’11-10-11
(管理人のあれこれ話し!)
さらば里のクスノキ!
山麓の小川口から新稲の里に下ってくると大きな重機が見える・・・
嫌な予感!?
ここは私のお気に入りの好きな場所だった・・・
しかし、数年前に小さな森だったここにチェーンソウが唸りを
上げたのだ。
あっという間に、それまで慣れ親しんだクスノキの巨木が
なぎ倒されてしまった。 樹齢は100年以上の爺さんだが~
他にも10数メートルになる高木のユーカリが何本かと、
他の木々も一斉に皆伐されてしまった。
春にはウグイスがさえずり、夏はセミの大合唱団、秋冬も野鳥が
沢山やってきて、その鳴き声にいつも耳を澄ましたものだった。
木の枝の間には大きな鳥の巣があり、子育ての間はよく双眼鏡で
見上げ観察していたので巣立ちの時は嬉しくもあり
淋しかったものだ。
そしてある日そんな四季折々を楽しませてくれたクスノキの巨木が
まさか! と思うまもなく切り倒された。
里道を挟んでたった一本の小さな木が残っただけ・・・
(この数年、ここ新稲の山里でも何ヶ所かそんな小さな森が
なくなっている。)
それから一年余り、寸断された幹や枝葉はその場に置かれ
無残な姿をさらし、なぜか自分も悔しい思いを引きずっていた。
そして今日、それらの枯れた木枝はすっかり産業廃棄物車に
積まれていった。
残った根っこは重機で掘り起こされ、あっけなく全て取り除かれた。
整地された更地を見ながら何とも淋しいやるせない気持ちになる。
市街地調整区域とのことだが、この地は何になるのだろうか?
もう二度と見ることの無い、あの小さな森に想いを馳せながら
しばし感傷にふけった。
近くで寒桜が咲いていた・・・
自分の少し感傷的な気分を温かく和らげてくれた。
さらば クスノキ 爺さん!
沢山の心癒された思い出をありがとう!
’11-10-11