いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

コレダ50 キャブレター分解

2019年05月26日 | 日記
ちょっとキャブセッティングを確認する作業があったので、カンタンにバラしかたやら。
一回清掃した後なので、キレイな状態ですけどね(笑)

コレダ50のキャブ(形式VM-14SC、メインボア14mm)は腰下の右側、キャブレタインスペクションキャップというカバーで覆われています。
ロータリーバルブの様な配置なので、外付けキャブよりアクセスがちょっと面倒(笑)



ネジ4本で外れますので、これを外すと、キャブがお目見えします。



そして、キャブ上部にゴム製のトップカバーがありますので、これも外します。



この時、ケーブル(スロットルとチョーク)にちょっとオイルを付けて、滑らせるように上にずらす感じです。
スロットルストップの割ピンでカバーを傷めない様に外すのが注意点、こんな感じで外します。



次はキャブを腰下に固定しているボルトを緩めます。
キャブの付いているケースの前側にゴム製のプラグがありますので、外側はエアスクリュの調整用ですので、内側を外します。



すると、奥にボルトが見えますので、これをマイナスドライバーなどで緩めます。



キャブレタ本体、バルブキャップを緩め、スロットルバルブAssyを抜きます。





この時、ニードルを傷めない様に注意、小さな打痕でも吹け上りに影響が出てきちゃいますから。

次はホース類。
ブリーザーとフュエルホースをキャブから外します。





で、キャブ本体を左右にねじるように引いて取り外し。



チョーク(スタータ)ケーブルが付きっぱなしですので、これをスパナで取り外します。
これでキャブが完全に外れます。



スロットルバルブとチョークプランジャもこれでメンテできますので、付着物やサビなどを取り除きます。
特にプランジャはスプリング周りにサビ・汚れが付きやすいので、清掃をお薦めします。



今度はキャブ本体、エアスクリュはここ。



外す際はスプリングを紛失しない様に、ニードル部の付着物を清掃します。
全閉から開度1回転半の指定値があるのですが、個体や状態によって開度に差がでますので参考までに(笑)

ネジ4本で固定されているフロートチャンバを外し、キャブ内部へ。



フロートが張り付きで外れない場合は、チャンバの底を指で押さえ、横から軽くプラハンで叩くと大抵取れます(笑)

これで、フロートやジェットがメンテできる状態に。



フロートは外し、ニードルバルブ周りを清掃。





バルブ先端はゴムですので取扱い注意、キャブ側は綿棒を使うとパーツを傷めず清掃できます。
フロートも水に沈めるなどして穴が開いていないかの確認、穴開いてると水の中で振った時に表面からプクっと泡が出るんですよ(笑)

ジェットは外し、これも清掃。
筒状の部分(エマルジョンチューブ)の穴が何ヶ所か詰まり気味など多いですね。



ちなみに私はジェットの清掃はルーペで穴の状態を観察、テグス(釣り糸)で清掃してます(笑)
ジェットは材質(黄銅など)が柔らかいですから、はるかに硬い縫い針なんかでグリグリやっちゃうのはジェットが傷むのでNG。

本体も穴という穴を洗浄、組付けしていきますが、最後にフロート高さの確認。
逆さにして、キャブ上部底面からフロートのタイコ上面までの寸法を測ります。

フロート自重を掛けずに24mm(フロートリップがニードルバルブに接触した状態)という指定がありますが、これもエアスクリュと同じく個体や状態によって差が出ますので参考までに(笑)

経験上、ここの故障で多いのは片側スタンドを頻繁に使ってフロート左右で高さが異なっていたり、ニードルバルブの状態が悪くセッティングが出ないとか、オーバーフローなど。

油面が高すぎる場合、吹けないなどカブり気味(混合気が濃い)かオーバーフロー、油面が低すぎるとエンジンがかからない(混合気が薄い)かプラグが焼け気味、高回転での走行時に燃料の供給が追い付かずにもたつくなどの障害が出ますので、結構シビアなセッティングが必要な箇所です。

キャブ本体を組み上げたら腰下に仮組み、フュエルホースを接続して燃料を通し、車体を揺さぶってオーバーフローしないか確認します。
組付けの際は、垂直をある程度出さないと油面の傾きやフロート動作の障害になりますので注意。



後はスロットルバルブなりケーブルやカバーを元通りに組んで終了。

型式の古い単純なキャブですので整備はカンタンですが、ここの状態次第でエンジンの調子が良くも悪くもなりますのでいつも気を使います(笑)
では、また。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コレダ50の、かるい整備で必要なパーツなどなど。

2019年05月19日 | 日記
ちょっと余談で、経験も含めてコレダ君のかるい整備で必要なパーツやら。

まあ、そんなに壊れるバイクではないんですが、やっぱり乗り続けていると必要なモノは出てきます。
やっぱり真っ先に必要なのはコレ(笑)



