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森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記

2021年09月29日 | 社会・経済

麻生さん、読者は関心ありますよ…赤木雅子さんの怒りに財務省職員は凍り付いた

日刊ゲンダイダイジェスト 2021/09/26 

 毎度お騒がせ麻生太郎財務大臣。自民党総裁選で麻生派内の対応が割れ、てんてこ舞いの中、またも炎上発言が飛び出した。21日の閣議後会見。森友事件の再調査について総裁選の候補たちが会見で答えたことを受け、記者に質問されると……。

「読者の関心があるのかねえ?」

 そんなの過去のことだろ、という本音がにじむ。ところが発言を日刊ゲンダイなどが伝えると、ネットで話題沸騰。ヤフーニュースやツイッターでランキングトップに躍り出た。

 麻生さん、読者は関心あるようですよ。それに肝心の当事者のことを忘れていませんか? 現場で改ざんをやらされ、命を絶った財務省近畿財務局の職員、赤木俊夫さん。妻の雅子さんは真相を求め、今も必死に裁判で渡り合っているんです。

 赤木雅子さんが、国と、改ざんを指示した佐川宣寿・元財務省理財局長を相手に闘っている裁判の非公開協議が8日、大阪地裁で行われた。佐川氏の代理人弁護士はコロナ対応でモニターを通したリモート参加だったが、そこで強硬に審理の打ち切りを求めたのだ。

 提訴から1年半、裁判は「赤木ファイル」が主な争点だった。改ざんの指示などを俊夫さんが残した文書で、国がやっと開示に応じたのが3カ月前。佐川氏の代理人は原告も立証に時間をかけ過ぎだとして、結審して裁判を終わらせてもいいくらいだと主張した。

■「あんたらがトロトロしとるからこうなるんじゃ!」

 これに雅子さんは憤った。原因は国がファイルをなかなか出さなかったからじゃないの。横に座っていた財務省職員の方を向いて「あんたらがトロトロしとるからこうなるんじゃ!」と故郷の岡山弁で言い放った。凍り付く財務省の職員たち。次に雅子さんはモニターの向こうにいる佐川氏の代理人に向き直った。

「裁判が遅いのは国のせいじゃないですか。私たちの責任じゃないです。それで裁判を終わらせようなんて、とんでもありません」

 誰にも止められない迫力だった。もちろん裁判は終わりはしない。

 前回の記事で、雅子さんが財務省に乗り込みバトルを繰り広げた話を紹介したところ、多くの反響があった。麻生さん、やっぱり読者は関心ありますよ。関心ないのは麻生さんじゃないですか?

相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。


 自民党の岸田文雄新総裁は29日夕、選出後初めての記者会見に臨んだ。
森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざんの説明に関して、行政の調査や裁判の結果を踏まえても国民の納得が得られない場合、「政治の立場から、説明が必要であれば、説明させていただきたい」と述べた。ただ、文書改ざんの再調査は「行政において調査が行われ、報告がしっかりなされていると認識している」とし、否定的な姿勢を示した。
 安倍、菅政権で「説明しない政治」が続いたとする質問に対しては、「国民の協力なくして政治の結果を実現することはできない時代だと認識している」と国民への説明の重要性を指摘し、「政治の説明責任を果たすことに取り組む」と述べた。(「東京新聞」)
 しかしながら、遺族はまったく納得していない。人の命に関わる問題である。再びこのようなことが起きないためにも徹底した解明が求められる。安倍・麻生の傀儡から抜け出すことはできない。
 
今日は忙しく散歩もできなかった。
園地に出てきたボリボリ?

 


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