箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

仲春の清水谷から自然路へ・・・

2021-03-26 | *編集・春/3月

仲春の清水谷から自然路へ・・・

 今日は水ぬるむ箕面川のダム湖を周遊してから、清水谷に向い

ました。

ぽかぽかと暖かい日差しが気持ち良く、ヤマザクラの蕾も大きく膨らん

います。

谷の入り口で出迎えてくれたのは独特の垂れ花、多数の黄色花をつけ

キブシです・・・  きれいな花ですが、キブシは昔は婦人のお歯黒用

など染料として使われたようで、私が子供の頃には、その黒い歯姿

おばさんがお化けのようで、恐怖だった事を思い出しました(笑) 

 

そのすぐ後にはケヤキの大木が聳え立っています・・・

いつもここを通る時、その根元が気になって仕方がありません・・・ と

言うのも、その根の下は大きな岩なので、ケヤキの根は大タコの足の

ように左右に広がり、その大岩を包み込むようにして更に地中に根を

伸ばしているのです。

風の強い日などは上空で大きく揺れ動く枝葉に対して、根元は

がっちりと足を固め、びくともしないのです・・・ 

でも今日は、その山道に頭大の岩が数個落ちていて、小岩もバラバラ

落ちているので、この春の嵐の強風雨で少し崩れてきたようです・・・

倒木しないかと、ヒヤヒヤものです。

腰をそらしてケヤキの木を見上げ、更に双眼鏡で10数M位先の木の

てっぺんをのぞいてみると、その枝先には小さな新芽が顔を出して

います・・・  しっかりと堂々と生きていてホッ とします。

 

清水谷をゆっくりと勝尾寺北山の方へ上っていきます・・・

穏やかな春の日差しが林道を照らしています・・・

私は気持ちのいいひだまりに腰を下ろして一休みです・・・ 

温かいコーヒーが、更に気持ちを穏やかにしてくれます・・・

すると目の前を蚊を数倍大きくしたような虫が、集団で飛んでいす。

しかも尾羽が体の3倍以上もあり、初めて見る昆虫です・・・ 

カゲロウかな・・・?

面白い格好です。

 

次に目の前の茂みの中で何かが バタ バタ としているので、双眼鏡

でのぞいて見ました・・・  すると大きな蝶々が羽根を震わせてる。

大きな羽根をゆっくりと上下に広げていたり・・・ 紫と黒の羽根に白い

入っている大アゲハのスタイルです・・・  ルリタテハ? 

しかし胴体が少し太いのが気になるが・・・ でもルリタテハなら成虫の

まま越冬していてもおかしくないし、これから卵を生むのかもしれない

し?

 

でも面白いのはその横で、青銀色したトカゲがその蝶々にちょっかい

だしているのです・・・  

そのたびに蝶はいったん飛び上がるものの、また同じ所へ舞い降りて

くるのです・・・

遊んでいるのか、トカゲが狩りをしているのか分かりませんが、思わず

見とれてしまいました。 (笑)

 

谷川べりの湿地にはネコノメソウ(猫の眼草)がみえます・・・ 

面白い名前ですが、言われてみれば似ていなくもありませんね?

それにコバルトブルー色の清楚で可憐な花・・・イヌフグリも群生して

います・・・

しかし犬のふぐり(陰のう)とはひどい名前ですね・・・  

この清楚な花が可哀想だとは思いませんか? (笑)  

私は英名のバードアイ(星の瞳)の方が、どんなにきれいでふさわしい

思いますが・・・ 

たまたまネコとイヌの名のついた花を見かけて クスッ! と笑って

しまいました。

谷川べりにいつも咲くきれいな胡蝶花は、まだこれからといったところ

です。

 

またゆっくりと浸り歩きをしながら林道を進むと、伐採された大きな

杉の根株があり、よく見るとコケが生え、その中から5cmぐらいの

小さな杉の子が芽をだしています・・・ 

可愛いな!   ガンバレ!   思わずエールを送りました・・・

数年前からこの杉林は間伐が行われてきたので、もうすっかりと

明るいいい森になってきました・・・

 

谷川の水量も一昨日の大雨の影響なのか?  いつになくサラ サラ 

、気持ちのいい音をたてて流れています・・・

木漏れ日が水面を照らすと キラリ! と反射して眩しいぐらいす。

川辺に下りて手を浸してみると気持ち良く、まさに水ぬるむ春の流れ

です。

ヤマガラ、シジュウガラ、ミソサザイなどの鳥たちが、美しい鳴き声を

披露しています・・・

 

やがて東海自然歩道にでて西に登り、最勝ケ峰の岩場でお昼に

しました。  ここからの眺めは最高です・・・ 

春霞のかかった大阪を一望しながらのコーヒーも格別です・・・  

今日は自分で作った特製のサンドイッチ・・・  美味い! (笑)

目の前に、杉木立に囲まれるようにして一本のこぶしの花が咲いて

います・・・

優雅な芳香のある白い花、モクレンに似た花です。

食後に松の木に寄りかかりながら、頭上でさえずるシジュウガラの歌を

聞いていると、ついウトウトとしてしまいます・・・

ひねもすのたり のたりかな・・・?  いい気分です!

 

帰路につきました・・・

勝尾寺からの自然4号路を下っていると、山椿(ヤブツバキ)の赤い花

が沢山山道に落ちていました・・・

しばらく歩いていくと、山道沿いの枯れ小枝の先に、その椿の花柄が

所々で差し込んであります・・・ 誰かのイタズラにしろつい クスッ!

笑ってしまいました・・・ 

「花の命は短くて・・・ 」 ですから、落花してまだ美しい椿の花を、

もっと見てやってください・・・ と言う、どなたかの親心かも・・・?

 

リョウブの木にも、白い春の若芽が顔を出しました・・・

御岳の行者の食べ物として有名ですが、この若芽をご飯に炊き込んだ

リョウブご飯は美味しいですよ。

この路沿いに多いつつじ(コバノミツバツツジ)も、もうすぐ開花しそうな

蕾のふくらみです。

森の生き物や樹木が春を迎えて躍動しているのが実感できます。

  

しばらくすると近くでゴソ ゴソ ゴソ・・・ と、枯れ葉を掻き分ける音が

します・・・

何だろうか? 

するとすぐ下でヤマドリが五羽、メスのようですが枯れ葉の間を

つついて採食しているようです・・・

そう言えば何年か前に、この上の自然3号路を歩いていると、急に前に

尾羽が120cm以上もある鳥がゆっくりと横切ったことがあります・・・

孔雀や雉などは動物園で見たことがあっても、こんなに長い尾をもった

鳥を見たのは初めてなのでビックリしたものです・・・

後で箕面ビジターセンターの森の資料館で、それがヤマドリのオスだと

知りましたが・・・  この辺はどうやらヤマドリの生息地のようです・・・

 

再び箕面川に下りてくると、岩と岩の間を黄色い下面のキセキレイが、

お尻をピョコ ピョコさせながら飛んでいます・・・

その先の渓流の早い浅瀬では、ピッツ、ピッツと鳴きながらカワガラス

が、水に潜りながら遊んでいます・・・

川べりには馬酔木と書く、どこかスズランに似た白いアシビの花も咲き

始めました。

 

仲春の自然路にも、いい季節がやってきましたね・・・

 09-3.24 (完)


新稲(にいな)の山里  ” もう~たまらん・・・ ” 
 今日は、花粉対策をしっかりしました。 
帽子も深くかぶり、大きなマスクをして、メガネをして、服もサラサラの花粉が
滑り落ちるように・・・と、雨用の防寒具です。
車のガラスにうつる自分を姿に一瞬、ドッキリ! 
今からドロボウに入ります・・・と、言う恰好じゃないですか? 
しかし、先週はウツギ谷でひどい目にあいましたから、そんな恰好は言って
おれないのです・・・
 
家で絵でも描いていようかな ? と、思いましたが・・・
何とも温かい春のきざしを肌で感じるともうダメですね・・・
近くでもいいから、春の息吹を感じたい・・・と出かける事にしました。
 
近くの「武道館」から5~6分も歩くと、箕面の新稲(にいな)の山里が見えて
きます。 
この山里は六箇山(395.5m)、教学の森の麓に位置し、市街化調整区域とか
で、まだ多くの田畑が残り、田園風景を愉しむ事ができます。
多くと言っても 田舎の風情とは違い、ギリギリまで家屋は迫り,真中を東西に
山麓道路が走り、北側の山麓を見ると、大阪青山大学の校舎・・・
続いて箕面市立の第一総合運動場の体育館(スカイアリーナ)の施設が見え
、反対の南側には、遠く大阪のビル群が林立している光景を目にして、
とうてい田舎の風情などではないのですが・・・
しかし、この東西南北 約1km2の 狭い山里にも、私をいつも愉しませて
くれる風情があるのです。
 
牛舎が見える! 
 
あるんですよ  何とものどかな光景です。
今日は田畑の あぜ道を歩きながら、牛舎の前に、紅梅が見事に満開なの
遠くからでも見えたので・・・早速見に行きました。
こんな都市近郊に牛舎なんて? と、 時々のぞきに行ったものですが・・・
なにしろ、風の向きによっては何ともローカルな香り ? 
いやこの 匂いに参ってしまうものですから余り長居しないんであります。
しかし、この回りの田畑はこの有機肥料にはだいぶ恩恵を受けているようで
、あぜ道を歩いていると ほんのり~ と、この何とも言えない懐かしい
雰囲気 ? を味わえるのでありますが・・・。
 
今日はその牛舎の前の 紅梅が目的であります。  
きれいに満開です。
”匂いくる梅に吾よりよっていく” (景太郎)
”僧とても心ときめく紅梅花” (誓子) の心境です。
 
せっかくですから花の香りも嗅いでみようか・・・と木に近づいていると・・・
運悪く、風向きが変わったのか? 
牛の大きな ” もう~ ” と いう なきごえとともにあの香りが 存分に
漂ってきましたよ。
私も思わず ”もう~たまらんな!” と なきました。
 
牛舎の中を見ると 10数頭の乳牛でしょうか ? 
大きなミルク缶がありましたから・・・
お尻をおのおの通路がわに向けて並んでいましたが・・・なんとも・・・
はっきり言って ! 汚い !  当たり前でしょうがね 
乳牛が匂いの塊の真中にいるものですから・・・一瞬ミルク大丈夫?と思い
ましたがこんなものなんでしょうね・・・
でも、私が少し我慢してさらに牛舎を覗いていましたら、何とも心地いい
音楽が流れてくるではありませんか・・・なに?  まさか・・・まさかでしたよ・・・
あれは確かにクラシックのイタリアオペラでしたね。
何と言う不釣合いな・・・アンバランス?・・・に 苦笑!
 
しかし、いつだったかTVでやっていましたね・・・
北海道の牧場では乳牛に 「モーツアルト」 を終日聞かせている・・・と
生産量が見違えるように改善できている・・・とね。 
人間様にも 「モーツアルト」 の曲が心の癒しに繋がる・・・と、
科学的データが出ているとの事でしたね。
今度、牛舎の方に聞いてみよう・・・と思います。  
 
牛舎の前の空き地は 小さな「市民農園」になっています。
区切られた耕作地では、一人のおじいさんがクワを横において一休みを
していました。これから新しい種をまくのでしょうか・・・隣では収穫残りの
伸びすぎた大根や,しおれた白菜、キャベツや葉だけ残ったブロッコリー
などが混在しています。
菜の花が黄色い花を咲かせ、風に揺れる花々を追いかけるように 沢山の
蝶々が舞っています。
空にはひばりのピーチクパーチクの鳴き声がきこえ、ときおり ヒヨドリが
飛んでいきます。
あぜ道にもいろんな野草が咲き始めました・・・春ののどかで、穏やかで、
息吹を感じるひととき・・・私は深呼吸をして春を満喫しましたよ・・・
 
その時、ひときわ大きな 牛の ”もう~” のなきごえ・・・、
振り向くと見事な紅梅の木にウグイスが一羽とまってホーホケキョ・・・
なんともいえないこのノンビリした風情は 私の ”幸せを実感する至福の
一時” です。 
 
もうたまらんな・・・・!
新稲(にいな)の山里は~ いいな・・・!
 
