これ。
特撮方面に趣味を持つ三十代以上の人は、たいていこの会社の出版物の恩恵を受けているはず。
今は他社がこの方面の書籍のメインになっているが、'80年代頃のソノラマの本はそれらと比べて
重厚・質実剛健寄り。資料や、特撮関係固有名詞の学習書として重宝だった。古い作品は
マニア同士が持ち寄った映像による上映会、ビデオの貸し借りや文章・写真でしか知るチャンスが
なかった当時、知識欲をかき立て、満たしてくれる存在だったと思う。ここの執筆陣の趣味・志向が
そのまま読者に自分の考え方のようにすり込まれてしまう部分もあった。
雑誌「宇宙船」に関しては、ネタ切れもあるだろうがいつしか広告ばかりが目につくようになり、
読者欄も「体制改悪後のオリ通」的になり、初期のアカデミック感が薄まってしまったのが残念だ。
ゴーグルピンク大川めぐみが表紙モデルだった時期もあったな。
今回、「ソノシート」が朝日ソノラマの商標だと初めて知った。
特撮方面に趣味を持つ三十代以上の人は、たいていこの会社の出版物の恩恵を受けているはず。
今は他社がこの方面の書籍のメインになっているが、'80年代頃のソノラマの本はそれらと比べて
重厚・質実剛健寄り。資料や、特撮関係固有名詞の学習書として重宝だった。古い作品は
マニア同士が持ち寄った映像による上映会、ビデオの貸し借りや文章・写真でしか知るチャンスが
なかった当時、知識欲をかき立て、満たしてくれる存在だったと思う。ここの執筆陣の趣味・志向が
そのまま読者に自分の考え方のようにすり込まれてしまう部分もあった。
雑誌「宇宙船」に関しては、ネタ切れもあるだろうがいつしか広告ばかりが目につくようになり、
読者欄も「体制改悪後のオリ通」的になり、初期のアカデミック感が薄まってしまったのが残念だ。
ゴーグルピンク大川めぐみが表紙モデルだった時期もあったな。
今回、「ソノシート」が朝日ソノラマの商標だと初めて知った。
「宇宙船」や「ファンコレ」って、うっかり広げすぎると
表紙と本体を接着している部分が一気に剥離しちゃうんですよね(苦笑)。
ケイブンシャも、たとえば「全怪獣怪人大百科」が、子供でも買いやすかった小さいサイズから、ヲタ向けのサイズになり高価格化してしまったのが残念でした。
あの本は、今からすれば解説などがかなりいい加減でしたが(笑)、
今ほど動画にふれられなかった時代に、特撮経験としては貴重でしたよね。
特撮の、書籍方面の衰退は、やはりネットの充実も大きいかもなーなどと思っています。
『宇宙船』休刊も非常に残念でしたが、こちらはイヤーブックという救済措置があったので我々特撮者は助けられました。
しかし『朝日ソノラマ』そのものが解散だなんて、ショックを通り越して何というか眩暈感に似た感覚を味わわされます。
他社の雑誌は『最新情報』やそれに関連したグラビアやインタビュー等も充実している『外向きな紹介の構成』とすれば、
こちらは仰る通り『資料的価値』が高く、作品のポテンシャルや技巧性などを『内に入り込んで探求する構成』ですよね。
おなじみの『ファンタスティックコレクション』を始めとして、
数々の『資料的価値が高い書籍&ムック』で今もファンを喜ばせ、
特撮シーンを支え続けてきた功績は決して忘れてはいけないと思います。
学校では教えてくれない大切なことを教えてくれる教科書のようでした。
お言葉ですが、近年では新境地も開拓してくれていたので、
三十代以下の若い特撮者も、思い入れは相当強いと思います
(他社に負けずインタビューやグラビアを充実させ、イケメンに特化した雑誌とまで言わしめた『HERO VISION』、
ヒーロースーツや美術の造形美を徹底して掘り下げ、迫力あるスチール写真で圧倒させる『DETAILS of HERO』など)。
そういう新しい展開も魅せてくれていただけに、
今後にも期待していましたし余計に残念ですね。
流石に全冊ではないものの、部屋の床が抜けそうになるくらいはありますので、
また再読して思い出に耽るのも味わい深くて良いかも、と考えていたりします。
今後は朝日新聞社が引き継ぐそうですが、
あの時の衝撃はもう味わえないだろうなと。
ケイブンシャにしてもそうなのですが、
老舗がなくなったのは悲しいですよね。
今では『東映ヒーローMAX』や、
『東映ヒロインMAX』を除けば、
考えてみればかなり角川書店が占める形になりますかね。
最近特撮書籍に力を入れてきている双葉社と併せて期待。