霧島山岳会 「山の気象講座」
登山を含むアウトドアの活動は、天候に大きく左右されます。場合によっては、生死に関わる重要な要素ですが、多くのアウトドアを楽しむ方々は、気象についての知識が乏しいのが現状です。
以前は、読図やクライミング、生活技術と同じように山岳会や山岳部等で、天気図の書き方、気象の知識を学び、実地の山でさらに実践で勉強をしていたことですが、今はそういう機会も少ないでしょう。
今回、気象遭難の実態をまず見て検討し、登山の知識・技術として非常に重要であることを認識したはずです。リスクマネジメントの基本中の基本ですね。
それから天気図を読むための知識と、実際の3種類の天気図(地上天気図、高層天気図2種類)を使って活動するフィールドでの天気の現状や変化を知るためのプロセスをやりました。天気図には山の上の気温や天気(晴れ?雨?)の様子がすでに記載されています。よって服装のレイヤリングや出発の判断、行動時間を管理することが可能となります。
晴れていても刻々と変化する天気の様子も知ることができることがわかったと思います。また、山の天気は、平地の天気予報とは違うこともわかったかと思います。
体力の向上はもちろん、読図や気象等の基本を学ぶとともにリスクマネジメントに対する正しい知識、予見可能性を広げ、安全に楽しく活動しましょう。
リスクマネジメントについては、マルヤガーデンズガーデンイベント「初心者向け登山セミナー」でも少し触れる予定にしています。
http://www.maruya-gardens.com/gardens/schedule.php?id=1239
次回、霧島山岳会のエクスペディションプランは、「ロープワーク」を予定しています。登山で使う基本的なものから、細引き1本で手助けが必要な人を救うためのもの、普段の生活でも役に立つロープワークを講習する予定です。
頭を使った後は、クライミングで身体も使いました。
発達できる最大高度まで達した積乱雲
それ以上に発達ができない積乱雲のトップは写真のように、横に広がるしかありません。
鹿児島・錦江湾口 硫黄島付近
雲が発達できる高度は最大でも1万メートル。それ以上(成層圏)では大気の擾乱(じょうらん)は起こりません。
その地表から成層圏までの狭い範囲を理解するためには、それ以上の電離層や、さらに太陽の様子まで。地表で言うと、大きな大気の対流は、海やヒマラヤなどの高い山の影響を強く受けています。さらに写真のような小さな積乱雲の発達を理解するには中・小規模の擾乱を理解する必要、さらに細かい地形的な要素(強制モード)があり、大から小まで様々なスケールを取り扱うことになります。
お天気の科学、おもしろいですね。
今日は霧島山岳会・山の気象講座 ちょうど猛烈な暑さなので、この時の大気の状態はどうなの??と疑問をもちつつ学びましょう。
座学の後は、クライミング。
クライミングだけでの参加希望者がおられましたら、15:00以降、自然の家へ。
「遭難始末」
明治35年1月に起きた八甲田山雪中行軍遭難事件の記録
明日の気象講座で内容の一部を紹介しようと思っていますが、遭難時の天候や、遭難した様子、その中に低体温症の症状と思われる文章も出てきます。2009年のトムラウシ山遭難事件でクローズアップされた感のある低体温症ですが、明治の記録にすでに出てきます。
行軍の計画・目的から、装備、遭難の状況、救援、気象、特に救助活動は通信体制の構築や工兵隊の活動、工作物の姿図まで。さらに捜索隊が用いた宿泊所の一人当たりの面積、衣服、給養の状況、遺体収容所の状況、身元確認から電報、死亡届の手順なども非常に詳細に記録されている資料です。
気象遭難に遭ったら、どんなことが起こるのか、体験をするわけにはいきません。このような記録で勉強するのが一番のいい方法でしょう。
このような記録を埋没させることなく、今を生きる人たちが有効に利用できるといいですね。
映画「八甲田山」(1977年)もあります。
ちなみにこの映画の撮影の木村大作氏は、「剱岳 点の記」、「春を背負って」の監督・撮影ですね。
霧島山岳会 山の気象講座
http://www7.ocn.ne.jp/~mnarumi/20140727metmm.pdf
申し込み期限が本日になっております。現在20名ほどの申し込みがありますが、特に定員は設けておりませんので、まだまだ参加できます。
梅雨が明けて、夏の山は雷や突然の雨が予想されます。それがどうやって起こるのか、どうやったら予測できるのか、学んでみましょう。
マルヤガーデンズ
ガーデンイベント「初心者向け登山セミナー」
を8月17日にマルヤガーデンズにて開催します。
山登り、全くの初心者の方向けにセミナーを行いたいと思います。
初心者やこれから山登りを始めたいみなさん、ご参加よろしくお願いします。
http://www.maruya-gardens.com/gardens/schedule.php?id=1239
初段真空管(手前の小さい真空管)を12BH7から12AU7に換えてみます。形は小ぶり。後ろの6V6GTも丸っこい感じですが、12AU7はチビで丸っこいので、見た目もそろいます。
12BH7と12AU7はよく似た性質の真空管で、このアンプの回路はここの真空管に流れ込む電流を定電流ダイオードで固定しているので、固定された電流でOKの真空管なら使えます。
音が変わるかというと全くわかりません。測定すると、周波数特性やダンピングファクターがやや違うんでしょうが、耳にはさっぱり。
形が似ていて、ピンの配線も同じ12AU7 , 12AT7 , 12AX7とありますが、ギターアンプやオーディオアンプによく使われるために今も新品が手に入ります。楽器の補修部品としても手に入ります。単純に取り換えOKではなく、性質が違いますので、回路の定数の変更が必要。
真空管1本で動作するシングルアンプから真空管2本でプッシュプルアンプに久しぶりに切り替えると、音の厚みが違いますね。低域への伸びや余裕も感じます。夜中、ずっと聴き入ってしまいました。
真空管アンプの製作依頼が来たときは、予算次第でプッシュプルアンプを勧めています。メインアンプとして将来にわたって十分な性能が得られ、設計もそれほどテクニックが必要ではありません。シングルアンプで「いい音」とするにはそれなりのテクニックが必要な気がします。市販品でプッシュプルアンプだと最低15万円ぐらいするかな??作っちゃえば10万弱でいけます。
霧島山岳会 鬼岳サブマリンカンテ 下山
サブマリンカンテのトップから約20mの懸垂下降で下山します。垂直で途中やや空中懸垂気味になります。
霧島山岳会 鬼岳サブマリンカンテ 下山
https://www.youtube.com/watch?v=mf46gqB2FKs