07-3 (完)
 
 

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森の春と猿の群れ・・・

2021-03-26 | *編集・春/3月

森の春と猿の群れ・・・

 桜の便りがあちこちで聞かれ始める季節となりましたね・・・

今日(23日)は、昨日の抜けるような青空から一転、どんよりとした花曇りの

お天気です。

 

あと2週間はスギ花粉が飛び交うとのTV予報に、しっかりとマスクをつけ、

万全の服装でリュックを肩に出発しました・・・

ウインドに映るわが姿に、これは誰?   自分の姿にガックリです。(笑)

 

 

箕面ビジターセンターの脇には寒緋桜が美しく花開いていて、つい見とれて

しまいました。

カメラマンの方が大きな三脚を担いで、春の箕面の森の風景写真を撮るべく、

回りを見渡しています。

耳を澄ますとウグイスの鳴き声・・・ やがて完璧な 正調 ホーホケキョ!

朝から嬉しい歓迎に一人ニコニコ顔です。

 

気持ちのいい雑木林の中を自然3号路に入ります・・・

やがて、右へ行くと箕面川ダム湖から豊能自然歩道への分岐にでますが、

そのまままっすぐ登ります。

 

登りになると途端にマスクが邪魔で酸素不足になりハーハーハー・・・

そこで仕方なくマスクをはずして思いっきり深呼吸・・・

見上げるとそこはスギ林のど真ん中・・・ しまった!

でも今更遅いや・・・

ヤケクソの心境で再び深呼吸・・・(笑)

 

不思議と今日はクシャミがでないではないか・・・  

これ幸い・・・ と、それからはマスクを取り、いつもの通りゆっくりと春の森に

浸りながら、森の散策を楽しみました。

春の芽吹きの季節は前向きで、期待があって、希望があっていいものですね。

 

コバノミツバツツジの小枝には小さな蕾がいっぱいです・・・

もうすぐあのピンクの可憐な花を森いっぱいに咲かせる事でしょう。

ケヤキの大木の小枝の先にも、小さな新芽が顔を出してきましたよ・・・

この木一本に何万枚という葉を繁らせるのですね・・・

この太い幹の中では、今頃は沢山の水脈がすでに大地に張り巡らせた根を

通して水を吸い上げ、小枝の先々まで行き渡らせる為に奮闘しているところ

でしょう。

聴診器を木の幹にあててみると、その水流が聞こえる事でしょうね。

 

 

尾根道にでてしばらくの事でした・・・

前方の切り株の上に、ひときわ大きい堂々たる猿(ボス猿かな?)が目

に入りました。

その回りには家来というか、親衛隊というか? 何匹かの猿が控えていて

こちらをにらんでいます・・・

 

恐いな!  どうしよう・・・

迷っていたら、見るとすでに私の後ろも前も 右の長谷(ながたに)方面から

ものすごい数のお猿群が通りはじめたではありませんか・・・。

この尾根道を越えて左側の天上ケ谷への移動中のようです・・・

その数、約100数十匹~

 

私はそこから身動きできずに直立不動の お地蔵さんの心境で、じっと黙って

立っているだけでした。(笑)

前を通り過ぎるお猿さんは チラチラと私を見上げるものもいますが、殆どは

知らん顔です・・・

 

私も少し慣れてきて改めて群れを見ると、繁殖の季節なのか、お母さんに

抱かれた小猿の多いこと・・・

母ザルのお腹の下で子ザルがおっぱいを離さないのか、そのままぶら下げ

ながら歩いているもの・・・

歩く母ザルのお尻の上に乗って、揺れるのを喜んでいる小ザル・・・

小ザルどうしが喧嘩したり、じゃれあったり、遊んでいてじっとしていない

ヤンチャ坊主やオテンバ娘ザル達を、回りの大人ザル達が囲むようにして

進んでいます。

 

箕面の森の中でこのような数の猿群の中に入ってしまった事はこれまでも

何回かあって慣れているつもりでしたが、あのボス猿の存在を意識した事は

初めてでした。

睨みをきかせ、警戒を怠らず、群れを守るという大将の気迫、迫力、威光、

貫禄はさすがです。

最後の若い猿達の10数匹が通り過ぎるまで約15分位でしたが、見るといつの

間にかボス猿の姿はありませんでした。

 

 

その時、後方から同年輩のハイカーの方が来られて・・・

「・・・今日は白っぽい毛のサルが多いように見えましたが・・・」 と、私もそう

思っていたので、サルも冬毛から夏毛へと生え変わるのでしょうかね?

それとも朝陽のせいか?

そんな事を話題にしてしばしおサル談義をしました。

 

 

修験道を登り、天上ケ岳(499.2m)に到着・・・

役行者(えんのぎょうじゃ)が大宝元年(今から1307年前)に入寂の地、

その山伏姿の銅像と石碑がある岳で一休みです。

いつもここからの眺望が楽しみですが、今日は春霞で 大阪湾も 関空島も

全く見えません。

 

 

堂屋敷山(553.4m)向かっていったん下り、再び登りに差し掛かったとき

でした・・・

前方の岩の上に大きなサルが一匹・・・ またか!

しかし、そのサルは置物のように動かず、じっと前を見詰めたままです・・・

どうかしたのかな?

私が前を通っても動かずに前を見つめたままです・・・

大きなサルですが、勿論取り巻きがいるわけではありません・・・

その寂しさが漂う雰囲気には秋風を感じました。

 

集団生活を基本とする猿社会にあって権力闘争に敗れて群れを追い

出されたのか?   何があったのか窺い知れませんが・・・

人間社会の栄枯盛衰、挫折、敗北、孤独感と共通するものを感じて 人ごと、

いや 猿ごとながら同情せずにはおれませんでした。(笑)

気になって遠くから振り返ってみるとまだ前を見つめています・・・

春だというのに 相当 深刻 のようですよ・・・。

 

 

その時でした・・・

大きなクシャミが一発!

それから立て続けに10数発の連発・・・鼻水タラタラ・・・目は涙で前が

見えず・・・  シッチャカ メッチャカ の アメアラレ・・・?

ここへ来てスギ花粉の突然の大嵐でハチャメチャ状態です。(笑)

 

 

 

少し落ち着いてから後ろをみると、あの置物スタイルの猿が初めてこっちを

見ているではありませんか・・・

更に、お尻を掻いて、気の毒にな~  と 言った顔で森の中に去っていき

ました・・・

しかも、あの寂しザル? に・・・ 

「あの人間は、相当 深刻 ・・・」 と 逆に同情されてしまったようですよ。 

(笑)  

  08-3・24 (完)


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変わらない森の営み・・・

2021-03-26 | *編集・春/3月

変らない森の営み・・・

 清水谷林道を下り、自然6号路(四反田谷)の登り口にさしかかりました・・・

今日は、この上の EXPO90・みのお記念の森 の駐車場に車を

とめたので、何としても閉門の4時 (4月からは夏時間で5時まで)には

戻らねばなりません。

 

しかし、ゆっくりと森の散策を楽しんできた為に、ふっと時計を見るともう

3時23分です・・・

あと37分で戻るには、相当急がねばなりません。

普通の方なら問題なくとも、何しろ足の遅い ゆっくり歩きのドンカメです

から、急にカメからウサギにといわれても無理な話なので焦ります・・・

 

 

 

この山道はそんなにも急坂ではありませんが、とにかく急ぐほどにきつく

感じ、すぐにハーハーハー・・・ と息が切れて、もう心臓がすぐに

パクパクです・・・ 

 

そんな時に近くで・・・  ホー  ホケキョ!  

いつもならその鳴き声に聞き惚れてしまうのですが、今日は自分が焦って

いて ひねくれ心 になっているのか?

どうしても・・・ 

ホー  どっこいしょ!  ホー  よっこらしょ!  ホー  しんど~!

と聞えてくるのです・・・  

気持ちが焦ると、鳥の鳴き声まで違って聞えてくる事を初めて知りました。

 

 

この周辺の森を散策するときに、時間制限のある車で来る事は 私には

無理があるのに、また同じ事を繰り返してしまい、大いに反省猿の気持ち

です。

 

右下の谷を流れる水の音が今日はいつになく大きく聞えます・・・

見ると清流が水しぶきをあげて岩にあたっていて・・・

そんな渓流の音色が大好きな私は、しばし耳を澄まして聞き入りました・・・

でも、それでなくとも時間が無いので足を止めるわけにもいかず、逆に

イライラがつのります。

 

半分ぐらいの所にきたときでした・・・

横の細い谷川の中に、何か大きなものが動いています・・・ ドキン! 

こうなると気の弱い私としては、もう全てがここ一点に集中して、体が

こわばっているのが分かります・・・  なんなんだ?

 

よく見れば雌鹿が一頭、水を飲んでいるではありませんか・・・ シカか!

その時、振り返ったシカの目と私の目が合ったとたん、シカはその四足の

威力を発揮して、急斜面の山を一気に駆け上がっていってしまいました。

 

この四反田谷でシカを見たのは2回目ですが、前回はこの同じ谷川から

私の目の前の山道を通り、長谷山へ駆け上がっていきました。

その足音はダダダダ・・・ と 山肌を力強くけって、いつもその脚力には

感動してしまいます・・・

何しろ今 必死に登っているカメ足の自分をみて、実に羨ましい脚です。

 

 

突然のドキン! は パラダイムの転換をもたらしてくれました・・・

それは目を閉じると聞えてくる 小鳥達の合唱ハーモニーであったり、

春風を感じるなびくケヤキの梢、岩にはじけ散る清流の音色、シカが

駆け上がったばかりの森のざわめき・・・

浸り歩きの時に感じるいつもの変らない森の営みがありました。

それまでの焦るイライラ感や、車で来てしまったことへの自省、足の痛み、

汗だく、息切れ・・・ それが為に今日は森を違う目で見て感じていたの

です。

 

 

下の谷川を改めてみると、先ほどシカが水を飲んでいた所に 赤い丸い

物がいくつか見えます・・・

双眼鏡で見ると・・・

岩の上や谷間に 赤い花弁のツバキの花 が、まるで一つ一つ丁寧に

置いたようにありました。

その上方には大きなヤブツバキの木があり、沢山の赤い花を咲かせて

いて、その落花の先はまさに 芸術的で美しい 絵模様 が広がって

いるのです・・・

なんというこの絵画的なデザイン構成は・・・ 

すばらしい!  きれいだ!

 

自然の紡ぎだす営みの美しさにはいつも驚嘆してしまいます。

小さな森のできごとを見るたびに感動し、私の心は無となり、癒されるの

です。

 

 

こんな発見と心の癒しも、あの先程の ドキン! があったお陰です・・・

無ければ、今頃はもっと道は先に進んでいたでしょうが・・・

反面・・・ 心の中はストレス、自分への怒りとパクパク心臓に足の

痛みと・・・いっぱいのマイナス感情を抱いて登っていたでしょうね。

 

 

でも、いざ現実に戻ると物理的にならざるを得ず、必死になって

ウサギに変身?

汗だくになってやっと車に到着です・・・ 見れば 4時03分・・・

閉門の為に係りの人が遠くに見え、ギリギリのセーフでした・・・ ほっ!

