箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森に灰皿・・・ 必要?

2009-06-23 | *編集・その他

森に灰皿・・・ 必要?

 

 

教学の森の西尾根道を登っていくと、途中にセメントで形取られた

丸テーブルに丸イスと共に筒立て型の灰皿があります。

 

森の中で一休みしながら、一服どうぞ・・・ とは!  

なんとも親切な灰皿です・・・?

更にここから別の中尾根道を下っていくと、ここにも同じような丸イスと

灰皿が設置されています。

他にも数ヶ所ありますが・・・

 

私が特に印象深いのは勝尾寺園地の南の森の中に数ヶ所ある、

赤い灰皿です。

いずれも円筒型で高さは50~60cmのしっかりした物で、

「山火事用心!  神戸営林署」  との標示・・・

私はこの灰皿を見るたびにいつも違和感を覚えるのです。

 

タバコを吸われる方がこれを見るたびに・・・

「丁度エエとこに灰皿あるわ!  ここは吸うてエエとこやねんな・・・

ここで一服しょうか!・・・」  などと、せっかく森のいい空気を吸って

タバコを忘れていたのに・・・?  

寝た子を起こすようなものじゃありませんか・・・?

なんて!  思ったりします (笑)

所轄の神戸営林署が、親切に防火対策として灰皿を設置した物で

あることは分かりますがね・・・?

 

しかしよく見ると、ここはかつて間伐、伐採作業された所で、残材や

木片、木屑が沢山あり、火があればすぐにでも燃え上がりそうな所に

設置されており、余計に危ない気がします。

それとも作業員用の為のものだったのでしょうか・・・ ?   

と 言うのも・・・

先年、清水谷のヘリコプターを使った大規模な伐採作業のときに

通りがかった私は、作業員がタバコを吹かしていてびっくりした事が

あったからです。

大工さんが家を建てながら、鉋屑の中でタバコを吹かすようなもので、

危なくて見ておれませんでした・・・

 

私は森の灰皿設置は、親切でも防火対策でもなく、喫煙も火災も、

むしろ逆に助長するのではないのかと思ってしまいますが・・・

皆さんはいかがお考えでしょうか・・・ ?

 

箕面の森の中では、かつてバーベキューなどの出来る場所は

何ヶ所かありました・・・

しかし、現在は箕面ビジターセンター横の 「もみじ広場」 で、

予約制で出来る程度です。

勝尾寺園地のウイングハウスでのバーベキューも全面禁止になった

理由に・・・

「いたずらによる火災発生、タバコの火の不始末・・・」 などの理由が

挙げられています。

史跡・「持国天の石蔵」横の展望台や、周辺の木のベンチなども、

同様の理由で廃止、撤去されています。

 

教学の森でもタバコの火の不始末によるボヤ発生がありました・・・

冬枯れの寒い日でしたが、私は偶然にその直後にその場に遭遇し 

ゾ~! とした事があります。

他に天上ケ岳へ向う修験道で、火のついたタバコを見つけてあわてて

踏み消した事もあります。

捨てられたタバコの吸殻を確認して、再度踏み消した事も何度かあり

ます。

 

タバコの火を見ると消して歩く犬のことが、TVで話題になっていた頃、

自分の事のように思って苦笑していた事がありますよ (笑)

特に乾燥時の森は沢山の枯れ葉が埋もれているので、くわえタバコの

人を見ると ヒヤ ヒヤ します。

 

カナダやオーストラリア、アメリカのカリフォルニアでの森林火災は

毎年のように発生して、そのTV映像を見るたびに人事で無いように

思います。

たまたまTV映画で森林火災の消防隊のドラマを見たときにもそう思い

ました・・・  他人事ではないな!  と。

 

私は火災に対して、特別のトラウマを持っています・・・

それは中学2年の時、隣家からの失火により、目の前で自宅が全焼し

いくさなか・・・

自分が大切に飼っていた小鳥・十姉妹(ジュウシマツ)の家族10数羽

火に包まれていく光景を目の前にした、辛い経験があるからです。 

火は怖いです!

 

林野庁・近畿中国森林管理局が、国有林「明治の森・箕面自然

休養林」をモデル林として、05年(平成17年)に発表したこんな

記事があります。

それは、「・・・灰皿の設置は自然の森の中の遊歩道にはふさわしく

ない・・・ので、全面撤去を決めた・・・」

そして、「・・・ただ愛煙家にも配慮して森を全面禁煙とはせず、

吸いたい人は火の用心の上、携帯用の灰皿を持ってもらうように

よびかける・・・」

というものでした。

 

それから4年経っても、未だに「営林署」と書かれた灰皿が森の中に

設置されているのはいかがなものでしょうか?

森の中での自然体験を通して、青少年の健全な育成を目指すという

教学の森に、灰皿は必要ですか・・・?

行政の意思統一と真剣な対応を望むと共に・・・

みんなで自分たちの森を大切に守っていきたいものだと、切に願う

ものです。

 

今日は少し真面目な話でした・・・

 

 

09-6 (完)


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気になる森の捨て物!?

