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山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

船考察

2012年12月04日 | インポート
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巡視船「こじま」 主に海上保安大学校の練習船として使われている巡視船です。毎年遠洋航海に出ています。「こじま」は3代目かな?初代は帝国海軍時代の海防艦「志賀」を改造したもの。10年ぐらい前までは千葉かどこかに存在していたと記憶しています。この船は船首向かって甲板が高くなる「シア」が大きいため、船首方向から写真を撮るとこのように大きく前が高いことが強調されます。荒天でも活動する巡視船という性質上波を乗り越えるためのデザインでしょうね。以前の巡視船には減揺水槽という揺れを軽減する装置を積んでいました。復原力(傾斜を元の水平の状態にかえる能力)や揺れの周期を決める設計上の値があるのですが、巡視船はどうなんでしょうね。復原力を強めると揺れの周期が短く、乗り心地が悪くなります。小さいと、周期が大きく、ゆったりした揺れになりますが、復元力が小さいということは転覆しやすいですね。また、艦艇では射撃に問題が出る場合があります。アメリカのある時代の巡洋艦はこの値が過大(復元力が強すぎ)で、射撃精度に問題を生じたという記事を目にしたこともあります。安全な横傾斜範囲(リドルド・コンディション)と揺れの具合、設計の妙ですね。

NIkon F2 + Ai Nikkor 35mm F2S (Tri-X)


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