 

その時に、タイミングよく鳴いたウグイスの声は ホー ゴクローサン! と

聞えましたよ。 

 

 

夕暮れで冷たくなったそよ風が、額の汗の上を通るたびに・・・

気持ちいい・・・!

森の営みはいつもと変らないのに、人の心の有様で全く違ったように

感じるものなのですね・・・

 

今日は谷川で水を飲んでいる鹿を しか(しっかり)と見たことだし? 

お陰で、今日も いい一日 を過ごす事が出来ました・・・。

 ’13 3-28


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春の森、猿の群れ・・・

2021-03-26 | *編集・春/3月

春の森、猿の群れ・・・

 桜の便りがあちこちで聞かれ始める季節となりましたね・・・

 今日は、昨日の抜けるような青空から一転、どんよりとした花曇りの

 お天気です。

 あと2週間はスギ花粉が飛び交うとのTV予報に、しっかりとマスクをつけ、

 万全の服装でリュックを肩に出発しました・・・

 ウインドに映るわが姿に、これは誰?   自分の姿にガックリです。

 箕面ビジターセンターの脇には寒緋桜が美しく花開いていて、つい見とれて

しまいました。

カメラマンの方が大きな三脚を担いで、春の箕面の森の風景写真を

 撮るべく、回りを見渡しています。

 耳を澄ますとウグイスの鳴き声・・・ やがて完璧な 正調 ホーホケキョ!

 朝から嬉しい歓迎に一人ニコニコ顔です。

 気持ちのいい雑木林の中を自然3号路に入ります・・・

 やがて、右へ行くと箕面川ダム湖から豊能自然歩道への分岐にでますが、

 そのまままっすぐ登ります。

 登りになると途端にマスクが邪魔で酸素不足になりハーハーハー・・・

 そこで仕方なくマスクをはずして思いっきり深呼吸・・・

上げるとそこはスギ林のど真ん中・・・ しまった!

でも今更遅いや・・・

 ヤケクソの心境で再び深呼吸・・・

 不思議と今日はクシャミがでないではないか・・・  

これ幸い・・・ と、それからはマスクを取り、いつもの通りゆっくりと春の森に

 浸りながら、森の散策を楽しみました。

 春の芽吹きの季節は前向きで、期待があって、希望があって

 いいものですね。

 コバノミツバツツジの小枝には小さな蕾がいっぱいです・・・

 もうすぐあのピンクの可憐な花を森いっぱいに咲かせる事でしょう。

 ケヤキの大木の小枝の先にも、小さな新芽が顔を出してきましたよ・・・

 この木一本に何万枚という葉を繁らせるのですね・・・

 この太い幹の中では、今頃は沢山の水脈がすでに大地に張り巡らせた根を

 通して水を吸い上げ、小枝の先々まで行き渡らせる為に奮闘しているところ

 でしょう。

 聴診器を木の幹にあててみると、その水流が聞こえる事でしょうね。

 尾根道にでてしばらくの事でした・・・

 前方の切り株の上に、ひときわ大きい堂々たる猿(ボス猿かな?)が目

 に入りました。

 その回りには家来というか、親衛隊というか? 何匹かの猿が控えていて

 こちらをにらんでいます・・・

 恐いな!  どうしよう・・・

 迷っていたら、見るとすでに私の後ろも前も 右の長谷(ながたに)方面から

 ものすごい数のお猿群が通りはじめたではありませんか・・・。

 この尾根道を越えて左側の天上ケ谷への移動中のようです・・・

 その数、約100数十匹~

 私はそこから身動きできずに直立不動の お地蔵さんの心境で、

 じっと黙って立っているだけでした。

 前を通り過ぎるお猿さんは チラチラと私を見上げるものもいますが、

 殆どは知らん顔です・・・

 私も少し慣れてきて改めて群れを見ると、繁殖の季節なのか、

 お母さんに抱かれた小猿の多いこと・・・

 母ザルのお腹の下で子ザルがおっぱいを離さないのか、そのままぶら下げ

 ながら歩いているもの・・・

 歩く母ザルのお尻の上に乗って、揺れるのを喜んでいる小ザル・・・

 小ザルどうしが喧嘩したり、じゃれあったり、遊んでいてじっとしていない

 ヤンチャ坊主やオテンバ娘ザル達を、回りの大人ザル達が囲むようにして

 進んでいます。

箕面の森の中でこのような数の猿群の中に入ってしまった事はこれまでも

 何回かあって慣れているつもりでしたが、あのボス猿の存在を意識した

 事は初めてでした。

 睨みをきかせ、警戒を怠らず、群れを守るという大将の気迫、迫力、威光、

 貫禄はさすがです。

 最後の若い猿達の10数匹が通り過ぎるまで約15分位でしたが、

 見るといつの間にかボス猿の姿はありませんでした。

 その時、後方から同年輩のハイカーの方が来られて・・・

 「・・・今日は白っぽい毛のサルが多いように見えましたが・・・」 と、私もそう

 思っていたので、サルも冬毛から夏毛へと生え変わるのでしょうかね?

 それとも朝陽のせいか?

 そんな事を話題にしてしばしおサル談義をしました。

 修験道を登り、天上ケ岳(499.2m)に到着・・・

 役行者(えんのぎょうじゃ)が大宝元年(今から1307年前)に入寂の地、

 その山伏姿の銅像と石碑がある岳で一休みです。

 いつもここからの眺望が楽しみですが、今日は春霞で 大阪湾も 関空島も

 全く見えません。

 堂屋敷山(553.4m)向かっていったん下り、再び登りに差し掛かったとき

 でした・・・

 前方の岩の上に大きなサルが一匹・・・ またか!

 しかし、そのサルは置物のように動かず、じっと前を見詰めたままです・・・

 どうかしたのかな?

 私が前を通っても動かずに前を見つめたままです・・・

 大きなサルですが、勿論取り巻きがいるわけではありません・・・

 その寂しさが漂う雰囲気には秋風を感じました。

 集団生活を基本とする猿社会にあって権力闘争に敗れて群れを追い

 出されたのか?   何があったのか窺い知れませんが・・・

 人間社会の栄枯盛衰、挫折、敗北、孤独感と共通するものを感じて 

 人ごと、いや 猿ごとながら同情せずにはおれませんでした。

 気になって遠くから振り返ってみるとまだ前を見つめています・・・

 春だというのに 相当 深刻 のようですよ・・・。

 その時でした・・・大きなクシャミが一発!

 それから立て続けに10数発の連発・・・鼻水タラタラ・・・目は涙で前が

 見えず・・・  シッチャカ メッチャカ の アメアラレ・・・?

 ここへ来てスギ花粉の突然の大嵐でハチャメチャ状態です。

 少し落ち着いてから後ろをみると、あの置物スタイルの猿が初めてこっちを

見ているではありませんか・・・

 更に、お尻を掻いて、気の毒にな~  と 言った顔で森の中に去っていき

ました・・・

しかも、あの寂しザル? に・・・あの人間は、相当 深刻 ・・・ と 

逆に同情されてしまったようですよ。

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春の嵐の後で!

2021-03-26 | *編集・春/3月

春の嵐の後で!

 ここ数日、春の嵐と言うよりも春疾風(はるはやて)という言葉が

ピッタリくるような突風が吹き荒れてビックリでした。

 

木々に引っかかった太い枯れ枝などが、強風にあおられて

落下してくる様を何度も見てきたので、

こんな日はもっぱら書斎で珈琲でも飲みながら、森の本でも読む

のが楽しみでした。

 

今日は春分の日ですね。

久しぶりに朝から穏やかな春の日和となり、

箕面の森へ出かけてみることにしました。

 

途中、ハクモクレンが一斉に花開いていて、木の下から見上げる

と、上空の青空と対比し朝陽を浴びてよりその白色が鮮やかに

輝いています。

 

滝道から箕面大滝の上の政の茶屋に着くと、早やエドヒガン桜が

花を咲かせ始めています。

少し前まで全くその気配すらなかったのに、突然のように蕾が

膨らみ、全体がこんもりうっすらとしたピンク色に染まっています。

まるで紅饅頭のように見えました。

 

三国ケ岳や箕面山の南斜面などには所々で、白ピンク色した

エドヒガンや山桜が咲き始めているのが遠望できます。

あと10日もせずに満開になるのかもしれませんね。

 

私は桜の花の命は短いものとし、その散りぎわを潔しとして愛して

いますが、その無常観の美学は日本人の心の置き所なのかも

しれません。

 

箕面川ダム湖を周遊していると、10数人の中高年の方々が

自然観察を楽しんでおられました。

立ち止り、しゃがみこんで、ゆっくりと草や木々の新芽をみつめ、

手にとってあれこれと話をされ観察されています。

穏やかでいいグループのように感じました。

 

カペル・チャック著「園芸家12ヶ月」を参考にすれば・・・

  「3月はほんの小さなネコの額ほどの地面を選び、そこに

   しゃがみ、私の目にうつる草や木々の芽を見つめよう・・・

   その目にうつる春の眺めはかえって大きい・・・

   立ち止ればいいのだ・・・」 とね。

 

イヌシデの雄花が沢山穂のように垂れ下がり春を告げています。

黄色い小花が2-30ほど集まって球形の花をつけたサンシュユが

綺麗に咲いています。

コブシの白い花も咲き始めましたね。

 

清水谷林道に入ると、京髪かんざしのような形をしたキブシの

黄色い小花が穂状に垂れ下がりながら・・・

  ようおこしやす!

と言うように迎えてくれました。 

いいですね・・・

 

他の花木、草花も今か今かと開花を待っている感じです。

箕面を代表するイロハモミジも、幼子の手のような小さな新芽を

開き始めましたよ。

 

「山笑う」と言う言葉がありますが・・・

  「山笑うことに雑木の明るさに」 (安立公彦)

のように、新しい木の芽の群れは遠くから眺めていると、

そこは少し明からみはじめ、その萌えが華やいでいて

森が笑っているように見えるのですね。

今の季節はそんな光景にピッタリのようです。

 

自然8号路から東海自然歩道の尾根を越えて勝尾寺に下り

一休み、参拝後自然4号路に入りました。

今、ヤブツバキの赤い花が満開です。

山道にその花がらを沢山落とし、花の間をヒヨドリたちが

嬉しそうに飛び交っています。

 

箕面ビジターセンター前の野草園では、カタクリの花が美しく

咲いています。

これからいろんな春の野草が咲き、楽しませてくれる事でしょう。

職員の方が、目の前の木にヤマガラの巣箱を取り付けたことを

教えてくれました。

野鳥の観察もまた楽しみの一つです。

 

近くでウグイスの見事な歌声が聞えてきました・・・

春を告げるファンファーレのような響きが、森にこだましていき

ました。

 

忘れていましたが・・・

今日一日、スギやヒノキ林を含む森を歩いていても

一度もクシャミが出ませんでしたよ。

昨年のひどい花粉症状からはウソのようで、嬉しい誤算に

感激です。

 

春の嵐の後の森は、ますます生き生きとした姿を見せてくれて

います・・・

 ’13 3-23 


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春の人模様!

2021-03-26 | *編集・春/3月

春の人模様!   

 今日は箕面・外院の帝釈寺前からスタートです。

 

外院の里に入ると農具を手に四人ほどのファーマーの方々が

畦道で談笑されています・・・

横の畑にはエンドウマメの花が咲き、春キャベツ、ソラマメ、

ブロッコリー、ラディッシュ、ニラなどの野菜が育っています。

 

土手にはイヌフグりやタンポポの花、西の方には紅色の桃の花が

咲き、黄色い菜の花が咲いています。

時折冷たい風が吹くものの、空は青く澄み気持ちのいい朝です。

 

池の堤を上がると、一人のオジサンが座り込んで何かの皮を

むいています。

 

 ・  こんにちわ! それ何ですか?

