箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

箕面の森で火災?  地震? 

2008-01-26 | *編集・その他

箕面の森で火災?  地震?

 

 

箕面の六箇山から下り前鬼谷へ向かう途中で、手作りのわくわく展望台に

立ち寄りました。

近づくと何やらこげくさい臭いがします。

 

見ると二ヶ所に次のような表示紙が木にくくられていました。

「・・・ わくわく展望台にて火災が発生しました。  山中での焚き火、

タバコポイ捨て等は一切禁止です・・・ 箕面市立教学の森野外活動

センター)」 と ありました。

 

小雪が積もって半分は覆い隠されていましたが、見ると後方の10メートル

四方の林の中が黒く焼け焦げていました。

白い雪と、焼けた真っ黒い木の枝や幹が余計に対比的で印象的でした。

危ないな・・・!

 

私はいつもここで一休みをしながらコーヒータイムを楽しみ、大阪を一望し

ながら至福のひと時を過ごす所なのでショックでした。

どうも状況からタバコの火の不始末のようです。

大事に至らずにホッとしました。

 

 

冬場の乾燥した枯れ葉はすぐ燃え上がるし、小枝はそれを増し、枯れた

倒木は更に火勢を増すでしょう・・・ 恐いです。

前夜、たまたまアメリカ・ハリウッドを襲う大きな山火事のニュースを見た

ところでしたからなおさらです。

箕面の森の山火事も他人事でなく、その被害を想像するだけでもゾ~と

します。

 

 

そう言えば私が森を歩いていて指定場以外の所でキャンプをしたり 

焚き火の跡を目撃することは多々あります・・・

医王岩の前・・・、こもれびの森から風呂ケ谷へ向かう途中で・・・、

鉢伏山から明ケ田尾山へ向かう途中に・・・、谷山尾根を西に入った狭い

台地で・・・、前鬼谷から細い谷川を西南に入った藪の中で・・・憩いの丘

でも・・・、堂ガ屋敷山の山裾で・・・

いま思い出すだけでもこんなにあります。

いずれも土をかけて完全に消火したような所は少なく、いつも見るたびに

危ないな・・・ と 思いながら通り過ぎてきました。

 

 

箕面の森でもし火災が発生したら私はどうするかな・・・?

・ 風の向きを見て風上へ逃げる・・・

・ 水のある谷川沿いを逃げる・・・

・ ドライブウエイなど車道へ早くでる・・・

・ 動物達の逃げる後を追う・・・ これは、先日見たカナダの山岳火災の

消火活動を描いた映画の受け売りですが・・・(笑)

 

こんな事がないように願うばかりです。

 

 

 

もう一つの災害・・・ 地震です。

 

先日、後鬼谷を下っている時、急に地面が揺れたように感じました。

とっさに見上げたのは山道に張り出していた大きな岩の上でした・・・

もし地震なら小岩が落ちてくるはず・・・?

でも静か・・・!

 

どうも私の勘違いのようで安堵しました。

どうやらお腹がすいてフラついたのかもしれません (笑)

それ以来、もしこの森の中で地震が来たらどうしよう・・・と、考えてしまい

ました。

 

 

箕面には400年前にM・8.2の巨大地震があった事が記録されているそう

です。

13年前の阪神淡路大震災の時は箕面も大きな被害が出ていますが、

その時の箕面の森の状況は私にはわかりません。

ただ、ここから見える六甲山ではロッククライミングで有名な岩場が崩れ

たり、一部の山が崩れたり、倒木があったりして森の被害は大きかった

ようですが、冬の早朝時間帯であった為にハイカーの人的被害は少な

かったのは何よりでした。

 

昼間、箕面の森で大地震発生・・・ ときたら私はどうするかな・・・?

・ 谷間を歩いていたら尾根筋へ駆け上がる・・・

・ 岩場が崩れてきたら近くの大木の後ろに隠れる・・・または逆に大きな

岩場の下に隠れる・・・

・ 落ち着いて360度の状況を瞬時に判断して、自分を信じで即断して

行動する・・・

 

むなしい言葉だけだと言う事は分かっていますが、その時が来てみない

全く予想が出来ません・・・

何とも心もとない、頼りない事しか考えられずに我ながらガッカリです。

 

 

しかし、予防策として・・・

箕面の森は都市近郊にあり年間多数のハイカーが訪れますから、せめて

今時のツール・・・ 普通のケイタイが森のどこに居てもつながるように

整備していただくと有り難いのですが・・・ 

行政と業界への切なる願い事です。

 

ケイタイで連絡がつくことの安心感・・・ が大きいですし、もしもの時の

脱出は今もあの清水谷の伐採木をヘリで吊り上げているように、深い森

谷間の人間もヘリコプターなどで救出可能ですからね・・・。

(* ケイタイは現在、機種にもよりますが、箕面の森の南面の一部では

つながります。 また一部 山頂付近でつながる程度で、他は殆どダメな

状況です。 )

 

 

こんな現実的なことばかり考えていては森の散策も楽しくなくなります・・・

そこで私は 「 これも運命!  その時はその時・・・

人間いずれは死ぬんだから、好きな森の中で埋もれたら本望だ・・・! 」

なんて・・・ そう元気に思い直して森を下ってきました・・・単純です (笑)

 

 

教学の森の林道で、日頃何気なく見ていた小さな施設が、この日に限って

目に付いたので書かれている物を見てみました・・・

「土石流警報テレメーター装置」(大阪府六箇山観測局)と・・・ありました。

土石流・・・ まさか?   

まさか・・・ そんな警報装置がかなり以前からこの森に設置されていた

とは思いもよりませんでした。

 

 

先ほどせっかく 運命だ!  なんて威勢のいい諦めがついたところ

なのに、もう災害を現実的に感じて怯えている自分には苦笑してしまい

ました・・・

気の弱いドンカメです。 (笑)

 

 

08-1 (完)


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