いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

RZ50(5R2) 燃料タンク内の補修

2020年05月13日 | 日記
今度はバイク、やろうやろうと思ってほっときっ放しだったRZ50。
RG50もやっている途中なんですが、樹脂が余っているのでこちらも補修。

バイクの燃料タンクは大抵、内部がサビとスラッジでボロボロの場合が多く、特に廃車は顕著です。
いろいろ直し方はあると思うんですが、今回は完全な適当(笑)

まず、タンク内部にサンポール希釈液を満たし、数日放置。
これで、サビ・スラッジをある程度除去、または脆くしておきます。

で、希釈液を捨て、油汚れ用マジックリンでちょっと中和させ、その水溶液も捨てちゃいます。

次に、大胆にタンクの背をグラインダーで開口、内部のすみずみまで手を入れられる範囲の大きさくらい。
(以後、切り取った部分を「フタ」と呼びます)



キタナイ内部をこれで見渡せますので、ステンレスたわしやスクレーパ、紙やすりなどで内部のサビ・スラッジを十分に取り除きます。
こすって除去 → 水洗を何回か繰り返し、最後にドライヤーで水分を強制乾燥させると表面にうっすらと赤錆が出てきます。

発錆は液体のラストリムーバーを100~200cc程度タンク内に流し込み、なじませるとすぐに取れますので、その後水洗してまた乾燥。
これで、タンク内はサビ・スラッジ及び油分が十分に取り除けた状態になります。

今回はタンク外部の塗装はしないので、切断開口部・給油口・燃料コック取り付け部は開けたままの状態でマスキング、塗装面をビニール袋などで養生します。

次に、タンク内部にビニルエステル樹脂(インパラ)を流し込み、タンク本体をあちこち向けてコーティングします。
切断開口部から樹脂の流れは見えるので、まんべんなく回りにくいところは筆などを使って念入りに。

後は1分余り静置すると余分な樹脂分が底に溜まりますので排出、ムダに溜まらないようにします。
これで硬化・乾燥させると、スベスベのつやのある耐ガソリン樹脂膜が完成(笑)



コーティングにインパラ樹脂を使いましたので、フタの接着性を良くするために切断開口部のフチから約1cmくらいコーティング部分をペーパーがけ。
フタはあらかじめ内部側のサビ取りをして、フチから約1cm程度はみ出すくらいのFRP用ガラスマットを内側に敷き、ノンパラでマットをフタに接着。

こうすると、こんな感じで切断した開口部を塞ぐことになります。
(フタのガラスマット部分はタンクの内側に入り、タンク本体との接着面の役目をします)




あらかじめタンクとフタの「チリ(合わせ面)」が合うかどうか確認後、フタ内側に今度はインパラ樹脂を塗り、はみ出しているガラスマットにも樹脂を塗ります。
また、先にペーパーがけを行ったタンク部分も筆で樹脂を軽く塗布。

後はフタを元の位置に戻すようにして、内側からガラスマット部分をタンク内側に張り付ける形で入れ込み保持、この時ハンドリングが面倒ですので、私はマグネットフック2ヶでフタを吊りながら行いました。

硬化後、タンクとフタの隙間がありますので、その部分にスポイトで樹脂を何回かに分けて流し込み。
これで硬化すると、フタは両手で押したくらいでは外れないほど強固に接着できま~す。

FRP用樹脂は通常のタンクコーティング剤と違い硬化剤を使用しますので、この作業の場合は外気温で硬化所要時間が変化します。
工程時間上、タンクコーティングは15~20℃程度、タンクとフタの接着作業は25℃程度で、温度が高い方が硬化時間は短くなります。

あとは加工した部分の仕上げが残っていますので、しばらくはこのまま樹脂が完全硬化するまで放置(笑)
では、また。
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アルト・ワークス(HA22S)の、こまごま修理。

2020年05月13日 | 日記
ワークス君も積算15万kmを越え、あちこち壊れてきます(笑)
それでもドッカンターボも健在、まだまだ元気です。

15万kmを迎えるあたりでオルタネータがご臨終、リビルド品に交換。



以前からバッテリー接続端子のマイナス側に経年で亀裂が入ってまして、危なっかしいので交換。
純正は肉厚が薄くて頼りない感じの端子だったので、エーモンさんの汎用端子で代替。



ヘッドカバーのオイルフィラーキャップにも気づいたら大きな亀裂が入ってまして、これも交換。
純正でもよかったんですが、割れるとまた面倒なので、見栄え重視で社外品のアルミ製キャップに(笑)



たまに聞かれる電子スロットルの不調なんですが、私はいつもエコモード走行、たまにモードを切り替えてますが不調は今のところありませ~ん。



新車時から付いていたドアバイザーが脱落しちゃいまして、これ、オプション品で結構なお値段するので工夫して修理。
バイザーの取り付け金具を利用して、同じ位置でナベネジで留めちゃってます。