   *  アサツキですわ! 

       味噌つけて食べたら美味いでっせ!

 

匂いをかぐと懐かしい!

幼い頃、祖母と共に川堤でよく採ったことを思い出しました。

 

旧参道からのイノシシ防止柵を開いて、一人のハイカー姿の方が

山を下りてきました。

挨拶を交わすと、すぐに横の疎水で靴の泥を洗われています。

見ればそこにはブラシが置かれていて、皆さんが利用されて

いるように感じました。

 

朝早くから勝尾寺までのこの山道を、日課として歩いておられる

方が多くいることを聞きました。

中には年間400回以上歩くという方もいるとのこと・・・

夏場などは早朝と夕暮れ時に2回歩かれるとの事で感服です。

 

旧参道への登り口にある池の前で、一人の同年輩の方が何か

作業をされています・・・

挨拶を交わして見ていると、木の枝を削りながら何本もの杖を作り

置かれていました。

ここから登る人がそれを借り、下りてきたらまた元へ戻すのだ

そうですが、そんなボランティアの方々のさりげない親切さが

心に染入りました。

 

ゴミ袋を持ちながら歩いているハイカーの方もよく見かけます。

毎日の森の散策を楽しみながらゴミもついでに拾ってくる・・・

そんな事を当たり前のようにされている方々にも頭が下がります。

 

そんな心配りもあり、箕面の森の散策路で私のお気に入りの一つ

は、やはり山越えをして勝尾寺へと続くこの旧参道と言えます。

 

谷間に水の流れる音がするので、双眼鏡で覗いて見ました。

樹間の先の岩場に小さな滝の流れを見つけました。

木漏れ陽が差し込み、そんな深い谷間にも一筋の陽が差し込むと

その流れの水がキラキラと輝きを放っているのです。

なんと美しい自然の光景なのでしょうか・・・

 

赤い花をつけたヤブツバキが満開です。

 

シジュウガラ、ヤマガラ、ヒヨドリが飛び交い、コゲラがコンコンと

ドラミングし、遠くではウグイスが美声を聴かせています。

 

茶園谷への分岐点で一休みをしていると、タオルを頭に巻いた

同年輩の方に道を聞かれました。

 

   *  勝尾寺から下りてきましたんやが、できるだけ山ん中

       歩きたいんですわ。

       どっかええとこありまっか?

 ・  この道もこっちの道もいい所ですが、最終はどこへ

    下りられる予定ですか?

   *  決めてへんけど、夜なったら箕面の駅へ帰りまんねん!

 

それならと箕面の森のハイキングマップを一枚差し上げながら、

今の場所からそれぞれのコースと外院のバス停などをゆっくり

説明したつもりですが・・・

 

   *  分からへんわ!  もうええわ!

       とにかく山ん中歩きまっさ!  おおきに!

 

大丈夫かな?

何とも難しいような人? でした。(笑)

 

しらみ地蔵前から七丁石前を経、南山から谷山を超えて

谷山谷へ下りてくると・・・

一組の若い男女がホッとしたような顔をして道を尋ねてきました。

白島の方から上がってきたものの、あちこちで話し込んでいる内に

どこか分からなくなってしまい道に迷ってしまったとの事・・・

私はここでもハイキングマップを差し上げながら説明し、

分岐点まで同行して方向を案内しましたが・・・

 

春ですね!

 

山や森を歩きたくなる時期なだけに、お気持ちは分かりますが、

どうか地図なり、多少とも山歩きの準備をお薦めします。

  (この森でも山菜取りの方が道に迷い、亡くなられたことが

   あったのですよ。)

低山とはいえ自然を侮ってはいけません。

 

才ヶ原池で一休みにしました。

見ると春休みだからか、中学生ぐらいの男女4人が魚釣りをして

いました。

と言っても何が可笑しいのか? 笑いこげて賑やかで・・・

魚は釣れていそうにありません。

ゲームセンターなどにたむろしているよりは余程健康的なので、

「魚釣り禁止」看板があることを大目にみることにしました。

 

池畔を見回すと、近くにあるエドヒガン、ヤマザクラは三分咲き位、

周辺に群生するコバノミツバツツジも蕾が膨らみ、数本は咲いて

いるものの後少しで一斉に開花の様相です。

 

才ヶ原林道を下り、箕面山荘「風の杜」の前を通って

聖天の森展望台に着くと・・・

ここでは高校生ぐらいの男女がぎこちない格好でkissをして

いました・・・

ここにも春がありました。

 

青春をジャマしないように そ~ と下を通り抜け、

裏山から西江寺境内に下りてくると・・・

本堂横手で絵を描いている方がいました。

咲き始めた桜、シダレザクラに椿を交え、その仏閣風景画は

見事でした。

 

箕面駅舎に戻ると、ツバメの夫婦? が飛び交い、

いくつもの巣づくりが始まっています・・・

いよいよ早春から春本番の季節になりましたね。

 

今日は春の人模様を感じるような一日となりました。

 ’13 3-27 

 


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森の桜!

2021-03-26 | *編集・春/3月

森の桜!

 満開近い箕面の森の桜を見てこようと思い、昨日と今日は

勇んで森へ出かけて行きました。

 

いつものように一ヶ所一ヶ所に浸っていると少ししか巡ることが

できそうにないものの、快晴のお天気に恵まれて

絶好のお花見日和です。

 

自宅をでて北方の森の南斜面を見上げると、サクラ餅のように

薄ピンク色し、お椀を伏せたような格好の山桜が

山腹に沢山点在しているのが見えます。

山里からそんな光景を一つ一つ眺めているだけで、時間が

あっというまに経ってしまいます。

 

先ず「教学の森」に入りました。

ここには植生されたソメイヨシノの他、自生しているエドヒガンや

ヤマザクラなどが七分咲き位で、見事な花を咲かせていました。

しばし見とれていると、花びらの中に数羽のメジロがいて

その鶯色の羽根とともに実に絵になる光景です。

 

ところがしばらくして大きなヒヨドリが二羽やってきて

バタバタと、咲く桜の中で追いかけっこ? を始めたので

その行儀の悪さに思わず拳を上げてしまいました。

その後でヒラヒラヒラと舞い落ちる、ヒヨドリが落とした

桜の花びらの舞いに機嫌を直しましたが・・・風流です。

 

「海の見える丘」から「わくわく展望台」を経て「憩いの丘」へ

下りてくると途中でも・・・

山の斜面や樹林の間に桜の花が随所で咲いているのが見え、

あちこちと目移りしてしまいます。

 

 

次いで大滝の上にある「杉の茶屋」に到着。

そこから雲隣の森を見上げると、それは見事な桜の景観で

感動ものでした。

エドヒガンの群生地で見事な光景です。

 

その前から幼葉をつけ始めたケヤキの大木を通り過ぎて、

急階段を上っていくにつれ、視界が急に広がります。

振り返ると北方の山腹、そして大日駐車場の上の西斜面にも

エドヒガン、ヤマザクラが群生していて見事に花開いています。

まるで夜空に打ち上げられた花火のようで見とれてしまいました。

 

しばしそこで腰を下ろして珈琲を入れ、そんなお花見、風景を

楽しみました。

人一人と出会うことない独占景観で、なんとも贅沢なお花見です。

 

雲隣展望台に着くと、風呂ケ谷の方から一人の同年輩の男性が

大きなカメラを担ぎながら上がってきました。

早速、どこか桜を見るにいい場所はありませんか? と

お伺いすると・・・

丁度 才ケ原林道のエドヒガンが見事だと教えてくれました。

 

私は「こもれびの森」で周辺に点在する桜を楽しんだ後、

才ケ原林道へ向いました。

途中、山肌が崩れて小岩がゴロゴロ林道に落ちていて

少し用心して通らねばなりませんでしたが・・・

 

やがて林道沿いに、大木に沢山の花をつけたエドヒガンが

目に飛び込んできて圧倒されました。

木の下から見上げると、青空に花色がくっきりと浮かび

見事絵になる光景です。

自然の神様から大きな笠を頂いたようで、その下にいるだけで

心が包まれ、癒されるようでした。

 

エドヒガンはソメイヨシノよりも小振りで、花の房も小さいだけに

繊細で清楚な趣があり、私の好きな桜です。

 (箕面・上止々呂美の天台山東斜面もエドヒガンが群生していて

  見事ですよ。)

 

才ケ原林道から地獄谷へ下り、天狗道を大滝方向へ進むと、

西斜面にもエドヒガン、ヤマザクラが随所に咲いています。

谷間の箕面渓流を見下ろすと白い水しぶきを上げ、

気持ちよい川の流れを見ることができます。

ヤブツバキの赤い花が山道に落ちています。

イロハモミジの幼葉が少しづつ大きくなって、今は赤ちゃんの

手の平ぐらいに成長してきたかな?

 

箕面大滝前に着くと、流れ落ちる水量は多く、手前のベンチに

座る人々に、その水しぶきが霧状になって降りそそいでいます。

 

再び杉の茶屋に戻り、百年橋から自然2号路を上ると

途中の大モミジの所から前方山腹を見ます・・・

するとここからもエドヒガンの群生地を角度を変えて見ることが

でき、新たな感激を味わえます・・・きれいですね。

 

 

箕面の山で見られる主なサクラ類として紹介されているのは・・・

エドヒガン、ヤマザクラの他に、聖天の森や鉢伏山一帯で

見られるカスミザクラ、それにオオシマザクラや

植生されたソメイヨシノなどです。

サクラ類から言えば、白い筒形毛状のウワミズザクラや

他にイヌザクラ、西尾根道から六箇山へ向かう途中にある

大木のリンボクなどがありますね。

 

上ばかり見上げて桜の鑑賞をしていたので首が疲れてしまい、

たまに足元をみているとタチツボスミレや野草花が咲いていて、

春の妖精とも呼ばれる植物も見られます・・・

 

箕面の森にはそんな春の妖精がいろいろと紹介されていますが、

代表的なものは・・・

ヒメエンゴサク、イチリンソウ、ニリンソウ、トキワイカリンソウ、

エンレイソウ、フデリンドウ、ミヤマキケマン・・・

私もまだ見たことのない植物もあるものの、もうすぐ落葉樹林に

葉が繁ってくる、それまでの僅かな時間を林床で花を咲かせる

のですから、はかなくも美しく貴重な花々ですね。

 

箕面川ダム湖を周遊し、かおり橋を渡って箕面林道に入ると

植生されたソメイヨシノの桜道に入ります・・・

五分咲きぐらいです。

 

その先の四季の森できらめく湖面をみながら一休みをしていると

野鳥が沢山飛び交い、春をさえずっていました。

 

勝尾寺へ入ると桜はまだ三分咲きの気配で、これからといった

ところです。

 

桜の命は短くて、ほんの1~2週間 しかも地域や天候により

まちまちですね。

それだけに出会いは偶然で、まさに一期一会の感がします。

 

来週まで、しばらく桜の森を歩いてみるつもりです。

  ’13 3-28

 


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箕面に古墳

2020-08-25 | *編集・春/3月
箕面に古墳・・・!?
 
