「ホロヴィッツとの対話」 PARCO劇場 2013.02.23 14:00~
新感線と前後してしまいましたが、PARCO劇場に三谷さんの芝居、「ホロヴィッツとの対話」を見に行きました。主演は渡辺謙さん。
渡辺謙さんを舞台で見るのは初めてです・・・が、ご本人お芝居は久々みたいですね。謙さんというと、やっぱり映画ってイメージがあります。
それから和久井映見さんも初めて。というか、和久井さんは初舞台だとか。。。すごい意外です。
高泉さんは、名前しか存じ上げていなかったので、この芝居で初めて認識させていただきました(笑い)
ホロヴィッツは実在の人物(故人)ですが。。。名前はワタシでも聞いたことがあるような有名なピアニストです。
そのホロヴィッツ夫妻と、ピアノの調律師、フランツ・モア夫妻の話です。
フランツ・モアさんはまだお元気のようですね。
三谷さんは、この二組の夫婦をどのように料理するのか・・・・
「天才とは「神に選ばれし者」。その選ばれし者に従事する者は、「神に雇われた者」となる。代々、ピアノに従事してきた家庭に生まれ育ち、ピアニストの演奏を支え続ける調律師のフランツ・モア。物語は彼が支えたピアニストの1人、20世紀のピアノの巨匠・ウラディミール・ホロヴィッツとのある一夜の会話を中心に展開する。」
ローソンチケット、ページより
まだ、東京公演ももう少し、またそのあと大阪公演もあるので、ネタバレを含むかもしれないので
少しスペース空けますね。これから公演をご覧になる方は、ご注意ください。
登場人物は4人だけ。両家のリビングが舞台。
舞台上の一部を左右に板ごと動かして、両家の違いを出してました。
ソファセットが動くって感じで。
それから、舞台奥にピアノがあり、荻野清子さんという方の生演奏。
とてもいい感じに入ってくるので、おしゃれ感を出してました。
この方、三谷さんの作品にはちょくちょく出演されているそうです(友達談)
一回かな?芝居とコラボしてましたよね。
さて、話の内容ですが、
ホロヴィッツ夫妻が、フランツの家でのディナーに招待された1日を描いています。
ホロヴィッツはすごく神経質なため、フランツの妻のエリザベスは朝から準備に追われ、
いろいろ考えて疲れ果てている。そんなときに、子供の学校から子供が問題を起こしたと連絡があってさらに大わらわ。
ホロヴィッツも自分からディナーに行くと言い出したくせに、気分屋なため、出かけるときになって行きたくないとわがままを言い出す。
それをなだめすかす妻のワンダ。
何とか、ディナーに来たものの、ホロヴィッツも妻のワンダもわがままなため、さらにフランツ夫妻は疲弊する。
あ~フランツはけっこうアバウトな人のようだけど、妻のエリザベスが大変そうである。
だって~
ホロヴィッツは水は常温のボルヴィックしか飲まないそうで。。。
でも、1本しかなかったからって、フランツは、1本のボルヴィックに2本のエヴィアンを入れて混ぜちゃうとかしちゃう。
ところが、ホロヴィッツは一口飲んだだけでわかってしまう・・・すげえ~
それとか、ソファの配置を変えてしまったり、ムール貝は嫌だと駄々をこねたり・・・
妻のワンダも空気が読めないのだか、なんだか。。。
悩んで悩んで、ようやく決めたエリザベスの洋服に
「そのワンピース、好きなの?この前も着てたわね」とかサラッと言っちゃう。
なんというか、すごい夫妻だ。
そのうち、ワンダは、エリザベスの子育てにもあれこれ口を挟みだす。自分の娘ソニアの自慢話をしながら。。。
ところがソニアはすでに亡くなっているのだ。
とうとう堪忍袋の緒が切れたエリザベスがワンダに「娘さんはもう亡くなっているのですよ」と言い放つと、
舞台の雰囲気が一転する。
娘は、事故で亡くなったが、、、天才を父と祖父に持つ期待の大きさに耐え切れず、また母親の過干渉も問題だったらしい。
