MAMIYA C330 オーバーホール
ミノルタ オートコードに引き続き、二眼レフを整備しています。
詳細に点検したところ、機能には問題なし。ただし、モルト(遮光材)がすべて取り替え必要。ビューレンズ(上のレンズ)は問題なしだが、撮影レンズは薄クモリ。
整備方針は、モルトの総入れ替えと内部清掃。レンズのクモリは実用上問題ないので、そのままとします。マミヤの二眼レフのレンズはなぜか多くの中古品にクモリが見られます。
そのうち、レンズもオーバーホールします。
スクリーン(焦点板)のところのモルトはスクリーンの高さを決めているバネのような役割もしているので、やや厚めにして、ネジで抑えるというちょっと変わったことしています。でもそういうところに経年劣化するウレタンのモルトが使われるとは。ヘタるとピントがやや甘くなるだろうと想像できます。ま、適正な使用・保管をしていれば30年は大丈夫ですから、こいつの寿命よりカメラが買い換えられるのが早いと思ったのかな。
このC330は、1969年(昭和44年)の発売。ただし、故障の要素が少ない二眼レフカメラ。しかも二眼レフの中では最も堅牢な造り。実に質実剛健な雰囲気を出しているカメラです。
レトロで華奢なオートコードに対して、近代的で実用的なC330という対照的な雰囲気があります。