もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「狐晴明九尾狩」見てきました

2021-11-19 12:06:49 | お芝居

2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」 赤坂ACTシアター 2021.09.26 13:00~ &10.06 16:30~

いのうえ歌舞伎だ!!もう楽しみ~ということで、チケット何とかゲット。
っていうか、主演が中村倫也くんっていうだけで、争奪戦すごいんですけど。
で、舞台が平安時代の陰陽師なんて、最高ではないですか・・・

橋本じゅんさんや古田新太さんは不在ですが、基本新感線のメンバーは出演ということで、楽しみしかないです。

赤坂ACTの新感線も久しぶりだな~

ということで、とりあえずの公式よりあらすじ

「ときは平安時代の中頃。貴族たちが雅な宮廷生活を送る京の都。
そこで宮廷陰陽師として仕える(あべのせいめい/中村倫也)。人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、“狐晴明”と呼ばれている。

ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。

しかし、宮廷からうとましく思われている彼は退けられ、九尾の妖狐退治は大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風(かものとしかぜ/向井 理)に命じられる。

だが、すでに九尾の妖狐は利風を倒し、その身体を乗っ取り内裏に侵入していた。

それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。 しかし妖狐も利風の記憶や術を利用して、晴明の息の根を止めようとする。 晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡里帆)たちが加勢。 だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。 混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に……!

狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。

術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が今、幕を開ける――!」


いや~面白かったです。
そして「モフモフ」・・・私、キーホルダー買っちゃいました。可愛いんだもん。
ほとんど直人がらみの芝居以外では、グッズ買わないのにさ。
で、カバンにつけてます。

話の内容は。。。もう大阪のおせんべい投げ(エアだったとのこと)終わったので、ネタバレも何もないよね。

 

舞台は平安時代の京都。陰陽師が活躍。安倍晴明は大陸から九尾の狐が来たと思い、それを帝に伝えようとするが、帝の母の元方院に阻まれる。元方院は、晴明の身分が低いことや、人と狐の間に生まれたという噂により、晴明をきらっていた。
元方院は、大陸への留学から戻ってきた、宗家の跡取りの陰陽師、賀茂利風を頼ることにする。
晴明と利風は旧友でライバルであり、利風が大陸に留学するときに送り出した仲だった。
晴明は利風の様子から、九尾の狐の乗っ取られていることに気づく。

九尾の狐は大陸の民族を滅ぼして、一大勢力となり、日本を乗っ取るためにやってきた。その九尾の狐を一族の敵として、大陸から渡ってきた「狐霊」のタオとランの兄弟。彼らは朝廷に潜り込むが、そこで逆に九尾の狐(利風)に捕まる。そこに現れたのは、妖かしたちと謎の陰陽師の道満。タオを救い、逃げることに成功するが、ランとはバラバラになってしまう。タオは、野武士の統領、悪兵太たちと出会い、一緒に晴明に会いに行く。
晴明の隠れ家にタオがやってきて出会えたが、そこに朝廷からの追手がやってきて、結局晴明とタオはつかまり、朝廷に連れていかれる。
九尾の狐(利風)はタオを使ってランをおびき出し、ランを味方につける。そして元方院の前で申し開きをする晴明を悪ものにし、晴明を追放する。
ここで1幕終了

晴明とタオたちは、都を逃れ、九尾の狐(利風)を倒す方法を画策していた。
九尾の狐(利風)は新しい銅銭を作ることを始めていた。銅山を掘り当てて、新しい銅銭を作り、市中に出回らせ、さらに税金として回収する。
晴明とタオは道満に力を貸してほしいと頼む。最初は断る道満だったが、モフモフが大好きな道満は、タオのしっぽのモフモフ、さらには巨大なモフモフに落ちて。。。力を貸すことに。道満への頼みは、山の民を紹介してほしいということだった。

都では税金に苦しめられている民を救おうと、悪兵太たちが暴れて、捕まり、銅山送りになってしまう。
銅山の作業が気に入った悪兵太たちは、楽し気に働いているが、そこに晴明もやってきて、新しい銅山に移って銅を掘ってくれと。

さて、九尾の狐(利風)は銅銭に人の邪気を集めて、自分が復活しようとしていた。そしてその時がきたと。
銅銭が朝廷に運ばれ、力を得ようとしたが、実はこの銅銭は晴明たちが作ったものだった。
九尾の狐(利風)は力をつけるどころか、力を奪われ、本性を現してしまう。

晴明たちと九尾の狐の戦いが始まる。道満たちも一緒に戦う。もちろんタオも。
タオは九尾の狐に刺され捕まり、さらにランも九尾の狐に裏切られ捕まってしまう。
晴明はなんとか、九尾の狐にとどめを刺すが、タオとランも一緒に封印されてしまった。

タオとランを助けたい晴明は、秘儀を行おうとするが、元方院が許してくれない。。。が師師がとりなしてくれて
何とか術をしかけ、タオとランが戻ってくる。。。が、晴明を襲ってくる。
よみがえった九尾に操られていたのだった。
晴明は九尾が作った銅銭で作った刀を使って、九尾とタオ・ランの間を断ち切る。
そして、最後は1対1の戦いに。
利風は体を乗っ取られながらも、少しは力を残しておいた。その結果、戦い方に利風のやり方が出ていたのだ。
そこを利用し、利風の力も借りながら、九尾を倒すことに成功した晴明。

