もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

市ヶ尾の坂 -伝説の虹の三兄弟-」見てきました

2018-06-12 01:00:06 | お芝居
M&Oplaysプロデュース「市ヶ尾の坂 -伝説の虹の三兄弟-」本多劇場 2018.05.31 19:00~

岩松了さんのお芝居。1992年に初演で、その再演だそうで。
もちろん初演は見てないですけど。
三兄弟を大森南朋、三浦貴大、森優作さんが演じる・・・
初演のときは、竹中直人、田口トモロヲ、温水洋一さんだったときいて、またびっくりした。
26年前だもんね。そっか~

私のあまり得意でない感じのお芝居かなと思ったんだけど、
すごくおもしろかった。2時間の上演時間があっという間でした。
大森南朋さんを舞台で拝見するのは初めて。
お父様の麿赤兒さんは、よく拝見するんですけど。

内容は、
「1992年、市ヶ尾の坂――。
何かが消えていこうとしていた
夏の終わり。

1992年、市ヶ尾の坂で暮らす三人兄弟がいた。
田園都市計画の名の下、無くなることを余儀なくされている兄弟の家。
状況に抗うすべとてなく懸命に生きていこうとする母なき兄弟と、三人と触れ合うことになった母になることが出来ぬ美貌の人妻。
さらにその夫、家政婦などが絡み、一見何でもない日常の中に潜む、謎とエロスが交差する危うい関係が浮かび上がる。
三兄弟はそれぞれに若妻を慕い、お互いをけん制する。
若妻は幼い5歳の男の子を育てており育児のことで、悩んでいるらしい。
若妻の家に雇われている家政婦・安藤も頻繁に彼らの家を訪れ、意味ありげな言動で彼らを惑わす。
そしてついにはミステリアスな「家族合わせ」の像が浮かび上がる、絵合わせのような家族劇。」(公式HPより)


市ヶ尾ってあの市ヶ尾?
私は横浜出身だし、高校の同級生があのあたりに多くいるので、気になったんですが、
ほんとにあの市ヶ尾の話なんですね。地名であざみ野とか出てきて・・・懐かしかった。
古くから住んでる人と新興住人の話とかもあって、あのあたりは東急の開発ですもんね。
川は、鶴見川だよね。。。ただ坂がどの辺にあるのかは、私はよく知らないんですが。

話の内容的には、都市開発で道路が拡張されるために取り壊されそうな三兄弟の家を
ときどき訪れる美しき人妻の日常の話で。特に大きな事件がおきるわけでもない。
ただ、人妻は、前の奥さんの5歳の子供の育児のことで悩んでいる。小説家である夫、そのうちの
家政婦もこの家に出入りしている。
子供は前の奥さんに引き取られ、家政婦もそちらについていくことに・・・
花火大会に子供と一緒に行くと言っていた人妻に、三男は子供が好きだったドナルドダックの
バッジを渡す。子供に渡して喜んでくれたといった彼女だが、実はカバンの中には
渡していなかったバッジがあり、それを三男が見つけてしまう。
落ち込み拗ねる三男。それを見ておろおろする長男。ばれたと気づいて怒りの表情を見せる人妻・・・




三兄弟が心を寄せる人妻のカオル役の麻生久美子さんが、よかったです。
淡々としているようで、実は計算して兄弟を振り回してるようなミステリアスな感じ。
自分のウソがばれた途端の、開き直るかのような演技は、圧倒されました。
三男によってミルクがかかってしまった洋服を着替え、最後浴衣で会談を降りてくる
(といっても2段くらいで暗転した)姿がミステリアスさ満点でしたよ。

三兄弟では、
大森南朋さんも存在感が半端なかった。
けっこう狂気的な役とかもされるのに、めっちゃ子供っぽい。
落ち着きがなく、常にアタフタしてる感じだけど、基本的にやさしくて
長男といったことがよく出てる。
両親がいない(なくなった?)理由に関しては何も言われなかったけど、
でも、彼が弟二人の面倒を見てきたんだろうなということがよくわかる。
すごい役者さんだよね。やっぱり。

次男の三浦貴大さん
お兄さんは「足寄より」で拝見したけど、弟さんは初めて。
3兄弟の中では一番まともな感じ。朴訥とした風貌がこの役にぴったり。
でも、彼もどこか影が見える。両親がいないことと関係あるのかな~

三男の森優作さん
お名前も知らなったんですが、めっちゃおこちゃま。
すぐに拗ねる、癇癪を起こす・・・その感じがすごく表現されていました。

ふとした出来事の積み重ねを丁寧に描いていく芝居ではありますが、
このあと、三兄弟と人妻はどうなるんだろうか?
きっと、このままの微妙な関係が続くんだろうな~なんて思ったりして。

本当に1992年の情景がそこにあるような気もしました。
舞台セットもその時代っぽく。
ただ和室にカウンターがあるってのは、ちょっと謎でしたけど。




三連水車、福岡の甘木にあるんだよね。まだあるかな~
学生時代に九州旅した時に行ってみたかったけど、時間がなくて断念したんだった。

レトロな感じに包まれたお芝居で。。。だからこそ、私がほっとした感じで
見てたのかもしれないです。

いつも見てる新感線とかと比べて、静かなお芝居ですが、とてもよかったでした
コメント
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