シアターコクーン・オンレパートリー2013+阿佐ヶ谷スパイダース
「あかいくらやみ ~天狗党幻譚~」 シアターコクーン 2013.05.15 14:00~
長塚さんの阿佐ヶ谷スパイダースの舞台。
前に長塚さんのお芝居を見たときは、けっこう内容が難しくて、ついていくのが大変だった記憶があるんだけど。
今回はどうなんでしょう。
主演は小栗旬くん、それから小日向さんとか演技派キャストがそろいます。
で、、、まずの感想は、、、やっぱり難しかった、というか、時代があちこち動くから
わかりにくいというか、ついていくのが大変で疲れた。
それと、基本、舞台が暗いんで。。。睡魔と闘わなければならなかったから、余計内容が。。。
まだもう少し上演期間があるので、ネタバレにならないよう、スペースをあけます。(たぶんネタバレ的な話はあんまり書かないとは思いますが)
公式HPより
「幕末へとひた走る、疾風怒濤の時代。歴史の花道から消された信念の集団があった。
長塚圭史が原作としたのは、鬼才・山田風太郎の異色の歴史小説『魔群の通過』です。維新前夜、尊皇攘夷の志を胸に決起し、京を目指した水戸藩天狗党の恐るべき、そして哀しい一千キロの大遠征の記録―。風太郎が[日本において唯一の内戦]と位置付けた、歴史上稀にみる凄惨な史実ではありながら、その行軍の途中での様々な逸話は、粒際立った登場人物たちの純粋な精神が感じられ、どこか牧歌的な魅力を放ちます。
そして、今作はこの悲劇の後日譚としてのみ言及されることが多い、天狗党の残党による復讐集団、【さいみ党】を中心に据えることで、更なる人間の闇に光を当てます。目的も志も見失い、復讐の幽鬼と化しても尚、そこに正義を見つけようとする姿に、私たちは何を見るのか―。史実を多層的に描いた原作を得て、長塚圭史が激しく<現在>を問いかけます。時空を自在に飛び越えて、観客の想像力を大いに駆りたてる独自の作劇手法を取り入れつつ、劇場空間に呼応する、挑戦的かつ上質なエンターテインメント作品が誕生します。」
私は幕末あたりの歴史物は、本当に苦手で、史実も全然わかっていないんですが、
水戸藩の天狗党の話は、概略ですが知ってました。
なぜかというと、大河ドラマ「徳川慶喜」で、直人が演じた村田新三郎(架空の人物)、彼は最後は水戸に戻り
天狗党に加わり、京へ向けての行軍をし、最後は雪の降る山中で死んでしまうという役柄だったのです。
それで、、、天狗党とは何?って調べたので、少し知ってたのでした。
ただ、この芝居は、天狗党の話ではあるんだけど、主人公の小栗旬くん演じる大一郎は、第二次世界大戦、敗戦後の帰還兵。
時代は第二次世界大戦直後なわけです。
大一郎が原田 夏希ちゃん演じる奈生子とともに、ある温泉旅館に到着するところから芝居は始まります。
白石さん演じる老婆に、案内されて部屋に行くが、その途中で、江戸末期の天狗党の時代にタイムスリップするわけです。
この旅館は、天狗党の亡霊が住み着いてるということなんでしょう。
そのあと、話は、時代を行き来するので、頭がこんがらがってきてしまうのです(涙)
芝居の時間がノンストップで2時間半・・・
途中で休憩があって、キャスト表(せっかくいただいてたのに・・・)を見て、内容を整理できれば
もう少しわかりやすかったかも・・・
天狗党の面々の名前も似てるし、何より全体的に場が暗いのでわかりにくいのです。
どこで切って休憩を入れるかも難しいとは思うんですが、真ん中あたりで、休憩を入れてくれればね~と思いました。
天狗党が京へ行軍する話。そしてそれが上手くいかず・・・・・無念となるわけです。
実際史実として、天狗党は京へ向けて行軍するが、雪にはばまれ、福井で投降し、処刑されてしまうわけで。。。
それも自分たちの殿様だと思っていた、徳川慶喜が敵になってしまうわけですもんね。怨念や復讐やそういう気持ちはあるでしょう。
敵との戦いや行軍が回り舞台を使ってうまく表されます。
でも、何が言いたかったのか・・・
大一郎の血が、天狗党の亡霊を呼び集めてしまい、自分も幕末へとタイムスリップしてしまったのか。
大一郎は、実は天狗党とその敵の両方の血が混じった子の子孫っていうことだよね。
その血の「あか」と、天狗党の怨念の「くらやみ」
結局、それで何が言いたかったのかが、私にはいまいち伝わってこなかった。理解不足なんだろうな~
やっぱり難しかったってことだよね。うん、それがちょっと残念でした。
キャストでは、やっぱり小日向さんがすごかった。
17歳から演じちゃうんだけど、時代が行きつ戻りつするのに、衣装替えもせず、表しちゃうのが見事だなと。
声の張りとかもすごくいいし、、さすがの役者さんでした。
それから、白石さんもすばらしい
出てくるだけで場を一気に自分のものとする空気感。すごいな~
それから、以前見た芝居だと、長塚さんは一言もしゃべらなかったので、今回初めて拝見したんだけど、
声の印象が自分の想像してたのと、全然違いました。
きっと、もう一度見れば、よくわかるんだろうな~と思ったんだけどね。
