前回が電装系でしたので、今回は軽くエンジン本体など。
ご存知の通り、GR50のエンジンは2ストロークですので単純な構造です。
不動車の場合、シリンダー内壁の油膜が切れ最悪サビが発生している事があります。
圧縮を確認する前に、プラグを外してLEDライトなどで内部を先に確認する事をお薦めします。
過去の記事(コレダ編)でも記事に挙げましたが、2ストローク空冷エンジン(シリンダー)の場合、気候の影響をモロに受けますので、油膜があっても結露してサビが浮く場合があります。
圧縮の確認はお約束のオイルをシリンダー内に垂らし込んでから行いますが、コンプレッションゲージなどは手持ちにございませんので、プラグホールを親指で押さえ込んでの超アナログ確認です(笑)。
このバイクは特に噛み付き、スカッフィング(引っかき傷)なども無く、シリンダー・ピストンの状態は良好でした。
分解後は各部分に付着したカーボンを真鍮ブラシと灯油を併用して取り除き、シリンダーとシリンダヘッドの合わせ面の平面度を確認します。
平面度の確認は本来「定盤」と「シックネスゲージ」を使用しますが、普通の家庭では置いてはありません(笑)。
精度は若干劣りますが、板ガラスを定盤代わりに使用したり、暗所(夜間)でライトを利用して歪みを観察しています。
修正はオイルストーンを使用しますが、研磨面を対角・十字方向にJIS規格のスケール(金属製定規)を利用して均一に研磨出来ているかを仮確認し、最終的には前述の方法で判断しています。
このシリンダヘッドも一般的なスキッシュ付半球形燃焼室ですが、スキッシュとガスケット合わせ面までの厚さは約1mm以下でしたので、大幅に削り込むと熱膨張時にピストンと干渉してしまう恐れがありますので、修正は慎重に行います。
私の場合ですが、シリンダーはボーリングなど切削加工までに及ばない場合、油膜の確保をさせる為にクロスハッチの加工は行っています。
とはいっても中古の当たりのついたシリンダーですので、紙ヤスリの1000番前後を使って内壁に傷を軽く付けるだけです。
エンジンにもよりますが、この年代のクロスハッチの加工深さは約10μ位ですので、紙ヤスリ1000番前後の研磨粒子(工業用ダイヤモンド)で傷を付けるので十分かと。
傷の付け方に若干手間とコツがいりますが、特に焼き付きを修正したシリンダーはこれが非常に重要な加工だったりします。
これはあくまで鋳鉄スリーブのエンジンに個人レベルで行っている事ですので、鵜呑みにされないで下さい。
続きはまた後日。では、また。
ご存知の通り、GR50のエンジンは2ストロークですので単純な構造です。
不動車の場合、シリンダー内壁の油膜が切れ最悪サビが発生している事があります。
圧縮を確認する前に、プラグを外してLEDライトなどで内部を先に確認する事をお薦めします。
過去の記事(コレダ編)でも記事に挙げましたが、2ストローク空冷エンジン(シリンダー)の場合、気候の影響をモロに受けますので、油膜があっても結露してサビが浮く場合があります。
圧縮の確認はお約束のオイルをシリンダー内に垂らし込んでから行いますが、コンプレッションゲージなどは手持ちにございませんので、プラグホールを親指で押さえ込んでの超アナログ確認です(笑)。
このバイクは特に噛み付き、スカッフィング(引っかき傷)なども無く、シリンダー・ピストンの状態は良好でした。
分解後は各部分に付着したカーボンを真鍮ブラシと灯油を併用して取り除き、シリンダーとシリンダヘッドの合わせ面の平面度を確認します。
平面度の確認は本来「定盤」と「シックネスゲージ」を使用しますが、普通の家庭では置いてはありません(笑)。
精度は若干劣りますが、板ガラスを定盤代わりに使用したり、暗所(夜間)でライトを利用して歪みを観察しています。
修正はオイルストーンを使用しますが、研磨面を対角・十字方向にJIS規格のスケール(金属製定規)を利用して均一に研磨出来ているかを仮確認し、最終的には前述の方法で判断しています。
このシリンダヘッドも一般的なスキッシュ付半球形燃焼室ですが、スキッシュとガスケット合わせ面までの厚さは約1mm以下でしたので、大幅に削り込むと熱膨張時にピストンと干渉してしまう恐れがありますので、修正は慎重に行います。
私の場合ですが、シリンダーはボーリングなど切削加工までに及ばない場合、油膜の確保をさせる為にクロスハッチの加工は行っています。
とはいっても中古の当たりのついたシリンダーですので、紙ヤスリの1000番前後を使って内壁に傷を軽く付けるだけです。
エンジンにもよりますが、この年代のクロスハッチの加工深さは約10μ位ですので、紙ヤスリ1000番前後の研磨粒子(工業用ダイヤモンド)で傷を付けるので十分かと。
傷の付け方に若干手間とコツがいりますが、特に焼き付きを修正したシリンダーはこれが非常に重要な加工だったりします。
これはあくまで鋳鉄スリーブのエンジンに個人レベルで行っている事ですので、鵜呑みにされないで下さい。
続きはまた後日。では、また。