もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「しばしとてこそ」 見てきました

2025-03-06 01:12:32 | お芝居
MMJプロデュース公演 「しばしとてこそ」 新国立劇場小劇場 2025.02.24 13:00~

ヨーロッパ企画の大歳さん作の舞台ということで、チケットをゲット。
そしたら、主演が直人の事務所の後輩の阿久津仁愛くん。すごいね。。。
ヨーロッパ企画の中川さんも出演。池津さんとか富山えり子さんとか、ベテラン役者さんもいいキャストでした。

話の内容は、
「いつの頃か、学校制度における〈卒業〉は自分自身決断する行事となっていて、高校の3年制はもはや標準的なガイドラインでしかない時代。
ダイチ・ミツル・タクロウの仲の良い3人組は、いよいよ3年生の終わりが近づいたある日、卒業のタイミングを自由に選べる〈N学年〉にそろって進級し、「もう少しだけ……」と、〈やり残したこと〉に一緒に挑戦してから卒業することを決意する。
……恐る恐る足を踏み入れた〈N学年〉の教室にいたのは、年齢不詳の生徒から30代、40代、50代……最年長は60代の生徒。そして、混沌とする教室で翻弄される若い担任教師。ダイチたち3人だけでやり遂げるはずだった大切な〈卒業イベント〉に、なぜか次々と介入してくるこのクセ強なクラスメイトたち。
彼らはなぜ卒業しないのか?そして、それぞれの「卒業」への思いと選択とは―?」(公式より)

センターステージ方式でした。私は2階でしたが、真ん中だったので、よく見えました。上から見下ろす感じだけど、全体よく見えたし。
ステージの下にもスペースがあり、出番がないキャストはステージの下にもぐったりしてた。小道具も置いてあったり。
キャストは舞台の脇に座ってるときもあって、なかなか面白い趣向でした。


最初に舞台に登場は、ダイチ・ミツル・タクロウの3人。彼らは高3で卒業のタイミングなのだが、3年の文化祭でバンドをする予定だったのがボヤ騒ぎでできなくなり、やり残したからと
卒業せず、N学年に行くことにする。
新学期、N学年の教室に行くと、クラスメイトは、いろんな年代の生徒。60代のおじさんまでいて、なかなか個性が強烈。
文化祭でやり残したバンドをやろうと画策する3人に対し、なんだかんだと、介入してくるクラスメイトたち。
その過程で、なぜ彼らが卒業していかないのか、彼らはどういう人物なのかが、だんだんとわかっていく。
大人になりたくなくて学生を続けたい。まだ大人になる資格がないから、もっと勉強してから世の中に出たい。
居場所がないから、ここにいたい・・・

そんなクラスメイトに巻き込まれて3人の想いも、だんだんとバラバラになっていく。
ミツルの大事なギターをいたずら心で隠してしまったダイチ。それがおおごとになっていって、言い出せなくなり、
ギターを探すのを手伝うというクラスメイトたちに振り回され。
さらに、ゲリラライブをするなら、ゲリラ屋台をすると言い出す年長クラスメイトたち。彼らはそれを本気で始めてしまい、
人がよいタクロウは、そちらの手伝いをするようになったり。
そんな状況にイライラするダイチ。

いつも一人でいるチヒロ。彼女も何か闇を抱えていて。。。
最年長のアサオカは、ここに住んでいるかのよう。家には帰りたくないらしい。
ラストには、この二人が親子であることが描かれ、Nクラスの面々の抱えている問題も明らかになっていく。
チヒロは壊れかけた心をもてあまし、火をつけようとする。前の年のボヤ騒ぎも彼女のせいだったよう。
Nクラスの面々と担任のスズキが止めようとして・・・

そしてラスト。時がたち、Nクラスの教師がダイチになっていた。。。で幕

お客さんに若い女性が多くて、??と思ったんですが、主役3人組の仁愛くんたちは、2.5次元舞台?とかで
大人気なんですね。知らなんだ。だからちょっとびっくりでした。
(私は年長キャストの人しかわからなかったので)
主役3人、一人ずつ個性的なキャラですが、3人ともそれぞれしっかり演じてるなという印象で、
それをベテランキャストが支えているのが、バランスがよいなと思いました。

あと、小道具?って言っていいのかな。それぞれ自分の椅子があって、それをもって動くんだけど、
この椅子がキャラにあった内容で、
たとえばワタナベの椅子にはバスケのボールとかきっと青春時代の思い出があるんだろうなというものがたくさん詰まってたり、
ミツルの椅子には、ギターケースがくくりつけてあったり、
美術さん。。。演出家さんが兼ねてるらしいけど、のこだわりの椅子らしいです。

高校を3年で卒業するっていうのは、自分では当たり前で、大学を卒業するのも同じように当たり前で、
N学年で残るという発想はなかったんだけど、
そういう選択肢も確かにありだな~と。
Nクラスの面々は、何かこじらせた感じの面々だったけど、みんな人間臭くて
3人組をなんだかんだとかまうのが、面白った。
文化祭を機に元からいた面々も成長していく、何か自分で区切りをつけるというのも
よかったな~こういう機会を待ってたのかもね。

なかなか面白い設定の芝居だと思いました~
大歳さんの芝居を観るのは3回めだったかなあ。前はもっと笑った気がするけど、
今回はくすっと笑う感じが多かったです。

キャストの感想
一番印象に残ったのは
ユメを演じた富山えり子さんかな
卒業しても十分な状況なのに、しっかりスキルを身に着けてから親の会社を継ぎたいという気持ちが
よく出てた。そして、かわいかった。。。
あと、食器を太鼓のようにたたくシーンがあるんだけど、これがかっこよかった。
アフタートークでバンドでたたいているって言ってたから、なるほどって!

ワタナベ役の中川さんは、安定の演技。ヨーロッパ企画のときと、あまり変わらなかった。
でも、アフタートークでも言ってたけど、アクシデントと、そのあとのワタワタと、回収騒ぎを
見逃さなかったです。

セワさんの池津さんもさすがだった。思わず笑っちゃうような演技でした。

ダイチ役の直人の後輩の仁愛くん。めっちゃかわいいね~
3人のリーダーなんだろうけど、意外に言いたいことも言えなくて、だからかミツルのギターを隠して気を引こうとする
こじらせくんなわけで、ちょっと情けない役をしっかり演じてたなと。かっこいい役ではなかったのがよかったです。

あとミツル役の押田くん、初見でしたが、なかなかカッコよい人ですね~
青臭い感じもよく出てました。

この日はアフタートークがあって、司会は中川さん。
ヨーロッパ企画のおまけトークだと、たいてい石田さんが司会だから、なんか中川さんの司会は新鮮。
で、この日は中川さんのアクシデントがあって(笑い)、それについて池津さんとか大鷹さんが突っ込んで
面白かった。私は上からだったので、しっかり見えました(笑い)

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