やっぱり長塚さんのお芝居は難しいんだろうか・・・
「あかいくらやみ ~天狗党幻譚~」 シアターコクーン 2013.05.15 14:00~
長塚さんの阿佐ヶ谷スパイダースの舞台。
前に長塚さんのお芝居を見たときは、けっこう内容が難しくて、ついていくのが大変だった記憶があるんだけど。
今回はどうなんでしょう。
主演は小栗旬くん、それから小日向さんとか演技派キャストがそろいます。
で、、、まずの感想は、、、やっぱり難しかった、というか、時代があちこち動くから
わかりにくいというか、ついていくのが大変で疲れた。
それと、基本、舞台が暗いんで。。。睡魔と闘わなければならなかったから、余計内容が。。。
まだもう少し上演期間があるので、ネタバレにならないよう、スペースをあけます。(たぶんネタバレ的な話はあんまり書かないとは思いますが)
公式HPより
「幕末へとひた走る、疾風怒濤の時代。歴史の花道から消された信念の集団があった。
長塚圭史が原作としたのは、鬼才・山田風太郎の異色の歴史小説『魔群の通過』です。維新前夜、尊皇攘夷の志を胸に決起し、京を目指した水戸藩天狗党の恐るべき、そして哀しい一千キロの大遠征の記録―。風太郎が[日本において唯一の内戦]と位置付けた、歴史上稀にみる凄惨な史実ではありながら、その行軍の途中での様々な逸話は、粒際立った登場人物たちの純粋な精神が感じられ、どこか牧歌的な魅力を放ちます。
そして、今作はこの悲劇の後日譚としてのみ言及されることが多い、天狗党の残党による復讐集団、【さいみ党】を中心に据えることで、更なる人間の闇に光を当てます。目的も志も見失い、復讐の幽鬼と化しても尚、そこに正義を見つけようとする姿に、私たちは何を見るのか―。史実を多層的に描いた原作を得て、長塚圭史が激しく<現在>を問いかけます。時空を自在に飛び越えて、観客の想像力を大いに駆りたてる独自の作劇手法を取り入れつつ、劇場空間に呼応する、挑戦的かつ上質なエンターテインメント作品が誕生します。」
私は幕末あたりの歴史物は、本当に苦手で、史実も全然わかっていないんですが、
水戸藩の天狗党の話は、概略ですが知ってました。
なぜかというと、大河ドラマ「徳川慶喜」で、直人が演じた村田新三郎(架空の人物)、彼は最後は水戸に戻り
天狗党に加わり、京へ向けての行軍をし、最後は雪の降る山中で死んでしまうという役柄だったのです。
それで、、、天狗党とは何?って調べたので、少し知ってたのでした。
ただ、この芝居は、天狗党の話ではあるんだけど、主人公の小栗旬くん演じる大一郎は、第二次世界大戦、敗戦後の帰還兵。
時代は第二次世界大戦直後なわけです。
大一郎が原田 夏希ちゃん演じる奈生子とともに、ある温泉旅館に到着するところから芝居は始まります。
白石さん演じる老婆に、案内されて部屋に行くが、その途中で、江戸末期の天狗党の時代にタイムスリップするわけです。
この旅館は、天狗党の亡霊が住み着いてるということなんでしょう。
そのあと、話は、時代を行き来するので、頭がこんがらがってきてしまうのです(涙)
芝居の時間がノンストップで2時間半・・・
途中で休憩があって、キャスト表(せっかくいただいてたのに・・・)を見て、内容を整理できれば
もう少しわかりやすかったかも・・・
天狗党の面々の名前も似てるし、何より全体的に場が暗いのでわかりにくいのです。
どこで切って休憩を入れるかも難しいとは思うんですが、真ん中あたりで、休憩を入れてくれればね~と思いました。
天狗党が京へ行軍する話。そしてそれが上手くいかず・・・・・無念となるわけです。
実際史実として、天狗党は京へ向けて行軍するが、雪にはばまれ、福井で投降し、処刑されてしまうわけで。。。
それも自分たちの殿様だと思っていた、徳川慶喜が敵になってしまうわけですもんね。怨念や復讐やそういう気持ちはあるでしょう。
敵との戦いや行軍が回り舞台を使ってうまく表されます。
でも、何が言いたかったのか・・・
大一郎の血が、天狗党の亡霊を呼び集めてしまい、自分も幕末へとタイムスリップしてしまったのか。
大一郎は、実は天狗党とその敵の両方の血が混じった子の子孫っていうことだよね。
その血の「あか」と、天狗党の怨念の「くらやみ」
結局、それで何が言いたかったのかが、私にはいまいち伝わってこなかった。理解不足なんだろうな~
やっぱり難しかったってことだよね。うん、それがちょっと残念でした。
キャストでは、やっぱり小日向さんがすごかった。
17歳から演じちゃうんだけど、時代が行きつ戻りつするのに、衣装替えもせず、表しちゃうのが見事だなと。
声の張りとかもすごくいいし、、さすがの役者さんでした。
それから、白石さんもすばらしい
出てくるだけで場を一気に自分のものとする空気感。すごいな~
それから、以前見た芝居だと、長塚さんは一言もしゃべらなかったので、今回初めて拝見したんだけど、
声の印象が自分の想像してたのと、全然違いました。
きっと、もう一度見れば、よくわかるんだろうな~と思ったんだけどね。
やっぱり長塚さんのお芝居は難しいんだろうか・・・