今日は教学の森から天上ケ岳へ向かうついでに、スカイアリーナ
(箕面市立第一総合体育館)の近くにあるという 
「新稲古墳(にいな こふん)」 を 探してみようと思いました。
 
いつものように車を置いて新稲の里山に入ったとたん、前方の
箕面の森が斑点のように、あちこちの山裾から山腹、かなり上の
ほうまでうすいピンク色です。
早速双眼鏡で覗くと桜です。 もう満開です。
「山桜」と 「エドヒガン桜」でしょうか・・・
ここへ来る途中の 街の桜はチラホラ咲きですが、山や森は
種類が違うのか、もう咲き誇っています。
 
ウグイスが鳴き方を練習中です。 
もうツバメをみました・・・早いですね! 
くちばしが黄色いイカルが木にとまっています。
その少し横に モズが小枝に止まっていたので しばしじっくりと
観察・・・と 言うのもこの3ケ月間、TVで 「バードカービング」の
講座を見てきて、まさにこの小鳥 「モズ」を題材にしていたから
ですが・・・ 
私もその内、木片を片手に鳥の彫刻に凝っているかも
しれません・・・?
 
話を「古墳」に戻しましょう・・・。
大雑把な地図では古墳のありかは分からない・・・
大分探しました。
スカイアリーナ前の皿池の前にたって、山裾を双眼鏡で何度も
探しました。
その都度、バードウオッチングのほうへ目が行ってしまい、
古墳を探しているのか、鳥を見ているのか分からなくなってきて
とうとうあきらめて ? 鳥のほうに夢中でした。 
引き返そうとした時、ふっと手前の雑木林の中で何かが太陽で
反射して光ったので、早速双眼鏡で見るとなにやら小さな看板が
立っている・・・
もしや・・・!? 
やっと見つけましたよ。 
 
道路から目と鼻の先ですぐですが、そこへの道探しに一苦労。
でもやっと到着。大きな石組みです。
かすかに古代のロマンを感じます。
中に入ろうとしたら・・・バタバタバタと鳥が飛び立った・・・
突然でビックリ!  
二羽の 「山鳩」のデートをじゃましてしまったようで・・・ごめん! 
ゆっくり中に入ると左右と天井は大きな石組みだ・・・
 
ここに1400年前、誰かが・・・と思うと目を閉じれば その誰かが
語りかけてくるようで・・・何か神秘なものを感じる。
枯れ葉に埋まった床も立っているとフワフワで何か現れそうな
感じ・・・
思ったより狭いが、古代の霊がいっぱい語りかけてくるようで、
気の弱い私としては早々に外に出た。
 
古びた看板にはこう書かれていた。
 
「(新稲古墳)
 横穴石室をもつ6世紀後半の築造と考えられる円墳ですが
 墳丘の破損が著しく、石室の上半部が露出しています。 
 石室は古くから開口しており、盗掘を受けていましたが幸いにも
 数点の土器と耳環(耳飾り)が採集されています。
 主体部の両袖式の横穴石室は・・・全長7.76m
 (玄室3.5mx4.26m)玄室の高さは最高部で2.4mを測ります。
 また墳丘は流失により明確ではありませんが、おそらく
 直径15mx20m程度であったと考えられます。  
 箕面市教育委員会 」 と あった。
 
石室の上部は、ひときは大きな石が乗っかっているが、
その上から東にかけて大きな樫の木が立っている。
石の上に良く育ったものだ。
その横になぜかヤシの木があって場違いを覚える。
西側にはこれも場違いな産業廃棄物処理場があり、
隣が大阪青山大学の正門、更に西隣が禅・曹洞宗布袋山 
栄松寺となる。
お寺の境内にはきれいな花が咲いていた。
 
南を向くと大阪平野が一望できる。
春霞でぼんやりながら大阪のビル群が林立し、丸い大阪ドームの
屋根が光って見える。
古代の霊神は今、この世をどんな風に眺めているんだろうか・・・
聞いてみたい気持ちになった。
 
そのうち箕面市内にあるという桜ケ丘の 「中尾塚古墳」や、
桜2丁目の正丸稲荷神社にあるという 「稲荷社古墳」、
如意谷の 「銅鐸出土地」などを探してみて古代のロマンに
浸るのもたまにはよさそうだ。
何しろこの周辺だけでも、隣の池田の 「茶臼山古墳」や、豊中の 
「桜塚古墳群」高槻の 「安満宮山古墳」、大阪を代表する 
「三島野古墳群」など・・・考古学ファンにはたまらない地域と
言えそうだね。
 
古墳探しに こふん奮闘した一日でした・・・(笑)
少しだけ石室の中で目を閉じていた時は・・・神秘と妄想に 
こ~ふん してましたが・・・!  (笑)  06-4 (完)  
2007 3・31
 
 
 

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箕面の森と外人さん

2020-08-25 | *編集・春/3月
箕面の森と外人さん! 
 
箕面の外院の里から、旧参道や古参道を経て勝尾寺へ抜ける山道や
森の中ではよく外人さんと出会います。
上り下りもそんなに急斜面は少なく、東側には生駒連山が見え、粟生間谷
から茨木、高槻方面を見渡せます。
落葉広葉樹や照葉樹林、また常緑樹林もあり針広混合の雑木林が広がり
、四季折々の季節の変化が楽しめるとても気持ちのいい散策ルートです。
 
近くに大阪外国語大学のキャンパスがあるからか、各国の学生や先生だ
ろうか?  よく出会います。 
ゆっくり歩いている人、競技スタイルで走っている人、ダンベルを持って
競歩型の人、マウンテンバイクに乗っている人、手をつなぎ散歩型の
熟年夫婦、時には幼子を背に小さな子供連れの家族も・・・それぞれ
思い思いに外人さんたちも、気持ち良く箕面の自然を楽しんでおられる様子。
 
少し前の 寒い小雪の降る日に 「政の茶屋」 から 「山伏の修験道」 
を 「天上ケ岳」 へ向かっていた時、上方からロシア人が二組下りて来た
・・・なぜロシア?  プーチンさんにそっくりなのと話すイントネーションから
分かったが、この寒いのに一組は見ただけで寒くなるような薄着・・・
寒い国だから慣れているのかな・・・と、思いきや・・・次の組はまさにTVで見る
モスクワの雪の中から出てきたような完全装備服。
こんにちわ・・・! 上手な日本語の挨拶・・・そういえばこの近くには 
「ロシア領事館」(豊中の緑ケ丘)があったな・・・ と、思い出したのだが・・・。
 
昨年の雪の日にも めずらしく 黒人さんと山の中で出会った・・・
こんにちわ! 寒くないですか? と、同情の声をかけたが、それは 
なぜか先入観で・・・ アフリカ=暑い所の人、それなのに? 
なんでこの寒いのに・・・ と 言う 私の思い込みだが、いまでもお節介だった
な・・・ と、反省しています。
黒人さんは両手を広げて首をひねっていたが・・・。
 
デンマーク国旗をリュックにつけている人もいた・・・
仕事で コペンハーゲンに何度も行った事で懐かしく私は思わず・・・ 
こんにちは!  デンマークのどちらですか?  なんて・・聞いてみたら、
オスロからだって・・・ オスロ って スエーデンじゃないか・・・ (笑)
 
箕面の森を歩き始めた最初の夏の頃、教学の森から 中尾根コースを
六箇山へと向かっていた。
とにかく心配性の私は リュックに何でも詰め込み、それこそ北アルプスでも
登るような格好で ふう~ふう~と、汗を拭きつつ、息もハーハーと いい
ながら歩いていた。
とうとう途中でダウン・・・暑い!
 
木陰での一休みに お尻をどっかと下ろし、足を投げ出してへたばっていた・・・
すると、いま自分が登ってきた下の方から なんと若いピチピチした
外人女性が スイスイと軽い調子で登ってきたではないか・・・。
それに 半パンにTシャツ姿で手に小さなタオルを持っているだけ・・・
ノーブラの下のオッパイ揺れている・・・
私とは 大違いの軽い格好・・・
私は思わず座りなおし姿勢を正したが・・・目は釘付けの唖然状態・・・(笑)
こんにちわ !
と、お互い挨拶はしたものの彼女はもう先に行っている・・・
 
スラリとした脚の綺麗なこと、ヒップの形の良さ・・・モデルさん? 
ポカン~! として眺めている この何ともだらしのない自分のバカ殿姿を
娘にでも見られたら一生の不覚! ・・・ と、苦笑する。 (笑)
しかしこれも、肉食の狩猟民族と菜食の農耕民族の違いかな ?・・・
と 考えてみたけれど、所詮 個人の問題 だ! と 結論が出た。
 
よく森の中で大声で歌っている人がいて、よく聞くと「韓国、朝鮮語」だったり
する。
少しの森の広場で輪になって踊っている人たちが韓国のアリラン~を歌って
いる所に出くわした事もある。
あるときは六箇山の近くにある池田カントリークラブの脇の山道を歩いて
いると、ゴルフ場の中に入って芝生の上にお弁当を広げ、大きな声の
民族語でおしゃべりしているグループにも出会った。
いろんなお国の人たちが、この箕面の森の中で自然と戯れ、憩い、癒され、
楽しく過ごしている光景は嬉しい限りだ。
 
きょうも 風呂ケ谷の登り口で三人の若い外人女性とであった。
ここは途中、昨秋の豪雨で崩落し通行止めの所があるので カタコトの
英語で伝えたら、カタコトの日本語で・・・ アリガト!・・・ と、返ってきた。
どういたしまして・・・ それにしても堀の深い大きな女性達だったな。 
バスケットの選手かな? 女性をはるか見上げて壁に向って喋るのも・・・ 
何か変・・・?
やっぱり女性は日本人がいいな・・・ と、森の中でひとり、関係のないうなずき
をするのでした・・・ (笑)
 
そういえば 先にブログで書いた 「荷物ここへ置いていき~な!」 の 
所帯道具満載を担いで滝道にやってきた 若い外人ヒッピーさんの姿に、
店のおじさんの見せてくれた さりげない親切もありましたね。
外国から箕面を訪れた人々や、箕面やこの近隣に住む外国の人々にとって 
「箕面の森」 が いい思い出を創ってくれる場であることを祈っています。
 
余談ですが、改めて単語を並べるだけの自分の英会話の貧弱さを思い
知らされて、いつも恥かしい思いでいっぱいになります。
しかしその内、日本にいるのなら日本語を理解するのは相手のほうだから
いいんだ・・・ と、変な理屈で自分を慰めていたんです。
しかし、外国に出ると私の英語は全く通じず、逆に日本語で対応されると
涙が出るほど嬉しく大変助かった思いがあるので・・・
今から少しでも会話を覚えようかと思っているが・・・ 
気持ちはあっても頭の方が全く言う事をききません・・・ (笑)
 
もっともあの時の美人さんが先生なら分かりませんが・・・ ?
若き胸に胸をときめかせる私も、まだ若いですね! (笑)  06-2 (完)
2007 3/26

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自然界のエキサイティングショウを見る

2020-08-25 | *編集・春/3月
自然界のエキサイテイング ショウを見る !?
 今朝も小鳥のさえずりで目がさめた・・・いい目覚めだぞ・・・!  
ゆっくりと寝室のロールスクリーンを上げたとたん ビックリ!  雪だ・・・!
でも、太陽が昇ると共にいつの間にか止んでしまった・・・
今年の初雪だったのに残念! 
 
今日は、箕面・教学の森から、西尾根コースに向かい、途中から西側の
「石澄みの滝」へ降りていった。
小さな表示を頼りに まるで獣道のような細い道を行くが、途中で消えて
しまって分からない・・・困ったな!  
 
秋に積もった落ち葉が細い道を隠してしまい 行く道を見つけるのが大変・・・
でも、やがて何となく 滝の音? 
川の流れのような音が聞えるので その方向へ向かう。
やがて川原に出た・・・
北前方を見ると、まるで馬の尾のような滝の流れが見える。
さすがここへは一般の人は気軽に来れないと見えて 誰一人としていない・・・
 
滝へは道が無いので 岩を上り下りして向かう・・・
水量はそうでもないが、それでも真下に来ると壮観だ! 
小さな手造りのお地蔵さんがあったが、それ以外何も無い・・・
東側は絶壁の岩があり、西側は山並みが続き、滝の流れは南の方へ
流れている。
これは、箕面と池田の境界を流れて「石澄川」となり、猪名川から神埼川、
淀川を経て、やがて大阪湾へと続くのだが・・・
滝から落ちる水の音は結構大きく、上を鳥がいっぱい飛んでいても
よく聞えない・・・
でも、ここは穴場だな・・・と、大きな岩の上で休憩にする  
 
太陽の日差しが暖かくて気持ちがいい・・・うとうとしてしまいそうだ。
この景観を独り占めしているようで何とも贅沢な気持ちになる。
やがて気持ちのいい一時を満喫したので出発する事にした。
 
ここから 箕面・六箇山(395m)へ向かう予定だが、はっきりとした道が
あるわけでも無く何とも心細い限りだが・・・
来た道と逆の方向を見ると、細い木の幹に所々 色テープがついているのが
見える・・・
しかし、急な登り坂だ。
これが近道なのだろうと・・・と、登り始めた・・・
急なので何度も滑りながら、木の根っこにつかまり、岩の裂け目をつかんで
登る・・・
途中でよっぽど引き返そうかと思うが、逆に下を見るともう降りるのも
一苦労の感。
 
何とか途中まで登ってきた時、それまで快晴だったお天気が急に悪化、
黒い雲が天を覆い・・・やがて、カミナリ・・・いまどき 何?  
退避するような所も無く、山肌にへばりついて上っているのにもうちょっと
待って・・・と、思うが・・・
ついに なんと白い粒粒の アラレ? ヒョウ? ・・・
やがて常緑樹の葉にあたりバリバリというものすごい音が山にこだまする・・・
 
本降りになる・・・オイオイ頼むよ・・! 
私はなんとか 松の大木の下に着いた。
リュックからあわてて ビニールカバーを出して頭からかぶった・・・
しかし、一緒に飛び出したお茶のペットボトルは急斜面を コロコロと落ちて
いってしまった。 仕方ない。
自分が転げ落ちないようにするのが精一杯だ。
 
アラレは かぶったビニールカバーを容赦なく たたく・・・痛い!
あっという間に、回りの世界がアラレで白くなっていく・・・
そして・・・やがて収まってきた・・・
やれやれよかった・・・
 
しかし、その安堵もつかの間、その5分後から、今度は雨に変わり、徐々に強く
、激しくなり、ついに 横殴りの大雨となった。
振り返ってみると、すぐ近くに見えた隣の山が全く見えない・・・
やがて山の上から雨が川のように流れ落ちてくる・・・どうすりゃいいんだ ?  
もうすでにリュックも服も ずぶ濡れ状態だが、撥水製だから下は大丈夫の
ようだ。
 
やがて少し 小降りになってきたので一気に上を目指して登る・・・
やっと尾根が見えてきたところで 畳一枚程度の平地があり、枯れ倒木が
あったので、ここで休憩! 
もう、息もハーハー状態・・・心臓パクパク・・・しんどい!
 
枯れ木に腰掛け 空を見る・・・
いつの間にか雨は上がり、北の空からどんどんと雲が流れ、青空が見え
始めた。 
雲の流れのなんと早い事か・・・
見る見るうちに頭上を通り抜け、目の前から遠ざかっていく。
それと共にやがて 太陽が急に照りつけるように 強い日差しを浴びせ
始めた・・・
 
何という変化? 
すごい・・・! 
ただ口を開けて唖然と見上げるのみ・・・
 
それまで雲に覆われて見えなかった前方の山、そしてその前方に広がる
大阪平野の大パノラマが 次々と太陽の光を浴びて、まるで映画の
シーンのように刻々と広がっていく・・・
ものすごい光景だ・・・!
  
東の生駒山から金剛山、遠く泉州から関西空港方面、その手前に
大阪湾の海がキラキラと輝いて見える・・・
大きな貨物船までよく見える。
 西は芦屋浜から神戸の六甲山まで一望できる・・・何という光景だ! 
雨に濡れた上服を枯れ木にかけて乾かしながら、しばしこの大自然の 
一大エキサイテイング ショウ ? に 見入ってしまった。
 
右前方の伊丹空港から今まさに大型のジャンボ機が離陸していく・・・
ここから、私もかつては世界の各地へ旅たって行ったな~と 回想する・・・
もう、つぎの飛行機が左方向からライトをつけて着陸態勢に入っている。  
空を飛べる人間の技術はすごいな・・・
しかし、今の今、自分の体験しているこの自然の営みから見ると、それは
なんと些細なことでしかないんだな・・・と 実感する。
 
前の山裾から大きな 見事な虹 が かかった・・・すごい ! 
なんと素晴らしいんだろう!  このフィナーレは最高だ・・・!
 
山の上から見ると 無数のおもちゃのような 小さな家並みが見える・・・
この家一つ一つの中には 人間のいろんな営みがあるんだな・・・
些細な事で悩んだり、苦しんだり・・・喜怒哀楽の営みがね。
自分の事と合わせて、しばし人間のなんと小さい事か? と、思い知らされた。
 
 ハックション! 
考え事をして しばし思いにふけっていたら急に寒くなってきた・・・
思いっきりくしゃみをしたら、それが近くの山に こだました・・・
温かい太陽を浴びていると、先ほどの 嵐はなんだったの・・・夢? 
何とも不思議な時間だった・・・
 
私はふっと我に返り、ポットに入れてきた 温かいコーヒーを ゆっくりと
飲みながら体を温めた。  
いいな~ と、一人つぶやく。
    
頭上を二羽のヒヨドリが囀りながら南の方へ飛んでいった・・・
私の心が、幸せ感でいっぱいになった所で、私は再び 六箇山を目指して 
歩き始めた・・・
 
翌日はしっかりと風邪を引いてしまった。 (笑) 05-1 (完)  
2007 3/18

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森の桜月・・・カメラマンの季節!

2020-08-25 | *編集・春/3月

森の桜月・・・カメラマンの季節!

 滝上の赤く丸い大日橋から、南の雲隣の森を見上げると、早くも山の桜

咲き始めました・・・

杉の茶屋の東側に来ると、エドヒガン桜の大木がもう満開状態です・・・

下から見上げると、その淡いピンク色した桜の花びらが、青い空の色と

合い合わさって、絶妙の組み合わせを見せています。

左右に林立するケヤキの大木にも、もう新芽が出始めました・・・

 

数人のカメラマンの方々が大きな三脚を立て、重そうな望遠レンズを

つけた、大型カメラでのぞいています・・・

ふっと見るとその中に、四季折々の箕面の森を30年以上に渡り撮り

続けておられる 津田  實氏 の姿がありました・・・

私は氏のファンなものですから、その個展や箕面の各所で催される

写真展などから、いつもその素晴らしい感動を頂いています・・・

発行されている氏の「箕面の森の写真集」も私の書斎棚にあり、時々

眺めては楽しんでいるのです・・・

今度はどんな素晴らしい感動を与えてくださるのか、今から楽しみです。

 

大滝に下りて行く途中で、岩に向ってカメラを固定し、のぞいている方が

いました・・・  そっと後から垣間見ると・・・  岩と岩の間から小さな

スミレ(タチツボスミレ)が、うす紫の可愛い花を咲かせているのが見え

ました・・・

しかもたった一輪だけです。

私はつい声をかけてしまいました・・・

・  いいですね!

    *  いいでしょう・・・

それだけの会話で、心と心が通じ合うのですね・・・  

波長の合う人とは、こういうことなのでしょうか・・・?

 

箕面大滝から流れ落ちるしぶきで、きれいな七色の虹が浮かんで

います・・・

今日は水量も多くダイナミックです。

そんな滝の流れが、やがて渓流となり箕面川に流れていきます・・・

釣鐘淵の所に、男女三人の方が、これも大型の望遠レンズをつけた

カメラで川面を狙っています・・・

何がいるのかな?

見てみると、岩に当ってしぶきを上げているその横の浅瀬に、

カワガラスが潜ったりしながら水遊びをしているのが見えました・・・

鳥をねらって撮っているようです。

 

戻り岩橋を過ぎ、欝蒼とした杉木立の間から箕面渓谷を見下ろすと、

木漏れ日が川面を照らし、その輝きが照葉樹林に反射してキラ キラ 

キラと、葉が星のように輝いていて幻想的です・・・

 

そこから赤い欄干のつるしま橋へ向うと、木漏れ日が山裾にあたり、

暖かそうなひだまりができています・・・

ふっと見ると、先程撮っておられた方と同じスミレが、群生して咲いて

いるではありませんか・・・  すごい!

私はリュックからカメラを取り出して接近し、シャッターを押しました。

やがてつるしま橋の上から、南の聖天の森方面を見上げると、遠くの

森の中央に、一本の桜の木が満開に咲いているのが見えました・・・

まだ冬の枯れ森の中で、そこだけがスポットライトを浴びているように

明るく浮きだって見えます。

イロハモミジにも、可愛い赤ちゃんの手のような、小さな七枚の幼葉が

芽出し始めました。

 

再び滝道に戻ると、丁度前方から英国紳士? が、ゴールデンレトリバー

など三匹の犬を連れ、英語で大きな声を出しながら歩いてきました・・・

私が会釈をすると、帽子をとって挨拶をしてくれました・・・

毎日この滝道を犬と散歩されるのが日課とか・・・  

もう何度もお会いしていますが、箕面の森では有名人のようですよ・・・?

でも、初めて会う人はその特異な仕草にビックリでしょうね・・・ (笑)

 

大ケヤキをすぎて後鬼谷との分岐をすぎて、三国峠へ向っている時

でした・・・

突然私の目が釘付けになりました・・・  なにかいる? 

よく見ると目の前にリス(ホンドリス)がいるではありませんか・・・ 

可愛い!

あの愛らしいしぐさに長い尾を上げ下げしながら、さかんに松の実?  

食べています・・・  なんて可愛いんでしょうか・・・

そうだ!  と思い出し、ポケットからカメラを取り出して撮ろうとするのに

なかなかシャッターがおりません・・・  ドジ!

そんな私をチラッと見たリスは、構わずに食べつづけています・・・

今までリスは何度も見かけますが、その都度すぐにすごい勢いで木を

登っていってしまうので、ゆっくりと見る暇がありませんでした・・・

今日のリスはノンビリ屋のようです・・・(笑)

でも食事が終わるとゆっくりと、木を登っていってしまいました・・・

 

カメラは私の性格なのか?  昔から簡単、安い、便利なバカチョン

カメラ専門でした (笑)   

友達が高価な一眼レフカメラを手に入れて自慢していても、私はちっとも

気になりませんでした。

ところが箕面の森の散策をするようになって、毎回沢山の森の感動的な

シーンを体験して心に留めてくると、今度はそんな感動を写真にして

残してみたいと思うようになりました・・・

しかし、このバカチョンでは一向にその感動が伝わらないのです・・・

面倒臭さがり屋で飽き性、露出がどうのこうのというのが苦手な

機械音痴なので、ズルズルズルと今でも相変わらずの超アナログで

ノーマルなドンカメ カメラマンを貫いているのです・・・  (笑) 

 

針葉樹林の森の少し開けた所に白い花が・・・  

近づいてみるとアゼビの大きな木で、白いスズランに似た花を満開に

咲かせています・・・

その横には沢山の森のツツジ(コバノミツバツツジ)が、大きな蕾を膨らま

せています・・・ 

あと数日もすれば花開き、ピンクのトンネルができそうです。

 

杉林を抜けて三国峠に着きました。

山頂には三国岳(395.9m)の表示板があります・・・  ここからは南の

天上ケ岳がよく見渡せるものの、他は森が繁り視界はよくありません・・・

その昔、箕面大滝の付近がかなりけわしい岩山だったようで、滝上から

この峠を越えて箕面・池田方面へ歩いたとか・・・

その当時は摂津、河内、和泉の三国が見渡せた所から三国峠と名付け

られたようです。

しかし今はその道も 「・・・猿を自然に返す為に・・・」 と、通行止めに

なっていて通れませんが・・・

 

それから更に下り、前夜イノシシが相当ハデに掘り返した痕の残る

箕面山(352.3m)山頂を回り、更に朽ちた倒木の残骸があちこちに

横たわる森を横目に下りてくると・・・ 

眺望のいい「遠見の滝」に着きました。

 

樹幹の間から、遠くに箕面大滝の落ち口を見下ろす事ができるのです。

私はリュックを下ろして一休みにしました・・・

花冷えのする冷たい風の中、襟を立て、帽子を深くかぶり直して、

それから温かいコーヒーを入れると・・・ もうそれだけで幸せ感が・・・ 

ジワ ジワ ジワ~  と! (笑)

改めて双眼鏡で滝の落ち口をのぞくと、二つの大岩の間から流れ落ちる

・・・ それがやがて白い水しぶきを上げて落下していく姿は壮観です。

ふっと右横手をみるとエドヒガン桜が満開に咲いていて、その景観にも

感動です・・・  なんと言う絶景!

