分解部分(ネジ・可動部)に浸透性潤滑油を浸み込ませて充分時間を置いてから分解に入ります。
ここで注意しているのは、再生使用出来そうなパーツを壊さない様に分解する事です。
見極めが難しいので経験を要しますが、少々手を入れて使えるのであれば、これほどエコな事はありません(笑)。
ただ、ゴム製パッキン・シールは再生はせずに同等の代替品に交換した方が後々の為です。
過去にどうしても手に入らないサイズの変形したオイルシールを加圧と加熱、少々のケミカル品を使用して修正した事もありましたが、私の場合は週末程度にしか走行しませんので、実際、通勤などで酷使した場合などの耐久性は補償の限りではありません。
また、当然再生が不向きなパーツもあります。
特製形状のゴムパッキンは入手が難しいものが多いので製作が早い道ですが、オイルシール等は比較的、汎用機械を取り扱う商店で入手できる事があります。
現物を持って探しに行くのが確実ですが、シャフト部分に使われているものなどは、シール側面にある記号が外寸・内寸・ラジアル方向寸法などを表記していますので、それを記録して行くのも良いでしょう。
と、少し寄り道してしまいました(笑)。
不動車のコンディションでやはり気になるのはキャブレターです。
大抵はキャブ本体の白錆とガソリンのワニスなどで汚れ・閉塞している場合がほとんどです。
外せる部分は外しますが、ここでも浸透性潤滑剤を一旦吹いておいてから分解します。
特に注意が必要なのは、ジェットの破損、ピストンバルブ摺動面(ボデー側)の傷付きです。
キャブクリーナー(希釈用など)を使うのが近道ですが、大して使わないのに高価なのと、キレイにはなりますが浸食性があって脆くなっている古いキャブにはツライので、私はもっぱら毛ブラシ(歯ブラシ)・灯油でゆっくりと時間をかけて洗浄します。
パーツクリーナーなどで本体通路内に溜まったゴミ・錆を取り除きますが、この時にキチンと通路が開通しているかも確認します。
このキャブはそれほど酷い状態にはなかったのですが、ジェットホルダーの詰まり(下図No.3)が取れず、やむなく竹串と模型用コンパウンド(2000番)を使って開通させました。
仕上げは釣り用テグスを通して何度か往復させ、滑らかにします。
別の記事(K50キャブ編)でも挙げたのですが、このキャブも例に漏れずスタータ(上図No.28~33)の、No.28のパーツの先端のゴムが硬化・変形していました。
修理は古いゴムをピックで取り出し、皮ポンチで打ち抜いたゴムを替わりに詰めるだけですが、ゴムの素材はNBR(耐ガソリン用ニトリルゴム。ホームセンターで入手)を使用します。
フロート室周囲のガスケット(上図No.9)は形状は単純なので汎用ガスケットシートから切り出しますが、ガスケットの厚みに注意します(極端に違うと油面に影響しますので)。
油面(H寸法)は約22mmですが、状態差が生じますので、最終的には装着しての調子次第で判断しています。
片足スタンドのバイクはタイコ(フロート)の左右で高さが異なっている場合(アーム部捻じれ)がありますので、必ずタイコの両方を測定しながら調整する配慮が必要です。
このキャブはニードルバルブに漏れの症状がありましたので、当たり面の修正は綿棒と模型用コンパウンド(2000番)を使用して修正しました。
よくやってしまう失敗が、ジェットニードルの段数を決めているEクリップ(上図No.20)の紛失です。
最後の最後でキャブのセッティングを出す際の、スロットルバルブを引き抜いて調整中によくやってしまうんですね・・(泣)。
こんな小さな部品を探すのは正に「乾草の中の針」ですので、私はとっとと諦めて、ラジコン屋さんで入手したEクリップを使います。
価格は10ヶ位で100円前後ですので純正よりもお得です。
ヤレたキャブは各所にクセが出ていますので、私は極力付いていたパーツを洗浄して組み上げ再生しています。
新品を使用して組み上げるのも良いのですが、機械には「なじみ」というものがあるので、それを無視してしまうと逆に調子が悪くなる場合があるからです。
キャブレターは精密機械ですので、整備・修正には格別の配慮が必要なんですね。
