もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「黒白珠」見てきました

2019-07-17 12:51:24 | お芝居
「黒白珠」 シアターコクーン 2019.06.20 19:00~


河原さんの演出舞台ということで、面白そうだなと思ってチケットをゲットしました。
場所はシアターコクーンで「魔都夜曲」を思いだしちゃったりして。
この芝居は、上海ではなく長崎の大村が舞台の話です。
脚本は青木豪さん。

内容は。。。

公式のあらすじより
「1994年、長崎。信谷大地(風間杜夫) は、真珠の加工・販売会社を経営していた。
長男の勇(松下優也) は高校卒業後、職を転々とし、大地を心配させていた。
勇には花苗(清水くるみ) いう恋人がいる。
勇の双子の弟・光(平間壮一) は、大学に進学するために東京に出ていた。光に大地は期待を寄せていた。
勇は、周囲から、叔父に似ていると度々言われることから、いつの頃からか、自分の出自にある疑念を抱き始める。

勇と光は、母・純子(高橋惠子)の事をほとんど知らない。
まだ二人が幼い頃、母は、叔父と不倫の末、駆け落ちし信谷家を出て行ったらしいが、その後の消息は聞かされていなかった。
出自へ 疑念を抱えた勇。そして、ある出来事から母と再会することになった光…。
封印された家族の物語が、不協和音を立てがら動き出し、衝撃の真実を解き明かすパンドラの箱が、今開かれる。」


あらすじを見ると重い話なんだろうか~と思いましたが、
わりとコメディっぽい会話も多く、明るい雰囲気で進む舞台でした。
ただ、二幕はけっこう重い展開に・・・
謎解きっぽい感じにはなっていましたが、割と普通に読めてしまう内容でした。
衝撃の事実はそうなんだけど、フラグがあちこちにたっていたんで
驚きはない展開でした。


舞台は長崎県大村市。
父親、大地が経営している真珠の加工会社をやめ、ふらふらとしている勇。
勇の恋人の花苗は明るくしっかりしていて、叔母の店で働いている。
勇の双子の弟、光は父、大地の母校である早稲田に進学して、東京で一人暮らし。
母親は二人が赤ちゃんの時にいなくなり、父、大地がひとりで双子を育てていた。
母は、大地の弟と駆け落ちしたらしいという噂も地元では出回っていた。

光が帰省中に、一本の電話。いなくなった母が東京で倒れたということらしい。
急ぎ、東京に戻った光は、次に来た時に大村のホームに母、純子を連れてくる。
そのホームは大地の親戚の須崎が経営していた。
母、純子は倒れた後遺症で記憶障害になっていた。

双子の父親は大地ではなく、叔父の陽介だという噂のため、
真実を知りたがる光、それを止める勇。
母純子とばったり出会った勇。母は、叔父によく似ている勇を見て激しく動揺する。

大地は仮説をたて、家のリビングのソファを掘り起こそうとする。
そこに陽介の死体があるのではと・・・
それを止めに入る大地と須崎。
そこから真実が。。。
母は陽介と駆け落ちしたのではなく、陽介に襲われて誤って殺してしまった。
そのため、父大地は、母を逃がして、陽介を須崎と一緒に埋めた。
それは母が捕まらないようにと、子供たちを犯罪者の子にしないためだった。
工場のお金の横領のこともあり、二人で駆け落ちしたということにした方が
良いと思ったのだった(横領の犯人は実は須崎)

母純子とあった父大地。一瞬だけ、記憶を取り戻したかのような・・・・

しかし、また母純子の記憶は混濁し。。。。

というような終わり方でした。




後半は、怒涛の展開で、とはいっても、上に書いたように、内容は読めてはいたんですけどね。
でも、キャストの熱演と魅力もあって、すごくおもしろかった。
タイトルが「黒白珠」だから、双子の二人(とはいってもあんまり似ていない設定)の
対比を出す話かなと思ったんですが、そういうわけではなかった。
ただ、もう少し二人の対比を出せば、もっと深まったかも・・・

内容のわりに軽快にテンポよく進んで、見やすい舞台だったと思います。


キャストの感想

勇役の松下優也くん

何回か舞台をみたことがあるんだけど、それまでの印象は今一つ私にとって薄かったんですが、
なかなか良い役者さんだと思いました。
途中二役やるシーンもあって、難しい役だと思いましたが・・・
ちゃらんぽらんに見えるけど、父に似て不器用で愛情深い人なんですよね。


光役の平間壮一くん

順風満帆な人生に見えて、実は影のある、葛藤を抱えているという
複雑な光をしっかり演じてて、彼の心のもやもやが伝わってきた気がします。
双子だけど似てないからね~最初は、実は二人は双子じゃないって設定かと思っちゃった。


大地役の風間杜夫さん

存在感がすごくて、双子の息子よりも、大地が主演のような感じでした。
さすがだったな~
子供達にはもちろん、妻の将来のことも考えて、行動する、愛情たっぷりの人。
ちょっと不器用だけど、すごくいい人なんですよね。
ただ、その愛情というか優しさが正しかったかどうかはわからないのが難しいところですが。
だって二度と子供に会えなくなるなんて、、、地獄だよね~
それも背負って子育てをしっかりする、お父さん・・・とてもよかったです。


純子役の高橋惠子さん

記憶障害のふりをしてるの?なんて途中思っちゃったんだけど、
でもエンディングを見ると、やっぱり忘れちゃってるのかな。

不幸な人なんだなと思ったけど、でも、いやなことは忘れちゃってるのもいいかも。
高橋惠子さんは、本当にきれいだよね~色が白くてシュッとして素敵でした。


花苗役の清水くるみちゃん

髑髏城以来のくるみちゃん。若々しく溌溂としていて、
勇とお似合いだった。


須崎役の村井國夫さん

しっかりしているようで、いい加減だったりして。こういう感じあいますよね。
ダンディ村井は、相変わらずかっこよかった。
横領の犯人っていわれると、そうだよねって納得しちゃう、悪さも出てました


藪木役の植本純米さん

うさん臭いよね。こういう役あってます。
絶対出てきた瞬間から、こいつ何かあるって思ったもん


花苗のおば役の平田敦子さん

いるだけで、微笑ましくなる感じ。なんか笑っちゃいます。
内容が暗いから、平田さんがいると明るくなって、とてもよかったです。



コメント
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