しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

後月郡芳井町の行事

2019年12月10日 | 暮らし

これは後月郡芳井町宇戸川の昭和10年代のこと。

2019年12月8日、義母の話


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1月
 
正月
元旦に学校に行くと、校長先生がおもむろに教育勅語を取り出して読み上げる。
たった、それだけの儀式。
ミカンを二個もろうて帰りょうた。
羽子板は?そんな高尚なものはしてない。

新年
7日までに本家・分家にお餅をもっていって、雑煮をよばれて帰りょうた。


1月11日 鍬染め
三鍬耕やしょうた。


とんど
じぶんかた、めいめいでしょうた。


・・・・・・・・
2月

旧正月
お餅を搗いて、お雑煮にして食びょうたいうだけじゃ。
それでも搗く餅の数は旧正月の方が多かった。
親類の行き来は”新”になっとった。

節分
行事らしいことは覚えてない。


・・・・・・・・
3月

桃の節句(ひな祭り)
旧の4月3日頃じゃった。
ヨモギを摘んで、各家庭でヨモギ団子を作って、菱餅にしとった。
正月の時に作っとったアラレをいってお雛様にお供えして、子供にお接待しとった。



・・・・・・・・
4月

郷社の祭り。
4月4日、
井原の”郷社”に子供も大人もこぞって行ってお参りしょうた。


・・・・・・・・
5月

子どもの日
ちまきや柏餅をいっぱい作って、
百姓はお腹がすくけい、3時、3時に毎日おやつに食びょうた。
こいのぼり
その年に生まれた子のところに、親の元から送ってきょうた。
しょうぶ湯
親が風呂に入れて、いらしてくりょうた。

・・・・・・・・
6月



・・・・・・・・
7月

7月7日 七夕
井戸掃除。
飲料水、源泉が湧くところを水替えしょうた。
バケツで水を汲み替ようた。
竹で飾ったのは、きれいな溝川にもっていって、きれいに洗って笹の葉と飾りの短冊を流しょうた。
竹は干して使ようた。


・・・・・・・・
8月

お盆
本家や分家、おうどんを三束もっていって、おうどんをいただいて帰りょうた。
盆踊り
みんな浴衣を着て、うちわを持って、踊らにゃ損いって踊りょうた。
夏の楽しみであった。

・・・・・・・・
9月

地神祭
(秋分の日に近い戊の日)
地神(じじん)さまは地域の人がお経をあげて、豆やこ焼いてお接待しようた。子供たちも、それをいただく様にお参りしようた。
私の家には地神はなかったので、聞いとる話じゃ。


・・・・・・・・
10月


・・・・・・・・
11月

村祭り
神社総代がお宮によって、今年のお祭りはどのようにしょうかと、
当番組が神楽や宮司さんへの接待をまかなようた。
宵祭りに神楽が毎年ありょうた。
おお祭りが11月23日で、22日の晩に「宵神楽」がありょうた。
10時から備中神楽を八幡さまの境内に出店が五軒くらいありょうた。
饅頭焼く店・・薄皮饅頭、するめいか、ごおぶえ・・・ぷーと音がする、刀やこ、子供が喜ぶようなものを町からやってきょうた。
子どもは多い人で五銭、それで三つ買ようた。2~3件は買えた。

お月さんの「かぼちゃ汁」
井原の向町に「お月さん」という「お月堂」。
小さな神様があった。
そこへ、大根でも、かぼちゃでも、ニンジンでもなんでもいい持っていって汁をいただきょうた。
今でも向町の北山へ向いたところにある。
歩いて、子供から、娘さん、お年寄りまで行きょうた。

・・・・・・・・
12月
・・・・・・・・







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする