「東京新聞」社説 2022年4月18日
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は今月、第三作業部会報告書を八年ぶりに更新し、産業革命前からの世界の平均気温上昇を一・五度に抑え、気候危機を回避するというパリ協定の目標達成には、遅くとも二〇二五年以前に、温室効果ガスの排出を減少に転じさせる必要があると、警告レベルを引き上げた。残された時間は、わずかしかない。
IPCCは百九十五カ国以上の国・地域の科学者や政府関係者などで構成する気候変動問題の分析機関。「科学的根拠」(第一)、「影響と適応」(第二)、「緩和」(第三)の三つの作業部会があり、第一部会は昨年八月、第二部会は今年二月に、第六次の報告書を公表した。締めくくりとなる第三部会の報告書によると、世界が気候危機対策を今すぐ大幅に強化しないと、今世紀末には平均気温が三・二度上昇してしまうという。
産業革命前からの気温上昇は、現在一・一度。それでも異常気象による被害は年々激しさを増し、広範囲に及ぶようになっている。
「三・二度上昇」が生態系や人間の暮らしに及ぼす悪影響は、計り知れない。ガス排出を減少に転じさせるまで残りあと三年のハードルは高い。しかし、危機回避のために今すぐできることはあると、報告書は「希望」も示す。
IPCCが重視するのは、世界の排出量の三分の一を占めるエネルギー部門の排出抑制、脱化石燃料だ。この十年で劇的にコストを下げた風力や太陽光など再生可能エネルギーのさらなる普及、電気自動車(EV)や電化された公共交通機関への乗り換えが、かぎを握ると報告書は指摘する。
国連のグテレス事務総長は今回の報告を受け、「再生可能エネルギーへの移行速度を三倍にしなければならない」と世界に向かって訴えた。
ウクライナ侵攻によりエネルギー価格が高騰し、天然ガスの輸入の四割をロシアに頼る欧州を中心に、米国などでも石油、石炭回帰が顕著になっている。だが、気候危機も地球全体の差し迫った安全保障の問題だ。IPCCの警告を受け止め、国際社会が結束して、立ち向かうべき時である。
直ちに戦争はやめなければならない。
武器の供与はやめるべきである。
今日は雹(ひょう)混じりの☂で寒い。昨日、もう氷点下は終わったような記事を書いたばかりなのに、昨夜のうちから氷点下となり、今朝も霜で真っ白くなっていた。
園のようす。
まだまだ寒さとの闘いが続くようですね。
どうぞお気をつけください。
こちらは明日から夏日が続きそうです。
気候変動の問題はすぐに解決しないと、命に関わりますね。
子どもや孫たちがちゃんと生きて行ける世界を残したいです。
こちらも天気は良くなるようですがまだ寒い。21日から気温が上がるようですが最低気温が上がらない。せめて10℃位になってくれないと…