もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「怖い絵」見てきました

2022-03-25 01:17:57 | お芝居

「怖い絵」 よみうり大手町ホール 2022.03.15 18:00~

中野京子さんの「怖い絵」は、実際に本は読んだことないのですが、興味はありました。
名画に隠された恐怖の背景って。。。興味そそりますよね~
で、これを舞台化すると聞いて、これは行ってみたいなと・・・
どうするんだろう?一つの絵にスポットを当てて、その背景とかを舞台にするんだろうか?なんて
考えたりもしたんですが。。。

そういう話ね~という・・思った方向と違う角度から来たので、ちょっとびっくりでした。
鈴木おさむさん。。。なかなかすごいです。


公式のあらすじより
「都内のはずれにある大きな屋敷。そこは様々な絵画に溢れた一日一組しか客を取らないセレブに人気のレストラン。レストランのオーナーは絵田 光(えだ ひかり)。彼は投資家でここを趣味で経営している。投資家をしながら、実は怖い意味を持つ絵画を集めるのが趣味の男。「怖い絵」に秘められた物語がその事件の真の姿を浮かび上がらせ、罪深き人達に復讐の代行を行っていく。本当に存在する絵と、そこに隠されたメッセージ。世界中の名画には、実は隠された恐怖の真実があった…
謎多き絵画コレクターのダークヒーロー・ミステリー。舞台「怖い絵」であなたも絵画からその罪を! 解き明かせ。」


開演前から流れている曲が寺尾聰さんの「SHADOW CITY」
もうどのくらい前の曲?千春の「長い夜」の頃だから。。。1982年か。もう40年前の曲ですね。
なぜにこの曲?とも思ったけど。。見終わってもなぜに?だったんだけど・・・

最初に出てきたのはレストランのオーナー松也さん。
長台詞を朗々と。。。絵画のうんちくを語る語る。。。舞台上には、絵がいくつも飾られ・・・
ちょっと得した気分。
最初の怖い絵は「切り裂きジャックの寝室」絵を描いた画家が切り裂きジャック本人だったという。。。
(月9で「切り裂きジャック」の名前がでてきたときは、因縁を感じてしまった)

そんな中、レストランにいる若き画家でオーナーのアシスタントの青年が描いた絵も紹介される(そうか伏線か)

そして、この芝居の本題に・・・
持ち込まれた事件は、ある建設会社社長の妻の自殺が他殺ではないか?というもの。
社長が殺したのでは?と疑っている社長の愛人。アシスタントの青年は、彼女の弟みたいな存在だった。

舞台上には、オーナーと、社長、その愛人、若き画家でアシスタントの青年、そして刑事
話を聞いたオーナーは、「怖い絵」を使って、その事件の真相にせまっていく。

が、途中はなぜかアドリブコーナーに。
笑って笑って笑いました。
松也さんと寺脇さんのアドリブ合戦はすごかった。
比嘉愛未さんは、笑いをこらえるのが大変そうで、しょっちゅう後ろ向いてました。

そこから一変。話は怒涛の展開へ。
オーナーが、それぞれの登場人物の秘密や思いを明らかにしていき、、、
事件は二転三転の展開に。。。
みんな少しずつ隠し事をしたり、うそをついたりしているのだが、それを
オーナーが、「怖い絵」になぞらえて暴き出し。。。最後に犯人がわかる。

あらすじでは、復讐の代行をするとあったけど、、、代行したと言えるのかな
犯人を暴き出したということで、代行になるんだろうか・・・


舞台セットは、額縁がいくつか。。。そして、舞台の後方には「怖い絵」が飾られていた。
事件の中で、有名なフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」を利用していたけど、
この絵、X線を当てることで、フェルメールが描いたキューピッドが浮かび上がってくる。
誰がなんのために、これを消した?
そういう感じで、推理をするのに、使う絵が飾られているのだろう。


キャストの感想

オーナーの尾上松也さん
松也さんの芝居を見るのは新感線以来
汗をかきながらの熱演でした、
最初の長セリフも、ラストの魂のこもったセリフも大変だったろうな~
とても素晴らしかったです。
席がけっこう前目だったので、松也さんを堪能できました。ポッチャリ感がかわいかった
そして。。。こんなにアドリブ繰り出すんだ・・・
えなりかずきのものまねとか・・・意外性あったけど、面白かったです。


社長の寺脇さん
なんなんでしょう。この存在感。シリアスシーンでもアドリブシーンでも
まあ、アドリブは地球ゴージャスでの岸谷さんとの掛け合いでも慣れてるし、見慣れてるし(笑)
松也さんがあれこれ繰り出すから、それを受ける寺脇さんも大変。。。
それをさらに崎山さんにバトンタッチするもんだから、、舞台上はカオスでした。
それだけ笑わせておいて、終盤のシリアスな場面はさすがでした


愛人の比嘉愛未さん
すごいきれいだったし、細かった。
笑い上戸みたいで、途中のアドリブ合戦のときは、ホントにつらそうでした(笑い)
後半のちょっと狂気をはらんだような演技。。。見入ってしまいました。


探偵助手の佐藤寛太さん
初めて見た方でしたが、劇団EXILEの方なんですね。
まず。。。衣装が可愛くて、ちょっと女の子みたいだった。
終盤の演技にはぐっときました。


刑事の崎山つばささん
この方も初めての方でした。
刑事さんなんだけど、コミカルに話しながら、事件の真相に迫っていく
セリフ量も多くて大変だと思ったし。。。
松也・寺脇からのアドリブのバトンを受けるのも大変だと思ったし。。。
それを難なくこなしていて、楽しみな役者さんだなと思いました。

 

怖い絵と芝居、どう組合わせてくるんだろうと思ったけど、
絵を使って謎を解いていくという物語になるとは。。。
新しい演劇の形だなと思いました。
でも、すごく面白かった。
後半の展開には、前のめりになってしまうような、スピード感で
キャストの演技も楽しめたし。。。とてもよかった。。。
ストーリーがわかったところで、もう1回見たかったな~とも思いました。

 

コメント
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