もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「抜け目のない未亡人」見てきました

2014-07-18 23:17:10 | お芝居
「抜け目のない未亡人」 新国立中劇場 2014/07.13 13:30~

三谷さんの芝居で大竹しのぶさん主演。
さらにキャストがめちゃめちゃ豪華とあって、足を運びました。

1階17列だったので、後ろの方だなと思ってたら、
なんと最前列が10列。
もともとの9列までを舞台にしていて、開放感あふれる劇場となってました。
10列から傾斜が出てくるんで、とっても見やすかったです。

芝居の感想は。。。とにかく笑った。
芸達者な皆様に、とことん笑わせていただきました。
そういえば、春に見た三谷さんの「酒と涙とジキルとハイド」も笑ったなあ・・・
この路線で行くんでしょうか(笑い)


公式からあらすじを

「18世紀の国際都市ヴェネツィア。
金持ちで高齢の夫を看取ったばかりの未亡人ロザーウラは、今でいう婚活中の美しい妹、フランス出身のメイドと一緒に、亡き夫の弟の世話になる日々。でも、今度こそ、自分と年相応の再婚相手を見つけ、何とか女としての人生を取戻し、もうひと花咲かせたいと考えていました。
そんな彼女にイタリア、フランス、スペイン、イギリスの高貴な求婚者たちが現れます。彼らはある宿屋の食堂に集まり、彼女への賛辞を口に、酒を酌み交わしていましたが、影ではそれぞれが、お調子者の宿屋の召使を使って、 あの手この手で、未亡人のハートを射止めようと、恋のかけ引きを仕掛けていきます。
このヨーロッパ各国から集まった4人の求婚者たちは、それぞれに、「財産」「血筋」「容姿」「愛情」と、魅力や特徴はあるけれど、まあ、結局のところ一長一短……。新たな人生を託すには、今ひとつ決め手に欠ける求婚者たち。
そこで、未亡人はあるアイデアを思いつきます。街中が“仮面舞踏会”と化したかのような“ヴェネツィアの謝肉祭”のにぎわいの中、彼女は、どんな方法で4人の男たちの本心を探るのでしょう?」


原作はイタリアの喜劇作家カルロ・ゴルドーニの喜劇だそうですが、
それを大幅に三谷さんがアレンジして上演とのこと。
原作もベネチア舞台。お金持ちの未亡人が再婚相手を探そうと舞踏会に出かける。そこにいろんな国の男たちがいいよってくるが、誰も一長一短で。。。彼らを試すために、未亡人は策をしかける。。。というような話らしい。
これを映画監督の未亡人で元女優という設定にして、さらに舞踏会をベネチア国際映画祭に。10年ぶりに映画界に復帰しようと画策する元女優と、ベネチア国際映画祭に集まってきた各国の映画監督の話に。
監督たちはその女優の名前を利用しようと、あれこれするが、女優の方も、監督たちの本心を見抜こうと策をしかけていく・・・・
本質的なところは変えてないけど、設定を大幅に変更。
これを演じるのが、芸達者な面々なので、本当に面白かったです。


上にも書きましたが、セットは海が見えるホテルの中庭で、
海の部分は、通常の舞台の場所なんだけど、ここを使うのは基本克美さんだけ(笑い)

9列目までをつぶしたところに作った中庭で、話はほとんど進んでいきます。
ホテルの副支配人代理のヤッシー演じるアルレッキーノが、狂言回し的な役。
彼は、客席に座ったり、ほとんど自由に動いてました。

映画監督の未亡人でありかつての大女優である大竹しのぶさん演じるロザーウラは、映画界に復帰を望んでいる。そのマネージャで、峯村リエさん演じるマリオネット。
ホテルに集う映画監督に、イギリスからのルネビーフ(中川晃教さん)、フランスのルブロー(岡本健一さん)、スペインからのドン・アルバロ・デ・カスッチャ(克実さん)、イタリアのボスコ・ネーロ(段田さん)。それぞれ個性的で撮る映画も全然違う。映画監督たちもいろいろ思惑があって、ロザウーラに出演してもらおうとあの手この手を使ってくる。

さらに、ロザーウラの家族も、大根役者の妹エレオノーラ(木村佳乃さん)やチョイ役ばかりの父親ロンバールディ(小野武彦さん)、さらにはロザーウラのおじであるパンタローネ(浅野和之さん)もひっかきまわす。

そんな中、ロザウーラは言い寄ってくる映画監督たちに、映画の内容を聞いたり、あれこれと注文をつける。
その映画監督たちも他の3人をけん制しながら、なんとか自分に有利になるようにと動いている。
マリオネットがロザウーラに監督たちの本音を探ろうとけしかける。仮面舞踏会だから、仮装して別人になりすまして、本音を言わせるわけ。監督たちもころっとだまされて本音を言ってしまう。
ただひとり、ロザウーラが母親役だからと一番嫌がっていた、ボスコ・ネーロだけは誠意を見せる。
ロザウーラはボスコ・ネーロの映画に出ることを決心するが・・・・まだ撮影時期もスポンサーも何も決まっていないという落ち。


最後の最後まで笑わせてくれて、楽しかった。

ただキャストの数が多くて、少ししか出番がない人が残念だったな。
たとえば遠山俊也、春海四方さんなんて、いい役者さんなのに、ほとんど出番がないのでもったいない。

小野武彦さんや木村佳乃さんも思ったより出番ないしね。

一番よかったのが、峯村リエさん。もともと大好きな女優さんで、ナイロンとかでよく見てるんだけど、すばらしかった。有能なマネージャだけど、ロザウーラに対してちょっと厳しい面ももっている。そんな役をうまく演じていたし、生き生き演じてた。
大竹しのぶさんとの掛け合いもとてもテンポよくて、面白かった。

大竹しのぶさんは、本当にすごかったな~
天真爛漫でちょっとプライドの高い大女優を前半は小気味よく演じ、そして後半は仮面舞踏会で七変化。
さすがでした。衣裳の早替えもすごいけど、キャラの演じ分けとかね。ホントにすごいし、たくさん笑いました。

それとヤッシー。ほとんど出ずっぱり。でも、狂言回しでありながら、しっかり観客もしてるのが素敵。
映画監督がそれぞれロザウーラのところに来る時も、隅の方で、ちゃっかり見てたりね。
芝居の最初のシーンやヤッシーなんだけど、前説のような感じで、あっという間の客をひきつけたのはさすがでした。ある意味、影の主役でしたね。彼のキャラにぴったりでした。

あとは~克実さんかな。ラテン系なやつ。登場から足ひれをつけてるという・・・のっけから笑いをとるんだもんな。克実さん演じるドン・アルバロ・デ・カスッチャは、実はこのホテルには宿泊してなくて、海を泳いでくるっていう設定がまた笑える。なんで登場退場のときは、一人だけ舞台の奥の海を使うという・・・

そのほかの皆さんも、芸達者な面々で贅沢な本当にキャスティングでした。
それと楽士の面々が、アコーディオンやギターを生演奏で、それがまた素敵でしたよ。アコーディオンって音も優しいし、とてもよいですね。

芝居は休憩なしで1時間50分かな。あっという間でした。
それから、ヤッシーの「カーテンコールは1回だけ」という言葉のとおり、本当に1回だけでカテコが終わりました。
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