純正CCISスーパーオイル。
これ入れないと焼き付いちゃいますからね(笑)

ヤマハさんのオートルーブ(現ヤマルーブ)、カストロールさんより硬め、回転が若干抑えられるオイルですが、純正だけあって安心。

ちなみに、回るからといって高回転向け(ワコーズさんの2CT、カストロールさんの2TSなど)のハイグレードオイルをノーマルのエンジンで使用すると、燃え切らずにデポジット(燃えカス)がエキゾースト周辺とマフラーに堆積して早期に詰まる現象がありますのでご注意。

スポーツはK50のP型と同じ分解式のマフラーなので清掃できるんですが、スクランブラーの非分解式は厄介です。

それとバルブ。
ヘッドライトとテールですね。



法改正で常時点灯になってから、いつの間にか切れてるなんてことが。
これはホームセンターで売っていますので、予備は持っていた方がお巡りさんに止められずに済みます(笑)

そしてチューブとリムバンド。



いままでパンクした事はないんですが、これも持っている方がすぐ交換できますから。

ここまでは日常的な整備で必要なものですね。
以降はちょっと手を加える部分で。

乗っているとキャブもジェット類が少しずつ詰まってきます。
それを定期的に清掃してやった方が調子よく走れますが、まず腰下のカバーを開けないとコレダ君はキャブにアクセスできない構造です。

カバーにガスケット(キャブレタインスペクションキャップガスケット、11492-22001)がありますので、分解時に交換した方が2次エアを吸いこませずに済みます。



キャブを整備する場合はフロートチャンバのガスケット(フロートチャンバガスケット、13251-01011)も交換。



キャップガスケット、フロートガスケットは紙厚が薄く、ガソリンに触れてどんどん脆くなっていますので使い回しはしない方が良いでしょう。

それと、まれにエキゾーストクランプ部分から2次エアを吸いこむ故障がある場合があります。
これは大抵、ガスケット(エキゾーストパイプガスケット、14181-19001)のヘタリ、もしくはクランプの緩みですので点検、交換した方が無難です。
(クランプ周辺からオイル垂れなどがあるとアヤシイです)



後はウチのコレダ君であった壊れたところなんかを。

ブレーキペダルのリターンスプリング(スプリング、09448-31016)がいきなり折れてびっくり。
仕方ないので荷台に結んであったゴムひもでペダルを釣り上げて帰ったなんてありました~(笑)



あと、チョークレバー(スタータレバー、58721-27503)。
経年で根元からポキっと(笑)



チョークレバーを交換する際に注意が必要なのが、ワイヤーとキャブのプランジャに渋さがないかの確認が必要です。
結構ですね、引き取った放置バイクはそこが渋く、無理やり操作して折れちゃってるのが多々ありまして。

こんな事はあんまりないと思うんですが、減速シフトの直後にチェーンのクリップが飛んだことが。
激しいシフトし過ぎなのかもと、予備は持ってます(笑)



整備とは関係ないですが、シート表皮が経年で裂けやすいのでシートカバーの予備も。



これ、ちょっと縫製すれば張り替えも出来るので重宝してます(笑)

最後に予備で一番重要なのがやっぱり点火プラグ。



回転を上げる乗り方なのと、面研でやや圧縮が上がっているので7番(純正指定は6番)を使用しています。
4ストと比べて電極の摩耗が早いですし、やっぱりエンジンは「良い混合気・良い圧縮・良い火花」(笑)

ちなみに、私は何年かに一度、ヘッドとシリンダーを分解して燃焼室とピストン、ポートに溜まったカーボンを落としてやってます。

というのは、エンジン回転時にガラガラというような音、スロットルを開け閉じしてハンマーで叩くようなノック音など、だいたい堆積カーボンが原因でリングが固着(ピストンスラップ)していたり、圧縮時に異常燃焼(デトネーション)というエンジン寿命に悪い故障になります。

サラッとですが、こんなトコロで。
では、また。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スズキ コレダ50 プチ改造

2019年05月11日 | 日記
ちょっと朝、ヒマだったものでこんな遊び(笑)
いつも乗ってるコレダ君をプチ改造。

改造前はこんな感じ。





これをこんな風に改造(笑)



どこが変わったんだ~って、ハンドルです、ハンドル(笑)
昔から貧乏レーサーチューン定番の逆付け、セパレートっぽくしたんです。



ハンドルバーを逆さにするには、各ハーネスとワイヤーの長さの余裕がないので取り回しを変更する必要が。
ヘッドライトとメーターブラケットの取り付けボルトを外して、フォークの間をくぐらせて変えればOK。

