五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

Being There

2008-12-14 07:55:55 | 映画
最近 日本の政治(迷走)、経済(不況)、TV(歪んだ報道)の状況は、
とても悪い方向に向っているように映ってしかたありません。
でも僕たちは”私は、あなたとは違うんです!”とか言って責任を放棄して気楽に
現実逃避なんかできないぜ。現実逃避できる空間といえば、暗闇の中に映写
される銀幕にむかい、ひと時 夢の世界にいることくらいなものだ。

チャンス Being There (1979・米)
監督:ハル・アシュビー 原作・脚本:イエールジ・コジンスキー
出演:ピーター・セラーズ シャーリー・マクレーン 
メルビン・ダグラス ジャック・ウォーデン
(ものがたり)
数十年間 大邸宅の住み込み庭師としてしか働いたとがなく、TVを唯一の
楽しみに生きてきた純粋無垢、子供のような男チャンス(P・セラーズ)。
こんな男が突如俗界へ飛び込んだら・・・。

アホか利口か見当もつかない”奇妙な存在感の男がそこにいる”ために
国政に力をもつフィクサー(経済界の大立者)、大統領、TV・マスコミ界、
果ては彼らを取り巻く女性の性欲まで狂わせ(S・マクレーンの真に迫った?
H演技はケッサクです)、警句を吐き無表情のままでケムに巻く。

風変わりで風刺の効いた傑作コメディなので、ラストもファンタジー的な
終わり方をしたのかな。クルーゾー警部とは一味違ったピ-ター・セラーズ!
慌ただしい年末にこそ、どうぞ。クレジット後のNGテイク集もおかしいよ。

”チャンス”は庭師の数奇な運命をドラマにしてますが、この映画を観て
樹木の素晴らしさについて書かれた新聞のコラム記事を思い出しました。
それには、こんな事が書かれていた。
「樹木は、声高に主張することもなく枝・葉をひろげ木陰をつくり、動物や
人に安らぎを与え、なんの見返りも期待しないで無償の愛ともいえる
木の実を鳥達に与えている。ただそれを、誰にも頼まれもしないのに
毎年、毎年、繰り返している。・・・」

BEING THERE !
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« I\'m 10,000 Years Old | トップ | 聴いたとたんに一目ぼれ »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
庭師 (にじかな)
2008-12-14 14:30:14
こんにちは。
映画「チャンス」おもしろそうですね!
昔、庭師に憧れていた時期があったのを、思い出しました。
ピーター・セラーズは、名脇役の役者さんという印象があります。
シャーリー・マクレーンと共演と聞いて、わくわくした気持ちになりました♪

コラム記事を読ませてもらって、感動しました
本当にそう思いますね。
返信する
あこがれの庭師 (moondreams)
2008-12-14 22:23:41
コンバンワの反対の反対なのだ!
僕もあこがれましたよ庭師。師匠はバカボンのパパなのだ。ママは優しいし、いい職業だな~。
レレレのレ~?あれは植木屋でしたっけ(笑)
にじかなさんコメントありがとう。

返信する
Unknown (ogat)
2008-12-15 00:41:38
こんにちは。チャンス、公開当時に観ましたが抜群に面白かったです。クルーゾーとはうってかわったP.セラーズの静かな新境地といえましょうか。
返信する
>ogatさんへ (moondreams)
2008-12-15 21:52:45
こんにちは。
ヒットはしなかったけど、面白い映画でした。
P・セラーズこの映画のあと急死しちゃって寂しいね。
この映画こちらでは「オー!ゴット」との2本立てでした。なかなかの組み合わせでしたよ。
コメントありがとう。
返信する
無理無欲の勝利? (びっけ)
2008-12-30 21:06:24
こんにちは。
この映画、記憶に残っています。
本人はテレビを観たい!という以外、何の野望も欲望もないのに、回りがあれこれ勘違いして騒ぐのが痛快でした。
エンドクレジットで流れるNGシーンが楽しかった記憶もあります。あれっ? 違ったかな?
☆トラバ貼らせてくださいませ。
返信する
おかしな映画 (moondreams)
2008-12-30 23:11:44
この映画のあとP・セラーズが急死したのが残念です。
クレジット後のNGテイク・シーンありました!おかしかったよね。
びっけさん 良いお年を。

返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事