トウキョウトガリネズミ(亜種) S. m. hawkeri 【北海道/絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)】 世界最小の哺乳類の1つ。
トウキョウトガリネズミは、全長約70㎜、体重約2gの世界最小級の哺乳類です。北米のアラスカからノルウェーまで北極圏を含む北方圏に広く生息するチビトガリネズミの亜種で、国内では北海道でしか確認されておらず、絶滅危惧種のためほとんど一般の目に触れることはありません。
原産地:北海道 チビトガリネズミの亜種 ネズミの名はついていても、食虫目でモグラの仲間。(wik)
世界の最小哺乳類「トウキョウトガリネズミ」。
(ネズミの名がついてはいても、食虫目に属するモグラの仲間です。また、生息地は東京都ではなく北海道ですが、新種として発見されたときの標本のラベルにYezo<エゾ>とすべきところををYedo<エド>と誤って表記されたためにこの和名になりました)
胴の長さは約4.5cmほどで、人間の親指よりも小さいです。
札幌市円山動物園
まだ10体ほどしか確認されていないようです。非常に珍しい動物で道央ではまだ未確認ではないかと思います。
以下粘着ネズミ捕りにかかったトウキョウトガリネズミです。(閲覧注意)
「10体ほど…」というのは誤りでしたので訂正し、新たな情報を紹介します。
「トウキョウトガリネズミの世界にようこそ」より
http://www.least-shrew.jp/shrew/
トウキョウトガリネズミの国内分布
トウキョウトガリネズミの国内における捕獲地(北方領土の択捉島・国後島を除く)は、下図に示した北海道における21地域である。
第1期 1903年~1970年(捕獲されなかった時期)
1903年にHawkerによって鵡川で初めて捕獲された。その後1957年に弟子屈町虹別原野で9頭捕獲されるまで、54年間捕獲されなかった。更に1971年に標津町当幌で1頭捕獲されるまで13年間かかった。この67年間で捕獲された個体は、2カ所10頭であった。
第2期 1971年~2001年(希に捕獲された時期)
1971年に標津町当幌で1頭捕獲されて以降、2001年まで12件、8地域で35頭が捕獲されている。この時期の捕獲はサロベツ湿原に多く、9回28頭が捕獲されている。しかし、同一地点における再捕獲はなく、異なる地点、異なる環境によるものであった。1983年~1974年の9間は捕獲されていない。
第3期 2002年~現在(2017年) (捕獲の再現性がある地点の発見により、生体を捕獲が可能になった)
私が、2002年に浜中町の海岸と嶮暮帰島で本種の再捕獲ができることを発見したことで捕獲数が急激に増加すると共に、生きた個体を捕獲することが可能になった。これを契機に2005年から多摩動物公園と共同研究を行っており、本種の展示が現在可能になっている。なお、2002年~2017年の15年間で捕獲された195頭のうち161頭が我々のチームが捕獲している。なお、北海道の属島で生息が確認されているのは、現時点では嶮暮帰島のみである。
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