2009-06-04 | *編集・その他

気になる森の捨て物!?

 

 

先日、教学の森から西尾根を登り、六箇山へ向っていた時の事

です・・・

新緑の若葉も葉色が少しづつ濃くなり、イロハモミジの葉も小さな

幼児葉から子供葉となり、今は青年葉のようにしっかりとした手のひら

形に成長しています。

数羽のヒヨドリとカラスが頭上で ギャー ガー ギャー ガー と、

交互に歓迎の合唱をしてくれるのはいいのだが、うるさくてしょうが

ない・・・(笑)

 

尾根道の西側を見ると、樹間から池田や伊丹の市街地が見え隠れ

しています・・・

早速双眼鏡で眺めていると、丁度大型の飛行機が離陸していく所

です・・・

尾翼を見ればANAのマークです・・・ どこへ向うのかな?

こんな森の中から見上げている者がいるなんて、機内の人は想像も

つかないでしょうね・・・ (笑)

 

何とはなしに、目をそのまま眼前の谷間へ向けました・・・

下の渓谷には、石澄み滝から流れ落ちた石澄渓流が谷間を下って

いるはずですが、深い森なのでいくら双眼鏡でのぞいても見ることは

出来ません・・・

 

うん?

何かな?

黒い物・・・?

双眼鏡のピントを合わせて見ると、どうやら靴のようです。

一足だけ・・・?

よく見ると革靴のようだが、靴底が厚いので学生が履くようなもの

です?

なぜこんな所に一足だけが・・・?

そして衝撃の物が目に入りました・・・ 

学生かばんのようです?

しかも周りにノートのような紙片が見られます。

 

何となく急に寒気がしてきました・・・ まさか?

入らぬ事を想像してしまいましたが・・・  (笑)

谷間が急斜面なので確かめようも無く・・・ 想像するしかありま

せん・・・

急斜面でなくても、恐がりの私は確認には行かないと思いますが・・・

(笑)

 

誰が?

何の為に?

こんな所へ捨てたのか?

いじめかな・・・?

誰かがイタズラで捨てたのかな?

それとも学校が嫌になった者が自分で捨てたのかな・・・?

いろいろ頭の中を想像が駆け巡りました。 

 

もう一度ピントを合わせてしっかりと見てみました・・・

どうやらかなり以前のもののようで古いものです・・・

ゴミで捨てたのかもしれませんね・・・ ?

森の中にはいろんな物が捨てられています・・・

しかし、森の中でこんな物はなぜか気になってしまいます。

 

箕面の森はボランテイアの方々や、箕面山パトロール隊の方々などが

定期的に毎月清掃活動をされています。

行政も環境整備には積極的ですから、奥地でも年に何度かチェックし、

季節ごとにきれいになっているものの、何かといろいろ捨てるマナーの

悪い人とのイタチゴッコは、今日も続いています。

 

 

実はあの日 見たものが気になって、今日再び同じ場所を尋ねて

きたのです。

 

確かこの辺だったんだが・・・?

双眼鏡でくまなく探していて・・・ 間もなく発見です!?  

先日の靴がありました・・・

ところがあの日見当らなかったもう一足が、なぜか横手にあるでは

ありませんか?    両足揃った・・・!

ところでカバンは・・・ ? 

それがどこをどう探しても無いのです・・・?

かなり綿密に探したのに、とうとう見当りませんでした。

おかしいな・・・ ?

数日前、相当の暴風雨の時があり、谷間へ流されたのかもしれま

せん?

或いは、確かカバンが皮製品のようだったので、キツネやタヌキや

イノシシ、シカなどの森の動物がくわえていったのかもしれない

し・・・?

あの時のノートのような紙片も見当らず、痕跡が皆無です・・・

なぜ・・・ ?   分かりません・・・ ?

 

森は動いている・・・ ?

何ともそんな不気味で不思議な気持ちになりましたよ・・・ (笑)

 お願いです・・・

靴やカバンなどのお古は、森に捨てないでください・・・

 

一度、「八天の森」の切り株の上に、一台の古いテレビが置かれて

いた時は ギ ョ !  と、ビックリしたものですが・・・

後ろに回って切り株にコンセントでもあるのか? と、見たぐらいです

から・・・ (笑)

それが 「トトロの森・・・」 と、書かれた木片を見て笑ったものです・・・

トトロがおいていったと言うのか・・・?  

こんな捨て方もあるのか・・・!  と、そのしゃれっ気に感心したもの

の・・・後で、トトロがこんな所へ捨てるか!  と、

腹が立ったものです・・・ (笑)

  

もう一度お願いしますが・・・

「森の中に靴やカバンなどを捨てないで下さい・・・!」

それを見た者は アレ コレ と、いらぬ心配をし、考えなくてもいい

ことを考えて、気になって気になって眠れないではありませんか・・・

 

私の事ですが・・・  (笑)

 

 

09-6 (完)


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