電流値を固定しています。よって、真空管のばらつきがあってもプッシュプルがうまくいくようになっています。
設計で問題になったのが、低能率スピーカーと組み合わせるためにどうゲインを稼ぐか。できれば初段をもっとハイμな真空管にして稼ぎたいけど、6SN7GTのようなμは小さいけど、内部抵抗が小さい真空管は音楽信号をロスなく伝えるには有利。パワーについては、6AQ5をUL(ウルトラリニア)接続とし、ビーム管で動作させ、大きなパワーを得ています。
結果は大成功。パワー感も繊細さも兼ねることができました。やや大きな音量で鳴らすジャズや吹奏楽がとてもリアル。ボーカルもいい。
アンプビルダーなら、初段は形の小さいMT管、出力段に大きなGT管という構成で普通は考えますが、6AQ5という小粒だけど、オーディオアンプに使うと優れた真空管があるので、これをまず使うことを考えて、初段にGT管を持ってきて、シャーシの正面に持ってきました。
世界にひとつしかないアンプ。自分の手元から去るのはちょっと寂しいけど、使ってもらえるとありがたい。