箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

箕面の森の小さなできごと プロローグ

2020-08-25 | *編集・プロローグ

<箕面の森の小さな出来事> プロローグ

 私が、箕面の森の散策を始めたのは2001年の冬から(2019年2月で18年、約3000回を超えました)先輩の方々の中には30年、40年かけて、4000回~6000回・・・と言う方もおられると聞いて、率直にすごいな~ と思ってしまいます。

 毎日早朝に、箕面駅前から滝までの往復5~6km程の滝道を、一年365日 天候の雨雪に係わらず台風の時でも欠かさずに歩いておられる方も多いとの事で、これもまたすごい事だな~ と思ってしまいます。 

 中には長い年月、英国紳士かと思わせるようなピシとした正装で二匹の躾された犬と共に毎日滝道をしっかりとした足取りで歩き、回りの皆さんに丁寧に挨拶されながら散策されている方もおられます。

 散策・ハイキング・ランブリング(rambling)とは、気ままに森や山里や田園地帯などをのんびりと散策する事だそうで、ちょっとのろまで、ノンビリ屋で、人と競争する事が大の苦手で不器用な私には一人でマイペースで歩ける森のランブリングはもってこいなのです。 その結果として得たものがセラピー(therapy) や ヒーリング(healing) と いった言葉から一言で言えば「心の癒しや安らぎを与えられた事」でした。 

 箕面の森を楽しまれる方は年間120万人とか!? 沢山の方がそれぞれの目的を持って森に入られます。 特に秋の紅葉や春の新緑の季節が集中して多いようですが、私が心惹かれるのはいつも全てを丸ごと包み込んで受け入れてくれる大自然の四季の森の包容力です。 

 私はいつも一人でゆっくりとマイペースで歩きながら、足元の草花にみとれ、小鳥の戯れに夢中になり、樹木の葉がそよ風に揺れる時、森が話し掛けてくれるような・・・更に新芽に感動し、渓流の流れに耳を傾け、何万年前の岩石に思いを馳せたり、森の動物にビックリしたり、昆虫の知恵に感心したり、雨の森、雪の森、移り変わる四季の自然の営み一つ一つに感激し、感動しながらゆっくり、ゆっくりと森の散策を楽しんでいます。 

 何度も何度も毎日のように箕面の森を歩いていても、また同じ所を何度歩いたとしても一度として飽きることはなく、毎回が何らかの感動に出会い浸ります。そしてそれはいつしか心がピュアになり、家に帰る頃にはいつも心の重荷がいつの間にか消えてなくなっているのです・・・不思議ですよ。

   尚、このご案内は私のゆっくりな浸り歩きのドンカメペースで、私の自己満足的なガイドですので予めご了解ください。 又、小さなポケットカメラでの素人フォトは、プロのような感動を呼ぶものではありませんのでこれもご了解のほど・・・ 上手く波長が合って心の癒しの参考にしていただければ幸いです。 

尚、私は隠居爺じいの惚け防止と生きがいも兼ね、山から帰るとクラシック、ジャズ、ブルーグラスやオールデイズ、演歌までジャンルを問わずその日の気分での音楽を聴きながら、珈琲やビール、ブランデーなどもその日の気分で楽しみつつ<みのおの森の小さな物語(短編)>を書いたり、絵を習いつつ油絵・アクリル画で<初めての絵画教室 還暦の事始め>の中で(箕面の森の小さな絵画)を描いたり、山で描いたスケッチ画(みのおの森の小さな楽画季)を整理したり、時には頑固爺じいの<川柳風 老楽生きがい日記!>を書いたり、老人の生きがいの一つとしてそれらを各々自分のブログにUPしてみたりと、気ままに自由に老後を楽しんでます。 いづれも稚拙な文面で恐縮なれど、爺じいの戯言と笑って見てみてください。

ブログネーム<森野花詩>は箕面の「もりのはなし」とし<花詩>と称していますが、「はなうた」とも読んでいただき、鼻歌交じりに森を散策するのもいいものです(花詩)(2007年4月)

*印は 2019年4月現在(修整再掲) 頑爺<肇&K>

 --- Myブログ! ---

 *箕面の森の小さなできごと

 明治の森・箕面国定公園の散策日誌から森の小さなできごとや、四季の風景を綴る

 http://blog.goo.ne.jp/morinohanashi874


 *みのおの森の小さな物語

 箕面の森や里の散策から、小さなヒントを貰いながら書いた創作短編集

http://blog.goo.ne.jp/minoono11874 


*みのおの森の小さな楽画季らくがき<休止中!>

  箕面国定公園の山や里を散策し、四季を楽しみながら描いた落書きスケッチ

http://blog.goo.ne.jp/minoo-sketch19


 *初めての絵画教室  還暦の事始め!

 還暦から古希過ぎへの絵画作品記録(作品記録ブログ)

http://blog.goo.ne.jp/child-hank809


*川柳風 老楽生きがい日記!