こんなダイナミックで風流なお花見は初めてです・・・  

一人、森の中から大滝とお花見を同時にできるなんて・・・  

まさに今日の至福の一時です。

 

そうだ!  写真に撮っておこう・・・

そう思ってカメラを取り出し、目いっぱい望遠にしたものの、このカメラ

では届きません・・・ (笑)

やっぱり自分の心のカメラにしっかりと収めておいた方がよさそうです。

まだしばらくは、このマイハートカメラが活躍しそうです・・・  

ト ホ ホ ! (笑)

 09-3-28 (完)


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ベートーベンと森の散策 

2020-08-25 | *編集・春/3月

ベートーベンと森の散策!

 

 

作曲家ベートーベンが好んで森の中を散策しながら曲想を練って

いる姿は、絵画にも描かれていますので皆さんもご存知でしょう。

 

ベートーベンの日記や手紙の中には、自らの耳の疾患による

煩わしさを感じるため、人との接触を避けることのほか 

自然の風景を眺め、その中から作曲の構想を練るという目的が

あったようです。 

 

ベートーベンの次々と変化する曲調は 変奏曲としてその評価は

高く、森の風景や季節の変化などがインスピレーションとして

働き、それが曲想形成に大きく影響している事は多くの伝記や

記録によって明らかにされています。

 

森の散策をしながら思索をしたという哲学者の西田 幾多郎、

旅の俳人 松尾 芭蕉、 あの夏目 漱石はイギリス留学中に

神経衰弱に陥り、スコットランドの森の自然の中で生気を

取り戻したと言う日記が残っているそうです。

ゲーテも 「・・・一人、森のみが私を優しく包んでくれる・・・」 と

記しています。

有名な 「フェルマーの定理」 を解決したワイズは森の散策で

思索に耽った・・・と あり、アインシュタインもまた森の散策が

日課だったとか・・・

 

歴史をひもとけば数限りない人々が森の散策から、世界を

動かす発明、発見、発表のヒントを得てきたりしていますね。

これらの偉人達は 森を歩くと言う環境の変化、自然の持つ力、

自然からの刺激の中に身を置く事で 考察や 情操感に有益な

作用を及ぼしたのでしょうね。 07-4・17 (完)



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春の芽吹きを求めて・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の芽吹きを求めて・・・

 朝のTVでは、東京の上野公園の桜が満開で、その光景が映っていました。

でも、箕面の桜はやっとチラホラと咲き始めたばかりです・・・

 

今日は鉢伏山から明ケ田尾山、高山方面を目指して歩き始めました・・・

早速ウグイスが歓迎の鳴き声をあげてくれます・・・

あの小さな小鳥が春を告げています・・・

いつ聞いても透き通るその鳴き声には感動します。

 

前方を見ると、父娘の二人連れが双眼鏡を木の梢に向けています・・・

娘の方がお目当ての小鳥を探したのか?  しきりにお父さんにささやいて

います・・・

森の自然の中で交わす親子の会話に、温かい微笑を感じました。

 

 

雑木林を抜けてササヤブの山道を登っていくと道脇に黒い豆のような糞・・・

朝方までここにシカがいたようです・・・

 

尾根道にでると急に雲行きが怪しくなり、冷たい風が吹き付けてきます・・・

体がゾクゾク!  とします・・・

何しろもう春だからと軽装で来たものですから、思わず服の襟を立て、帽子を

深くかぶり、手をズボンに入れます・・・

寒い !

 

ところがしばらくして空が明るくなり太陽が顔をだすと急に暖かくなり、

上り坂もあって今度はうっすらと額に汗がにじんできます・・・

暑い !

まさにこの時期は冬と春の境い目で、それを文字通り肌で実感します。

 

 

双眼鏡で左方向を見ると、眼下に箕面の新しい街・森を切り開いた

箕面森町(しんまち)の開発地が見え、新しい家屋が次々と建っている

のが見えます。

右方向を見ると大阪平野の街並みと、近くに大阪万博の時の太陽の塔が

見えます。

 

この尾根道には広葉樹林が多く、殆どが秋に落葉して今は葉の無い枝

ばかりの為に、空が開けて明るい森となっています。

コバノミツバツツジに小さな新芽が見受けられます・・・

しかし、リョウブ、ヤマザクラ、コナラ、ケヤキ、モチツツジ、ヤマグリ、

シロモダ、ササ・・・ 回りを見ると、まだ小さな小さな新しい芽が出ようか? 

どうしようか? 

迷っているような感じです・・・

先程の、私の寒い! 暖かい  暑い!  のように、まさに季節の変わり目

そのものようです・・・

 

やがて鉢伏山(604m)に到着です・・・

この周辺の高原で初夏になると 箕面の市花 「ささゆり」 を見る事が

できるそうですが、私はまだ見る事が出来ていません・・・

なんでも盗掘が多いのだそうで悲しい事です。

 

ここから双眼鏡で西方を見ると、キラキラと輝く海・大阪湾が見え、六甲山の

横からは、神戸や西宮の港も見ることが出来ます。

手前に見える山(川西市)では、ひと山 丸ごと削っている採石場の無残な

姿がさらけ出されています。

いつもはそんな所を見るのが嫌なのですが・・・

その内に全て採り尽くした後は、平地になってまた新しい住宅地になるので

しょうか・・・?

 

そんな事を考えながら見ていると・・・ 突然後ろから・・・

  「 止呂々美(とどろみ)はどっちの方でしょうか・・・ 」

との声に振り返ると、一人の女性ハイカーの方・・・

しばし箕面の山のお話を交わしました。

 

上空ではピーヒョロヒョロ・・・ピー と 鳶(トンビ)が悠然と旋回して

います・・・

なにか獲物を見つけたのでしょうか・・・?

 

 

いったん梅ケ谷へ下ります・・・

ここで一度道を違えて迷った事があり、その後 お猿さんに道案内をして

もらい? 助かった事があるのです。

そんな訳で、いつもここを通るたびに思い起こすのです。

 

 

今日は新しい標識が所々に付けられていて分かりやすく、これなら初心者

にも安心です・・・

見れば 「みのお里山ふれあいプラットホーム・・・」 の文字・・・

いつもみなさんの森のボランテイア活動には本当に感謝しています。

 

 

梅ケ谷からスギ、ヒノキ林を登り、アカマツの尾根道を明ケ田尾山

(619.9m)へ向かいます・・・

この途中に群生しているコバノミツバツツジの木の枝には、今にも花開き

そうな蕾でいっぱいです・・・

この満開の花のトンネルの中を通った事がありますが、それはそれはピンクの

美しい花びらに囲まれて 天国への入り口 のように感じましたよ・・・ 

もうすぐにでも咲きそうですよ・・・。

 

 

明ケ田尾山頂でお昼にしました・・・ 

木立の間から能勢の妙見山が見えています。

小鳥達が賑やかに歌っています・・・ 爽やかな風が吹き渡っています。

背中に暖かい太陽を受けながら、温かいコーヒーを飲み、春の息吹を感じる

この一時は、まさに至福の極みです。

 

 

ここから高山の村落へ下っていきます・・・

山の斜面にはショウジョウバカマやトキワイカリソウなどの珍草があるそう

ですが、私にはまだ見つかりません・・・

 

それに今日は足元ばかり見て下っていたので探すどころではありません

でした・・・ と 言うのもこのV字となった山道には岩ガラが多くて歩きにくい

上に、今日は珍しく山水が流れていて、途中まで谷川と兼用のようで?  

足元はジャブジャブです・・・

やっと下り、下り口にあるお地蔵さんにいつものように御礼を述べてから村落

に入ります。

  

かのキリシタン大名だった高山右近の石碑前で一休み・・・

回りを見ると、同じ敷地の狭い場所に4ヶ所のお社が見受けられます・・・

見ると、「八幡神社」 「稲荷神社」 「阿多古神社」 

「観音堂・薬師如来十一面観音」と、神仏混合でそれにキリシタンとも

一緒で、村の人々の寛容と敬虔なる信仰心を感じました。

敷地の桜の木はもうすぐ花開く蕾でいっぱいでした。

 

この近くには昔の高札場を示した掲示板や、500年以上前のキリシタンの

里を感じさせる跡場が所々に見られて、歴史を感じさせる高山です。

今は70数世帯、200余人の人々が住まいするとか・・・

 

古いお寺や鎮守の森を通り、棚田の上から村を見ると、菜の花が咲き、

桃の花が見られます。

廃校となった旧高山小学校の校庭では村の人でしょうか?  何かの小さな

集いが開かれていました。

この村を通るといつも故郷へ帰ってきたような安らぎを感じます・・・

ここから車で20分も走れば、賑やかな都会の真ん中に出られるとは

信じられません・・・

 

もうあとひと月もすれば、高山の棚田には田植えをする姿が見受けられ

田畑に野菜の苗が植えられ、村のあちこちに季節の花が咲き乱れる事で

しょう・・・

 

箕面の森にも、もう春はそこまでやってきているようです・・・

 ’13 3-30

 

 


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春の森、猿の群れ・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の森、猿の群れ・・・

 桜の便りがあちこちで聞かれ始める季節となりましたね・・・

今日は、昨日の抜けるような青空から一転、どんよりとした花曇りの

お天気です。

 

あと2週間はスギ花粉が飛び交うとのTV予報に、しっかりとマスクをつけ、

万全の服装でリュックを肩に出発しました・・・

ウインドに映るわが姿に、これは誰?   自分の姿にガックリです。

 

 

箕面ビジターセンターの脇には寒緋桜が美しく花開いていて、つい見とれて

しまいました。

カメラマンの方が大きな三脚を担いで、春の箕面の森の風景写真を

撮るべく、回りを見渡しています。

耳を澄ますとウグイスの鳴き声・・・ やがて完璧な 正調 ホーホケキョ!

朝から嬉しい歓迎に一人ニコニコ顔です。

 

気持ちのいい雑木林の中を自然3号路に入ります・・・

やがて、右へ行くと箕面川ダム湖から豊能自然歩道への分岐にでますが、

そのまままっすぐ登ります。

 

登りになると途端にマスクが邪魔で酸素不足になりハーハーハー・・・

そこで仕方なくマスクをはずして思いっきり深呼吸・・・

見上げるとそこはスギ林のど真ん中・・・ しまった!

