キャンプツーリングでのライテクとは・・・

荷物を満載してのキャンプツーリングだからといっても勿論空身の走りとそんなに大きく変わる事はなく、大きく変えられる事も無いのだが積載によって普段よりバイクの運動性能、危険回避能力も落ちる中で如何に自分の走行リズムを確保して疲労を軽減しリスクを避けるかという視点でいわゆるライテクとは別の視点で纏めてみた。

・一時停止はしっかり止まり安全確認も確実に行う。荷物の分発進加速やブレーキ、切替しの能力も低下しているので行けるか行けないかの見極めはより慎重、確実に。それと特に土地勘のないエリアでは一時停止違反で捕まることがままある。

・ウィンカーは早目に確実に出し、消し忘れに注意。信号待ちなどはブレーキを掛けて後続車の追突を避ける。また前車との車間距離は多目に取って何かの時は離脱が容易な様にする。私は右足着地でいつでもギアが入れらる様にしている。

・走行も前7、後3、ナビで白バイ追尾式取締エリアなどと囁かれると前6、後4で後方への注意を増やしたりして（笑）

・追い越しをしたら抜いたクルマに挨拶をしておくとその後、後ろから距離を詰められたり、煽られる事が少ない。

・ワインディングロードでは一段下のギアで走り、十分なトラクションを確保し、コーナーでも膨らんでセンターを割らない様に気をつける。直線では一段上のギアを使いコンスタントスロットルを心掛けて燃費向上とリラックスライディングによる疲労軽減に心掛ける。

・対向2車線の道路ではセンターライン寄りを走り、左側、ブラインド側からの飛び出しに対する危険回避を行う、対向車は見えれば危険回避は比較的容易。ただバイクだとセンターに寄って走ってくる対向車があるのでそういう場合にはホーンを鳴らしたり足を出したりするｗ

・積載荷物の幅を意識して走る、すり抜けは注意。左から抜いてクルマの間を右に抜ける時も内輪差？を意識しで荷物を引っ掛けない様に注意。

・軽車両を含め車両に対しては危険と思えば躊躇せずにホーンを使用する。ホーン使用の標識があれば積極的に鳴らす。その為にWホーン化して最大活用。

・朝の走り出しは路面が冷えていて、雨や朝露だとウェット気味、キャンプサイトの草地や泥濘地は特に滑りやすい、また身体も暖まっておらず反応も良くない、タイヤも冷えてグリップが良くないのでアクセルワークは慎重にして転倒を防ぐ。

・GSに入る時は歩道の段差やGS所内の地面や水撒きの有無を見る。どうしても駐車が逆バンクになる様なGSは一旦は入っても給油しないで他を探すこともある。サイドスタンドの不確実な出し入れ、出し忘れ、跨ったままよそ見や財布を探してのアンバランスな姿勢等は荷物との相乗効果による転倒を誘発しやすい。

・キャンプ道具を降ろした後に走行する場合は重量、バランス感覚が異なるので慣れるまでは慎重に走る、逆も同じ。

・積載荷物の左右アンバランスや不安定、トップヘビーが酷いとコーナーリングのみならずUターン、或いは滑った時等にバランスを崩しやすいので積載に危険を感じたら躊躇せずに積み直しをする。

・バイクからの乗降時、シートやキャリアに積んだ荷物に足を引っかけたり回し蹴りをしてバイクを倒したり本人がこけたりすることがある。

・荷物をゴムバンドやロープで固定した場合、最初の休憩時に初期の緩みチェックをする、また閉めたつもりでもバッグの口が開いていたり、スマホナビなどがしっかり固定されていない場合も往々にしてある。気に入らない積載物があると気になるので早急に対応する。

・シート下にETC器を収納している場合にはETCカードの挿入を確実に行ってから荷物を積載する。

・走りのリズムが確保され、いわゆる「乗れている状態」の時はその状態に身を任せて走る方が疲労は少ないので、定期的な休憩には拘らないがそのリズムが途切れた時は十分な休憩をとる方が良い。

・夜間走行は極力避ける。どうしても必要な場合は、有れば高速利用、無ければ照明が多く、休憩も取りやすい幹線道路を利用。逆に路面状況が悪く動物の飛び出しや携帯が通じない様な道は避ける。いずれにしても夜間もペースメーカーになるクルマを探してその後を走る方が疲れやリスク（取締含め）は少ない。

・夜間はパトカー（たまに白バイも）に追尾されても分かり難いので十分注意して最後尾は避ける。

・ペースの合わない先行車、あるいは動きの怪しい先行車が居る場合は一刻も早くそれらからの離脱を図る。後ろからベタ付されたり煽られた時も同様。

・マスツーの集団の後ろについたら可及的速やかに追い抜いて離脱する。手を挙げて挨拶しながら抜くと大体は問題無い。どうしようも無い時は道を変えるか休憩を入れて離脱する。