笑子のフォト俳句ブログⅡ

写真と俳句で日々を紡ぎます
🌳R6年森林公園アンバサダー🌳

淋しそうな背中・・・

2012-01-26 15:54:45 | 2011フォト俳句
 跼る人に無頼の北の風  笑子
  せぐくまるひとにぶらいのきたのかぜ
s-IMG_1498.jpg



















え~っと またまた伊豆の写真に戻ってきました・・・

白浜で見つけた これはただの「木」なのですが
私には 力無く うずくまっている後ろ姿
うなだれて座り込む人の背中にしか見えなくて・・・パチリ
えっ見えない??無理やりでも見てくださいねぇ~(汗)

少々のネタ不足ですから~
厳しいときは 難しい漢字の起用!!
これ、笑子の得意技ですねっ(つω`*)エヘ

【 跼る 】 せぐくまる と読みますね
意味は・・・からだを前へかがめ、背を丸くする。かがまる。

「唯でさえ猫背なのを、一層寒空の下に跼って」・・・などという
使われ方をします

中原中也の「夜半の嵐」 


松吹く風よ、寒い夜(よ)の
われや憂き世にながらへて
あどけなき、吾子(あこ)をしみればせぐくまる
おもひをするよ、今日このごろ。


人のなさけの冷たくて、
真(しん)はまことに響きなく……
松吹く風よ、寒い夜(よ)の
汝(なれ)より悲しきものはなし。


酔覚めの、寝覚めかなしくまづきこゆ
汝(なれ)より悲しきものはなし。
口渇くとて起出でて
水をのみ、渇きとまるとみるほどに
吹き寄する風よ、寒い夜の


喀痰(かくたん)すれば唇(くち)寒く
また床(とこ)に入り耳にきく
夜半の嵐の、かなしさよ……
それ、死の期(とき)もかからまし


・・・・なんと悲しい詩なのでしょうか
長男の死の直前に書かれたであろうといわれています

余りまで淋しそうな背中だったので
ちょっと 笑子らしくないフォト俳句でしたでしょうか(`-д-;)ゞ
s-IMG_1440.jpg













冬の海は やはり・・・どこか淋しそうですね
ときどきは こんなフォト俳句もいいかな。。。と

淋しそうな背中を見つけたら そっと「どうしたの」って
声をかけてあげたいですね
近しい人なら 背中をさすってあげたいです

もし自分がそんなときは やっぱり誰かにそうして欲しいと思うから・・・・


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コメント (19)
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