ここのところパソコンの電源を入れると轟音を立てながら動いています。。電源装置のファンが不良。
自作してから約10年。Windows XPのサポートが終わる前の今年の末にまとめて箱だけ再利用してすべて入れ替える予定でいましたが、先に電源装置を入れ替えます。ファンだけ換えても修理できますが、将来の拡張性を考えて、電源装置ごと換えます。
月ごとにパーツを入れ替えていく考えも出てきました。といっても電源を入れ替えれば、あとはマザーボードとOSだけ。自作パソコンは安上がりで新品に更新できます。
マザーボードの電解コンデンサはだいぶパンクしています。これを取り替えて寿命を延ばす人もいるようですが、めんどくさい。
それと、ついでにネット環境も新しくしましょう。うちは、ISDN。1990年代からそのままです。動画なんてもってのほか、すでにまともに見られるホームページも少なくなってきました。
インターネットを始めた頃は、144モデム(今もまだとってる。使い道ないのに。)でも早く感じて、次にISDNはすごい早いと感じ。今や時代の遺物。いつISDNのサービスが終了するのだろうかと心配していました。パソコン通信(インターネット開放以前)はモデムも無く、アクセスポイントにまず電話機で電話をかけて、繋がったら受話器を差し込む音響カプラだったけ。
でもアマチュア無線の世界ではインターネット開放以前にすでにターミナルノードコントローラを無線機に接続してデータ通信(パケット通信)を行っていました。
ネットやデジタルの世界からは距離を置いて生活をしていたいところですが、この時代なかなかそうもいかないところがありますね。携帯は、ガラ携の電池を換えたばかりなので、あと2年はそのままガラ携でいきます。
Nikon F 修理中
カメラは部品点数が多く、ピンセットでないと取り上げられないぐらい小さいネジもあり、部品の管理が一番重要。分解してから組み立てる際は意外と覚えているものですが、メモするか、デジカメで撮るかして記録しておきます。テクニカルイラストレーションみたいな簡単な絵を描いておくのが一番。
Nikon Fはマイナスネジを使っているのですが、これが力加減が難しいんです。プラスネジが日本で使われだしたのは戦後。Nikon Fは1950年代の設計。まだこのころはマイナスネジが主流だったんでしょうね。まして、ニコンは戦前からの光学メーカー。測距儀や高射装置など射撃に関する光学兵器を製造しています。カメラのレンジファインダーの二重像合致ははまさに測距儀です。
それにしても、デスクマットが欲しい。。。
問題のガバナー。低速のシャッタースピードを調整する部分。1/30秒より長いシャッタースピードで、シャッター幕の後幕をこのガバナーで作り出した時間遅らせて走らせます。シャッター幕は、先幕と後幕に分かれて、名前の通り、先幕が走り出して、設定された時間後に後幕を走らせることでスリットを作っています。
ちなみに、Nikon Fのシャッター幕は、布製ではなく、純チタン(F3の資料には純度99パーセント以上とあるのですが、同じ素材でしょう。)です。しかも表面には強度を増すためにディンプルパターンを施してあります。
状態は写真の通り。砂等がオイルを吸ったのでしょう。さび付いている部分もあります。ガバナーを外して、洗浄して注油します。湿気が多い環境での長い保管も油切れを引き起こします。
もうひとつの問題のミラーボックス。手前のピンボケしている棒状のものがミラー駆動ばねです。ミラーボックスを外して手動で動かしてみると、だいぶひっかかりがありました。
レリーズボタンを押すと、まず、このミラーボックスにあるミラーレリーズかぎが外れ、ミラーアップがこのばねの力によって始まります。そして、ミラーアップが終わるとミラーボックスにあるレリーズピンがシャッターの先幕をスタートさせ、次に後ろ幕がスタートし、シャッターが閉じ、後幕が到着するとミラーが降下する・・・と一瞬の一連の流れをこれらの歯車やリンクで作っています。すごいですね。レンズとの絞りの連動もありますね。カメラが精密機器であることを感じさせてくれます。