ただ、本来はバイザーと一体のプラスチックリベットを金具に押し込んで固定してますので、もう欠けてしまって機能しないリベットを削り取り、その長さ分のスリーブ入りクッションを作製、ナベネジでバイザー・クッション・取付金具を貫通固定という感じ。

バイザー本体とドアとの間は住宅用の隙間テープで塞いでますが、テープの接着面はドア側、スポンジ側はバイザー側、このままでは風圧が掛かった時にバイザーが浮いてしまいますので、バイザーとスポンジ面の間に接着剤(コニシボンド・G103)を薄く塗布して接着。



ちなみに、隙間テープは野外用、スポンジ主材がEPDMですので耐候性があります。
バイザーの外に露出したナベネジは、そのままでは見栄えが悪いので内装用のネジキャップで隠してます。

いつもながらのケチケチ修理でした(笑)
では、また。
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スズキ・空冷RG50のクラッチケーブル交換

2020年05月05日 | 日記
今度はRG50(3型)がクラッチ不良なので修理。
置きっぱなしなのでクラッチプレートの張り付きかな~なんて思ってたんですが、ケーブルの固着でした。



それも、うんともすんとも言わないくらいの固着(笑)
廃車バイクは結構、こういった状態で無理やり作動させてクラッチレバーを折ってるものも見かけます。

この空冷RGのケーブルは緊張調整ボルトとリンクが付いているタイプなのでちょっと特殊。
アームは割ピンを取ると外れますので、リンクからレバーまでがAssyパーツになっています。



今まで付いていたケーブルはストレート、今回の純正品はエルボが付いたタイプなので取り回しはストレートよりスマートな感じ。



とりあえず古いケーブルを分解、ケーブルからアームを取り、新しいケーブルに装着。
この時、ピンもサビで渋くなっていることが多いので、リンクがスムーズに動くように紙ヤスリで研磨。




後は車体にケーブルをはわせ、ハンドル周りなど可動部は無理な取り回しにならないか確認しながら取り付け。
ケースの基部にケーブルをいっぱいにねじ込んだら、アームをシャフトに差し込みます。



緊張調整ボルトでケーブルの遊びを適度に出し、ロックナットを軽く締め付け。
古いバイクなので、調整ネジ部分に固着やネジが傷まないようにグリスを薄く塗ってます。



エンジンを始動、操作してクラッチの切れを確認、元々が廃車でもレッドゾーンまで軽く吹け上り、まだまだ現役です(笑)
では、また。
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アルト・ワークス(HA22S)のエアコン修理

2020年05月01日 | 日記
とうとうワークス君のエアコンコンプレッサーがご臨終。
まあ、もう15万km越えなのでよくここまで頑張ってくれました(笑)

修理はいつものケチケチパターンで、中古のコンプレッサーを入手、交換・冷媒注入も自分で。
とりあえず、付いているコンプレッサーにアクセスする為に、バンパーを外しちゃいます。



バンパーは8本のプラスティリベットと、フォグランプ(?)のステーを固定しているボルト2本を外すと取れます。
プラスティリベットは大抵、この時にヤラれちゃいますので、あらかじめ買っておいた方が再固定は確実です。

このアルトモデルのエアコンシステムはNA・ターボでほぼ共通、コンプレッサーも同じ。
まあ、一応、品番は確かめてますけどね(笑)




あらかじめ配管を固定しているボルトを緩めてガスの残圧を逃がしてやります。
知り合いのクルマ屋さんにガスは回収してもらったので、ほとんどガス圧ないんですが念の為(笑)



レシーバタンクは今回交換なし。



プーリーベルト、配線コネクタ1本、配管2本を外して、COMP本体を取っちゃいます。
配管口を倒立させてしまうと、オイルが場合により垂れちゃいますので、栓をするか口をなるべく上に向けたままで外します。

で、用意した中古COMPに交換、オイルを配管口から注入。
オイルはエステルオイル、配管やレシーバ中に残オイルがある可能性があるので、約70ccでちょっと少なめ。



配管を接続する前に、口金のOリングを交換。



後はベルトを取り付け、張りを確認しながらCOMP本体をボルトで固定、配管などを復帰します。

ここから冷媒(HFC134a)注入ですが、やり方は親切な方が詳しくWeb公開されてますので、そちらをご参考にどうぞ(笑)
ポンプで真空引いて、低圧側から冷媒注入、エンジン掛けてエアコンONしてまた冷媒注入、といった作業。




ガスが全く入ってないので、今時期以上に気温が上がっていないと冷媒の気化が悪くて入っていかずに苦労します(笑)
作業はバンパー取り外しからゆっくりやって約3時間くらい。

真空ポンプとゲージはネットで購入した廉価品、安くてもちゃんと機能していますので重宝してます。

これから暑くなる時期、やって正解のエアコン修理でした(笑)
では、また。
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