年末、4日間の山からおりてくると、クリスマスがいつのまにか正月に変わっていて、雰囲気についていけないのがここ数日。
作業机の上は掃除をしていないカメラと現像用具が散乱しています。
山から君へのメッセージ、3年ぶりにフィルムで記録してきました。消費したフィルムは6本。帰ってきたその日から現像を始め、ようやく今日の朝終了しました。あとは、デジタルデータに変換します。
フィルムはTMY(T-MAX400)を5本、Tri-X(TX400)を1本。TMYが6本の計画でしたが、最後の1本を装てんするときにミスをして、巻き戻してしまい、フィルムピッカーもないので復元できず、そのフィルムは使用できませんでした。でも予備に持っていたTri-Xでカバー。ただ、現像の条件が変わるので、2本ずつ3回で現像を終える予定が、2本ずつ2回、1本ずつ2回の計4回となってしまい、手間を増やしてしまいました。
でもフィルムの写真、改めてその時の空気感を捉えてくれています。
Nikon D3 + Ai Nikkor 50mm f1.2S
400TX(Tri-X)開封
Nikon New FM2/T 清掃終了
長年使っているNew FM2/T。1984年に発売されたNew FM2のトップカバー、ボトムカバーの素材をチタンに換えたモデル。こればかり山に持って行っていた時は使い込んでチタンといえどもトップカバーはぼろぼろ。凹みがひどく、2005年ごろトップカバーは取り換えました。
Nikon F3P 準備完了
1980年に発売されたF3の報道機関専用モデル。一般は買うことができなかったため、報道から流れてきたものが市場に流通していました。一般のF3との違いは、セルフタイマー、レリーズソケット、多重露光等の機能の省略、シャッターやダイヤル類の高さを増してある、防湿・防滴性を向上してある、ファインダーのカバーがチタンに変更されてる等とても実用的で、ヘビー‐デューティーなカメラになっています。
メンテナンスは2012年にフィルムに傷が付きはじめたため裏板のフィルム圧板を取り換えたぐらい。
Canon New F-1 + NFD 100mm f2.8 (Tri-X)
PENTAX ME + RICHO XR RIKENON 50mm f2
PENTAX MEは手のひらに乗るほどの小型の一眼レフ。ミラーレス一眼レフカメラよりやや大きいといったところ。
レンズは、RICHO XR RIKENON 50mm f2 これは特に小さいというわけでもないが、PENTAX MEとよく合う。RICHOとPENTAXの一眼レフはPENTAX Kマウントでレンズに互換性がありました。事務用機器でよく知られるRICHOですが、カメラの老舗ということはあまり知られていないようですね。私には二眼レフ(リコーフレックス)のイメージが強いです。それと、コンパクトのGR(デジタルじゃない)を使っています。
小さい、軽いカメラとレンズの組み合わせですが、山に持ち出すことはあまりありません。山では、濡れる、どこかにぶつかる、泥まみれになる・・・と環境は苛酷。昨日使ったNikon F5も泥がべったりついていました。金属外装にダイキャストボディとはいえ、なんとなく不安。巻き上げも華奢で、思いっきり引っ張ると壊れそうです。
さて、このRIKENON 50mm f2、特に鏡筒が金属製の前期型はここ数年の中古市場ではかなりの高値で取引されているようで。私のRIKENON 50mm f2はもらったRICHO XR-1についていたもの。絞りの動作不良でジャンクでしたが、自分でオーバーホールして、今使っています。使っている印象ではごくごく普通の標準レンズ。でも最近は標準というと標準ズームなので、単焦点標準レンズのシャープさ、ボケの美しさは新鮮に感じるんでしょうね。ライカのズミクロンと同じぐらいシャープという意味なのか、「和製ズミクロン」と称されてもいるようです。
50mm f2は、これとNIKKOR-H Autoを使っていますが、確かに描写は異なります。なんて言いようがないんですけどね。
50mm f1.4よりも50mm f2は絞り値が一段違うだけですが、レンズの価格は随分と安くなります。でも性能が悪いわけではなく、レンズがコンパクトで、しかも十分明るくボケ具合もよく、50mmという適度な距離感があり、、、という便利なレンズ。
でも便利といってもすべてこの1本というのは無理があるかな。。。もうちょっと近づきたいなと思うときと、もうちょっと画角が欲しいなと思うときもあります。適度な距離感とは言っても難しいですね。
Nikon D3 + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f2.8D
デジタルとフィルム
こういう比較はナンセンスだとは思っていても同時に2つ持ってるとやってしまう。海外のサイトでやっているのを見たことがあったが、考察がなかなか面白い。
ほぼ同じ時刻、同じ被写体、同じレンズを使っています。
デジタルの得意とするところ、フィルムの得意とするところ、両方あって比較できないのですが、あえて写真を比較すると、フィルムはやはりフィルムの色が出ます。現実の色はデジタルが近いでしょう。
解像度はフィルムの方が遠くまでより細かく写っていました。フィルムのスキャニングは、20Mピクセル相当なので、D3の12.1Mピクセルは分が悪いかもしれません。でもフィルムはさらにまだポテンシャルを持っているはず。フィルムはリバーサルフィルムのRDPⅢ。ネガフィルムはもっと情報量が多いそうです。自分が知っている最も解像度が高いのはNEOPAN ACROSやT-MAX100のモノクロネガフィルムでしょう。
以前はデジタルは偽色が出て「デジタル臭さ」がありましたが、今はフィルムで撮ったのか、デジタルで撮ったのかわからなくなりました。自分の使い分けは天体写真は高感度特性がフィルムよりも圧倒的にいいデジタル。将来まで大事に残しておきたい写真はフィルム。モノクロは全てフィルム。普段のスナップ写真は両方使います。最近、水中の写真もデジタルが主流になりつつあります。
やはり、両方いいところを使い合わせるといいですね。
Nikon D3 + Ai Nikkor 20mm f3.5S
Nikon F4 + Ai Nikkor 20mm f3.5S (RDPⅢ)