もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「獣道一直線!!!」見てきました

2020-11-10 23:46:47 | お芝居

ねずみの三銃士 第4回企画公演「獣道一直線!!!」 PARCO劇場 2020.10.09 19:00~ & 10.30 19:00~

このユニットは、本当に、後味の悪い作品をめざしているんだな~って(良い意味です)
まず、この3人(生瀬さん、成志さん、古田さん)が揃うだけでもすごいのに、
ここに池谷のぶえさんまで揃っちゃうって。すごすぎないですか?最強すぎます。

「印獣」「万獣こわい」に続き、三作目の観劇です。
「印獣」では三田佳子さん、「万獣こわい」では小池栄子さんの怪演にやられましたが、
今回も池谷のぶえさんの怪演はすばらしかったです。


公式のあらすじより

「一面識もない独身男性3人が殺害された。
 
殺害方法も三者三様。無関係と思われた3つの事件。
 被害者の共通点は、大金を持っていて、婚活サイトに登録していた。
そして同じメーカーのED治療薬を飲んでいた。
 
事件に関心を持ったドキュメンタリー作家が取材を続ける中で浮かび上がってきた1人の女性の存在。
 
『苗田松子』
3人の被害者は、苗田松子と名乗る女と、関係を持っていた。
 
なぜこんな女に騙されるのか。男たちは耄碌していたとしか思えない。
しかし、苗田松子を取材するうちに自身も事件の闇に取り込まれ......。」


今回の公演は、木嶋佳苗が起こした殺人事件をモチーフとしている(らしい)
話は、とあるオーディション会場から始まる。
ここにやってきた売れない役者3人(生瀬・池田・古田)。
面接官の池谷のぶえさんから3人の役者は「不要不急の役者」と言われ、福島の練り物工場へ行くことを命じられます。

池谷のぶえさん演じる面接官の名前が「ぱわ原雅ぴ子」には笑いました。。。河原さんいじられてる・・・

苗田松子が起こした、婚活を利用した連続不審死事件の話が流れ、
事件のドキュメンタリーを作成しているカメラマンの関(クドカンさん)は、苗田松子のドキュメンタリーを
撮ろうと福島の練り物工場にやってくる。
関には、新婚のかなえという奥さんがいる。
苗田松子は、婚活サイトの写真とは全然違ったことに、まず関は驚く。そして自信満々な性格にも。
すでに、オーディションのあと、ここに連れてこられた3人は、苗田松子に惚れてしまっている

苗田松子の事件をインタビューをしている関は、3人の売れない役者を使って
再現フィルムを作り出す。
連続不審死事件は、望月、藪中、野呂という3人の男性のことで、
その男性の事件を3人の役者が演じて撮影していく

ところが、そのうちに、家でその映像の編集作業をしていた、妻のかなえが
松子に対して異様な興味を示すようになる。

望月を演じたのは生瀬さん演じる生汗勝々という役者。
その望月が藪中という男性を殺害?ただ、病院での事故?
その藪中を演じるのが成志さん演じる池手成芯

藪中は苗田松子と結婚していた男性。九州で姑と3人で暮らしていた。
そこに現れたのが、昔、苗田松子と交際していて刑務所に入ったが脱獄したという
野呂。それを演じたのが古田さん演じる古新田太というわけ。

苗田松子は、普通のおばさんに見えるのだが、彼女の魅力?魔力?のせいで、急に美しくみえる。
(そのときは、のぶえさんから美月ちゃんにチェンジ!!)

野呂の起こした事故で望月の奥さんがなくなったこともわかり、
これらの3つの事件の背景も1つになっていく。。。。
が、その事実に関しては、、特に掘り下げることもなく。

苗田松子は逮捕され、本名が松戸かなえということもわかり、裁判にかけられる。
その最中、拘置所まで、関の妻、かなえが面会に訪れる。
関かなえは、完全に苗田松子に心酔している。ダンナの悪口をいい、そしてだんだん苗田松子化していく

そして気が付けば、関も苗田松子の手にかかり、ATMでお金を振り込むようになってしまう。

ドキュメンタリーは完成することがなかった。裁判の証拠になるものが撮影されているからと
法廷に提出することになったという。それをさせたくない3人の売れない役者。
関の持つカメラを奪い合いもみ合いになりながら、関を魚をすりつぶす機械に落してしまう。
スイッチを入れ、関をミンチにしてしまう・・・機械から出てきたミンチを笑顔でならしてく成志さん・・・恐ろしい。

そのあと、最後にたくさんの「ちくわ」が流れてくる。。。あの「ちくわ」ってそうだよね。
超「イヤな」感じというか、、、
薄気味悪いんだけど、なんか笑ってしまって幕。


ホントに最後が、ぞわーってしましたよ。
あんなことが起こっても、みんな笑顔なんだもん。それでちくわだもん。
怖いけど面白い、気持ち悪いけど、なんか笑える。

こんな理不尽な展開があっても、許されるのが劇場なんですよね。
この時代に、こういう芝居を、真面目に(半分ふざけてたかも)できるのが劇場なんだなって
すごく感じたし、この芝居を見に来れたことが、本当によかったです。


キャストの感想は、
とにかく池谷のぶえさんですね。
もうなんでもありです。いつもすごい役者さんだと思ってたけど、今回もホントにすごいなと思いました。
どんな役でも、どんなシチュエーションでもこなしちゃうし。


それと、クドカンさん。
この芝居の唯一の良心。1人真面目に芝居を進めていたような。。。
まあ、最後、狂ってしまったかのようだったけど。
自分の書いた脚本を、こんなとんでもない人たちと演じるって、、、大変だろうな~


そして関の妻であり、ときどき苗田松子になる山本美月さん
最初に行ったときは、まだ馴染んでなかったというか、ちょっと羞恥心があったんだろうけど、
2回目にいったときは、だいぶ吹っ切れたように見えました。
それにしても、このメンバーの中だからねえ。大変だったでしょう。
あんなこともこんなこともさせられて。。。
ただ、私の個人的好みなんですが、私は彼女の声があんまり好きではないんですよね~


ねずみの3人はね。。もう何もいうことないです。
ところどころ、アドリブも普通にあり、クドカンさんマジ笑いしてたりね。
3人ともすごく楽しんで演じてたことは、ホントによくわかりました。
半分遊んでるかのようでしたよ。
途中はゲラゲラ笑わせていただいて、最後はイヤな気持ちになる。
3人の思うつぼにはまりました。

そう、古田さんの生足はやっぱりきれい。美月ちゃんとのぶえさんと3人でアイドルやったときに思った。
あと、成志さんは、イケメン・・・
生瀬さんの目力はすごい。。。

見に行くことができてよかったです。


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