でも今更遅いや・・・

ヤケクソの心境で再び深呼吸・・・

 

不思議と今日はクシャミがでないではないか・・・  

これ幸い・・・ と、それからはマスクを取り、いつもの通りゆっくりと春の森に

浸りながら、森の散策を楽しみました。

春の芽吹きの季節は前向きで、期待があって、希望があって

いいものですね。

 

コバノミツバツツジの小枝には小さな蕾がいっぱいです・・・

もうすぐあのピンクの可憐な花を森いっぱいに咲かせる事でしょう。

ケヤキの大木の小枝の先にも、小さな新芽が顔を出してきましたよ・・・

この木一本に何万枚という葉を繁らせるのですね・・・

この太い幹の中では、今頃は沢山の水脈がすでに大地に張り巡らせた根を

通して水を吸い上げ、小枝の先々まで行き渡らせる為に奮闘しているところ

でしょう。

聴診器を木の幹にあててみると、その水流が聞こえる事でしょうね。

 

 

尾根道にでてしばらくの事でした・・・

前方の切り株の上に、ひときわ大きい堂々たる猿(ボス猿かな?)が目

に入りました。

その回りには家来というか、親衛隊というか? 何匹かの猿が控えていて

こちらをにらんでいます・・・

 

恐いな!  どうしよう・・・

迷っていたら、見るとすでに私の後ろも前も 右の長谷(ながたに)方面から

ものすごい数のお猿群が通りはじめたではありませんか・・・。

この尾根道を越えて左側の天上ケ谷への移動中のようです・・・

その数、約100数十匹~

 

私はそこから身動きできずに直立不動の お地蔵さんの心境で、

じっと黙って立っているだけでした。

前を通り過ぎるお猿さんは チラチラと私を見上げるものもいますが、

殆どは知らん顔です・・・

 

私も少し慣れてきて改めて群れを見ると、繁殖の季節なのか、

お母さんに抱かれた小猿の多いこと・・・

母ザルのお腹の下で子ザルがおっぱいを離さないのか、そのままぶら下げ

ながら歩いているもの・・・

歩く母ザルのお尻の上に乗って、揺れるのを喜んでいる小ザル・・・

小ザルどうしが喧嘩したり、じゃれあったり、遊んでいてじっとしていない

ヤンチャ坊主やオテンバ娘ザル達を、回りの大人ザル達が囲むようにして

進んでいます。

 

箕面の森の中でこのような数の猿群の中に入ってしまった事はこれまでも

何回かあって慣れているつもりでしたが、あのボス猿の存在を意識した

事は初めてでした。

睨みをきかせ、警戒を怠らず、群れを守るという大将の気迫、迫力、威光、

貫禄はさすがです。

最後の若い猿達の10数匹が通り過ぎるまで約15分位でしたが、

見るといつの間にかボス猿の姿はありませんでした。

 

 

その時、後方から同年輩のハイカーの方が来られて・・・

「・・・今日は白っぽい毛のサルが多いように見えましたが・・・」 と、私もそう

思っていたので、サルも冬毛から夏毛へと生え変わるのでしょうかね?

それとも朝陽のせいか?

そんな事を話題にしてしばしおサル談義をしました。

 

 

修験道を登り、天上ケ岳(499.2m)に到着・・・

役行者(えんのぎょうじゃ)が大宝元年(今から1307年前)に入寂の地、

その山伏姿の銅像と石碑がある岳で一休みです。

いつもここからの眺望が楽しみですが、今日は春霞で 大阪湾も 関空島も

全く見えません。

 

 

堂屋敷山(553.4m)向かっていったん下り、再び登りに差し掛かったとき

でした・・・

前方の岩の上に大きなサルが一匹・・・ またか!

しかし、そのサルは置物のように動かず、じっと前を見詰めたままです・・・

どうかしたのかな?

私が前を通っても動かずに前を見つめたままです・・・

大きなサルですが、勿論取り巻きがいるわけではありません・・・

その寂しさが漂う雰囲気には秋風を感じました。

 

集団生活を基本とする猿社会にあって権力闘争に敗れて群れを追い

出されたのか?   何があったのか窺い知れませんが・・・

人間社会の栄枯盛衰、挫折、敗北、孤独感と共通するものを感じて 

人ごと、いや 猿ごとながら同情せずにはおれませんでした。

気になって遠くから振り返ってみるとまだ前を見つめています・・・

春だというのに 相当 深刻 のようですよ・・・。

 

 

その時でした・・・

大きなクシャミが一発!

それから立て続けに10数発の連発・・・鼻水タラタラ・・・目は涙で前が

見えず・・・  シッチャカ メッチャカ の アメアラレ・・・?

ここへ来てスギ花粉の突然の大嵐でハチャメチャ状態です。

 

 

 

少し落ち着いてから後ろをみると、あの置物スタイルの猿が初めてこっちを

見ているではありませんか・・・

更に、お尻を掻いて、気の毒にな~  と 言った顔で森の中に去っていき

ました・・・

しかも、あの寂しザル? に・・・あの人間は、相当 深刻 ・・・ と 

逆に同情されてしまったようですよ。

 ’13 3-23

 


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如意谷の紅梅!

2020-08-25 | *編集・春/3月

如意谷(にょいだに)の紅梅から古代ロマンへ

 山麓線(府道箕面池田線)を東に向かって歩いていました。

今日は、この先の大宮寺から医王山~谷山を超えて勝尾寺南山を目指す

予定です。

 

途中、如意谷住宅前を過ぎたところから、見事な 満開の紅梅の花が見えて

きました。

数えると7本の梅の木が花開き、今が見頃です・・・

その花びらの間を、あのウグイス色をしたメジロや大きなヒヨドリたち、そして

小さなスズメまで沢山の鳥たちが枝から枝へと渡りながら花弁をつつき、

蜜を吸ったりしています。

私はしばしの時間、その紅梅と小鳥達の仕草に見とれてしまいました・・・

春だな・・・! 

 

 

見上げると お社(やしろ)があり、ここは神社の一角と分かりました。

横から正面に回ると 龍王神社 とあり、狭い境内ですが、無人のお社も

あります。

正面には桜の木があり、もう蕾がいっぱいに膨らんでいます・・・

桜の花が咲くときれいでしょうね・・・

 

神社の前の山口池には二羽のカモが仲良く泳いでいます。

 

この如意谷(にょいだに)には、我が国で初めての 埋納遺こう 

確認された事で有名です。

「如意谷銅鐸出土こう」 は弥生時代のものと言うことですから、

この地域は古き時代の流れを感じさせてくれますね。

( * 歴史的文化遺産が数多く点在するというこの箕面山麓で、弥生時代

から延々と平安時代、江戸時代へと続く 様々な名所、旧跡があり、

その豊富な資料は「箕面市立郷土資料館」 で公開されています。 )

 

 

池の向かい側に見える大きな木の下へ行ってみました。

樹齢 百数十年というクスノキとヤマモモの大木で、市の保護樹林の表示が

あります。

そして、ここには古いお寺があります・・・

狭い境内に、小さな無人寺のようで、一人でいるのが不気味に感じました。

 

建物には・・・

「高野山真言宗 寶珠院 奥之院」 とあります。

そして、その扉口にはこんな紙が張ってあります。

「・・・さい銭を入れないで下さい・・・さい銭泥棒が入口を再三壊して・・・云々」

の旨です。

バチ当りのゼニドロが今でもいるのですね・・・

それにしても、なんとも無粋な張り紙ですが、困っておられる様子が分かり

ました。

 

このお寺は元慶4年(880年)に創立されたとかで、如意輪観世音菩薩を

本尊として祀っています・・・ との表示物。

今から 1128年前・・・そんなに古くからあるお寺なんだ・・・

 

それに、ここでは風変わりな夏祭りが行われていた・・・との事。

「尻つめり(つねり)踊り」 とか・・・

何でも面白い恰好に扮装した若者が、境内に集まった人の中から、日頃 

思いを寄せている娘のお尻をつねりながら踊り明かすというもの・・・

ここの観音様が別名 「尻つめり観音」 と言うそうで、何とも人間的で

親しみを感じます。

 

好きな娘のお尻をつねりながら一晩中踊るなんて・・・

一晩中つねられている娘さんの方は大変だわ・・・(笑)

好きな人からならまだ痛みも心地いいかもしれないけど・・・? 

気のない人からではね・・・ 

翌日はみんなアザだらけで 娘たちは大変だったろうな・・・

それを思うと一人でふくみ笑いをしてしまいました。 

 

 

それにしても箕面山麓は面白い話題がありますね・・・

昔々の邪馬台国と時を同じくして 「為那国(いなのくに)」 という

古代ミニ国家が箕面を中心にあったのでは・・・ という説があるそうで

面白いですね。

その王国の祭祀に使われたのが、この如意谷で出土したあの 

弥生時代の銅鐸ではないかと・・・

いろいろ想像すると箕面に壮大な古代ロマンが広がっていきます・・・

 

 

私は今日の予定を変更して、しばしここで浸ることにしました。 

なにぶん隠居の身ですから自由気まま・・・ 一人で好きな所で浸る・・・

この浸り歩きの森の散策スタイルは、我ながら気にいっているのです。

 

この古いお寺の後方には大きな弥勒菩薩が立っていて、更にその後ろには

狭い所ながら、その昔の霊場か?  霊験あらたかな面影を感じさせる

レリーフが岩に彫ってあり、横の岩の上にはお地蔵様が安置されています。

 

横手には小学校の校庭があり、子供達の声が聞えますが、この場所と

歴史を知っている人はどれだけいるのかな・・・?

時代と歴史の移り変わりに、空虚な寂しさを感じました。

 

私は竹やぶの横を通り、お寺の裏山に出てみました・・・

なんと!

裏山と思ったところは土手で、大きな貯水池が広がっていました。

カモや水鳥が10数羽、気持ち良く泳いでいます・・・ いい光景です!

 

しかし、見上げると大きなマンション群が迫ってきています。

箕面山麓もまた開発の波には逆らえないのでしょうか・・・

自然の姿を残しておいて欲しいな・・・

ロマンを思い描いた後だけに、何だかまた寂しい気持ちになりましたよ。

 

 

その時でした・・・

メガネに手をやったとたん カタ!  と小さな音がしたと思ったら、急に

景色がぼやけて見えました・・・?   なに・・・? 

なにぶん何事もドンカメですから、事情をのみ込むまで時間がかかります・・・

やっとメガネのレンズが取れて、落ちたことに気づきました・・・ 

メガネを外すと枠が外れています・・・ ネジが緩んでいたのでしょうね。

 

困った!

下は冬場で枯れているとはいえ深い草むらです・・・

こんな所で、小さな透明レンズを探し出す事の難しさは多分、人には分かって

もらえないでしょうね・・・ 

草むらに顔をできるだけ近づけて、這いずり回るように探しました・・・ 

なぜなら、何が何でも探さないと前が見えずに、家にも帰れないのですから

必死です。

 

まさに恰好悪い恰好で、四苦八苦の30余分・・・

ガーガーガー と鳴く 池のカモ達にも笑われているようで、情けない

気持ちになりましたが、やっと見つかりました・・・  

ほっ!  と 大きなため息が出ました。

 

 

紅梅や古代ロマンなどと気分良く浸っていたのに、落としたメガネレンズを

探している間はそんな事は全てどこかに飛んでいって、それどころではあり

ませんでした・・・ 

突然のできごとが起きると、バタバタとあわてて瞬時に全てが真っ白!

自分の人間性が滲み出るようで、自己嫌悪に陥りました。

 

あの 尻つねり で 笑ったので、バチが当たったに違いありません・・・? 

’13 3・11

 

 

 


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