私の小さな庭便り・春です!
私は今、家のこの小さな庭のコーヒーテラスで 午後のひと時をゆっくりと
一人、コーヒーを飲みながらお花見を楽しんでいます。
横に見える校庭の 桜 が今まさに満開なのです・・・
20余本の桜の大木が一斉に花開くこの時期は毎年圧巻です。
人ごみの中を遠出することなく、毎年こうしてゆっくりとテラスから借景の
お花見を堪能できるのは幸せな事です。
この狭い庭には、大きな鋳物製のガーデンテーブルと8脚の椅子が
デン! と 収まり・・・その回りに私の小さな庭があるといった感じなのです。
でも、お陰でキャノピー(テント)の下でお茶も飲めるので贅沢は言えません。
私の座っている足元の回りには今、昨秋球根を植えたチュ-リップが満開なの
です。
パンジ-、ビオラも更に沢山の花をつけています。
マーガレット、それからノースポールですが・・・これは昨年咲き終わった
花ガラを土に撒いておいたら、冬に新芽が次々と出てきて、それを何鉢かに
根分けして植えていたのが今満開なんですよ・・・ 次々と咲いています。
ガーデンシクラメンも今年もしっかりと花を咲かせています。これも毎年忘れ
ずによく咲いてくれます。小さな子供が沢山出来て、来年はもっと楽しみです。
キンセンカ、デージー、カンパニュラ、金魚草、ジキタリス、ベリア、
シバザクラなどは蕾もつけてこれからの出番を待っています。
今年初めて植えたネモフィラが白い小さな可憐な花を咲かせています。
プリムラ(桜草)は早々から次々と咲いて、花びらが風になびいています。
定番のペチュニア、サフィニア、ベコニアも咲いていますが、ナデシコが
いったん咲き終わってまた再びいっぱいの蕾をつけています。
ゼラニューム、ハイビスカスはこれからですね。
小さな庭なのに、一つ一つをよく見るとそれぞれが春の暖かい日差しを浴びて
、嬉しそうに生き生きとしています。
ヒヨドリが二羽鳴きながら前の木にとまり、まだ青いイチゴを眺めています・・・
まだかな~という感じですね。
さちのか、とよのか、セリーヌの3種ですが、私も赤くなるのを待っているん
です。
実のなるものはいつも小鳥と競争になりますね・・・
夕方に明朝の収穫を楽しみにしていて、翌朝採りに行くと食べごろを知って
いる小鳥の方が早く、もうすでに小鳥のお腹の中・・・なんてことはしょっちゅう
ですが、最近は私も心穏やかに小鳥の分も作ってやって? 一緒に食べ
よう・・・ なんてやっていますが・・・
でも、いつも大抵が小鳥の残り物を私のほうが恨めしそうにつまんでいます
がね トホホ! です。
昨日は春の嵐で風雨が強くひどいお天気でした。
しかし一転、今日は快晴で穏やかなお天気です。
温かい太陽の日差しと、時折吹く優しい春風に葉が揺れ・・・花びらが
そよぎ・・・ 花木がなにかいっぱいおしゃべりをしているようです。
ここにはグミの木があり、いま丁度小さな白い花を咲かせています・・・
赤い渋い実を口に含んでいた子供の頃の懐かしさで植えています。
レモンの木、月桂樹、カクレミノ、木蓮、ヤツデ、南天、棒カシ・・・そして
ケヤキなど小さな庭の木々も新芽を覗かせています。
一昨年、美味しかった柿の種を土に埋めておいたら芽がでてき、今年は
30cm位になりました・・・ 桃、栗3年、柿8年と言いますから柿の実が成るまで
6~7年待ちそうですが・・・ 育ってくれるかな?
箕面の森から毎秋に拾ってくるドングリを土の上に置いておくと、春には
可愛い芽が出てきます・・・ 2年目に森の日当たりのいい所へ植え戻しに行く
んですが、今年は8本ぐらい・・・ミズナラ、コナラ、ウバメガシ、アラカシなど
です。
今年はなぜか庭のサクランボの花が咲きませんでした・・・ 毎年小鳥と競い
合って採りあうサクランボですが今年は残念でした。
小さな梅の木の花も咲かなかったので異常気象のせいにしていましたが、
単に私の手入れ不足なのかもしれません。
小さなカシの木も何本かありますが、これはこの土地を買い求めた時、
植わっていた大きなカシの木を建築上切り倒した後、不思議と毎年小さな
苗が生えてきて、その一部を鉢に植えていたものです。
私は、毎朝これらの花木に心の中で ”おはよう! いい気持ちの朝だね
・・・ 元気かい? きれいだね・・すごくきれいだよ! 新芽の赤ちゃん
ようこそ・・・” なんてね・・・ (笑)
いつも何かしら声をかけながら見て回っているんです。
そのせいか? 条件のよくない所なのに、次々と立派に成長してくれて嬉しい
限りです。
横着物で、面倒臭がり屋で、大雑把者な私ですから、人が見たら笑われ
そうなマイガーデンですが、私の自慢は植物と会話する事?・・・なんて
冗談ですが、でもよく一人で話し掛けているんです。 反応やいかに?
園芸の知識も乏しく、生態にも無知で・・・ただ無造作に植えているだけです
が、季節ごとによくいろんな花を咲かせて、私を楽しませてくれるのです。
今、この座っているテラスから西方に六甲山系の山並みが見えます・・・
北方には箕面の山の端が見え、今丁度、山桜(エドヒガン)が満開に咲き
誇り、山並みをピンク色に染めるような感じで良い眺めです。
この辺は樹木が比較的多い地域という事もあり、いろんな鳥が飛んでいます。
先ほどから、庭のカシの木の枝から枝を二羽のメジロの夫婦?が 飛び
交っています・・・
遠くではウグイスが ”ホーホケキョ” と 見事な美声を披露しています。
前の桜の木には何羽かのヒヨドリが花の間を飛び回っています。
勿論スズメも烏もいますが、モズ、キジバト、シジュウガラ、ジョウビダキ、
セグロセキレイ、アトリ、エナガなどもいて、名前の知らない小鳥もいっぱい
飛んできます。
余談で話がそれますが今、テラスに続くリビングのTVから懐かしい
メロデイが流れてきました・・・
「小椋 桂 63歳のメッセージ」 と 題して、歌と共に中村 雅俊の
インタビューに応えて・・・ 「もう~ は 下り坂、 まだ~ は 上り坂、
もう~は もう~として受け止め、まだ~ で 生きましょう・・・」 なんて・・・
歌も情があって最高ですが、なんていい事も言うんだろう・・・と 同世代なの
で、共感してしまいました。
もうすぐ西の空に太陽が沈みます・・・久しぶりに綺麗な夕陽です。
そろそろ花木に水をやろうと思います。
私はもともと計画的な手間をかけた庭は苦手なんです・・・
ワイルドな野性的な姿や、植物の自然な営みを観察し、声をかけ、触り、
体感する感覚を楽しみにしています。
これも、雄大な日本アルプスの麓、信州・安曇野で幼児期を過ごした
原体験があるからかもしれません。
最も ”単なる怠け者だからでしょう・・・” と 外野から声が聞えてきそう
ですが・・・。
季節の折々に、このテラスからの眺めをお伝えしていこうと思います。
06-4 (完)