もるるんのよくばりポケット

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2016年劇団☆新感線春興行 いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK 「乱鶯」見てきました。(ネタバレあり)

2016-05-12 02:15:29 | お芝居
2016年劇団☆新感線春興行 いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK 「乱鶯」 新橋演舞場 
                2016.3.9 18:00~ & 3.20 11:30~ & 3.27 11:30~ & 3.30 12:30~

新感線の春興業は、いのうえ歌舞伎。
しかも、脚本が倉持さんという。中島かずきさんじゃないんだ。

ちょっと、違った雰囲気になるんでしょうか?
新橋演舞場だから、花道を使った演出になるんだろうな~


ラッキーなことに、4回も見ることができました。それもけっこう良い席が多かった。

感想行きたいと思います。

まずは、公式のあらすじから

「鶯の十三郎<古田新太>は盗賊の頭ながら、人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた。しかし悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎<大谷亮介>の差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。
十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の小橋貞右衛門<山本亨>と、居酒屋鶴田屋を営む勘助<粟根まこと>お加代<稲森いずみ>夫婦だった。

それから七年。
勘助を病で亡くした後、ひとりになったお加代を助けて十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた。そこに現れたのが火縄の砂吉<橋本じゅん>という盗賊を追っているという御先手組組頭の小橋勝之助<大東駿介>。

勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み強盗を企てている情報をつかみ、男まさりの女将のお幸<高田聖子>や女中のおりつ<清水くるみ>が働く大店の呉服屋・丹下屋にみづから潜入することを思いつく……。」



もうね、古田さんがかっこよくってね~惚れ惚れしちゃいましたよ。
終わり方がめっちゃかっこよい。余韻を残す終わり方で、感動的だった。
白黒はっきりはついてないけど、このほうが心に残る終わり方だったなあ・・・

すごく良いお芝居でした。
ホントに最後のほうは、みんな死んでしまって、やりきれなさが残るんだけど、
でも、ラストで、全部ぶっとぶくらい、かっこよかったです。

公式のあらすじでは、丹下屋に潜入するところまで書いてありますが。
そのあとは・・・

丹下屋には、勝之助も潜入するんです。それも十三郎の弟子として。ところが勝之助は、武士の物言いやたたずまいが抜けず、そのわりに
仕事ができないので、奉公人とあれこれあったりが楽しい。

十三郎は、押し込みの日がわかるまではと潜入を続け、ようやく砂吉から押し込みの日を聞き出す。
それを勝之助に伝え、勝之助も丹下屋に身分を明かし、強盗に対する備えをする。

が、勝之助から奉行所に上がった情報から、黒部が砂吉に強盗の日が漏れていることが伝わり、
砂吉は押し込みを一日早めてしまう。
砂吉は丹下屋の主人も女将も奉公人も皆殺しにしてしまう。

十三郎は黒部が鶴田屋に来て砂吉と飲んでいたことを知り、押し込みの日が前日に変わったと気づき、あわてて丹下屋に戻るが、
すでに、時遅し。勇敢に戦った勝之助も、最後は力尽きてしまうのだった。
怒りにふるえ、砂吉一味を次々と倒し、最後は砂吉も倒す。

そこへ、ただ一人生き残った、おりつがやってきて、勝之助の姿を見て泣くのだった。

後日、花火大会の日、お加代や常連客が花火大会に出かける前に、鶴田屋に小橋貞右衛門がやってきた。息子は立派に勤めを果たしたと、
謝る十三郎に話す貞右衛門。
貞右衛門は京都に戻るといい、お加代たちも出かけていき、一人、「昔なじみ」の客を待つ十三郎。
そこに現れたのは黒部だった。スイカをぶら下げて、鶴田屋の戸をあける・・・



この終わり方がホントにかっこいい。結末はどうなったのか?
黒部を倒せたのか?などと気にはなるけど、あえてそこを書かなくて余韻を持たせるってのがオシャレというかかっこいいんですよ。

これって、中島かずきさんの本だったら、白黒つけてたような気がするんだよね。
倉持さんの本だから、そこが違うのかな。。。
そう、タイトルにいのうえ歌舞伎<黒>とあるくらいだから、ちょっと別物ってことなんですかね~
そう考えると、新感線ぽさがちょっと少なく、普通のよい時代劇だった

もちろん、笑いも十分あったし、
最後はほろりと泣けたし、とても良いもの見たわ~と感激したお芝居でしたよ。

粟根さんの幽霊は、笑いをもっていきましたね~顔を白く塗って。。。。笑えました。
鶴田屋の奉公人たちのあれこれも面白かったな~


さて、キャストの感想です。

十三郎の古田さん
いうことなしですね。もうカッコいいんだな。特に最後のシーンなんて、哀愁漂って、でも凛としてかっこいい。
勝之助たちを殺されてしまったことなど、すべてを背負って、黒部との戦いに臨むんだっていう気概も感じられるし。
ただ、暗転になっていく中、刀を持って立ってるだけなのに、いろんなものを表現しててカッコよかったです。
お加代と幸せになってほしいんだけどな。