では、また。
ここで注意しているのは、再生使用出来そうなパーツを壊さない様に分解する事です。
見極めが難しいので経験を要しますが、少々手を入れて使えるのであれば、これほどエコな事はありません(笑)。
ただ、ゴム製パッキン・シールは再生はせずに同等の代替品に交換した方が後々の為です。
過去にどうしても手に入らないサイズの変形したオイルシールを加圧と加熱、少々のケミカル品を使用して修正した事もありましたが、私の場合は週末程度にしか走行しませんので、実際、通勤などで酷使した場合などの耐久性は補償の限りではありません。
また、当然再生が不向きなパーツもあります。
特製形状のゴムパッキンは入手が難しいものが多いので製作が早い道ですが、オイルシール等は比較的、汎用機械を取り扱う商店で入手できる事があります。
現物を持って探しに行くのが確実ですが、シャフト部分に使われているものなどは、シール側面にある記号が外寸・内寸・ラジアル方向寸法などを表記していますので、それを記録して行くのも良いでしょう。
と、少し寄り道してしまいました(笑)。
不動車のコンディションでやはり気になるのはキャブレターです。
大抵はキャブ本体の白錆とガソリンのワニスなどで汚れ・閉塞している場合がほとんどです。
外せる部分は外しますが、ここでも浸透性潤滑剤を一旦吹いておいてから分解します。
特に注意が必要なのは、ジェットの破損、ピストンバルブ摺動面(ボデー側)の傷付きです。
キャブクリーナー(希釈用など)を使うのが近道ですが、大して使わないのに高価なのと、キレイにはなりますが浸食性があって脆くなっている古いキャブにはツライので、私はもっぱら毛ブラシ(歯ブラシ)・灯油でゆっくりと時間をかけて洗浄します。
パーツクリーナーなどで本体通路内に溜まったゴミ・錆を取り除きますが、この時にキチンと通路が開通しているかも確認します。
このキャブはそれほど酷い状態にはなかったのですが、ジェットホルダーの詰まり(下図No.3)が取れず、やむなく竹串と模型用コンパウンド(2000番)を使って開通させました。
仕上げは釣り用テグスを通して何度か往復させ、滑らかにします。
別の記事(K50キャブ編)でも挙げたのですが、このキャブも例に漏れずスタータ(上図No.28~33)の、No.28のパーツの先端のゴムが硬化・変形していました。
修理は古いゴムをピックで取り出し、皮ポンチで打ち抜いたゴムを替わりに詰めるだけですが、ゴムの素材はNBR(耐ガソリン用ニトリルゴム。ホームセンターで入手)を使用します。
フロート室周囲のガスケット(上図No.9)は形状は単純なので汎用ガスケットシートから切り出しますが、ガスケットの厚みに注意します(極端に違うと油面に影響しますので)。
油面(H寸法)は約22mmですが、状態差が生じますので、最終的には装着しての調子次第で判断しています。
片足スタンドのバイクはタイコ(フロート)の左右で高さが異なっている場合(アーム部捻じれ)がありますので、必ずタイコの両方を測定しながら調整する配慮が必要です。
このキャブはニードルバルブに漏れの症状がありましたので、当たり面の修正は綿棒と模型用コンパウンド(2000番)を使用して修正しました。
よくやってしまう失敗が、ジェットニードルの段数を決めているEクリップ(上図No.20)の紛失です。
最後の最後でキャブのセッティングを出す際の、スロットルバルブを引き抜いて調整中によくやってしまうんですね・・(泣)。
こんな小さな部品を探すのは正に「乾草の中の針」ですので、私はとっとと諦めて、ラジコン屋さんで入手したEクリップを使います。
価格は10ヶ位で100円前後ですので純正よりもお得です。
ヤレたキャブは各所にクセが出ていますので、私は極力付いていたパーツを洗浄して組み上げ再生しています。
新品を使用して組み上げるのも良いのですが、機械には「なじみ」というものがあるので、それを無視してしまうと逆に調子が悪くなる場合があるからです。
キャブレターは精密機械ですので、整備・修正には格別の配慮が必要なんですね。
では、また。