Nikon F オーバーホール。 最終的にはここまで分解します。
この状態でほぼ動作の様子を見ることができ、不具合の確認と修理ができます。ミラーボックスはさらにマウント部分をばらすことができますが、このままで修理できました。
この機体の問題は、左の本体の歯車が見えている部分。低速シャッターのシャッタースピードを調整するガバナーという部品ユニットです。それと、右のミラーボックスのミラーアップ機構。どう動くのかとか、どうリンクしているのかを確認しながら、原因を探ります。最近の電子式のカメラならお手上げですけどね。部品ユニットごと全部取り替えなければいけません。機械式は部品が欠損していない限りはなんとかなります。部品を取り替えるだけなら、「エンジニア」ならぬ「チェンジニア」。
Nikon F アイレベルファインダーのオーバーホール
ファインダーの覗き部分から中にかなりゴミが混入しているのが見えていました。このNikon Fは屋外でよく使われたらしく、内部はかなりの砂(土)が入っていました。ファインダーをバラしてみると、ゴミの他にバラバラと。。。これは劣化した遮光に用いられたウレタン。モルトといいます。この材料は加水分解し、ベタベタとなり、乾燥するとこのようにボロボロになってしまいます。ま、47年も経てばこんなもんかな。
より劣化しにくいフェルトに交換して内部を清掃してファインダーのオーバーホールは完了です。
ファインダーの分解は、外観の革を剥ぎとってその中から見えてくるネジを外せば分解できます。が、レンズ押さえもネジもあるので、これをうかつに外すと地雷を踏むことになります。
Nikon F 修理
K氏所有のNikonF。修理前に詳細に調べてみると次のような不具合がありました。
・シャッタースピードが正しくない。特に低速シャッターはダメ。
・ミラーアップ機構の動きが悪い。途中で止まったり、ミラーアップしたまま下がらない。ミラーアップの速度も遅い。
これらは動作の音からしても元気が無いのがわかります。1966年に製造されたと思われるNikon F。そろそろ製造されて半世紀を迎えます。
これらの不具合は、まずはバラして、それからどう動きが悪いのかを観察することから始めます。
写真は、すでに修理が完成した時。バラしても仮に動かすために巻き上げレバーは仮止めしてあります。修理は完了。シャッタースピードは全速問題なく、ミラーアップも元気にすばやくなりました。その動作の音が元気がいいです。ショックが手に伝わってくるのが心地いい。
Nikon Fは当時の最高級一眼レフ。バラしてみると実にシンプルで合理的にできているのがよくわかります。故障する要素が見当たらない、または故障しても調整や注油で直せてしまいます。使い続けて、調整をし続ければ半永久的に使えそうな気がします。
常に新しいものは世の中に出続けますが、いいもの、長く使えるものは買い換える必要もないです。しかも電池すら要らずに動くカメラ。このような技術は継承されていって欲しいですね。
銀河系中心部のふくらみ(バルジ)
円盤状の銀河系の端っこにある太陽系からその中心方向を見ています。夏にはこれがちょうど見ごろ。この写真は、カメラを縦にして写していますので、実際に見ると、90度右回転した姿で見られます。もちろん、暗い所で見ないとはっきりしませんよ。
先日、ニュースで23日の満月が「スーパームーン」だと。この言葉に苦笑でした。長年星空観察してて初めて聞いたなと。天文年鑑にもただ、月が最近と書いてあるだけ。普段から月は近づいたり離れたりしていますし、見たところであ~なんとなく大きくて明るいかな??という印象かな。逆に7月7日は最遠なので、この言葉に対してどういうのか??6/23は満月で視半径16.7、明るさ-13等。4/26も視半径16.4、明るさ-13等、5/25も視半径16.6、明るさ-13等。その翌日は、ほぼ満月で視半径16.7(6/23とほぼ同じ。)う~ん、、データで見ても他の満月の時とほとんど変わらない。