9月7日
十勝の大地を自転車で巡るフィールドワーク
これまであたためてきて実現できていなかった
日高山脈麓の光地園あたり
午後からの出発でしたが
雨もなく暖かかったので
行ってきました
日高山脈麓までは記録しましたが
後編はいよいよ光地園あたりに入っていくところから...
赤〇あたりからがフィールドワークの始まりです
おもな場所は...
マップの黄色囲みで説明します
後編は橙色から出発です
山沿いに走ると
間もなく下り坂に入ります
この坂は無限坂と言います
日高山脈あたりの地形や
十勝平野の成り立ちを
直接見学する場所として
その筋の方々にはよく知られた場所のようです
ここでちょっと立ち止まり
おじさんの興味関心は一冊の本に始まります。
「十勝の自然を歩く」
十勝の自然史研究会 編
北海道大学図書刊行会
この一冊をもとに、十勝の自然や大地の形成についての情報を得ています。
地球の歴史のちょっとした時ですが、大地形成の歴史を知る手掛かりに
十勝という環境はとても優れていると評価されています。
(身近に実感できるナウマンゾウ発見などは好例です)
競技だけで始めた自転車も寄る年波には勝てず、競技からは退き
自転車を生涯スポーツの一つとして楽しむようにしました。
人とのつながりを求めてクラブに加えてもらっていますが、
個人的な楽しみの一つとして、「十勝の自然を歩く」の出合があって、
本に紹介されている場所を自転車で巡ることも楽しいよ~な...と、
これまで、美蔓丘陵や長流枝内丘陵、幕別台地、白糠丘陵...
十勝川を中心とした河川等々、行く場所には必ずと言っていいほど
「十勝の自然を歩く」の内容を自転車で体現するように心がけています。
足寄・陸別方面は日帰りが難しくなってしまい、対象外となってしまいましたが、
おじさんがここは是非行ってみたいというところが、
日高山脈と十勝平野の形成にかかわる
大樹町あたりの光地園を含む景観なのであります。
その手掛かりを得ることができるのが無限坂なのだそうです。
これまでも何度か通りましたが、ただ走ったというだけで、
いい眺めだなくらいで終わっていたのですが、今日はちょっとね...。
戻ります
マップを見ながら記録してみます
無限坂はマップで見ると
河岸段丘2のところを走っていることが分かります
無限坂の下りの後半
視界が広がってきました
とはいえ
今日は曇っていて遠くの様子はよくわかりません
残念!
それでも強引に撮りました
雲(靄?)の中にうっすら見える丘陵
このあたり一帯が光地園と呼ばれています
光地園は丘陵と扇状地と河岸段丘で形成されています
(と理解していますがどうでしょうか?)
河川も3本流れていますね
歴舟川
歴舟中の川
ヌピナイ川です
河川の浸食などで
丘陵が形成されたり扇状地ができています
マップを見ると一目瞭然ですね
さて
おじさんは無限坂の後半部に自転車を置き
辺りをブラブラ...
休みついでに...
自撮りまで楽しんでしまいました!
ちょっと下って行くと
左奥に
河岸段丘3が見えます
坂を下り切ったところから
ここは
マップの河岸段丘1です
ところでこの河岸段丘はどうしてできたのか?
4本もあるのはなぜか?
その答えは...
実は歴舟川の歴史と深い関係があるようです
歴船川はかつて札内川と同様に
今の十勝川方面に流れていたようです
(日高山脈から北側に向かっていたということです)
川の浸食と日高山脈から流れ溜まる礫(れき)や
当時は海だったころかもしれませんは
十勝平野の大地の緩やかな隆起などで
歴舟川の流れがだんだん東に向かっていったようです
今は太平洋に流れ出ています
流れが変わった名残が河岸段丘というわけです
4本の河岸段丘は
歴舟川が太平洋に向かって流れていく歴史の跡ということなのです
マップを再掲してみます
無限坂でしばらく観察し
おおむねこのあたりの様子が概観できたので
時間も遅くなったし
尾田あたりで戻ろうと出発
でしたが...
この表示を見てしまったんですよね!
光地園が手招きしています
体調さえよければ時間は関係ないなんて
開き直り
コースは光地園へ...
ここは初めてのコースです
前にnobuさんがイベントコースとして提案していたのではと...
下って間もなく
歴舟川に架かる相川橋
(この後2本の川の流れと橋の向きに
すっかりだまされ
方向感覚がなくなりそうになりました)
途中に出合った会館
あいかわ福祉会館
歴舟中の川
前方が下流になっていたので
想定外の出来事に...
河岸段丘を上ったり
道は続くのでどこかに行けることは間違いないのですが
はたしてどこを走っているのか?
一抹の不安...
頼りにしたマップ
川がつくった
光地園の扇状地や河岸段丘
おじさんにしたら迷路です
GPSで何度も確かめ
ヌピナイ橋
川名も
歴舟中の川からヌピナイ川に変わってます
流れも想定外の方向になっています
GPSではこのコースでいいといっているので...
(後でコースマップを見て納得)
やがてこんな表示
光地園方面に入り込むには時間がありません
もう16:40です
あと50㎞は走らなければなりません
十分堪能しました!!
帰りを急ごう
尾田橋に出てやっと今いる位置が分かってきて
ホッとしました!
帰りは尾田から
河岸段丘1&2の坂を上り
更別に入って
フェーリーエンドルフの横を通り
マップのコースで帰宅
ライトを頼りに夜間走行
暖かくてよかったです
事前に電話を入れていましたが
帰ってから
おくさんにさんざん...
いい爺さんがこんな暗くに走るなんて!!
若い人でも走ってないというのに...
おじさんも懲りていないな...
光地園訪問余話
コースプロフィル
自宅を出て左半分が日高に向かっています
つまり
十勝平野は十勝川をはさんだ南側平野は
日高山脈の一大扇状地という感じ
マップを見ると
日高山脈から帯広に向かって
すり鉢状に見えませんか
北から西方面は石狩山地や東大雪の扇状地というイメージです
十勝の大地の歴史を感じながら
おじさんの自転車遊びが続きますように...
次はこんなことも考えています
おじさんの町の
忠類坂や丸山から
河岸段丘や光地園を含んだ日高山脈の扇状地を眺めてみたい
完