ロールペーパーの芯スピーカー
雑誌の付録の5cmフルレンジスピーカーユニットで作るスピーカーシステム。
思いっきり遊びのつもりが作ってみると、メインシステムでも十分いける。パッと聞くと、材料費に7万円かけてるバックロードホーンとも変わらない。このスピーカーシステムの材料費はわずかにペアで約4000円。市販品ペアの3万円台ぐらいの2ウェイバスレフと比べてもスケール感は大きく、低音もいい。フルレンジなので、再生周波数帯域は狭いが。
チェロを聴くと絶品。なぜか、ストリングスがとても良く聴こえます。たぶん、真空管アンプということもありますが。。真空管アンプはストリングスはよく倍音が乗った感じで心地よく聴こえます。
このようなユニットが上向きになった音場型スピーカーとしたのは、スピーカーユニットの周波数特性から、高域が暴れているので、直接このユニットからの高域の音を聞きたくないのがまずひとつ。それと、部品点数を少なくしたい。ロールペーパーの芯がエンクロージャーになるので、普通のスピーカーの形状にすると、芯の上にユニットを取り付けるハコが必要になります。
エンクロージャーの形式はユニットの特性からバスレフが適当。バックロードホーンではボワボワの低音になり、力がない。ロールペーパーの芯は長いので、共鳴管も検討しましたが、長さが足らない。
エンクロージャー容量は、4.5リットル、バスレフポートの共振周波数は85Hz。このような細い縦長のエンクロージャーなので、固有の共鳴管としての共振周波数で鳴りますので、それがバスレフポートからも飛び出してきます。これがこのスピーカーシステムの欠点にもなりますが、耳がエージングされるのか、スピーカーがエージングされるのか、そのうち気にならなくなるはずです。作りたてのスピーカーシステムはひどい音がします。
部品点数、ねじまで含めても片チャンネルあたり、たったの9点。バスレフの設計計算は先に済ませてましたが、デザインは木材を購入する直前に。普通は板の角を落としますが、やってみると、丸いエンクロージャーに角があるバッフルがなぜかバランスがいいので、そのまま。
仕上げもなし。というのも、自由に油性ペンで落書きしようと。
ユニットが上向きで部屋のどこに置いていても広い音場感を感じられるスピーカー。天井が高いところで鳴らしてみたいところ。
でも夏休みの工作が早く終わりすぎた! 別のネタを考えなければ。といいつつも真空管アンプの宿題が2つ。