 我流句を捻りながら頑固爺じい(ガンジー)の老化防止と生きがいに綴る老楽日記!

http://blog.goo.ne.jp/mi8no7o4 

2019 4/22

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森の散策・・・ 私の原点!

2020-08-25 | *編集・プロローグ

森の散策・・・ 私の原点!

(初めてこのブログをご覧頂いた方へ・・・)

 私が23年間の会社経営から引退し、隠居生活に入ったのは53歳の時でした。 それまでの厳しい会社生活から一転、自分の事だけでいい世界に入り、戸惑いと葛藤の中で、いつしか生きる目標を失ってしまった自分がいました。

 うつ、うつとし、悶々としたうつ状態の無気力な生活になってしまい、やがて心身ともにおかしくなってきた自分がいました。  人間は・・・ 何のために生きているんだろうか・・・?

 そんな時に、心配した家人が・・・ 近くの 「箕面の山でも歩いてきたらいかがですか・・・」 との一言で、私は濡れ落ち葉状態から嫌々ながら起き上がり、初めての森へ出かけていったのです。 そして、その日から私の新たな人生が始まりました。

 もう2001年の2月3日、寒い日でした。

箕面に何十年と住んでいても、箕面の山を歩く事は初めてでした。 そこで以前に、箕面のドライブウエイを走っているときに目にした所・・・ 「箕面ビジターセンター」 と標示のある所から、その奥にある駐車場(無料)車を停めて、とにかくあてずっぽうに歩き始めました。

  寒いな・・・ しんどいな・・・ 面倒臭いな・・・ なんでこんな所を歩かないかんね・・・ と 思いつつ、うつうつ悶々とした気持ちで、いつしか森の中に入り込んでいきました。

 黙々と何を考えるのでもなく、下を向いて歩いていましたが、その内ふっと上を見上げると、雪が降ってきたではありませんか・・・  きれいだな・・・!

シ~ンとして誰もいない、小雪降る森の中で、私は一人たたずんでいました。 雪はやがて急に激しく降り出しました・・・そして、あっという間に山道が白くなり、森の中が明るくなってきました・・・ まるで急に 別世界に来たような・・・ すごい変りようです・・・! 

  やがて空が明るくなり、雲間から一筋の太陽の光が差し込んできました・・・なんて きれい なんだろう・・・! 舞い落ちてくる小雪が、その太陽の光に反射して虹色に輝き・・・ キラ キラ キラ キラ ~  と まるでダイヤモンドの宝石が降り注ぐかのような様相です・・・ 妖精だ・・・ 森の妖精たちだ・・・ すごい!  きれいだ!  すごい!  きれいだな~ 感激で言葉にならなくとも、何か一人で叫んでいたようでした・・・

 どのぐらい見とれていた事でしょうか・・・

頭上での 小鳥のさえずり に、我にかえりました・・・ 見るとその小鳥は、今までスズメぐらいしか知らない私にとって、尾っぽの長い白黒の羽を持った初めて見る鳥でした。

 しばらくして、後ろの方から ゴソ ゴソ ~ と 音がしました・・・ 振り返ると ぴよん ぴょん~ と 少し灰色の 野うさぎ? が 向こうへ走っていくではありませんか・・・ もうビックリです。 降り積もった雪の森に足跡がくっきりとついていきます・・・すごい!

 少し風が吹いてきました・・・ 

樹木の葉が揺れると、その上に乗った小雪がはらはらと舞い落ちてきます・・・  きれいだな・・・! 横の藪では、この寒い冬空に赤い花が咲いているではありませんか・・・ツバキかな? ヤマツツジのような木の小枝から、小さな新芽も出ています・・・みんな生きているんだな・・・!

 私はそんな森の中で、自然と大粒の涙が溢れだし 感激 と 感動 で 心がいっぱいになってしまいました。 思いっきり深呼吸をしたら、冷たい空気が肺の中にいっぱい入ってきて、溜まっていた黒い悶々を、きれいに吐き出してくれるようでした。私はゆっくりと・・・ 今度は上を向いて、山道を歩き始めました。

  やがて雪が止み、再び太陽が顔をだすと、森は急に生き生きとし、木立の間から山道に木漏れ陽が差しこみました・・・ その素晴らしい情景に、きれいだな  すごいな・・・  温かいな・・・  いいな! それは初めて体験する、天国にでもいるかのような歓喜への道に変っていきました。

 みんな生きているんだ!  私もこの大自然の一員なんだ!  私は生かされているんだな・・・!

 帰り道、いろんな思いで心が溢れました・・・数時間前の自分と、今の自分と、同じ自分なのか・・・?  そう思うほどに、私は森の中で 心が癒され、安らぎ で満たされたのでした。

 この日の森にいた一時間余の、思いもよらないパラダイムの転換が 私の 箕面の森の散策 の始まりとなりました。

 そしてこのブログは、その箕面の森の散策を通しての 小さなできごと を、書きとめたものです。

箕面の森のランブリング ガイド の一助として、ご覧いただければ幸いです。 

2008 11/16

             管理人・森野 花詩(もりの はなし)By 頑爺(肇&K)


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