だが・・・晴明は九尾にすべての感情を奪い取られていたのだった。
晴明はそれでも仲間とともに生きていくことを決める
そして、空に流れ星を見つけ。。。涙が流れていることに気づき「泣いていたのか・・・」とつぶやいて、幕。


やっぱり、いのうえ歌舞伎は新感線らしくて好きです。
最後の戦いのとき、一瞬だけ意識が戻った利風に「これで満足か?」と聞き、笑顔を浮かべながら
とどめをさす晴明。
この利風と晴明の本当の友情にホロっときました。このお芝居がすごく二人ともよかったんです。
ただ、ハッピーエンドとはいかず。。。
勝った晴明も、感情を奪われてしまい。。。
それでも都で仲間と生きていくという清明が好きだな~
そして最後の「泣いていたのか」というセリフに心を打たれました。倫也くん、うまいです。

展開が早くて、なかなか先が読めず。。あっという間の3時間でした。(新感線では短い)
でも、そのわりに、あれこれ最後に回収してくれたところはお見事。
晴明が悪兵太に「命を大切に」って言ったこととかね。
晴明が「僕と利風の知恵比べ」といったのも・・・そう。
晴明は、九尾の狐の中に残っていた(利風が最後に残した)利風の頭脳と戦っていたからなんですよね。

この芝居のキモは、ワタシ的にはやっぱり道満さん。。千葉さんがかわいいんだよね~
晴明の戦いが終わったあと、あつ森の世界で(笑い)、妖かしや、モフモフのタオやランと、
仲良く生きていく姿が目に浮かぶ。道満さん大好きです。


キャストの感想

主演、安倍晴明の中村倫也くん
思ったより、若い感じの声で、最初ちょっとびっくりしたけど、
さすがの演技力でした。
やっぱり倫也くんは舞台が一番映えるな~声がいいから特にね。
それと殺陣もうまい。そしてきれいな殺陣なんだよね~
なんというか、あの衣装だと大変だとは思うんだけど、それを感じさせない、
舞のような美しい殺陣。
で、やっぱりラストの「泣いていたのか・・・」につきる。この表現がすごいんだよね。震えました。
あ~歌も聞きたかったな。そういえば。ダンスはしてたけどさ。
またぜひぜひ新感線で見たいです。髑髏城でもいいんだけどな(もうやらないか!)


利風の向井理くん
正直、風髑髏がね。。。出来が悪いというか、特に殺陣がひどかったから、
え?また新感線?と思ったけど、
今回はそこまでの殺陣もなく。。。というか。最後はあの衣装だからそんな動かなくてもよいし。
無難にこなしていたのでは?
九十九尾で復活するときのあの衣装というか・・・誰かがツイッターで書いてたの見かけたけどさ。
ホントに紅白の小林幸子みたいだった・・・圧倒されたよね。向井くんの美しく小さいお顔が映えてたし。


タオの吉岡里帆ちゃん
かわいい~狐はやっぱりあってる(笑い)うどんが似合う。
殺陣もがんばってたし。。。モフモフもお耳もよかったよ。
実は九尾と付き合ってたって?
殺陣も結構上手。なかなか動けるでないか?という・・・


ランの早乙女友貴くん
殺陣は流れるような殺陣で、さすが。
そしてそのまんまの弟キャラ全開。
お姉ちゃんと九尾の狐が付き合ってた?うそだ~ってな感じが、いいんだよね。かわいいっす。


道満の千葉哲也さん
もう。。。この芝居の一番のお気に入りの役です。
なんですか、このカワイイおじさんは。。。。モフモフが好きだって?
妖かしを束ねている、すごい人なのに。。。
千葉さんってすごい色気あるし、貫禄あるから、いるだけでいいんですよね。
で、声としゃべり方がまたこの役にぴったり。


渦雅の浅利陽介さん
検非違使役で、まじめで普通の人間。この芝居で一番普通の人かも。
でも、いつでも全力でがんばる渦雅。浅利さんに合っててよかった


悪兵太の竜星涼さん
最初誰?って感じでしたね。びっくりしちゃった
「修羅天魔」からのふり幅すごし。
でも、これはいい役だよね~ちょっと兵庫みたいな役で。
声が意外とハスキーでかっこよかったよ。鉱山でのロックンロールよかったし。
このときは、コロナを憎んだよ。声出したかったな~


元方院の高田聖子さん
こういう役は、聖子さん以外にはできません!!貫禄がありすぎる。
途中の相撲取りの聖子さんもよかったけどさ。
最後は晴明を認めるってのもなんかホッとしました。


近頼の粟根まことさん
いい人と見せかけて裏切ったけど、また味方になるというか。。。相変わらず日和見ブレブレの役
こういう役は粟根さんの真骨頂ですよね。


師師の右近健一さん
右近さん大活躍です。そっかみかんの香りね。
こんなにいい人にキャラ変貌する右近さんも珍しいかも。
一幕の右近さんは、もう右近さん全開!!笑っちゃうくらい楽しかった

その他の劇団員の皆様も、妖かしとかいろいろと、適材適所で(笑い)
インディさんの貧乏ガニだっけ。。。なんてピッタリなの?
油ましましの逆木さんも・・・笑っちゃうよね。

 

あ~これも髑髏城みたいにシリーズ化してくれないかなあ
晴明と利風をいろんなキャストで見たいです。

小栗旬と生田斗真とかさ、考えたら楽しそうです。

久しぶりのフル新感線楽しかった・・・
来年も福士蒼汰くんの演目でスタート。去年できなかったののリベンジでね
チケットを確保しないと・・・・

 

コメント
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