お加代の稲森いずみさん
きれいだよね~かわいいよね
でも、チャキチャキの江戸っ子って感じで居酒屋のおかみさんでした。
小気味よい演技の中に、十三郎への思いも伝わって、でも、距離感がちょっともどかしいという感じで・・・
勘助も応援してくれているんだから、十三郎と幸せになってもらいたかったけど、、、


勝之助の大東くん
笑いを持ってきましたね~特に、丹下屋でのシーンは、笑えました。
イケメンなのに、三の線できましたね。
新感線は、こういう正統派イケメンに、ズッコケた役をやらせるのうまいよね。賀来くんもそうだし・・・
勝之助のバカまじめな雰囲気をよく出していたと思います。
けっこう、大東くんの芝居よく見るんだけど、だんだんうまくなってるなと。

まさか死んじゃうとは。。。寸前に十三郎が助けにくると思ってたのに。。


おりつの清水くるみさん
かわいかったよね~。死んでしまった勝之助にすがってなく姿が涙を誘いました。
でも、丹下屋の中で、もしかしてこの子がスパイじゃないのかなんて思っちゃってました。
キャスト的にも(笑い)、あとは、要所要所でからんでくるから、そうかななんてね。
でも、悪い子でなくてよかった。


砂吉のじゅんさん
じゅんさんが、笑いもあまりなく、純粋な悪役って珍しいかも。
あ~「だんごどうですか?」とか、笑いを取ってたけど。。。でも、それよりも悪い顔のほうが強かったもんな~
馬とか轟天とか。。。やってた人と同じとは思えない。

このくらい憎たらしい悪役を演じてくれたからこそ、十三郎の気持ちが引き立つんでしょうね。
こういう、じゅんさんが見れて、なんだかうれしかった。


勘助の粟根さん
今回のお笑いパートは、粟根さんでしたね。まさかの幽霊で再登場。
眼鏡まで白く塗ってたし(笑い)
ときどき、隅から見てる姿に、ニマニマしてしまいました。
勘助が現れるとホッとするんだよね。


お幸の聖子さん
一幕に出番なしだからさ~どうしちゃったんだ?と不安になった
「え?聖子さん、まだ出てないよね~」
でも、二幕の最初から飛ばしてくれました。
この役ははまり役ですね。ご主人より、店を回している女将さん。
最後になくなってしまうのは、残念だったけど。


小橋(父)の山本さん
出番は少なかったけど、存在感ありましたね~
息子を亡くしたあと、鶴田屋にやってきての十三郎とのシーンは泣けましたね。
もう少し出番があってもよかったな~


黒部の大谷さん
そんなに悪い人には見えなかったけど、でも、陰で糸を弾いている、一番のワルなわけですよね。
彼も出番が少なかったから、ちょっと残念だったかな。
でも、最後のシーン、すいかを持って、鶴田屋を訪ねる場面は貫禄ありましたね。
十三郎の古田さんと対峙しても引けを取らないし。



回り舞台をうまく使って、鶴田屋、丹下屋を見せてましたね。
あと、演舞場だから、花道の使い方がカッコよかったです。
他の劇場どうするんだろ・・・

そうそう、2階の花道側の席のときがあったんですが、当然花道は見えなくて。。。
でも、ちゃんとモニターが付いてました。

古田さんの殺陣は本当にかっこいい。流れるような殺陣だし、それでいて重厚感があるんですよね。
これが間近で見れただけでも感激でした。
で、相変わらず古田さんは足がきれいでした(笑い)

そうそう、3/27の昼の部、見に行った時に、2回目のカテコで
大東くんが一人、段ボールで作ったギターをもって出てきて、ゲスの極み乙女の曲を歌いだし
(っていうか、何を歌ってるのか最初全然わからないくらい、あれだった(爆))
もう、恥ずかしそうで、、、私らは????だったんだけど。

そしたら、どうも罰ゲームみたいだったんだよね。

で、あとから調べたら、どうも、何日か前のカテコで大東くんが出てくるの遅刻しちゃったらしく
それの罰ゲームだったみたいでした。

もう、大爆笑でしたよ。

演舞場ということで、幕間が35分もありました。
場内でお弁当食べてもよいということで、乱鶯弁当を買って食べましたよ。
美味しかったけど・・・ちょっと量が少なかった。


あと、演舞場の売店の、唐辛子クレープもおいしかったです。
アイスくらいに冷たさで、最後に辛みがくるという斬新な味なんだけど、美味でした。


我が家の目の前は某大学の農園みたいになっているんですが、
よく鶯が鳴いてるんです。
そのたびに、乱鶯の芝居のキモのとこで、鶯の鳴き声が入ってたことを思い出しています。
まだ鶯の季節ですよね。夏になっても鳴いてたら、乱鶯なんですね~



ところで新感線の次の興業は、クドカンの本で、主演は生田斗真くん。
チケットどうするんだい?やばいでしょ。
何とか1本は行きたい。


コメント (3)
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