古代・箕面を想う!
今日は森に入る前に、箕面駅前の「箕面市立郷土資料館」
(サンプラザ1号館地下)に立ち寄ってみました。
今は「くらしの道具展」が開催中です。(~3月29日まで)
昔、田舎の祖父母の家にあったような昭和初期の懐かしい
道具類が沢山展示されていて、一つ一つ見ては当時を
思い出していました。
同じ展示フロアーに、昨日歩いた白島(はくのしま)の
「白島遺跡」の出土品なども展示されています。
そこには・・・
「白島遺跡は複合遺跡(縄文、奈良、中世各期)で縄文後期の
擦消(すりけし)縄文、晩期の土偶(どぐう)、奈良時代の
蔵骨器(ぞうこつき)、中世の羽釜(はがま)などが見つかって
います」 と。
箕面・瀬川には「瀬川遺跡」があり・・・
縄文時代前期(約6000-4500年)の北白川下層式土器片が
多数出土し、その片などの資料も展示されています。
稲、新稲、如意谷の遺跡などの資料もありました。
箕面には約3万年前に人が住んでいたという物的証拠がある
そうですよ。
気の遠くなるような大昔に、この同じ土地に人が住み生活して
いた事を想うと、不思議な感覚に陥ります。
古代の旧石器時代、縄文、弥生、古墳時代からの箕面・・・
奈良、平安時代の勝尾寺、箕面寺なども・・・
中世から近世への村の成立過程から近代、現在に至る箕面の
歴史などを調べ出したら、面白い資料が沢山あり楽しそうです。
学芸員の専門家に話を聞けば、更に面白い話が聞けるかも
しれません。
明治時代の「日本一の箕面動物園」なるパンフレットを見ると、
獅子、大象、大虎、大豹、ゴリラ、樋熊、孔雀、それに火食鳥、
駱駝(らくだ)までそうそうたる動物の姿が描かれています。
当時の栄華の産物は今の箕面観光ホテル一帯の山裾などに
見られ、私も一度好奇心で探し、山穴に作った猛獣の檻跡などを
見つけたことがあります。
大正時代には「箕面植物見本園」があったり、
昭和期には今ドイツで盛んな「森の幼稚園」まであって
私の興味を引きます。
歴史人物に興味があれば・・・
かの織田信長が1579年に箕面の滝を見物した(信長記)とか、
赤穂浪士、頼山陽から伊能忠敬、野口英雄、夏目漱石なども
面白い。
人口13万人弱の大阪近郊の小さな街ながら、
明治の森・箕面国定公園を抱し、自然豊かな我が街の昔を
たまにはふれてみるのもいいものです。
しかし、箕面の新稲から山麓沿いに外院、粟生の方にかけて
箕面市街の主要部は五月山断層という活断層の真上にあり、
1596年の慶長伏見大地震ではM8.1の大被害が出たと言う
物騒な地層でもあります?
しかしちょっと脅かしてみたものの、これも調べてみると
周期は2500年と言いますから、次は西暦4000年頃のようで?
まず心配はいらないようですよ。(笑)
駅前では今日は「110番の日」だそうで、
箕面・止々呂美(とどろみ)特産「箕面の柚子(ゆず)」を模した
箕面の名物新キャラクター「たきのみち ゆずる」着ぐるみ人形が
、婦人警官らと共にPRに一役買っていました。
山伏姿のゆずるや、振袖姿のゆずるもいるそうですから
これから箕面の新キャラクターたちが街を賑やかにしてくれる
ことでしょう。
それにしても古代の箕面人が天上から見ていたら、
さぞビックリな光景でしょうね。(笑)
10-1-10 (完)