ワンダは自分の過干渉が事故の一因になったこと、ホロヴィッツは妻に任せきりだったことと向き合うことができていなかった。
そこにフランツが自分の戦時中の体験を話し、場を和らげる。。。
ホロヴィッツ夫妻は帰っていった。
物語は、両家のリビングに移る。
二組の夫婦が、フランツの家でのことを話している。
穏やかな空気が流れる。
ホロヴィッツは気に入ったピアノしか弾かないのだが、フランツの家で弾いたらしい・・・
何がすごいかって、ホロヴィッツは天才ピアニストなんだけど、ピアノを弾くシーンが一度も出てこない。
両家のリビングには当然のようにピアノが存在する。。。
が、そこでホロヴィッツ役の段田さんはピアノを弾くことはない。
でも、ホロヴィッツが天才だってのが、わかるようになっている・・・
ラストシーンも段田さんがピアノに向かったところで暗転し、生演奏のピアニスト荻田さんの演奏となるわけ・・・
うーん、その辺が上手いな~って思いました。
最初は二組の夫婦の会話のかみ合わなさとか、あまりにわがままで自己中なホロヴィッツ夫妻の言動がおかしくて
笑える芝居だったんですが、娘がなくなったあたりで空気が変わり、ちょっと重くなります。
でも、また最後は軽妙な感じで。。。
このメリハリがついた感じがとてもよかったです。
渡辺謙さんは。。。まず大きい(笑い)
段田さんがめっちゃ小さく見えた。
で、誠実で優しいフランツにぴったりでした。
それから段田さんはわがままで気難しい天才ピアニストにぴったりでしたね。
もう出てきたときから、姿かたちもそうだし、歩き方とかで笑える感じでした。
高泉さんがいちばんすごかった。声がいいですね~
もうワンダ最高!!
和久井映見さんは、かわいい奥さんでしたね。清盛の母とかと声のトーンが違っていてさすがでした。
そしてピアノの荻野さんも、とってもよかったです。
2時間休憩なしの芝居、とても見応えがありました。
新感線と前後してしまいましたが、PARCO劇場に三谷さんの芝居、「ホロヴィッツとの対話」を見に行きました。主演は渡辺謙さん。
渡辺謙さんを舞台で見るのは初めてです・・・が、ご本人お芝居は久々みたいですね。謙さんというと、やっぱり映画ってイメージがあります。
それから和久井映見さんも初めて。というか、和久井さんは初舞台だとか。。。すごい意外です。
高泉さんは、名前しか存じ上げていなかったので、この芝居で初めて認識させていただきました(笑い)
ホロヴィッツは実在の人物(故人)ですが。。。名前はワタシでも聞いたことがあるような有名なピアニストです。
そのホロヴィッツ夫妻と、ピアノの調律師、フランツ・モア夫妻の話です。
フランツ・モアさんはまだお元気のようですね。
三谷さんは、この二組の夫婦をどのように料理するのか・・・・
「天才とは「神に選ばれし者」。その選ばれし者に従事する者は、「神に雇われた者」となる。代々、ピアノに従事してきた家庭に生まれ育ち、ピアニストの演奏を支え続ける調律師のフランツ・モア。物語は彼が支えたピアニストの1人、20世紀のピアノの巨匠・ウラディミール・ホロヴィッツとのある一夜の会話を中心に展開する。」
ローソンチケット、ページより
まだ、東京公演ももう少し、またそのあと大阪公演もあるので、ネタバレを含むかもしれないので
少しスペース空けますね。これから公演をご覧になる方は、ご注意ください。
登場人物は4人だけ。両家のリビングが舞台。
舞台上の一部を左右に板ごと動かして、両家の違いを出してました。
ソファセットが動くって感じで。
それから、舞台奥にピアノがあり、荻野清子さんという方の生演奏。
とてもいい感じに入ってくるので、おしゃれ感を出してました。
この方、三谷さんの作品にはちょくちょく出演されているそうです(友達談)