風防(旭風防製)もタレを外し、一段低い位置に取り付け。
人間の風除けと言うより、灯火類の風除けになっちゃいました(笑)



ハンドルの位置が低くなった分、レッグシールドの上端とハンドルが干渉するので、レッグシールドの位置を若干低くしてます。



ちょっとはカフェレーサーっぽく・・なんて、乗車姿勢が更に前傾になってお腹が苦しい(笑)
おまけにハンドルの切れ角が少し狭くなったおかげで、ハンドルロックが使えなくなる弊害が。

そこは遊びという事で割り切り(笑)

何でこんな改造したかって言うと、コレダ50はハンドルバーが低いセミアップタイプを装着してるんですが、操作感が中途半端に軽く振れ気味で。

K50はアップタイプが付いていて座るような乗車姿勢ですから、セミアップで前傾姿勢になった分、中途半端にハンドルに掛かる荷重が大きくなっているのかなと。

で、もっとハンドルに掛かる荷重を大きくしたらどうなるの?って事で今回の改造。
単純ですが、操作感と振れはかなり改善しましたよ。

まあ、ベースのK50がかなり古い設計の実用車ですからそれなりですけどね(笑)
では、また。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日産 ローレル(KPC30) キャリパーニップル固着

2019年05月04日 | 日記
今度はローレル君。
ブレーキ液を交換しようとしたら、フロントキャリパーのニップルが全然緩まない(笑)

まあ、前からここだけ回りが固いなぁとは思ってたんですけどね・・。





その内、レンチでニップルのナットが潰れてしまいまして、完全に回せない最悪の状態。
ここはもうあきらめて放置・・ではなく、ニップルをもぎ取り(笑)

とりあえず、作業しやすいようにキャリパー本体を車体から外してしまいます。



いやぁ~、全然走ってないからサビサビ(笑)
最初にニップルのアタマをグラインダーで飛ばし、各径ドリルで段階的に穴をあける感覚で削っていきます。



あらかじめ用意した新品のニップルはこんなの。



純正はブルーバード510と同じモノかもしれないですが、今回使ったのは三菱ジープ用。
ネジサイズはM10×1.0です。

こんなカタチでニップルが奥でステップになってますので、誤ってキャリパー側のステップを壊さないように深さに気を付けながら穴あけ。
で、最終的にこんな感じで古いニップルは削り取りました。



タップを通しますので、それに合ったドリル径で仕上げます(下穴指定は9mm)。
M10×1.0の中タップでネジ切り。





途中までしか中タップでは切れませんので、中タップの先を切断した自作止まりネジ用タップでステップまで切ります。



これでニップルはすんなり入るようになりました(笑)



後はリークの確認です。
ニップルが入っても、リークしたら修理の意味無いですから~(笑)

キャリパーピストンが引っ込んだ状態でニップルを締めこみ、ニップル先端の穴に少量のオイルを垂らします。



そして、ホース口からエアガンでゆっくりエアを送り込み、ピストンが確実に繰り出す事、ニップル先端から気泡が出ない事が確認出来たらOK。



これやらないと、圧が掛かった時にブレーキ液が漏れてきちゃって危ないですからね(笑)
これで修理完了。

意外と作業はカンタンに見えるんですが、穴あけの垂直が出ていないと希少なキャリパーがオシャカですから、結構気を使いました~(笑)
では、また。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペットボトル活用(笑)

2019年05月03日 | 日記
最近は全然乗ってないので、フュエールタンクに燃料入れてても使いきらないんです。
ガソリンの防腐剤を添加して入れっぱなし、それでも使いきらない(笑)

で、ちょっと動かすくらいならタンクに燃料入れなくともと、最近はこんなので。



画像はジムニー君(H-SJ30)のエンジンルーム内。
フュエールポンプからタンクに伸びるホースを外し、仮設のペットボトルに。

ホルダーは100均で買った自転車用。
これをボディにマグネットフックで下げてます。

500mlのペットボトルで敷地内のちょっとした移動やら、調整くらいは可能なので、ほぼ全車これにしちゃってます。
ガソリンは移動・アイドル後に抜いて容器内は空にしてますよ~(笑)

ただ、樹脂容器ですから静電気などのアースが取れないので、静電気除去リストバンドをペットに巻き、ボディアースしています。

普通に走る場合はホースを元通りにして、タンクにガソリン入れればいいだけですから、復旧も楽です。
ウチのクルマはタンクにドレンプラグがありますので、抜くのも楽チン(笑)

プラグが無いのはフロンテ君だけなんですが、なんせタンクキャップを外すとモロにタンクの底が見えますので、灯油ポンプでカンタンに抜けます。

最近はフュエールタンクを各車降ろして洗浄しているので、その対策でもあるんですけどね。

では、また。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする