日刊ゲンダイDIGITAL2024/07/04
「現職の背中が見えてきました。政治の景色を変えるのは、いつだって皆さんの勇気だと思う!」
7月7日投開票の東京都知事選まで残り3日。現職の小池知事を追う蓮舫候補は3日も京王線・調布駅前に立ち、支持を訴えた。常に1000人超の聴衆を集め、演説のボルテージも日ごとに高まっている。どこかシラけたムードが漂う小池知事の街宣に比べ、蓮舫氏とその支援者たちの熱気の方が、ハッキリ言って五十歩も百歩も勝る。とはいえ、主要マスコミの中盤情勢の調査結果はおおむね、小池「一歩リード」。終盤にかけ蓮舫氏に逆転の目はあるのか。
■「ひとり街宣」が活気づく
ここにきて活気づいているのが、蓮舫氏を応援する人々の「ひとり街宣」と呼ばれる動きだ。
一人一人が地元の駅頭などに立ち、独自に宣伝。プラカードを掲げ、候補者のように支援を求めたり、投票率アップを呼びかけたり、「外苑再開発見直し」などの政策を訴えたり、立っているだけだったり、スタイルは自由だ。空き時間を利用して5~10分から無理せず、いつでも、どこでも始められるのがメリットである。
蓮舫陣営の「R」のロゴマークや「あなたと次の東京へ」のスローガンの入ったデザインなどプラカード用アイテムはコンビニのネットプリントで共有。著述家の菅野完氏らはグーグルマップと連動させた「ひとり街宣MAP」を開発し、どこの駅頭で行われたかがひと目で分かるようにした。SNSでは「#ひとり街宣」の投稿も増加中。一人で約70人に蓮舫氏への投票の約束を取りつけた猛者もおり、蓮舫への応援運動として都内全域で広がっているのだ。
「ひとり街宣は2022年の東京・杉並区長選で岸本区長当選の、昨年の同区議選で議会の半数を占める女性議員躍進の、それぞれ大きな原動力となりました。大阪の高速バス乗り場で、東京行きの乗客に蓮舫氏への1票を呼びかけた際の写真をSNSに投稿する人もいて、ひとり街宣は全国規模で拡散しています」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)
芸能界にも広がる蓮舫支持の輪
賛同した人たちが自ら「ひとりスタンディング」/(C)日刊ゲンダイ
■キョンキョンも“参戦”
芸能界にも蓮舫支持の輪は広がっている。歌手のUAとコムアイ、モデルの中田クルミが街宣にメッセージを寄せ、支持を表明。俳優の宍戸開はSNSに「蓮舫一択」と投稿し、元「ハロプロ」の和田彩花、音楽家で俳優の浜野謙太、タレントの松尾貴史、エッセイストの能町みね子氏らが期日前投票で蓮舫氏に投票したと明かしている。
4年前の「#検察庁法改正案の強行採決に反対します」のネット運動に火を付けた小泉今日子も“参戦”。自身のSNSに蓮舫陣営PR動画を添付し、〈次の世代に何が残せるのか考えさせられます〉と書き込んだ。
■組織の緩みと恵みの雨
ステルス支援の自民は「小池先行」の情勢に安堵しているが、その油断が組織の緩みにつながる。本気で動いているのは「同日投開票の都議補選に候補を立てた江東・品川・中野・北・板橋・足立6区、八王子・府中2市だけ」(自民関係者)とも言われている。
あとは投開票日の天気次第か。都内有権者の5割強を占める無党派層のうち、3割強が小池氏を支持。蓮舫氏は2割弱にとどまり、石丸伸二候補の後塵を拝する情勢調査も。裏返せば当日が猛暑日やドシャ降りで無党派層の足が投票所から遠のけば、蓮舫氏に有利だ。7日の予報は「くもり時々晴れ」。ウェザーニュースによると〈ザッと雨が降ったりする可能性がある変わりやすい天気〉だという。
はたして蓮舫氏に「恵みの雨」が降り、「神風」は吹くだろうか──。
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東京都知事選が終盤に差し掛かり、情報戦の様相。大手メディアの情勢調査では現職・小池百合子知事(71)が先行、蓮舫前参院議員(56)が追いかけ、石丸伸二前安芸高田市長(41)が続く展開になっているものの、ここへきて下馬評を覆す“怪情報”が永田町で飛び交い始め……。
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世にもおぞましい都知事選と総裁選 東京からも国からも自民党の一掃を
日刊ゲンダイDIGITAL2024/07/03
自分の都合だけでメディアを利用し、不都合な事実には真正面から向き合わない。7月7日の投開票まで残り4日となった東京都知事選で「一歩リード」と伝えられる現職の小池知事とは、そういう人である。
ライバルの蓮舫候補が連日「 テレビ討論会」を呼びかけるも、小池は「公務」を口実に無視。学歴詐称疑惑や外苑再開発、関東大震災で虐殺された朝鮮人への追悼文停止──聞かれたくないことは山ほどあっても全て小池の自業自得だ。現職知事が討論から逃げ回るなんて、あり得ない。
小池陣営には東京青年会議所が主催した討論会のトラウマもあるのだろう。蓮舫が外苑再開発の業者からのパー券購入の有無を問いただし、石丸伸二候補が「イエスかノーで」と詰めても、小池は直接答えず「法律にのっとり……」とゴマカシを繰り返したアレだ。この映像はSNSで猛拡散し、小池には大痛手。本人も「二度と同じ土俵に立ちたくない」と居直っているに違いない。
選挙前半に小池は街頭活動を控え、都内10カ所以上の現場を視察。そのたび都庁記者クラブの面々を従え、「都政最優先」のように演じてみせた。「公務」と「政務」の混同に手を貸すメディアもどうかしているが、小池の意のままに切り取られた映像は単なるプロパガンダだ。近代以降、数多くの独裁者が好んだ印象操作の手口である。
小池が「エジプトの父」と公言し、かの国の軍部独裁政権下で情報相を務めた故ハーテム氏も「アラブ世界のプロパガンダの父」と呼ばれていた。小池の狡猾な自己演出能力は「父」譲り。告示日は西新宿の狭苦しい選挙事務所に乳児連れの母親を「大量動員」して第一声。異様なムードに泣き出す赤ちゃんもいたが、ニュース番組は“赤ん坊をあやしながら挨拶する小池”という狙い通りの「画」を伝えた。
■古今東西の独裁者と共通する女帝の危険性
ヒトラー、毛沢東、スターリン……。独裁者は好んで自己宣伝に子どもを利用してきた。人を「敵か、味方か」で分別する。えり好みの激しさもまた、多くの独裁者と小池は同類だ。2017年の「希望の党」騒動で飛び出した「排除」発言以降は会見の場で「敵」認定したフリー記者を絶対に指名せず排除しているのが、いい例だ。
都議会でも都政与党の公明、都ファ、すっかり仲良しの自民の都議ら「味方」の質問には応じるが、立憲民主や共産の都議ら「敵」の質問は答弁拒否。極めて個人的な学歴詐称疑惑に矛先が向くと、小池に代わって都政策企画局の女性局長が「知事がこれまで議会などさまざまな場面でお伝えしてきたとおりでございます」と繰り返す始末だ。
独裁気質に誰しも嫌気が差して、学歴詐称工作に加担したと懺悔告白した元側近の小島敏郎氏をはじめ、「身内」がどんどん離れていく。16年知事選で都議として小池を支援し「ファーストペンギン」と称された音喜多駿・現参院議員(日本維新の会)にまで見限られるとは相当なものだ。
4年前には小池の新型コロナ対策パフォーマンスに翻弄された都の福祉保健局職員が1年で80人も退職。知事直轄の政策企画局では、この1年の間に約30人が辞めた。身代わり答弁の女性局長も今年3月末に退職している。都庁内では建設的な意見を具申しても小池の考えに沿わないと、あっさり左遷されるとの猜疑心が広がり、職員の多くが小池の思い付き政策や懲罰人事にホトホト参っている。
「冷や飯食い」を「選挙の顔」に担ぐ図々しさ
2期8年ですっかり増長した女帝の独裁が続けば都庁の職員だけでなく、都民にとっても悲劇である。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。
「小池知事の本質は『排除の論理』。自民党の二階元幹事長に取り入り、自民党都連への接近は権力志向の表れです。脅しと恫喝で『敵』をねじ伏せ、時間をかけて話し合って『味方』にする気はサラサラない。民主主義の原則を理解しているとは思えず、彼女の都政支配が続くほど東京は『分断と対立』の住みにくい都市になります」
裏金事件の逆風で国政与党の自公両党は自前候補を擁立できず、危険な女帝にひれ伏してステルス支援。寛容な保守を標榜しながら独裁者と裏で手を組む。前代未聞の選挙戦は世にもおぞましいが、一翼を担う自民の総裁選に向けた動きも引けを取らない。
河野デジタル相が派閥ボスの麻生副総裁と会って出馬意欲を伝えたとか、石破元幹事長が菅前首相と会食して立候補に向け意見調整したとか。「ポスト岸田」と暗躍する黒幕との「会食報道」が連日、大新聞の政治面を賑わすが、どうでもいい。
国民感情とすれば自民に裏金事件の落とし前をつけさせるのが先で、ケジメもないまま「次いってみよう!」と言わんばかりにポスト岸田レースという新たな“コント”を始められても困る。
コントに例えたのはあまりにもバカバカしいからで、とりわけ石破が次期総裁の有力候補とは笑っちゃう。むろん、世論は大事。石破は地方で根強い人気があり、各社世論調査では「首相候補」として常にトップだ。しかし、そんな国民の声に背を向け、石破に「冷や飯」を食わせてきたのは自民ではなかったか。
■鼻をつまんででも蓮舫に投票するしかない
石破は時の政権に苦言も辞さないが、その「正論」が災いして党内では、すこぶる不人気だ。計4回の総裁選に立候補するも、いつも国会議員の支持の広がりに欠け、負け続き。安倍「1強」時代からは長らく「非主流派」に追いやられ、最大20人前後が集まった自派閥も21年に解散。グループ化を余儀なくされた。
その後もくしの歯が欠けるように仲間は去り、今や石破を囲む親睦団体の議員は衆参3人のみ。今なお党内の「石破アレルギー」は強く、「総裁になることはない」が通説だった。そんな嫌われ者を新たなリーダーに担ぎ出すのは永田町の図々しい論理だ。裏金事件で派閥への嫌悪感が強い中、無派閥で不人気の岸田首相とも距離があるなど屁理屈をこね、「選挙の顔」に仕立て上げようとしているだけ。石破本人も千載一遇の好機に、まんざらでもない様子がヒシヒシと伝わってくる。
「敵対した小池氏であれ、党内不人気の石破氏であれ、権力維持のためなら誰だって推す節操のなさが、自民“らしさ”です。89年にリクルート事件で退陣する竹下登首相の後継に推された伊東正義氏は『本の表紙だけを変えてもダメだ』と言って固辞してから35年。今の自民にそんな気骨ある政治家はいません。裏金にケリもつけず、顔だけ変える『刷新のふり』にはアキれるばかりです」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
今回の都知事選は独裁都政に終止符を打ち、腐敗堕落政党の息の根を止めるには、またとないチャンスだ。小池「先行」の情勢に自民党内は安堵感が広がっているらしいが、小池が勝てば裏金に反省の色なし自民の「これにて一件落着」は目に見えている。
「都知事選の投票用紙はプラチナチケット。全国民が期待を寄せています。『国政の問題を都知事選に持ち込むな』という言い分を真に受けてはダメ。日本の人口の約1割の判断が国政を動かさないわけがない。小池知事が希望の党騒動で安倍1強体制を脅かし、一時は『初の女性総理誕生か』と騒がれたのも、都知事選の旋風があればこそ。今度の都知事選は間違いなく、政権交代の一里塚。裏金自民に本気で猛省をうながしたいのなら現状で小池知事に勝てる候補が他にいない以上、鼻をつまんででも蓮舫氏に一票を投じるべきです」(五野井郁夫氏=前出)
都知事選と同日実施の都議補選も自民全敗が都民の至上命令だ。
マトモな政治を取り戻すには、東京からも国からも自民党を一掃するしかない。
小池百合子がどれだけ信用できるのか?
最も近くにいた人たちがどのように評価しているかを見るのが一番だ。
「女帝」をこれ以上継続させてはいけない。
「鼻をつまんででも蓮舫氏に一票を投じるべきです」
言い過ぎとも思われますが、今は「女帝」を潰すことです。
「蓮舫批判」はその後でも。
投票行って来ました。
https://i.imgur.com/mUtLxIs.jpeg
東京新聞など一部のメディアしか扱いませんが
答弁拒否、議場からの議員追い出しなど
多選の弊害か増長し尽くしているようです。
職員の小池評
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/74af37ed8c907da474adffdd7d3f7bb2cf251bd1
「歴代最低」で、あの舛添知事よりも評価が低かった。
・都合の悪い事は聞く耳を持たない。
・彼女がいることで都政が受けるダメージは計り知れず、知事不在の方がマシ。
・人事は納得性も公平性もなく、職員の士気低下が著しいのではないか。
知名度にあぐらをかいて、公約など無視し、圧倒的支持のもとに再選されると思っている。
都民をバカにした者に鉄槌を下さなければならない。
都民ではないが、この日本から「自公」をなくしたい思いです。