一回かな?芝居とコラボしてましたよね。
さて、話の内容ですが、
ホロヴィッツ夫妻が、フランツの家でのディナーに招待された1日を描いています。
ホロヴィッツはすごく神経質なため、フランツの妻のエリザベスは朝から準備に追われ、
いろいろ考えて疲れ果てている。そんなときに、子供の学校から子供が問題を起こしたと連絡があってさらに大わらわ。
ホロヴィッツも自分からディナーに行くと言い出したくせに、気分屋なため、出かけるときになって行きたくないとわがままを言い出す。
それをなだめすかす妻のワンダ。
何とか、ディナーに来たものの、ホロヴィッツも妻のワンダもわがままなため、さらにフランツ夫妻は疲弊する。
あ~フランツはけっこうアバウトな人のようだけど、妻のエリザベスが大変そうである。
だって~
ホロヴィッツは水は常温のボルヴィックしか飲まないそうで。。。
でも、1本しかなかったからって、フランツは、1本のボルヴィックに2本のエヴィアンを入れて混ぜちゃうとかしちゃう。
ところが、ホロヴィッツは一口飲んだだけでわかってしまう・・・すげえ~
それとか、ソファの配置を変えてしまったり、ムール貝は嫌だと駄々をこねたり・・・
妻のワンダも空気が読めないのだか、なんだか。。。
悩んで悩んで、ようやく決めたエリザベスの洋服に
「そのワンピース、好きなの?この前も着てたわね」とかサラッと言っちゃう。
なんというか、すごい夫妻だ。
そのうち、ワンダは、エリザベスの子育てにもあれこれ口を挟みだす。自分の娘ソニアの自慢話をしながら。。。
ところがソニアはすでに亡くなっているのだ。
とうとう堪忍袋の緒が切れたエリザベスがワンダに「娘さんはもう亡くなっているのですよ」と言い放つと、
舞台の雰囲気が一転する。
娘は、事故で亡くなったが、、、天才を父と祖父に持つ期待の大きさに耐え切れず、また母親の過干渉も問題だったらしい。
ワンダは自分の過干渉が事故の一因になったこと、ホロヴィッツは妻に任せきりだったことと向き合うことができていなかった。
そこにフランツが自分の戦時中の体験を話し、場を和らげる。。。
ホロヴィッツ夫妻は帰っていった。
物語は、両家のリビングに移る。
二組の夫婦が、フランツの家でのことを話している。
穏やかな空気が流れる。
ホロヴィッツは気に入ったピアノしか弾かないのだが、フランツの家で弾いたらしい・・・
何がすごいかって、ホロヴィッツは天才ピアニストなんだけど、ピアノを弾くシーンが一度も出てこない。
両家のリビングには当然のようにピアノが存在する。。。
が、そこでホロヴィッツ役の段田さんはピアノを弾くことはない。
でも、ホロヴィッツが天才だってのが、わかるようになっている・・・
ラストシーンも段田さんがピアノに向かったところで暗転し、生演奏のピアニスト荻田さんの演奏となるわけ・・・
うーん、その辺が上手いな~って思いました。
最初は二組の夫婦の会話のかみ合わなさとか、あまりにわがままで自己中なホロヴィッツ夫妻の言動がおかしくて
笑える芝居だったんですが、娘がなくなったあたりで空気が変わり、ちょっと重くなります。
でも、また最後は軽妙な感じで。。。
このメリハリがついた感じがとてもよかったです。
渡辺謙さんは。。。まず大きい(笑い)
段田さんがめっちゃ小さく見えた。
で、誠実で優しいフランツにぴったりでした。
それから段田さんはわがままで気難しい天才ピアニストにぴったりでしたね。
もう出てきたときから、姿かたちもそうだし、歩き方とかで笑える感じでした。
高泉さんがいちばんすごかった。声がいいですね~
もうワンダ最高!!
和久井映見さんは、かわいい奥さんでしたね。清盛の母とかと声のトーンが違っていてさすがでした。
そしてピアノの荻野さんも、とってもよかったです。
2時間休憩なしの芝居、とても見応えがありました。